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明日は衣替え

 世間では明日から衣替え。昨今は「クール・ビズ」などというものを流行らせようとしている勢力もあると聞く。だいたいが高温多湿の日本で、スーツにネクタイなんていう格好をするのが不自然だと思うのだがなあ。
 作家さんはもちろんだが、うちの会社も服装はカジュアルが基本。たま~にオフィシャルな席に出ることがあり、そういうときには立場上、スーツを着ることになる。今後は、そんな場合にもジャケットで済ませようかな。

 ただ、矛盾するようだけど、服装に関してはスーツを着ておけば無難という面もあるんだよね。世の中のおじさんたちが、カタクナなまでにスーツ(おじさんたちの場合は、背広かな)に固執するのも、その方が楽だというコトもあると思う。おしゃれでセンスのある(そして、経済的な余裕もある)人が、センスを生かしたおしゃれをすると、とってもかっこいいことになるのだけど、私も含めて、世の中の大部分の男性はそういう訓練を受けていない。結果的にスーツを着て、ともかく恥ずかしくはない格好になればヨシと思ってしまうのだ。

 考えてみれば、中学生の頃、学ランを着ていれば安心、これはこれで楽じゃわい。と思ってしまったツケが、今になって回ってきているんだろう。あのころ、「学ランなんて着たくない、私服がいいよ」と嘆いていた友人を、変なヤツだなあと思っていた私だったが、彼はきっと今ごろ「かっこいい親父」になっているんだろうなあ。

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小説塾スクーリング

 今日はうちの会社で主宰している小説塾のスクーリング。
 S社でライトノベル系レーベルの編集長をされているM氏に講師をお願いした。今回は、今期最後のスクーリングということで、田中さんも特別聴講生(笑)として出席。そのせいで、M氏は「緊張した~」と言っていたのだが、実際に新人賞を主催する立場からの話は、塾生にはとても刺激になったことと思う。
 また、講義の最後には、田中さんの特別講義(?)も行われた。やはり過去から現在まで読み続けられている作品を、ちゃんと読んでおくということはモノカキを目指す人には大事なコトなのだ。

 今日でスクーリングは終わりだが、まだまだ小説塾は続く。第2期生の小説作品の提出期限は、8月31日(必着)だ。いろいろ悩むことはあると思うが、まずは書き上げてエンドマークを打たなければ、話がはじまらない。是非とも頑張って欲しい。

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ご近所さん

 今日は、ずっと『遠き曙光』第2巻に掲載する図版を描いていた。本当はもっと早めに取りかからなければいけなかったのだが、打ち合わせやなにやらで、なかなかまとまった作業時間を取ることが出来なかったのだ。
 今日は艦船の図版を中心に描いていたのだが、作業をしているとだんだん他のことが気にならなくなってくる。集中している、というよりはトリップしている感じ(笑)。
 でも、目は疲れてくる、肩は凝ってくる、で、定時を過ぎたあたりでギブアップ。
 続きは来週ということにして、家に帰ることに。

 会社を出たところで、なんだか見慣れた人に出くわす。よく見れば、我が家のアホ息子が通っている幼稚園の主任先生ではないか。幼稚園にいるときはジャージ姿なので、判らなかった。
 うーん、たしかに中野にご自宅がある、とは聞いていたが、まさか会社の近所だったとは。
 世間は狭いものだなあ。

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今日も打ち合わせデー

 今日は赤城さんと一緒に、護国寺の某社で打ち合わせ。この夏の仕事が決まる。
 赤城さんの作品というと、『帝都探偵物語』をはじめとする軽妙洒脱な作品のイメージが強いのだが、なかなかどうして、引き出しの数はとてもたくさんある人だ。これからは積極的に、いろんなジャンルに挑戦していく様子。マネジャーとしても楽しみだ。

 私が打ち合わせをしている間、社員が高荷義之先生のところに行って『遠き曙光』第2巻のカバーイラストを受け取ってきた。受け取ったら、そのまま中央公論新社に納品してしまったので、実は私もまだ見ていないのだが、社員からの電話によれば、いつもにも増して素晴らしいイラストがいただけたとのこと。
 どうぞ期待していただきたい。

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新人のデビュー作

 うちの会社で主宰している「小説塾」の第一期生から、2人の新人がデビューすることはすでにお伝えしたかと思う。
 その一人、澤見彰のデビュー作となる『時を編む者』のカバーデザインがあがってきた。カバーイラストは、なんと萩尾望都さんが描いて下さった。当然ながら、素晴らしいできばえ。新人の作品にとっては、とても心強い援軍となった。
 実は田中さんも、萩尾さんにイラストをお願いする機会を狙っていたのだが、澤見さんの作品を一読して「この作品が相手だったら、僕が後回しになっても仕方ないなあ」と言ったのだ。それくらい、出来のよい作品だと思っていただければ。

