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『アルスラーン戦記』は、カッパ・ノベルスです。

 20日に発売された『アルスラーン戦記~魔軍襲来~』だが、本屋さんの店頭で見つからないぞ、というメールをいただいた。
 何度かメールのやりとりをして判明したのが、今度の新刊がカッパ・ノベルスで出ているということをご存じなかったということ。
 うーん、これは申し訳ない。周知すべく努力はしているのだが、やはり漏れはある。

 ここで改めてアナウンス。今度の『アルスラーン戦記』の新刊は、角川文庫ではなく、光文社/カッパ・ノベルスでの刊行となります。角川書店版で揃えておられた読者様には大変申し訳ない。ただ、新書版になったので、原稿用紙換算で50枚程度分量が増え、読み応えも増している、ということで。

 とにかく、どうぞよろしくお願い致します。

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『アルスラーン戦記』発売!

 本日、『アルスラーン戦記~魔軍襲来~』が全国の書店で発売となった。
 なかには到着が遅れている書店もあるようだが、すでにお手にとっていただいた方も多いと思われる。
 お待たせしてしまって、本当に申し訳ない。この期に及んで、こんなお願いをするのも何なのだが、ぜひとも光文社宛に感想をお送りいただきたいと思う。

 さて。
 今日も軽井沢まで車をとばす。
 光文社さんからの依頼で、田中さんに『アルスラーン戦記~魔軍襲来~』にサインをしてもらったのだ。
 その数、200冊。けっして多い数ではないのだが、少ない数でもない。
 座卓に並べてみると、こんな感じ。
20050920_2


 おそらく、先日の書店員懇親会においでいただいた書店さんを中心に配本されることと思うのだが、もし店頭で見かけた際は、是非ともよろしく。

 田中さんは、すでに次回作の『キングコング』の執筆に取りかかっている。いまのところは快調に筆も進んでいる様子。
 今回の仕事は、映画の公開日が決まっているだけに、いつもとは違い「締切厳守」となっている。さて、どうなることやら。

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小説塾スクーリング

 今日は弊社で主宰する「らいとすたっふ小説塾」のスクーリング。
 今期は塾生も大幅に増えたため、会場の施設のなかでも大きめの部屋を借りることになった。が、両隣の部屋は、どう見てもマルチ商法の説明会でしかない団体の名前が……。ま、いいんだけどさ。

 「小説を書きたい」という人が増えているというのは、活字ファンでもある私にとって、とても嬉しいこと。
 でも、人に読んでもらうための文章を書くためには、それなりのルールを覚える必要もあるし、読者を意識して書く訓練も必要。
 さらに、これが人にお金を払ってまで読んでみたいと思わせる文章を書くためには、本人の持って生まれたセンスなども大きく影響してくる。
 よく、私は作家志望の人に「作家とアスリートは同じですよ」と言う。
 まず、その「競技」に興味なり愛着を持っていること。毎日、「練習」を欠かさぬこと。その「競技」の先達たちのフォームなどを研究すること。よきコーチを探し、そのコーチの言うことを信じて練習に励むこと。途中で棄権せず、最後までやり抜くこと。
 さらには、そこまで努力をしたとしても、結果が報われるかどうかはわからないこと。

 「努力は必ず報われる」なんていう、理想郷的教育論を吹き飛ばすような厳しい世界なんだよね。

 でも、いかなる苦労をしても、自分の作品表現で他人を感動させることが出来たときの喜びは、それに勝るのではないか、と思っている。
 私のような立場だと、そういう作品を世に出すことの出来た喜び、そして、そのプロセスを通じて、作家さんの役に立てたという喜びがあるんで、この仕事も続けられるわけなのだ。

 是非とも、塾生の皆さんには頑張っていただきたい。

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カッパ・ノベルス版『アルスラーン戦記』

 ちょっと日記に間が空いてしまった。
 先日の大阪イベントでは、実際に本を販売する立場の方とお話できて、こちらも大変に刺激を受けた。やはり、こういう機会でもなければ、なかなか書店員さんと親しくお話することはないので、本当に有り難かった。

 その際に聞いた面白い話で、『アルスラーン戦記』の「魔軍襲来」の発売日が確定してから、カッパ・ノベルス版の既刊本を買う方が目に見えて増えているのだそうだ。書店員さんの予想では、「おそらく、読者の皆さんはカッパ・ノベルス版で続巻が出ると思っていなかったんではないでしょうか」とのこと。いやいや、手厳しい。
 さらには「それで、新刊が出るのならば読み返さなければ、と思っても、どこに仕舞ったかが判らなくなり、結局、カッパ・ノベルス版で揃えようという気になっているのでは」とのこと。う~ん、この可能性は高いなあ。

 田中さんとも先日確認したのだが、次巻以降はあまり間をおかずに執筆したいということなので、カッパ・ノベルス版を買おうか迷っている皆様も、どうぞよろしくお願い致します。

