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こんなところにあったとは!

 昨日とはうってかわって好天に恵まれた。せっかくなので、チェックアウト後、ホテルに荷物を預けて近所を散策。
 そこかしこに昨日の台風で折れた樹木や飛んできたゴミが残るなか、以前から気になっていた異人館「うろこの家」を見に行く。

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 ちなみに、これが「オランダ坂」。先日の長崎にも同じ名前の坂があったが、こっちのほうは坂というよりも「路地」。しかも急斜面。腰痛持ちにはキツイ。

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 朝一番で訪れただけあって、ほかのお客さんはまだいなかった。良い機会なので、全部の部屋をじっくりと見学。そこかしこに由緒ありそうな絵が飾ってあったりして、けっこう見応えがある。
 
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 「うろこの家」の名前の由来となった、スレート葺きの外壁。今年の3月末に訪れたライン川の古城ホテルにも、このスレートが多用されていた。

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 「うろこの家」を出て、今度は「風見鶏の家」を見に行く。やはりここも空いている。案内係のお姉さんによれば、この「風見鶏の家」も阪神淡路大震災で大きな被害を受けたとのこと。その被害状況を聞くと「よくもここまで復旧できたなぁ」と感動するほど。

 震災のことを思い出したので、メリケン波止場にある「震災モニュメントパーク」まで足を延ばすことにする。異人館のある北野あたりから、とことこと海まで歩く。

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 「震災モニュメントパーク」とは、阪神淡路大震災で壊れた岸壁の一部を、そのままのかたちで保存しているところ。私が復旧工事の仕事をしていたのは、ここからほど近い甲南埠頭なのだが、そこも液状化で大きな被害を受けていた。こうして破壊されたままの埠頭の残骸をみていると、あのときのことがまざまざと思い出される。

 ちょっとしんみりしながら、ふと横を見ると、なにか不思議なものが見えた。
 どうやら船らしい。

 よくよく見て絶句。超伝導推進の実験船「ヤマト1」と、TSL(テクノ・スーパーライナー)の「疾風」ではないか。こんなところにあったのか!と、さきほどまでの気分とはうってかわってハイになり、延々と写真を撮りまくってしまった。

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 TSLの「疾風」。水中翼船に似た形式の実験船。推進はウォータージェットを用いるらしい。ところが、噴出口は船尾に見つかったのだが、水の吸入口が見あたらない。展示の際にふさいだのかも知れない。謎。

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 で、こっちが「ヤマト1」。海水に電流を流し、そこに超電導磁石で得られる強力な磁場を働かせ、推進力を得るという仕組み。はじめてその仕組みを聞いたときには、海水に電流を流して、電気分解で塩素などが沸いてこないのか心配になった気がする。
 なんとも未来的なフォルムで、いかにも早そうなのだが、最大速度は約8ノットなんだそうだ。うーむ。

 ほくほくしながらホテルに戻り、荷物をとって大阪に向かう。大阪に行くのも実に久しぶり。ずいぶん変わっているのだろうなあ。

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