新年、あけましておめでとうございます。皆さんは、どのようなお正月を迎えられたでしょうか。
昨年は、私にとって大きな転機の年となりました。いちばん大きかったのは、社員をひとり増やしたことでした。私を入れて3人でやってきた会社ですから、たった1人の入社でも私にとっては大きな決断となりました。
幸いにして、この決断は吉と出たようです。入社後すぐに、彼は私の右手と頼もしく感じられるほど成長してくれました。もちろん、まだまだ伸びしろのある人材だと思いますので、今後はますます期待がもてます。
一方、クライアントに関しても大きな出会いがありました。本格ミステリを中心に、さまざまなジャンルで活躍している作家、芦辺拓さんが仲間に加わって下さったのです。芦辺さんの加入を大喜びしたのは、実は田中さんだったりします。芦辺さんの書く、ミステリの枠には収まりきれないような作品を、以前から愛読していた田中さんにしてみれば、物語の組み立てなどについて作家の立場で意見が交換できる人が加わったのは、非常に大きな喜びだったようです。
また、田中さんのところで小説修行を積んでいた社員、小前亮くんが中国時代物でデビューを飾ったほか、小前くんが指導する小説塾の塾生から、天野頌子さん、澤見彰さんの二人がデビューしたのも嬉しかったですね。この三人は、すでに二作目、三作目の執筆に掛かっています。どうぞご期待ください。
赤城さんは、ながらく絶版となっていた「幻のデビュー作」、『魔大陸の鷹』シリーズが祥伝社さんで復刊されました。これが思った以上に好評を博しまして、すでに三刷を数えています。実は現在、赤城さんは『魔大陸の鷹』の新作を執筆しています。これまで応援して頂いたたくさんの皆さんに、満足していただける作品に仕上がると思います。
横山さんは、「米軍による柱島奇襲攻撃で太平洋戦争が始まった世界」を舞台にした架空戦記『遠き曙光』シリーズが完結しました。その後、同じ世界を扱った続編『海の牙城』シリーズが始まりました。もうすぐ第二巻が刊行される予定です。
三木原さんは、ご自身の体調などの問題もあり、はからずも昨年は充電期間となってしまいましたが、今年は完全復活。ながらくお待たせしてしまった『クリムゾン・バーニング』が、クライマックスにむけて大きく動き出します。その後は、架空戦記から少し離れた、ポリティカル・フィクションの流れをくむ作品を執筆する準備が進んでいます。こちらも期待していただけると思います。
昨年、長篇4冊、短篇1本という「けっこうな仕事量」をこなした田中さんですが、今年は『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『アルスラーン戦記』『創竜伝』の順番で執筆する予定になっています。どれも人気シリーズなのですが、とくに『アルスラーン戦記』の続巻が、一年経たずに執筆されるというのは、けっこうな驚きだったようです。コミケで私が販売した『とある作家秘書の日常・2005冬』にも、この予定を書いたのですが、お読みになった方から、すぐにメールをいただきました。待っていてくださる読者がいるというのは、本当にありがたいことです。でも、その厚意に甘えることなく、きちんきちんと続巻を出していくというのが重要なのです。
実際に執筆をするのは田中さんなのですが、その仕事環境を整えることで、少しでも執筆がスムースに進むよう、努力したいと思います。
今年も、作家秘書として生の情報を皆さんにお伝えしていくつもりです。目標は毎日更新ですね(笑)。
どうぞ応援のほど、よろしくお願い致します。
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