 書店に並ぶのは、もうすこし先の話になりそうだが、書店でお見かけの際には、是非とも手にとっていただきたい。

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『遠き曙光』第2巻、完成間近

 昨日は、中央公論新社で横山信義さんと打ち合わせ。
 『遠き曙光』第2巻の修正箇所と、第3巻以降の展開について話をする。横山さんの作品は、元技術者だけあって、ある出来事がリアクションを呼び、そのリアクションがさらにリアクションを……という感じで、理論をきちんと貫いた戦況推移が為されるのを特徴としている。今回の作品でも、そのあたりの部分はしっかり押さえつつ、かつ、読み物として楽しい展開を考えることで読者の皆さんに喜んで頂ける作品にしようと思っている。

 で、同時に行われた図版についての打ち合わせで、ついつい墓穴を掘ってしまう私。締切まで1週間だと言われたあとで、なんで仕事を増やすような真似しちゃうかなあ。ま、戦記シミュレーションの添え物としては、やはり艦船図版や地図図版は重要な位置にあると、自分では思っているだけに「これがあったら読者の方にも喜んでもらえるかな」なんて発想になっちゃうんだよね。

 横山さんと打ち合わせをしていると、本文では描かれなかった作品世界の話がぽんぽん出てくる。考えてみれば、横山さんの頭の中には、「『遠き曙光』世界の歴史年表」がきちんと作られているんだよね。
 うーん、これをそのままにしておくのはもったいないよなあ。なんとか読者の人に届ける手段はないものかな。

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それでいいの?TBS。

 TBSのwebに、新聞記事を盗用した記事を掲載していた部長が諭旨免職処分になったという。
 懲戒免職でない理由は、「盗用をチェックできなかった組織体制にも問題があったから」だそうだ。
 アホかいな。

 今回の事件で一番大きな問題は、盗用そのものではないと思う。(いや、盗用も大きな問題なんだけどさ)
 それよりも、盗用が発覚したあとに、この部長が外部のライターに依頼した隠蔽工作(この記事をライターが書いたと供述させようとしたこと)が問題なのだ。
 考えてもみて欲しい。報道の一翼を担うはずの放送局内で、犯罪を他者に負わせる「冤罪」が作り出されていたのだ。しかも、相手は発注元に対して弱い立場にあるライターというところが、より悪質だと思わせる。

 もともと日本のマスコミは、外国のそれと比べてレベルが低いと言われているが、このような連中が「マスコミでござい」と言っているのだから、それも道理だろう。
 なんとも情けない話だ。

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大阪から帰京

 大阪より帰京。
 今回の創作講座は、大阪の「創作サポートセンター」が行っているもの。芦辺さん以外にも、かんべむさし氏、眉村卓氏、黒崎緑氏、小森健太朗氏、谷川涼太郎氏などなど、錚々たるメンバーが講師を務める講座で、私などには羨ましい限り。毎週土曜日、年間35回も講義があるということもあって、かなり本格的な創作指導が行われていると感じた。ある意味、たいへん刺激になった。

 もっとも、うちの会社で行われている小説塾とはアプローチがまったく違うので、一概に比較することも出来ない。うちの小説塾は、作家さんに講義を頼んだことはない。作家さんは、それぞれの創作手法があるわけで、それはよほどの工夫がなければ伝えることは出来ないと思うから。よしんば、それを伝えられたとしても、「本家」を上回るには、受けとる側にかなりのセンスがなければ、ただの縮小再生産版で終わってしまうだろうし。
 作家さんから受ける指導を有効に生かすためには、指導にあたる作家さんと指導を受ける生徒さんを、きめ細かくコーディネートする必要があると思うが、正直、いまのうちの会社にはそれをやるだけの余力がない。その点、今回見学させていただいた創作サポートセンターの皆さんは、すごい仕事を行っていると思った。

 とにもかくにも、そのような理由により、うちの会社では作家さんよりは、日頃お付き合いのある編集さんにお願いし、編集者として求めている作品について講義をしていただいているわけ。それでも、だいたいが編集長クラスの方にお願いしているわけなので、講義のレベルとしてはかなり高いと自負している。

 うちの塾生さんのなかにも、現役作家さんの話を聞きたい人はいると思うし、正直申し訳ないという気もするのだが、自分がプロになってみれば、同じ土俵に立つ作家仲間として、いくらでも話はできるのだから我慢してもらおう。

 偉そうなことを書いているが、これらのメソッドは私が考えたのではなく、すべてうちの会社で小説塾を担当するスタッフが考えたこと。それでも、第1期生で2人のデビューが決まるという「実績」を考えれば、それは間違っていないのだ。
 そろそろ第2期が終わり、第3期がはじまる。第1期の2人に続く才能に期待したい。

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夕方からは大阪

 今日は大阪出張。
 大阪で行われるミステリ関係の創作講座を覗いてみませんか、と、芦辺拓さんからお誘いを受けたのだ。
 うちの会社でも「小説塾」と称して、小説創作講座を開いているので、是非とも参考にさせていただこうと思う。もともとミステリ読みではない私には、猫に小判のような気がしないでもないのだが、実際に創作活動を志す人たちとお会いできるのは喜び。舞い上がらないように気を付けねば。

