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大掃除

 昨日まではコミケの準備で時間が取れなかったので、今日になって自宅の大掃除をしています。と言っても、父と共有の書斎だけを対象にした「俺様大掃除」です。
 意外なほど紙ゴミが出てきて、すぐに70リットルのゴミ袋が満杯になってしまいました。読み終えた雑誌などは、必要なページだけを切り取って、あとは束ねて資源ゴミ回収に出します。買ったまま読んでいない本もたくさん出てきましたので、寝室のベッド脇書棚に移しましょう。眠れない夜には、きっと読むことができるでしょうから。
 そんな感じで掃除をしていたら、田中さんから借りっぱなしになっている本が出てきました。やべ。
 借りっぱなしで年を越すというのは、あまり気分がよくないのですが、うーん、ここは勘弁してもらいましょ。

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コミケ、無事に終わりました。

 コミケでの出店、無事に終了いたしました。いやはや、新刊はほとんど売り切れという嬉しい状況になりました。
 お立ち寄りいただいた皆様、ありがとうございました。なかには、差し入れまでお持ち頂いた方もいらっしゃいました。年明けに、田中さんたちも含めたスタッフ全員で頂くことにしますね。
 なお、この本は基本的に「そのときのネタ」を書いていますので、基本的に売り切れたら終わり。増刷はありません。次回の夏コミケにスペースが受かったようでしたら、また新しい本を出したいと思います。今度はどんなネタで勝負しましょうかね。

 なにはともあれ、ありがとうございました。
 今日ばかりはゆっくりと休むことにします。
 

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冬コミに出店します

 年末も押し迫ってきましたが、皆様、年越しの準備はお済みでしょうか。
 うちの会社も今日が仕事納め。のはずなのですが、明日もきっと私は来ているんでしょうねえ。コピー誌の準備がありますので(笑)。

 30日(金曜日)東5ホール ”フ”ブロック45bの「安達屋」でお待ちしております。今回も「とある作家秘書の日常」を出すのですが、今回は作家さんの素顔を紹介する、というよりも『アルスラーン戦記』が角川書店から光文社に移籍することになったイキサツとか、田中さんが『キング・コング』を書くことになったイキサツ、とかが中心になってます。
 お値段は前回同様、1部200円となっております。どうぞよろしく。

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『キング・コング』試写を観てきた

☆この日記は12月12日に書いて、公開するのを忘れていた(笑)ものです。

 田中さんがノベライズ(正確には違うけど)を書いたご縁で、映画「キング・コング」のジャパン・プレミアに招待された。
 こういう機会って、めったにないのでちょっとワクワクするのだが、前日まで台湾に行っていて、疲れが溜まっている。3時間8分の長丁場、途中で眠くなったらどうしよう、と心配していたのですが。

 まったくそんな心配はいりませんでした(笑)。
 ネタばれになるので、詳しくは書きませんけど、観に行って損はないと断言できます。正直、あっという間の3時間でした。

 今回のジャパン・プレミアは開場が午後5時、舞台挨拶がはじまったのが6時40分くらい。で、上映が始まったのが7時20分くらいかな。
 会場となった国際フォーラムを出たのは、11時近かったです。

 でも、田中さんと二人、非常に満足して帰ることが出来ました。
 観ようかどうしようか、迷っている人には、ぜひ観に行って欲しいですね。

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台湾(3日目)

 台湾3日目は、各自別行動を取ることにする。台北は公共交通機関も発達しているし、治安もさほど悪くない。それぞれ興味のある場所も違うだろうし、一人歩きをしてみるのも楽しみだと思ったのだ。

 朝食を一緒に食べたあと、芦辺さんはホテルの鍵を私に預け、颯爽と台北の街に繰り出していった。あとで聞いたところでは、人の良いタクシー運転手さんに巡り会えたようで、効率よく名所めぐりが出来たとのこと。
 私のほうは、部屋でゆっくりくつろいだあと、ホテルをチェックアウト。まずは前々から行きたかった「袖珍博物館」まで歩く。「袖珍」とは「ミニチュア」を表す言葉だとのこと。要するに、ドールハウスの博物館だ。
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 商業ビルの地下1階にあるということで、正直あまり期待もしていなかったのだけど、なかなかどうして、充実した内容に圧倒される。

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 このミニチュアは、子供部屋を12分の1で表現したもの。なんともきらびやかな部屋の中央部に、はめ込み式に3つのドールハウスがあるのをお判りいただけるだろうか。下に拡大した写真を載せてみた。

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 これでも判りにくいと思うが、実際にはこの「ドールハウスのなかにあるドールハウス」も、しっかりと造型されている。

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 これは、西洋風のリビングを表現しているもの。右手手前に光るものがある。これ、実は液晶テレビ。同じく、拡大したものを下に載せた。

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 はい、「となりのトトロ」が映っているようですね。判りますかぁ?

