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頼むよ。

 映画化ということで、ふたたび人気が高まっている『終戦のローレライ』。
 新刊のときに読みそびれていたので、文庫化をよい機会と思い、読み始めた。ドイツ語での会話が、ドイツ語と日本語が併記してあるのがいささか読みにくいうえ、最初の場面が凝りすぎている感じで取り付きにくい。ま、読み進めていくうちに印象も変わってくるとは思うが。

 本題は別にあるのだ。

 私の読書タイムは通勤の電車の中と、夕食後。それに就寝前の数時間。子供の相手をしなくて済む場合には、会社から帰ってから、ずっと本を読んでいることもあるくらい。
 今日も、帰りの電車のなかで文庫判『終戦のローレライ』上巻を開いた。数ページ読んで、ふと目を上げると、反対側の座席でも文庫本を読んでいる人がいる。見れば、同じ『終戦のローレライ』上巻。
 (面白い偶然もあるものだ)と思ったのだが、彼の本は妙にテカテカしてる。
 よくよく見てみれば、カバーにはラミネートフィルムが張られ、裏表紙の一隅にはバーコードシールが。
 うーん、本を読んでもらうだけで最近はありがたいようなものなのだけど、やっぱり文庫本くらいは図書館で借りずに自分で買いましょうよ。頼むよ。

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コメント

はじめまして、真咲と申します。
私は図書館利用頻度が非常に高いです。文庫本も借りています。ですが、少し弁解をさせて下さい。
月に20から多くて50冊ぐらいのペースで本を読むので、全てを購入していると置くスペースがなくなってしまいます。
本を捨てることも出来ない性格なので、まず図書館で借り、それでも所有したい本のみを購入しています。
それでも家に本があふれていて、同居人には処分を迫られているぐらいです。
日本の住宅事情を考えると、読みたい本を全て購入して保存できる人間ばかりではないのではないでしょか?
失礼かと思いましたが、思わず書き込んでしまいました。このような立場の人間もいることをわかっていただければ幸いです。

投稿: 真咲 | 2005年1月25日 23時37分

真咲さん、ども。
事情はよく判ります。私も似たようなものです。うちの場合は、私だけでなく女房も月に数十冊レベルで本を読みますので、どんどん本が居住空間を圧迫していきます。それを回避するために図書館を利用する、というのも、ある意味仕方がないことなのでしょう。それは判ります。
ただ、いまの日本の図書館制度のままですと、図書館で何回本を借りられたとしても、著者には一銭も入ってきません。最近の自治体は図書館の住民に対する貢献度を貸し出し冊数などで見ることもあり、要望の多いベストセラーなどは大量に購入して、多数の住民に貸し出していることも多いのです。
もちろん、真咲さんのおっしゃることも理解できるのですが、作者は印税が入ってこなければ次回作を書くことも出来なくなる、ということもご理解ください。
そういう意味からすれば、少しでも手元に置きたい、と読者の方に思って頂ける本をより多く作る、というのが私たち出版業界人のつとめなのでしょう。
これからも頑張って良い本を作り出す努力を続けていきますので、「これは良い本だ」と思って頂けたら、ぜひお買い求めくださいますよう、この場を借りて(真咲さんだけでなく、皆様に)お願いさせていただきます。きっかけは図書館でも構いませんから。

投稿: 安達裕章 | 2005年1月25日 23時57分

通勤中に本が読めるの羨ましいです。
この15年ほど徒歩で行ける距離に勤務先があるので読書に割ける時間がぐっと減ってしまいました。買ってもなかなか読んでもらえないかわいそうな本がかなり溜まっています。

投稿: おんちゃん | 2005年1月26日 10時05分

 安達さんも御存知の通り、私は熊本県立図書館
で勤務しています。うちの図書館には私が著作権
を持つもの(雑誌「世界の艦船」に掲載されてい
る写真)も購入・貸し出ししているので複雑な気
分です。やっぱり、買って欲しいよなー。
 ちなみに、うちの図書館、内規で「文庫本以下
の大きさの本は買わない」というすごいこと決め
ているので、開いた口がふさがりませんでした。
本は中身だと思うんですけどね。(直木賞受賞作
と郷土作家の作品は別。もっとも、この「郷土に関する作品」ってのもいい加減でタレントの「く
りいむしちゅー」(高校まで熊本)の作品に、「
この人達はいいでしょう」とか、担当者言っているし‥‥‥。あのー、そんなこというと田中芳樹
さんも、郷土作家じゃなくなるんですが。)
 というわけで、図書館は図書館で情けない、と
いうことで。

