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また、この日がやってきた

 1月17日。
 私にとって、かなり特別な日である。10年前のこの日、阪神淡路大震災が起こったのだ。もちろん、東京から外に出たことのない私は直接被災したわけではなく、あくまでも傍観者としての立場でしかないのだけど。
 当時、私が勤務していた会社は粉体関係のプラントメーカーで、私も1月17日の震災で被災した製粉工場の復旧工事に駆り出されたわけだ。正直いって、最初は「まぁ、たいしたこともないだろう」と多寡をくくっていた。ところが、現地に近づくにつれ、想像を絶する破壊力が働いたということが、実感として迫ってきた。
 さらには、工場の従業員の人からタクシーの運転手さんに至るまで、地震の瞬間の生々しい証言を聞かせてもらったたことで、大きな地震の前には人間は無力な存在でしかない、ということがよく判った。
 以後、復旧が完了するまで6ヶ月近く現地と東京を往復する生活をしていたが、復旧の槌音の響くなかでも、被災された方の苦しい状況はよくわかった。おそらく、10年経った現在でも、完全に生活が旧に復した人はそれほど多くはないのでは、と思う。
 
 「備えあれば憂いなし」とは言い古された言葉だが、たとえ備えがしてあったとしても、無傷では済まない災害もある、ということだ。
 とはいえ、備えをしておくことで被害の度合いを小さくすることはできるはず。10年前の出来事を忘れることなく、日々の備えを万全にしておくこと。これこそが阪神淡路大震災で犠牲になった尊い生命に対する、生き残った者の義務ではないかと思うのだ。

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