面白い物語が読みたい
先日より横山光輝氏の『史記』を読み直している。ご存じ、司馬遷が書いた『史記』を題材に、横山光輝氏が存分に腕をふるった名作だ。横山氏は先日、不慮の死を遂げられた。本当に惜しい人を亡くしたものだ。
実は私、田中芳樹氏の秘書になる前まで、中国歴史物にはあまり興味がなかった。せいぜい『三国志』(演義じゃないほう)を読んだくらい。田中氏との会話で中国モノについての話題が出ると、「それって、どんな話なんですか?」と聞いてばかりいた。田中氏もさぞや面倒だったことだろう。
いまでは邦訳されたものに限っては、一通り読んだと言える。こうなってみると、どうしてもっと早く読まなかったんだろうと思うほど、面白いものばかり。
なかには換骨奪胎されて日本の物語になっているものもあり、気が付かないうちに慣れ親しんでいた話が、実は中国起源だったと驚くこともある。
こうして考えてみると、きっと世の中にはまだまだ、面白い物語が眠っているのだろう。生来、語学は苦手とする私にしてみれば、どなたか親切な方が邦訳してくれない限り読むことが出来ない。なんとももどかしいものだ。せめて、すでに翻訳されているものは楽しませてもらおうと思う。
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