鬼平と小遣い
先日の軽井沢にて。
講談社マガジンZ編集部のN氏たちと旧軽井沢を歩いていると、『鬼平犯科帳』の話題になった。
『鬼平犯科帳』のなかで、鬼平が、なにか情報をもたらした密偵たちに、「これで一杯やれ」などと言って小遣いを渡す場面がよくあるのだが、これ、小遣いとしては多すぎやしないか、という話になった。
たいてい二分。へたすると一両。
作中の解説をそのまま受け取るとすれば、一両は現代の一〇万円以上の使いでがあったと思われる。ってことは、五万円とか一〇万円とか、平気で小遣い銭として渡してしまっているわけだ。
平蔵さま、ちょっと多いんじゃありませんかい?
田中さんいわく「いやいや、お金を渡して働くのならば良いのでは。世のなかにはお金だけもらって、知らん顔という人も多いんだし」
えーと、私の顔を見ているのは、なにか意味があるんでしょうか。
とりあえず、その場の結論としては「鬼平が、江戸の街のチップの相場を引き上げている」ということになった。
うーん、それでいいのか。
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