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老兵、橋田氏の遺したものとは

 日曜日の昼下がりに書く内容ではないのだが、いま書かないと永遠に書く機会を失いそうなので、あえて書く。
 イラクで、橋田信介さんと小川功太郎さんが、現地武装勢力の襲撃をうけて亡くなった。いま「亡くなった」と書いたが、本当は信じたくない自分がいる。昨日から、何度もこの件について書こうと思ったのだが、ここが、この部分が書けなくてノート・パソコンを閉じていた。だが、現地からの情報を見るにつれ、生存の可能性がきわめて少なくなっていったのも事実だ。

 現地主義というのはジャーナリズムの基本だと思う。大手新聞社が「危険だから」という理由で記者を隣国に退避させていたとしても、フリー・ジャーナリストたちは現場に行く。そこに世界に伝えねばならないものがあるから、彼らは現場に赴く。
 私たちは彼らがいなければ、情報を得ることが出来ないのだ。正確な情報を得ることなしに、正しい判断など出来るわけがない。

 情報氾濫社会の現代において、正確な情報を得ることほど難しいことはない。私は、20代のはじめに中国大陸を一人で歩き回り、実際に目で見た物以外は信用してはならないことを肌で学んだ。とはいえ、この世の中でおこるすべての事件・事故について自ら現地調査を行うなんていうことは不可能である。となれば、自分で、信用するに足ると思われるメディアを見つけていくしかない。
 そういう意味でも、橋田氏は非常に良質な情報を、私たちに与え続けてくれていた。

 私は、橋田氏が、小川氏が、命をかけて伝えようとしていた、いまイラクで何が起こっているのか、ということが知りたい。そのうえで、現在の日本の政権が正しいことをしているのか、野党が主張していることはどうなのか、を考えたい。そして、その思考熟慮の結果を、選挙での投票に反映させていく。それこそが真の民主主義に至る道ではないか、と思う。
 橋田さんが伝えようとしていた「事実」が、どこにつながっていくのか、見極めるのは残された者の責務だろうと考えるのだ。
 おふたりの冥福を心よりお祈りする。

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