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台風のなかでの出張

 台風のさなか、関西方面に出張中。午前中に東京を出て、昼過ぎに京都。ここで昼食を取りつつ、1件目の打ち合わせ。
 京都駅が新しくなってから、はじめて降り立ったのだが、なんとも風変わりな建物になっていて驚いた。伊勢丹デパートが駅ビルのなかに入っているのだが、普通のビルだとつづら折りのように折り返すエスカレータが、一直線に連なっている構造。いちばん上まで上って、後ろを振り返ると、それぞれの売り場がひな壇のように一望できる。面白い。

 思ったより打ち合わせが早く終わったので、「ちょっと京都を観光しようか」などと考えたのだが、こういう先の読めない天候のときは、なるべく早めに目的地に着いてしまったほうが良いと思い、新幹線乗り場に行く。ところが、すでに台風の接近に伴って新幹線は新大阪までしか行かないというではないか。それならば、と在来線に乗る。これで三ノ宮まで行けば、今日の目的地、新神戸までは指呼の距離だ。
 大阪から神戸に至る沿線は、私が技術屋生活をしていたときによく通った道。最後の仕事は大震災で罹災した製粉工場の復旧工事だった。その当時は、沿線の家々の間には、まだまだブルーシートで屋根を覆った家なども多く、震災の爪痕が色濃く感じられた。今日、見た限りでは街はすっかり元通りになっているようだ。とはいえ、まだまだ苦労をされている方も多いと思うし、そもそも天災は忘れた頃にやってくるという。あの1月17日を忘れてはいけない、と思うのだ。

 今日、予約したのは「新神戸オリエンタルホテル」。ここは新神戸駅に直結しているので非常に便利……のはずだったのだが、そもそも山陽新幹線が動いていないのでは意味がない。
 三ノ宮の駅から新神戸までは、ちょいとした散歩ていどの距離なのだが、この嵐の中、歩いていくほど酔狂でもないので、200円払って地下鉄に一駅だけ乗る。

 ホテルにチェックインするとき、フロントから「なにせこの風なので、ちょっと軋む音がするかも知れませんけど、心配いりませんから」と言われる。
 「?」と思いつつ、部屋に入って納得。
 部屋のどこからか、キキィーという感じでかすかな音。これで揺れでもあったら、まるで船に乗っている感じだろう。風流、風流。と呟いて自分を誤魔化す(笑)。

 肝心の打ち合わせが出来るかどうか心配だったのだが、ありがたいことにホテルまで駆けつけてくださった。ホテルの上にあるラウンジで、夜景を見ながら打ち合わせ。こちらの出したアイディアに、いろいろと意見を頂くことが出来、いままでおぼろげだったアイディアが具体的にまとまってきた。

 打ち合わせをしているあいだに台風は過ぎ去ってしまった様子。気が付けば窓の外には神戸の夜景がきれいに広がっている。やはり神戸の夜景はひと味違うわな。

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