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パーティーに参加した

 夕方、田中さんと事務所で待ち合わせ、光文社シエラザード財団が主催する「日本ミステリー大賞」「日本ミステリー新人賞」「鶴屋南北戯曲賞」の授賞式&パーティーに行く。

 日本ミステリー大賞は、既成の作家、評論家を対象とした賞で、ミステリー文学への多大な貢献を表彰するために設けられた賞。選考委員は、阿刀田高先生、北方謙三先生、権田萬治先生、皆川博子先生。
 日本ミステリー新人賞は、二十一世紀に活躍する新鮮な魅力と野心に満ちた才能を求めて、広義のミステリー小説を公募、選出するために創設された賞。選考委員は、赤川次郎先生、大沢在昌先生、北村薫先生、高橋克彦先生。
 鶴屋南北戯曲賞は、各暦年の1月から12月までに上演された、日本語で書かれた新作戯曲を対象にした賞。選考委員は、日本の主だった新聞社・通信社7社。

 今年の日本ミステリー大賞は、西村京太郎先生だった。
 西村先生は、昭和38年に『歪んだ朝』で、オール讀物推理小説新人賞を受賞されて以来、つねに日本ミステリー界をリードする存在で在り続けていることが評価され、今回の受賞となった。田中さんとも話していたのだが、作家になることよりも、作家であり続けることの方が何倍も難しいなか、40年以上も第一線で活躍している西村先生の凄さというのは、言葉では言い尽くすことが出来ぬほど素晴らしいものだ。
 近年、出版不況という嫌な言葉が業界を覆うなかにあって、ミステリーはノベルズ全体を引っ張る役割を果たしてきたが、その大きな力のひとつが西村京太郎先生の各著作であったことは疑う余地もない。
 今後とも十津川警部をはじめとする魅力あるキャラクターと、味のある描写で、私たちを楽しませて頂きたいと思う。

 日本ミステリー新人賞は、新井政彦氏の『ユグノーの呪い』に決まった。新井氏は、1950年生まれというから、田中さんよりも年上ということになる。99年と2000年にサントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞されている。
 聞けば、小説を書き始めてから実に20年になる、という。石の上にも三年というが、才能のうえに努力が積まれれば、あとは開花するのは必然。開花までに時間が掛かった分、大輪の花が咲いたように思う。さらに言えば、20年の努力、歳月は新井氏の土壌を十分に肥沃にしていたと思われる。
 今回のパーティーでは、参加者に受賞作である『ユグノーの呪い』が配られた。
 これを読むのはもちろん楽しみなのだが、ぜひ、次回作も早く読ませて頂きたいと思う。

 鶴屋南北戯曲賞には、坂手洋二氏の「だるまさんが ころんだ」が選ばれた。
 私は未見なので、何をいうことも出来ないのだが、「地雷」をテーマとした戯曲だ。子供の遊びである「だるまさんが ころんだ」を、対人地雷に結びつけた発想力は、ただストーリーラインを聞いただけの私でも素晴らしいものだと思える。
 小劇場という、一種、隔離された濃密な空間では、観客と演者の距離がきわめて短くなる。その空気のなかで、地雷と人間の関係を描くというのは、かなりの冒険的試みだったと思う。機会があれば実際に見てみたい、と思う。

 授賞式に続くパーティーでは、田中さん、赤城さんにくっついて挨拶回り。ことに、ひごろパーティーには顔を出さない田中さんだけに、各社の編集さんは挨拶と催促とを一緒にしてくる。ひさしぶりにお会いする作家さんとの歓談もはずみ、あっというまに1時間以上が過ぎてしまう。
 さすがにちょっと疲れた、ということで、7時半頃に会場を出て、丸ビルで軽食をつまみつつ雑談。
 たくさんの人にお会いしたので、それなりに疲れはしたのだが、とても楽しく、かつ刺激を受けた夜だった。

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