「視力の衰えるとき」
SF大会では、参加者同士が自作のシール(プリクラサイズのもの)を交換する、という企画があった。各自、趣向を凝らしたシールを持ち寄り、見ているだけでも楽しかったのだが、時間の余裕がなく、大会当日までにシールを作れなかった参加者も多い。
そんな人たち向けに、会場の一角でシールを作成するサービス「シール屋さん」が開業し、私もそのスタッフの一員として活動させてもらった。
「シール屋さん」のスタッフは、全員がつき合いの長い、気心知れた者ばかり。参加者の皆さんから寄せられる要望に、ときに頭を悩ませ、ときに自らの技術力を試しつつ、こたえていった。
そんななか、ふと気付いた。
シール作成を希望されるお客さんに書いてもらった申込書を見ているとき、無意識のうちに書類を目から遠ざけている自分。
あれ?
東京の自宅に帰ってから、母親に聞いてみたところ、母も40歳そこそこのときには老眼を自覚していたという。
うーん、ショックである。
自らの肉体の衰えを明確に自覚したのは、これがはじめて。参ったなあ。
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コメント
安達さん こんにちは
わたしの夫は一昨日とうとう観念してメガネを作りました
でも今はスタイリッシュなデザインがたくさんあるから
おしゃれの一つのアイテムみたいで
もっと早く作れば良かったのにって感じでした
焦点を合わせる距離が近いか遠いかだけの違いなんですから
そんなに身構えなくてもいいんじゃないですか?
ま 確かに出費ではありますが
投稿: ruru | 2004年8月24日 10時57分
ruruさん、こんにちは。
たしかに、焦点距離の違いと言ってしまえばそれまでなんですけどね。ただ、私の場合はすでに近視と乱視がありますので、このまま老眼が進むと「近いところも遠いところも見えない」ことになってしまうのですよねえ。うーん。
あと、体力が落ちた場合には「よし、ちょっと鍛えるか」と言えるんですけど、今度の場合は鍛えようがないので悲しいとなんでしょう。
以前、田中さん(作家の田中芳樹氏)も、眼科医に「老眼が出てます」と言われて、はじめてメガネを作ったんですけど、いつのまにか掛けないようになっちゃいました。本人いわく「治った」とのこと。そんなんありかーいっ!
と、天の不公平さに文句を言ってしまう私でありました。
ruruさんのご主人さんのように、スタイリッシュなメガネが似合う顔ならいいんですけどねえ。ふぅ。
投稿: 安達裕章 | 2004年8月24日 20時23分