投稿: LTJG | 2005年1月26日 11時00分

おんちゃん、ども。
徒歩15分で通勤できる、というのはものすごく恵まれた環境のような気もするのですが(笑)、やはり近すぎるのも考え物ですねえ。
私の場合は、通勤時間が読書タイムと、あとは仕事モードから個人モードへのちょうどよい切り替え時間になっています。
とはいえ、読んでもらう順番を待っている本が溜まるばかり、という事情は、おんちゃんと一緒なのですけど(笑)。

投稿: 安達裕章 | 2005年1月26日 13時33分

LTJGさん、ども。
図書館には図書館の悩みがある、ということでしょうね。
個人的な意見なのですが、私は「図書館は動物園である」と思っています。子供たちにじっさいに動物を見せることで、図鑑などではわからない臭いや動きを知ってもらい、より動物に対して興味を深めてもらう、という役割がひとつ。また、絶滅が心配されている動物を保存して、種の保存を図る、という役割がひとつ。
図書館も同じだと思うのですよ。子供たちに本の世界の楽しさを教えるのと同時に、リファレンスとなる資料を閲覧させることで市民の文化的欲求に応えるわけで。
さらに言ってしまえば、動物園には犬や猫を展示しているところは(ほとんど)ないわけですよ。図書館も同様で、一般の人が手に出来ないような本を集めて欲しい、と切に願います。ま、あくまでも個人的な意見なのですけど。

投稿: 安達裕章 | 2005年1月26日 13時39分

丁寧なコメントありがとうございました。
確かに現行の図書館制度ですと、著者の方には何も支払われませんし問題ですよね。
きちんと使用料が支払われるレンタルブック屋などができるといいのかもしれませんね。
漫画喫茶などもやっと使用料を支払うことになったそうですし、もっと活字の本の多い図書喫茶(?)のようなものができるといいのですが・・・。
保管場所の問題だけでしたら、最近増えてきている電子図書なども有効なのかもしれませんが、「本」そのものが好きな「本好き」人間としては、どうしてもいまいち乗り気になれません。種類もまだ少ないですし、いつでもさっと出してさっと読めるという便利さが電子図書にはないですし。(携帯などでも読めるものもあるようですが、携帯で長編小説を読みたいとは思えないので・・・。)
ただ、一度読んだ本でも、好きな本、何度も読みたい本は結局は購入してしまい、

投稿: 真咲 | 2005年1月26日 19時44分

失礼しました。書き込み中に誤って送信ボタンを押してしまいました。
以下、書きかけた続きです。

ただ、一度読んだ本でも、好きな本、何度も読みたい本は結局は購入してしまうので、その結果として、家の中は本だらけ・・・になってしまっています。
物の大きさを自由に変えられる機械が発明されれば、それが一番いいのですが・・・。

投稿: 真咲 | 2005年1月26日 19時50分

真咲さん、ども。
 本の貸借権を含めた流通問題については、現在、日本文藝家協会が中心になってガイドラインを作成中のようです。近いうちに、著者も読者も納得できる枠組みが出来ると期待しています。

 電子書籍に関しては、私もあれを本と言い切ってしまうには抵抗の残る世代です。装幀を含めて「本」と考えたいのですが、携帯メールから始まった小説がベストセラーになる時代を考えますと、いささか古いのかも知れませんね。
 ただ、紙の本というものは、内容(コンテンツ)と閲覧する手段(ブラウザ)が一体化しているもので、ある意味、大変に高効率のメディアだと言えます。電源も要りませんし、故障の心配も(ほとんど)ありません。
 ひいき目かも知れませんが、まだまだ電子本が紙の本に取って代わるには時間が掛かると思いますよ。

 ただ、以前にも書きました通り、完全防水の電子ブック・ビュワーが発売されたら、とりあえず私は買いますね。お風呂で読むんです。
 早く発売されないかなあ。

投稿: 安達裕章 | 2005年1月27日 17時01分

 「終戦のローレライ文庫本4巻セット」。
予約10000セットのみ。
 特典、伊507(ドイツ海軍時)、ナーバル、
パウラの胸像の3点のフィギュア付き。

 ‥‥‥いや、冗談だと思ったんですが、本当
のようで(笑)。

 きっとDVDの初回特典が、伊507(日本
海軍時)、海竜、パウラ(胸から下)だぞ。
(最後は、冗談ですよ、念のため。)

投稿: LTJG | 2005年2月 1日 14時19分

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