 また、今回は特別展示ということで、ペーパークラフトの世界が展示されていた。
 ペーパークラフトというと、お城などが思いつくのだけど、これはドイツ戦艦「ビスマルク」。
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 本当に細かいところまで再現されていて、ちょっとびっくり。製作にはどれくらいの時間が掛かったのか、聞いてみたかったなあ。

 そうこうしているうちに、けっこうな時間が過ぎてしまっていた。
 いかん、これではお茶屋さんに寄れないではないか。
 仕方がないので、「袖珍博物館」から歩いていけるマッサージサロンに行くことにする。

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 予約をしていなかったので、ちょっと心配だったのだけど、日曜日の午前中だったせいか、全身60分+足つぼ30分の「フルコース」を堪能することが出来た。いやぁ、痛かったよぉ。マジで涙が出てきたもん。
 施術してくれた人が言うには「胃、大腸、小腸、肝臓、腎臓、鼻」が悪いんだそうで。満身創痍ということですな。ははは(乾いた笑い)。さらには「睡眠不足」「栄養過多」だそうで。まぁ、ここ数日の食事を考えれば頷けることばかり。

 マッサージサロンから出てきたところで、ちょうどいい時間。タクシーを拾って中正国際空港に移動。
 免税品店で芦辺さんにも合流でき、無事に日本に帰ってきた。
 なんとも盛りだくさんの内容に、ちょっと体力的に不安も残ったけれど、とにかく楽しかった。
 また行こう。

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台湾(2日目)

 台湾2日目。
 ホテルのビュフェで朝食を摂ったのだが、パンや卵料理、ハム、ベーコンなど、いわゆる普通のビュフェ料理の横に、お粥や炒飯などがあるのがいかにも台湾流。リクエストに応じてオムレツを作ってくれるサービスは、日本でもアメリカでも見たことがあるのだけど、同じような感じで、リクエストに応じて坦仔麺を作ってくれるのには驚いた。

 午前9時、ホテルに島崎先生と既晴先生が迎えに来て下さった。既晴先生は、台湾で人気の若手ミステリ作家。芦辺さんは、前夜、書店に寄った際、既晴先生の著作を買っていたらしく、本にサインをお願いしていた。と、既晴先生も芦辺さんの著作を持ってきていて、こちらにもサインをお願いされる。時ならぬサイン交換会の様子が下の写真。どうでもいいけど、ちゃんとソファがあるんだから(笑)。
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 タクシーに乗って、故宮博物館へ行く。ここには以前も来たことがあるのだけど、べらぼうに広い敷地に膨大な数の展示品があり、正直いって途方に暮れた記憶があった。今回は、昼過ぎから台湾のミステリ書評家の方とお会いすることになっているので、見学にあてられる時間はわずかに2時間半。これはよほどうまく回らないと駄目だなあ、と覚悟していたのだけど、なんと故宮博物館は2006年12月末日まで、大規模なリニューアル工事を行っていた。
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 入場券には「この券をお持ちの方に限り、2006年12月まで、もういちど再入場が出来ます」と書いてあるし(笑)。

 結局、展示スペースは普通の美術館一つ分にも満たないくらいに縮小されていた。でも、私たちにとって、これはありがたい状況。狭くなった展示室に、例の「玉で出来た白菜&コオロギ」や「まるで肉みたいだけど、実は石」や、「オリーブの種に屋形船を彫り込んじゃいました」「象牙の球なんですけど、中身は17層にもなってます」なんていう、いわば千両役者がぎゅうぎゅうに詰め込まれていたのだ。おかげで大混雑ではあったものの、見たいモノはすべて見ることが出来た。さらにいえば、人と人とのあいだが狭いので、ほかの団体さんが雇った日本語ガイドの説明が十分に聞こえて、こちらとしては大助かりだった(笑)。

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 お庭にあった孔子様の像の前で記念撮影をして、ミステリ書評家の方と待ち合わせている「上田珈琲店」に向かう。
 この珈琲店は、もともと日本人が経営していたとのこと。でも、メニューを見た限りでは、ずいぶんと台湾ナイズされているようだ。