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酷使しちゃってるなあ

 私の車は、1年間の走行距離のおよそ8割が夏に集中している。東京と軽井沢を何度となく往復している以上、それも当然なんだけどね。
 酷使するからには、それなりのケアもしなければいけない。
 大阪出張に行っているあいだに、車を整備に出してみた。
 その結果……
・オイル&エレメント交換(これは私も予想済み、というか、オイルはもう交換時期だったしね)
・ベルト全数交換(ALT、パワステ、エアコンのすべてがすり減っているということだった)
・スパークプラグ全数交換(やっぱりね~)
・ワイパー全数交換(これも仕方ないかなあ)
 タイヤも、そろそろ交換したほうがいいよ。ということだったけど、今回は予算の関係で見送り。どうせもうすぐ冬タイヤに交換するわけだし、来年の春までに考えよう。

 今日も軽井沢まで車で出張。
 連日の東奔西走で、私の疲れも溜まっていると思うし、慎重に運転することにしよう。

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「『アルスラーン戦記〜魔軍襲来〜』企画説明会&書店員懇親会」

 すでに日記には書いた通り、9月11日に大阪・新阪急ホテルで行われた、「『アルスラーン戦記〜魔軍襲来〜』企画説明会&書店員懇親会」に、社員を引き連れて出席してきた。
 開会の冒頭、版元である光文社の販売促進部の方が「6年ぶりの新作」「6年ぶりの新作」と何度も繰り返すので、そのつど頭を下げていた私。たしかに間が空きすぎたよなあ。私だって、前の巻のストーリーを忘れかけているもん(笑)。

 各書店に配布される販促グッズは、さすがに手の込んだモノが用意されていた。厚紙を使った大がかりなモノに至っては「こんなでかいもの、書店さんに送って怒られないか?」と心配になるくらい。

 一通りの説明が終わったあと、田中さんの入場となり、あとは歓談モード。
osaka01


 今回は、田中さんだけでなく、大阪在住の芦辺さんにも参加をお願いしたり、先日、同じく光文社でデビューさせていただいた澤見彰も連れて行ったり、と、けっこう私の会社的にも大きなイベントとなった。あ、小前も連れて行きましたよ、もちろん。

 食べるよりは会話のほうが忙しい感じで、せっかくの料理がずいぶん残ったりはしたのだけれど、リラックスした雰囲気のなか、無事にイベントは終了。
 最後にみんなで記念撮影をしてお開きとなった。
osaka02


 ふだんは東京(夏の間は軽井沢)から、あまり出ない田中さんだけど、とても楽しく過ごせた様子。機会を作ってくださった光文社さんには、心から感謝。また、出席してくださった書店員の皆様方、貴重なお時間をさいていただき、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

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現在、大阪

 出張あけで眠い目をこすりつつ、まずは衆議院議員選挙への投票を済ませる。
 今回の選挙で棄権をした人は、あと4年は年金問題や増税問題、外交などについて文句を言う資格がない。すべて白紙委任をしたわけだからね。よく、選挙に行かない理由として「投票しても何も変わらないから」というアホタレがいるが、「投票に行かなければ変わる」ことだってあるのだ。世の中に「悪い変化」ということがあるということを、もう少し考えてみても良いのでは、と思う。

 さてさて。
 午前中に自宅を出て新幹線のぞみに乗り新大阪へ。
 現在、大阪駅近くのホテルで、この日記を書いている。
 田中さんの『アルスラーン戦記~魔軍襲来~』刊行を記念して、大阪近郊の書店員さんをお招きしてのプレゼンテーションが行われるのだな。田中さんにとっては、久しぶりの大阪出張ということになる。

 大阪、ということで、地元の芦辺拓さんにもご出席をお願いした。大阪を舞台にした本格ミステリを多数発表していた芦辺さんだが、最近は東京に拠点を移しつつある。芦辺さんがときおりクチにする「大阪の人は大阪を舞台に小説を書いても、関心を持ってくれない。冷たいなぁ~」という言葉が本当かどうか、是非とも確かめてみようと思う(笑)。

 コレが終わると、私はようやく少しまとまった時間がとれることになる。懸案のアレやコレを片づけなければなあ。

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軽井沢後半戦

 ふたたび軽井沢へ。
 今日はミステリ作家の芦辺拓さんと一緒。
 東京は台風一過で猛暑が戻ったようだが、軽井沢は昼過ぎの段階で気温25度。湿度も低いうえ、あるていど風も吹いているという絶好のコンディション。前半戦がひどい天気だったからなあ。少しは良いことがないと、やってらんないわ。

 9月に入って、軽井沢はだんだん落ち着きを取り戻してきた感じ。夏の風物詩ともいえる、県外ナンバーの車が裏道に入ってきて立ち往生している姿を見ることも少なくなった。ほんと、軽井沢の別荘地の道は細いからね。うかつに入るとニッチもサッチもいかなくなるのよ。私も何度、泣いたことか。

 昼食にお蕎麦、夕食にステーキ。食後には温泉という贅沢メニューをこなして、軽井沢事務所に帰還。
 こういうのも、たまには許されるよね。きっと。

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『魔大陸の鷹』復活!