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溶連菌感染症

 数日前の朝、息子が「なんか痒い」と言いながら起きてきた。見れば、太ももから足にかけて赤い発疹が出来ている。「あれ?じんましんかな」と思い、かゆみ止めの薬を付けてみた。このまま痒みが続くようなら皮膚科のお医者さんに掛かろう、と言っていたのだが、かゆみがひいたこともあり、そのままにしていた。

 ところが、その後、なんとなく熱っぽいし、いつもと違う感じがしたので、お医者さんに連れて行った。
 診断は「溶連菌感染症」。いわゆる猩紅熱だ。
 いまは抗生物質があるので、それほど怖い病気ではない、ということだが、やはり幼稚園は登園禁止だし、家庭内でも感染には気を付けなければならない。

 いままでは、家のなかだけだったのであまり病気にもならずに済んでいた息子だが、幼稚園に通うようになって、いろいろともらってくる。ま、こうやって鍛えられていくんだろうねえ。

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新しい相棒が届く

Geocart

 慣れない英文メールをやりとりして、ようやくオーダーできた最新版のGeocartが届いた。これ、Macintosh専用の地図描画ソフトで、地球上のあらゆる地域を、あらゆる投影法で描くことのできる優れモノ。
 正直、これが使えなければ私の仕事は出来ない、と言えるくらい大事なソフトなのだが、日本では代理店がなくなってしまったこともあり、ずいぶん古いバージョンを使うことを余儀なくされていた。

 ところが先日、なにげなく地図関連のサイトを見ていたところ、新しいバージョンが出来ていることが判ったのだ。大急ぎでメールを送って詳細を尋ねたところ、残念ながらOS-X対応版はまだ出来ていないそうなのだが、私が使っている古いモノよりも機能は格段によくなっている様子。
 迷うことなく発注したのだが、届いたものを見て驚き。
 きちんとした日本語版のマニュアルと、日本語にローカライズされたソフトが入っていた。いやはや、これは嬉しい誤算だった。

 考えてみたら、最初にこのソフトを買ったのは、いまから10年以上も前の話。それからずっと仕事を助けてくれているわけで、なんとも有り難い相棒である。
 新しいバージョンになって、さらに出来ることも増えている様子。しばらくは使い倒して楽しめそうだ。

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「アストロ球団」映像化?

 ついに、ついにこの日が来てしまった。

 「少林サッカー」、「外人球団」などの「トンデモスポーツ映画」を見るたびに、田中さんと「日本でやるなら、ここはもう「アストロ球団」映像化しかないでしょう!」と、力一杯語り合っていたのだが、ついにテレビ朝日で映像化が決まったらしい。
 ……大丈夫か、テレビ朝日。

 あとは、宇野球一、上野球二などのキャストが問題だな。うんうん。
 設定では、昭和29年9月9日9時9分9秒生まれなんだから、今年で……51歳。プロ野球選手でいえば、中畑清、田尾安志と同い年。
 マスターズ・リーグじゃねえか!
 51歳で「ジャコビニ流星打法」を試すというのも、これはこれで分別盛りの大人の男にそぐわない行為で、燃えるぜ!(★お若い読者の方へ。ジャコビニ流星打法というのは、バットにわざと亀裂を入れて打席に入り、飛び散ったバットの破片で守備を攪乱するという、きわめて危険で卑怯な技である)

 ほんと、大丈夫か?テレビ朝日……。

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連載小説に欠かせないモノ

 田中さんは連載をやらない(出来ない)派、芦辺さんは連載を常に1本でも抱えておきたい派、赤城さんは……どうなんだろう。横山さん、三木原さんは、おそらく話があったら乗ってくるだろうな、と思うのだが今のところ具体的な話は来ていない感じ。

 雑誌などに小説を連載する、というのは、書き下ろしとはまったく違った技術、センスが必要になると思う。
 限られた枚数のなかに、話の山を作り、そのうえで物語全体の構成を造型していくというのは、なかなか出来ることではない。さらに、締切までの時間が限られているのだから、素人の私には考えられない苦労があるのだと思う。

 そのうえ、連載である以上、読者に「続きを読みたい」と思わせなければならないわけだ。
 そのために、各話のラストには次回に続くための「ヒキ」を作るのだね。これの上手い人の小説は「ちっ!またこうやってヒキやがる」と思いつつ、やっぱり次の号を買ってしまうんだよなあ。

 で、先日、某所で某社の編集さんと話をしていて「最近で、もっともすごいヒキ」は、浦沢直樹の「プルートゥ」第1巻のヒキではないか、ということになった。

 「君がアトム君だね」

 うーん、これはインパクトでかかった(笑)。

 ちなみに、先日発売された第2巻のラストでは、ウランちゃんで同じようなことやってますけど。
 やっぱり次が出たら発売日に買っちゃうんだよなあ。

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