 「日式寒天盤」って、なによ。
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 ここで昼食としてオーダーしたのが「勝丼」。日本でいうところの「カツ丼」だ。
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 でも、やっぱり台湾ナイズされている。出てきたものはコレ。
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 カツ丼と言っても、卵でとじてあるわけでも、ソースで味付けされているわけでもない。タマネギを甘辛く煮付けたものが、カツの上に掛かっている感じ。美味しかったけどね。

 ここで合流されたのが、島崎先生をして「台湾ミステリ評論家としてはナンバーワンの実力をもつ」と言わしめた凌徹さん。ありがたいことに、彼は非常に流ちょうな日本語を操る。聞けば「原語で日本語ミステリを読みたいので、独学で勉強しました」とのこと。いやぁ、これは凄いことよ。

 なんと、ここでの談義は6時間以上にも及んだ。芦辺さんは「もうちょっとでエコノミー症候群になりそうでしたよ」と笑っていたが、さもありなん。

 夕方から、台湾でも人気の海鮮料理店「海覇王」に移動して夕食をご馳走になる。
 ここでは、台湾の出版社小知堂文化事業の編集さんと、時報出版の編集さんとご挨拶。小知堂文化は、「yaputo」(野葡萄)という雑誌を出している。これは、いわば台湾版の「ダヴィンチ」。島崎先生もミステリ評論の連載を持っておられた。
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 ここでの料理も大変おいしく、わしわしと食べてしまう。帰国後の体重計が怖いが、あえて気にしないことに。

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 特製のデザートとして出てきたのは、薄緑色をした果物を薄く切ったものに、甘いかき氷風の氷がまぶしつけてあるというもの。口に入れると、甘酸っぱい味が口のなかいっぱいに広がる。香りも清冽で、とても美味しい。
 「さて、この果物はなんでしょう」と聞かれたが、想像も付かない。メロンでもなし、スイカでもなし、う~ん。
 答えはマンゴーだそうだ。
 「台湾には、いくつもマンゴーの種類があるんですよ。7月が旬なので、よければまた来て下さいね」と言われ、一も二もなく再訪を約束。我ながら食い物への執着は呆れるほど(笑)。

 お店を出たところで島崎先生たちと別れ、既晴先生にホテルまで送っていただく。いやはや、今回の旅行は皆さんにお世話になりっぱなしでしたぁ。

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台湾(1日目)

 今回の台湾出張の目的は、伝説のミステリ雑誌「幻影城」の元編集長、島崎博先生にお会いすることと、芦辺さんの著作『紅楼夢の殺人』が台湾で翻訳出版されることが決まったので、その出版社にご挨拶に行くこと、の二つ。
 「幻影城」と言えば、田中さんの作家生活は、ここの新人賞を受賞したことで始まったのだ。まさに田中芳樹の生みの親の一人に会いに行く旅だったとも言えるわけ。

 朝6時13分に渋谷を出る電車、ということで、寝過ごさないか心配だったのだけど、子供の頃からこういうイベントがあると時間通りに起きられる。今回も、念のために掛けておいた目覚まし時計が鳴る直前に、自然に目が覚めた。
 芦辺さんは成田空港近くのホテルに前夜から泊まっていたので、携帯電話で連絡を取り合って無事に合流。朝っぱらだというのに、成田空港のコンコースは人がいっぱい。みんな元気だね。

 台北の玄関口、中正国際空港の出口を出たところで、島崎先生と、遠流出版の余デスクがお出迎え。この遠流出版というところが、来春、『紅楼夢の殺人』を出版してくれるところなのだ。芦辺さんと島崎先生は初対面のハズなんだけど、一発でお互いの姿を認めたところは、やはり「同じ人種」としての感覚なんだろうか。台北市内に向かうタクシーの車内から、すでにミステリ談義が始まっていたしなあ。

