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『遠き曙光』第2巻、完成間近

 昨日は、中央公論新社で横山信義さんと打ち合わせ。
 『遠き曙光』第2巻の修正箇所と、第3巻以降の展開について話をする。横山さんの作品は、元技術者だけあって、ある出来事がリアクションを呼び、そのリアクションがさらにリアクションを……という感じで、理論をきちんと貫いた戦況推移が為されるのを特徴としている。今回の作品でも、そのあたりの部分はしっかり押さえつつ、かつ、読み物として楽しい展開を考えることで読者の皆さんに喜んで頂ける作品にしようと思っている。

 で、同時に行われた図版についての打ち合わせで、ついつい墓穴を掘ってしまう私。締切まで1週間だと言われたあとで、なんで仕事を増やすような真似しちゃうかなあ。ま、戦記シミュレーションの添え物としては、やはり艦船図版や地図図版は重要な位置にあると、自分では思っているだけに「これがあったら読者の方にも喜んでもらえるかな」なんて発想になっちゃうんだよね。

 横山さんと打ち合わせをしていると、本文では描かれなかった作品世界の話がぽんぽん出てくる。考えてみれば、横山さんの頭の中には、「『遠き曙光』世界の歴史年表」がきちんと作られているんだよね。
 うーん、これをそのままにしておくのはもったいないよなあ。なんとか読者の人に届ける手段はないものかな。

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