なんだか怪しい(つづき)
先日の日記で、「Suicaで水を買う」ことについて、JR東日本に対する漠然とした不安(笑)について書いたところ、竹内氏と小野塚氏からコメントをもらった。
考えてみれば、電子決済というのは「誰が何処でどんなモノを買ったか」が歴然と残るのだな。しかも、電子データという、非常に流用がしやすい形で。
私の場合、定期券にSuica機能が付与された「Suica定期」(どうでもいいけど、このネーミングはなんとかならなかったのか)を使っているので、個人データの特定はさらに簡単になるだろう。
もちろん、この情報化社会、個人情報が流用されることを根本的に防ぐなんてことは、現実的に不可能だということは理解している。ただ、その場合にせよ、こっちに一言あってしかるべきだと思うのだ。「個人情報をとることにもなりますが、その分、便利になりますよ」ということ。さらには「個人情報はとりますが、とったあと××日で破棄します。ほかへの流用はしません」と言ってくれれば尚良い。
現状のSuica(というか、Felica)の場合、「なんとなくこそこそしている感じ」がぬぐえないので、よけいに不安感が増していくのだ。
そんななか、今度はNTTDoCoMoが「おさいふケータイ」などと称して、Felicaの決済機能を付けた携帯電話を売り出すという。
小野塚氏のコメントを読んだ後に、この話を聞くと、なんとなく首筋がうすら寒くなってくる。
以前、幹線道路にNシステム(その道路を通過する車のナンバーを自動的に読みとり、記録する装置)が設置されたとき、左翼系文化人を中心に反対運動が起きた。でも、いつのまにかそういった声は聞かれなくなり、いまではあらゆるところで見かけるようになってきた。
なんとなく、Felicaもそのような道をたどる気がする。
この漠然とした不安感をぬぐいさるためには、いっさいクレジットカードのたぐいを持たず、携帯電話も持たず、買い物はすべて現金決済で行うことなのだろうけど、不安と利便を天秤に掛けて、やっぱり便利を選んでしまう根性なしの私なのであった。
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