 ホテルにチェックインをしたあと、一度、会社に戻るという余デスクを見送って、私たち3人はホテルのラウンジで歓談。「幻影城」時代のお話から、現在の台湾ミステリ事情まで、話題は尽きるところを知らず。ふと気付くと2時間以上が経っていた。
 戻られた余デスクの案内で、遠流出版の本社を訪問。
 台湾の出版社は、たいてい本社ビル内に「販売部」という書店形式の直販コーナーを持っているということ。ここ遠流出版でも、自社出版物がずらりと並んでいる、まさに書店といった感じのフロアがあった。
 スタッフの皆さんが「気に入った本があったら、何冊でも持っていってくださいね」と言ってくれたのには感激。というか、本好きの人間にとって、これほど甘美なセリフはないだろうよ。
 悲しいかな、ここに置いてあるのはすべて中国語版。欲に目がくらんでトランク一杯の本を貰ってきたとしても、結局のところ読むことは出来ない。うーん、残念だ(笑)。

 その後、編集部の入っているフロアを見せていただく。
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 驚いたのは、編集部内がきれいに整頓されていること。東京の出版社で、これほど整然としたところは見たことがないぞ。もちろん、うちの会社も誉められたモンじゃないし。私の机の上など、いつも「爆撃を食らった後」のようだし。
 これは見習わねばなあ。

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 今回、私たちを案内してくださった、遠流出版の皆さん。いろいろとお世話になりました。

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 で、このスタッフの皆さんを撮影している芦辺さん。

 ひとしきり歓談したあと、「店を予約してありますので、夕食でもご一緒に」とお誘いを受ける。
 「欣葉」という台湾料理の名店で、日本で買ったガイドブックにも大きく取り上げられているお店。いろいろと珍しい食べ物が出てきて、すっかり満足、満腹。
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 島崎先生からは、台湾碑酒(台湾ビール)についてレクチャーを受けた。なんでも、台湾ビールには「金印」と「無印」があるということ。この二つは、製造工程は同じながらも、金印のほうは冷蔵倉庫に保管され、流通経路でもきちんとした温度管理がなされているそうだ。で、無印はいっさいその手の気遣いはないので、多少高くても金印を飲んだほうが美味しい、とのこと。なるほどねえ。
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 最後に出てきた「杏仁豆腐」は、この店の名物ということだけあって、初めて食べる食感だった。なんともモチモチしていて、例えてえば「生麩」を食べている感じ。でも、生麩より歯ごたえがあって、かつ、香りが素晴らしく良い。うーん、さすが台湾。

 すっかりご馳走になったあと、島崎先生とはここでお別れ。
 遠流出版の女性編集者に連れられて、芦辺さんと私は「いま台北でもっとも元気の良い書店」といわれる、誠品書店に行く。なんとここは24時間営業の書店なんだそうだ。私たちが着いたのは、午後9時半を過ぎていたのだけど、店内は若い人たちでいっぱい。
 聞けば、なかには女の子をナンパしに来る連中もいるそうで。
 うーん、本屋でナンパ。台湾の青少年はなかなかセンスがいいですなあ(笑)。

 書店で、私は個人的に収集している「外国人が書いた日本料理の本」を2冊、ゲットする。いやはや、今回もなかなか面白いネタが手に入りましたよぉ(笑)。私の見たこともない「日本の人気料理」(笑)が満載。今度の休日にでも試しに作ってみようっと。

 ホテルまでタクシーで送っていただき、えらく充実した一日が終わる。
 本当に楽しい一日だったなあ。

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明日から台湾

 明日から台湾。
 午前6時13分に渋谷駅を出る、成田エキスプレス1号に乗らなきゃならない……。6時13分だよ(苦笑)。
 台湾まで行くよりも、成田空港に行く方が大変な気がするなぁ。

 今回は、台湾の出版社さん二社と会食が決まっている。あと、台湾のミステリ・ファンとの交流会も企画されているとのこと。
 しっかりお仕事してきます。

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『キング・コング』がやってきた!

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 つい先ほど、集英社のM編集長がおいでになりまして、『キング・コング』小説版の見本を届けていただきました。なんと単行本と文庫本が同時発売です。
 単行本には、寺田克也さんの迫力あるカバー(しかも、両面印刷です)と、これも寺田克也さん描き下ろしの特製ブックマーク(しおり)が付いています。あとは、あとがきがわりに田中さんのインタビューがロング・バージョンで掲載されています。
 小説の中身じたいには、単行本も文庫本も変わりありませんので、お好きな方をお選びいただければと思います。

 映画『KINGKONG』のほうは、12月17日(土)、全国一斉公開となります。
 小説版は、その直前、おそらく12月12日くらいから書店に並ぶようになると思いますので、どうぞお買い逃しのないよう。

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ピマ航空宇宙博物館(1)

