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はじめての床屋さん

 うちの息子の後頭部が変。
 正確に言うと、えり足のあたりがガタガタになっている。
 聞けば、うしろ髪があんまりにも伸びてしまったので、母親(私の母。彼からみればお祖母ちゃん)がざくざくざくっと切ったらしいのだが、本人は嫌がって逃げるし、刃物のキレはよくないし、で、とんでもないものになってしまったとのこと。

 いままでだったら放っておいて伸びるのを待つところなんだが、今月の末からは幼稚園の体験入園などの行事もはじまる。最初からあんまり格好悪い姿を見せてしまうのも、ちょいと可哀想だ。
 仕方がないので、私と父がいつも通っている床屋に連れて行った。この床屋、私は先代の頃からのおつきあい。先代が急逝されてからは、いまのマスターにお願いしているのだが、何も言わずに座るだけでOKというところが面倒くさがり屋の私にはぴったりで、吉祥寺に住んでいたときにも、電車に乗って通ったほど。腕の方も確かで、いっさいバリカンを使わず、はさみとカミソリですべて仕上げてしまうくらい。ここだけの話、某有名作家も常連のひとり。

 そんな腕前の持ち主とて、床屋初体験の幼児が相手では勝手が違うらしい。椅子に座った私が膝に抱えるかっこうでスタンバイし、いちばんの「問題箇所」のえり足を中心にざざざざっと刈ってしまった。
 聞けば、こういうのは医者と一緒で、だんだん慣らしていくのが大切なんだそうだ。

 正味10分足らずの散髪時間だったが、えり足や前髪もふくめてぴったりと決まったあたりはさすが!
 これからは私の散髪に合わせて通うことになるようだ。うーん、出費がかさむなあ。

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コメント

床屋は馴染みの所がいいですね。
座れば何も言わずにいつものように刈ってくれるのが一番です。
近所にも床屋はあるのですが、勤務先近くの20年以上通っている床屋さん以外は行きません。
転勤で名古屋に3年いたときも月一で東京へ帰ってきた時に通っていました。

投稿: おんちゃん | 2005年2月 6日 21時25分

確かにかさみますね・・・
今時の世の中 床屋へ行く間隔が伸びていると先日の新聞で読みました。
我が家をかえりみるだけでも納得です。
ちなみに伸ばしていられない夫も ちょっと遠いけど 代々やってるって感じの小さい床屋へ わざわざ行きます。
やはり腕が確かなようで 仕事が丁寧。
歳とともに妥協が出来なくなりますね。

投稿: ruru | 2005年2月 6日 21時56分

息子さんがお父さんとおじいちゃんと同じ床屋に行くようになるなんて。床屋のマスターも感激しておられるのではないでしょうか。なんだかすごくイイ話なような気がします。今日は「床屋記念日」ですね。

投稿: ANE | 2005年2月 6日 21時59分

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