 午前5時起床。軽井沢にいると早起きになる。
 今日は東京で打ち合わせがあるので、一時的に帰京する。昨日まで、台風の影響が心配だったのだが、長野新幹線は平常通り動くようなので一安心。
 例によって、窓の外は真っ白な霧。
 軽井沢に永住している本好きの方に話を聞くと、皆さん、湿気対策には心を配られている様子。たしかに、この湿気は本にはよろしくないと思う。ただ、軽井沢とひとくちで言っても、地区によってずいぶん湿度が違う。地元の人に話を聞いても「18号線だと、××のあたりからは霧が出るんだよ」などと言っているし。
 これが高原の天気の面白いところかな。
 ま、すぐ横に川が流れている私たちの事務所で「湿気がぁ」などと言うこと自体が間違っているのかも知れないけど。

 赤城毅氏のデビュー作『魔大陸の鷹』シリーズ。中央公論新社で版元在庫切れになってから、ながらく「幻の作品」となっていたのだが、このたび祥伝社ノン・ノベルから新装丁で刊行されることが決定。中公版では3冊あったものが、今度は1冊合本形式になるということ。
 未読の方は、刊行を楽しみにお待ち下さい。おそらく、10月初旬のうちには店頭に並ぶことと思われます。

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霧の軽井沢

 どうやら台風は九州地方を直撃することになりそうだ。
 当該地域の方は、くれぐれも警戒していただきたい。昨日も田中さんと話をしていたのだが、ここ最近の台風は、風雨ともに強まる傾向にあるのではないか、と思う。これを地球温暖化の影響、と言ってしまうのは簡単なのだが、気象天象というものはそれほど単純なものではあるまい。もしかすると今後の研究によってメカニズムが明らかになるかも知れないが、だからといって人間に出来ることは限られている。
 とにもかくにも人的被害を出さないのが第一だ。繰り返しになるが、本当に気を付けていただきたい。

 気象のメカニズム、というと大袈裟だが、ここ軽井沢でも面白い現象に気が付いた。
 東京でまとまった雨が降るときには、軽井沢は霧がでることが多いのだ。ただの偶然かも知れないが、いまのところ概ね当たっている気がする。これは軽井沢事務所に滞在している赤城氏からも同様の証言が得られている。さて、不思議なこともあるものだ。

 霧の軽井沢、というと、なんとなくロマンチックな印象があるかも知れないが、車を運転する身には笑い事ではない。昨晩も、食事の帰りに濃霧に遭遇して往生した。フォグランプを点けても、ほとんど前が見えないのだ。対向車のヘッドライトは、霧の彼方からにじむように浮き出てくる。双方ともにスピードは控えめにしていると思うのだが、気が付くと目の前にいる感じで肝を冷やす。
 車のすぐ前に見え隠れするセンターラインをたどりつつ、なんとか事務所に戻ってきた。
 いやはや、こういう日に運転をするほうが無謀であった。軽井沢、舐めてかかってはいけないということだ。

 今日も霧が掛かっている。おとなしく部屋の中で仕事をしていたほうが良いのかも知れないな。

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あらすじが……

 また軽井沢に滞在中。今回はほぼ一週間にわたって軽井沢事務所に泊まることになる。
 先日、泊まったときは部屋にカーテンがなかったので、朝も早くから目が覚めてしまった。だもので、今回はまっさきにカーテンを取り付けた。

 私はネットには疎いので、よく判らないのだけど、どこかで『アルスラーン戦記』の新刊のあらすじが公開されてしまったらしい。
 「楽しみにしていたのに、興ざめだ」というメールが何通も届いた。なかには「ぜったいに犯人を捜して下さい」というものまであったが、これは難しいなあ。可能性としては版元の光文社さんからはじまって、デザインを担当した事務所、はては印刷所のオペレーターさんまでが該当する。逆にいえば、これほどたくさんの人の手を経なければ、皆さんのお手元に本が届かないことになるわけで、こちらとしても複雑な心境。ことに田中さんはいまだに手書きで原稿を書いているので、さらに関わる人は増えるんだよね。

 お怒りになる方の気持ちは、おなじ本読みとして大変に良くわかるし、本当にありがたいことだと思うのだけど、ここはなんとかこらえていただきたい。もちろん、以後はこのようなことのないよう、出版社さんにはきっちりお願いをしておくので。

 新刊が書店に並ぶまで、あと二週間少々。どうぞ楽しみにお待ち願いたい。

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