 ツーソンのデビスモンサン空軍基地に隣接する、大きな航空博物館です。
 その規模ももちろんなのですが、お隣がお隣なもので、珍機が揃っていることでも有名な場所。私のような飛行機マニアには聖地の一つと言って良いでしょう。
 当たり前ですが、気候的にはデビスモンサンと同じなので、野外展示の機体には、遮光用のコーティングが施されていたりしていて、オリジナルの塗装などを期待していくと、ちょっと違和感があるかも知れません。でも、コーティングが施されていない機体の痛み具合を見てしまうと、それも仕方のないことかと思います。
 私も、ほんの半日、ここで過ごしただけなのに、しっかり日焼けしてしまいましたもん。

 それでは、順を追って紹介していきます。

◆A-4 スカイホーク
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 かつては、アメリカ海軍の主力艦上攻撃機だった。曲技飛行チーム、ブルー・エンジェルスが、この機体を使っていたこともある。

◆シコルスキー CH-54 タルヘ
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 ひょっとしたら民生用のCH-64スカイクレーンだったのかも知れない。来館者は、この「ゲート」の下をくぐって、チケット売り場に行くことになる。すごいセンスだ。

◆ダッシュ
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 ここからが屋内展示。
 これは、無人対潜ヘリコプター「ダッシュ」。300馬力のターボシャフトエンジンで、二重反転ローターを廻し、おなかに2本の対潜魚雷(Mk44)を2本、抱えて潜水艦が潜んでいると思われる海まで飛んでいくもの。日本でも海上自衛隊が護衛艦「たかつき」型、「みねぐも」型に搭載して運用していた。

◆アルファジェット
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 いまのところ、世界でもっとも小さいジェット機。
 映画「007」シリーズで、ジェームス・ボンドが乗ったと思う。

◆バンブル・ビー
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 で、こっちが世界でもっとも小さいレシプロ機。
 試しに乗ってみよう、とは絶対に思わないサイズ。


はい。
屋内展示を見てから、展示館裏手にある扉を開けた瞬間。
目の前にこんな景色が拡がりました。
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いやはや、私も含めた一行の興奮すること、興奮すること(笑)。
お互いに「落ち着け!」「落ち着け!」と声を掛け合いながら、聖地の奥に足を踏み入れていくのでありました。

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今度は台湾

 まだアメリカ旅行のレポートすら完成していないというのに、早くも次の海外が決まってしまった。アメリカ行きはあくまでもプライベートな旅行だったのだけど、今度は作家さんとの取材旅行。
 行き先は台湾で、日程は12月9日~11日。そう、こんどの週末(笑)。
 決まったのは一昨日だったかな。

 ま、わずか3時間ばかり飛行機に乗れば着いてしまうところだし、とくに構えてしまうこともないのだけど、なんだか今年はよく飛行機に乗る年だなあ、と思って。
 ここには書いていないけど、11月の末に家族で沖縄に旅行に行ってるしなあ。

 なにはともあれ、金曜日から週末に掛けて留守にしてしまいますので、ご連絡などがある方はお早めにお願いいたします。

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デビスモンサン空軍基地

 エドワーズ空軍基地のオープンハウスを見た翌日、ロスアンゼルスからアリゾナ州ツーソンに移動しました。
 ここの郊外にあるデビスモンサン空軍基地には、「Aerospace Maintenance and Regeneration Center - AMARC」という設備が併設されています。これは、陸海空軍で余剰となった軍用機から、エンジンなどの主要部品を取り外した上で機体表面(とくにキャノピー)に特殊な皮膜処理を施して保管する施設。保管、と言っても、野ざらしです。
 ここに収められた飛行機は、運がよいものはアメリカ国内の博物館や個人愛好家、もしくは外国に売却され、第二の人生を歩むことになりますが、運が悪いと
同じタイプの機体の部品取り用に活用されてしまうそうです。

 以前は、徒歩で見学できたそうですが、あまりに広大なことに加え、テロへの警戒などもあり、現在は隣接する「ピマ航空宇宙博物館」が主催するバスツアーでの見学のみとなっています。
 バスの車窓ごしの写真ですので、あまり映りはよくないのですが、とにかく「一面の飛行機」という情景をご覧ください。

◆F-14 トムキャット
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◆A-10 サンダーボルトII
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◆P3C オライオン
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◆A-6 イントルーダー
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◆A-4 スカイホーク
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◆F-4 ファントムII
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 まさに「ファントムだらけ」という感じ。

