作家マネージメント事務所の日常
あんまりドイツ旅行ネタが続くのも面白くないので、たまにはうちの会社の日常でも書いてみようか。
一応、作家のマネージメント事務所が本業ではあるものの、そのほかにも編集プロダクションのような仕事もしている(そうでないと、オマンマが食べられない)ので、毎日、なんとなくバタバタしている。社員は私をいれて3名。零細企業も極まれり、といった感じ。
雑居ビルの1フロアをすべて使った事務所なので、それなりに広さには余裕があるはずなのだが、なぜか狭い。少しでも空いたスペースがあれば、本が詰め込まれるからだろう。
会社は中野にあるのだが、このほかに軽井沢に支所がある。これは、うちでマネージメントしている田中芳樹・赤城毅という二人の作家が、夏になると仕事場を軽井沢に移すため、連絡所兼監視所として設置しているもの。ここには、社員のうちで唯一の単身者が「軽井沢支社長」との肩書きをもらって赴任する。もちろん、支社長に手当などは付かない。
中野に事務所を構えて良いところは、交通の便や食事の環境がかなり恵まれていること。
おつきあいのある出版社にもすぐに行くことができるし、作家さんに来てもらう際にも新宿から1駅なのでわかりやすい。
食事に関しては、和・洋・中・エスニック・飲み屋と、一通りのものは揃っているし、遅くまでやっている店も多い。もっとも、そのために体重が増えやすいのだが。
問題は質の良い本屋がないこと。
ながらく中野で唯一の大型書店だった、店内手書きポップで有名のH書店は、改装してから良くなったとはいえ、やはり床面積の制約で品揃えに難がある。いっぽう、昨年の今頃にオープンして、当初は私たちに大きな期待感をもって迎えられたA書店は、店員の教育がお話にならないほどお粗末なうえ、本の仕入れにも問題があるようで、新刊などほしい本が手に入った試しがない。
贅沢を言えばきりがないのはわかっているのだが、もう少しなんとかならないのかな、と思ってしまう。
とはいうものの、会社が生まれたのも中野だし、その後、10年以上この街で仕事をしてきたわけで、おいそれと動けないのも確かだ。よい意味で中途半端な街だと思うのだが、それがこの街の魅力でもあるわけで、これからもここでがんばっていくんだろうなあ。
ちなみに、うちの会社のwebページはこちら。
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