ニューヨーク三日目
今日は、朝食を食べてから、甥っ子と一緒に地下鉄に乗り、メトロポリタン美術館に行く。入場料を払ったところで別れ、あとはそれぞれのペースで鑑賞することに。ちなみに、この後も別行動をとることになっている。私としては、一人歩きをすれば、ちょっとは自分で考えて行動するかな、と思ったもので。
メトロポリタン美術館には、結局5時間半滞在した。そのなかの30分は、一枚の絵の前で動けなかったのだけれど。やっぱり名画と呼ばれるものが持つパワーはすばらしいものがある。5時間半では全然時間が足りないのだが、あとの予定を考えると限界。絶対にまた来るぞ、と誓って外に出る。
美術館の外で、客待ちをしていたタクシーに乗り、次の目的地、イントレピッド博物館に向かう。バングラディッシュ人のタクシー運転手は、英語もあまり上手じゃないし、地理を不案内のようす。ま、私も人のことがいえた義理ではない。二人で地図を見ながら、なんとかたどりつく。
イントレピッド博物館は、アメリカ海軍の空母イントレピッドを、そのまま博物館にしているのこと。入場料を払うと、腕に紙テープを巻いてくれ、これが入場証。風が強いので、普通のチケットだと飛ばされてしまうからだそうだ。ホントかねえ。
まずはとりあえず、飛行甲板に上がる。上がってびっくり。なんじゃ、これは。海軍機もいるけど、陸軍機も展示されてる。挙句の果てにはA12なんていうイロモノまで。うーん、ブラックバードが空母の甲板にあるという図は、想像の範囲を軽く越えてます。
この博物館、正式名称を「イントレピッド航空宇宙博物館」と称するだけあって、内部にはなぜかスペースシャトルやロケットの展示もある。
なんじゃ、こりゃあ。と思いつつ艦内の展示を見ていくと、大きく「KAMIKAZE」の文字が。あー、そういうえばイントレピッドは一番最初に神風攻撃を受けた空母だったっけ。うーむ。ちょっと居心地の悪い空気を感じつつ、一回りして外に出る。
すると、さらに想像を超える光景。ハシケの上にコンコルドが載ってる(笑)。
気前の良いことに、イントレピッド博物館の入場証で、内部を見ることが出来る、とのこと。せっかくなので上がってみたのだが、コンコルドの機内って、非常に狭いのね。通路をはさんで両側にシートが左右それぞれに2席ずつ。シート幅も、エコノミークラスとほぼ同じほど。以前、コンコルドは全席がファーストクラスなんだ、と聞いたことがあるが、それにしては椅子幅が狭かったなあ。
イントレピッド博物館から、ぶらぶらと歩いてブロードウェイまで出て、ここを散策。次回来るときは、ミュージカルの1本くらい見たいものだ。
ホテルに戻ると、案の定、すでに甥っ子は帰ってきていた。一応、5番街のおもちゃ屋さんには行ったらしい。ふむ。
夕方になって、夕食をどうするかと聞いたところ、またしても「食べるよりも寝ていたい」という。こちらとしては、ニューヨーク最後の夜だし、美味しいものでも食べようかと思っていたのだが、一人ではレストランに行くのも気が引ける。
どうしようか、と考えていたところ、ふとひらめいたのが、ホテルから10分ほど歩いたところにある「吉野家」の存在。
BSE問題で日本ではずいぶんご無沙汰になってしまった牛丼が、ここでならば食べられるではないか。と、さっさか歩いて吉野家へ。
久しぶりの牛丼だったのだが、日本の味付けに比べると、かなり甘めのたれではないかな、と思った。
なにはともあれ、ひとまずは満腹・満足し、ホテルに帰って寝てしまう。
明日は、朝おきて一番でチェックアウトだ。いよいよ日本に帰るのだね。
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コメント
「眠い」の連発だけど、時差ぼけかもしれないが、もともと大量に寝ている、のかもしれない。
いや、どういうわけか若い子が「寝るのが趣味」みたいなの増えてるんだ。少なくとも「寝る時間がおしい」というのよりは多い感じ。
イントレピッドかぁ。私は軍事関係はかなり疎いんだが、見ておきたい気はするな(この辺が「雑学もいつかは役に立つ」とかいう発想だな(笑))。
投稿: hash | 2005年1月 8日 18時00分
イントレピッドですが、飛行甲板に並んでいる飛行機にも、けっこうな珍品があるので、いちど行っておくのは良いかも知れません。
ただ、ちょっと行きづらいところにあるので、注意が必要かな。
展示自体はたいしたこともないので、1時間くらい見込んでおけば十分だと思います。
投稿: 安達裕章 | 2005年1月 8日 19時50分
ズルい。フライングだ! コンチクショウ!
吉ギュウを土産に買って来い!
(イヤ、ホントニ買ッテコラレルト、困ルンデスガ……)
……というほどのものでもないが、 アメリカならではの食生活だなァ。まあ、昔、北浦和に何故かあった「Yoshinoya USA」の味付けは、ちと我々の汁牛丼とは方向性が違ったので、美味いかどうかは微妙だろうが……。
投稿: 神北恵太 | 2005年1月 9日 08時58分