◆F-4 ファントムII
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 望遠レンズで狙ってみた。レンズの圧縮効果により、さらに「ごちゃごちゃ感」が増した。

◆B-1B
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 手前には、ホーネットも見える。

◆E-2 ホークアイ
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 たった1時間足らずのバスツアーでしたが、じつに充実した時間を過ごすことが出来ました。
 ツアーの説明は、すべて英語で行われるのですが、なぜか問題なく理解できました(笑)。

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エドワーズ空軍基地(屋外展示4)

いいかげんにエドワーズ空軍基地から外に出ないと、アメリカ旅行がいくらたっても終わらないことになってしまいます。

◆零戦
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 日本が誇る傑作艦戦。いろいろと欠点も言われているけど、1000馬力級のエンジンで、この性能を出せたのはやっぱりすごい。

◆零戦
A6M2_02
 このレストアされた零戦は、エンジンがP&Wに換装されているようす。そのためカウリングが違うというのだけど、判る?私にはよく判らなかった。

◆F6Fヘルキャット
F6F_01
 よく「零戦に対抗するため開発された」と言われるけど、海軍が原型機XF6F-1をメーカーに発注したのが1941年1月(真珠湾攻撃の11ヶ月前)であることを考えると、これは明らかな誤り。当時の主力戦闘機だったF4Fが、将来的に力不足になる、ということは、アメリカ海軍だって判っていたわけで。
 翼内に12.7mm機銃を6門装備という重武装で、零戦のライバルとして活躍した飛行機。個人的には
大好きな機体のひとつ。

◆F8Fベアキャット
F8F_01
 アメリカ海軍最後のレシプロ戦闘機。ヘルキャットと似たフォルムなんだけど、バブルキャノピーを採用したおかげで、後方の視界も充分に確保されている。機銃が12.7mm4門になっている理由は、日本軍の機体を相手にするぶんには、12.7mm4門で充分だ。と判断されたからだそう。ま、そうなんだろうけど、ちょっと不愉快。

おまけ
◆ジェットエンジン自動車
F-104car_01
 F-104を改造して作った「ジェットエンジン自動車」。
 車輪はフリーで、あくまでも車体(機体?)後方に噴き出すジェットで推進するもの。
 広大な土地があるから考えつくシロモノだよなあ。

◆ジェットエンジン自動車のエンジン
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 このエンジンを胴体のなかに入れて走る。というか、このあたりは原型機のF-104とまったく変わらないと思われる。

そんなこんなで、エドワーズ空軍基地の見学は終了。
いやはや、初日から飛行機でお腹一杯になった感じ。うーん、いま思い出しても楽しかったなあ。

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エドワーズ空軍基地(屋外展示3)

すっかりご無沙汰してしまいました。はやくアップしないと、記憶が薄れていってしまいます。
出来る限り毎日更新で頑張ります。

で。
エドワーズ空軍基地の屋外展示のつづきです。
今回は、可変後退翼をもつ超音速爆撃機、B-1Bの特集(笑)。
実は、このB-1B、本来ならば最新鋭ステルス爆撃機B-2とともにエドワーズ空軍基地に飛来し、デモ・フライトをするだけの予定でした。ところが、この季節には珍しく、まとまった雨が前日に降ったため、デモ・フライトはキャンセルされ、B-2は基地に戻ってしまったとのこと。残るB-1は地上での展示になったのですが、これはかなり珍しいことのようで、地元の飛行機ファンも、B-1を間近で見る機会はそうそうない様子でした。

◆B-1Bの勇姿
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 めいっぱい翼を拡げて駐機していた。さすがに大きい。

◆B-1Bの機首
B-1B_02
 下から撮影。機首の両側に出たカナードがよく判る。

◆B-1Bの爆弾槽
B-1B_03
 胴体下に設けられた爆弾槽。リボルバー式ランチャーを装備する機体なので、爆弾槽の前後に回転軸がある。

◆爆弾槽にある回転軸
B-1B_04
 この軸がぐるぐる回るのだ。

◆B-1Bの機首にあったイラスト
B-1B_05
 黙示録ですね。

◆やっぱり大きなB-1B
B-1B_06
 前日までの雨が嘘のように晴れ渡った一日。あまりの日射しの強さに、B-1Bの翼の下で休憩する人もたくさんいた。考えてみれば贅沢な日よけだな。

 エドワーズ空軍基地は、次回で一段落(だと思う)。
 まだまだ先は長いのだけどね。

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