赤城さん新作!
昨年の10月に祥伝社で出して頂いた赤城さんの『魔大陸の鷹』。
おかげさまで、大変によい売れ行きを記録することが出来た。
このシリーズは、中央公論新社(当時は中央公論社)で発表された、小説家赤城毅のデビュー作。赤城さんにとっても、思い出深い作品だけに現在の読者さんにも喜んでもらえたことは嬉しかったようす。
これほど大勢の読者の方に喜んでもらえた作品ならば……ということで、祥伝社の敏腕編集者T氏が赤城さんに「続篇、書きません?」と持ちかけたのは、昨年の冬。
8年前のデビュー作に続篇を書く。考えてみればすごい話だ。
当時のカンを取り戻しつつの執筆で、最初はやや戸惑った感もあったようだが、波に乗ってくると早い早い(笑)。正直言って、赤城さんのなかでも記録的なスピードで原稿を仕上げてしまった。(いつもこうだといいのにね、などとは言わない)
そんな感じで昨日の夕方に完成した原稿だったが、プリントアウトを自宅に持ち帰って、私はその晩のうちに読んでしまった。
いやはや、作家というのは常人とは違う記憶装置を持っているのですね。8年のブランクなど感じさせない、スピード感あふれる話運びになっています。最近の赤城さんの作品は、ややもするとダーク・ヒーローというか、ちょっと陰のあるキャラクターが暗いところで人知れず戦うという感じの話が多かった。もちろん、そういう話もいいのだけど、やっぱりたまにはこういうスカッとする話が読みたいもので。
えー、ということで『魔大陸の鷹』シリーズ最新刊、『熱沙奇巌城(仮)』、近日中に刊行の予定でございます。どうぞお楽しみに!
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コメント
はじめまして。らっきーからー。と申します。
昨年、『魔大陸の鷹』復刻版を読んで以来、続編を密かに待望しておりましたが、ついに発売されるのですね。
『熱沙奇巌城(仮)』と言う文字に期待が膨らみます。今度はどんな冒険に行けるのか、楽しみで、発売日が決まるのが待ち遠しいです。
続報を、待っています。
投稿: らっきーからー。 | 2006年1月18日 13時38分
らっきーからーさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。『熱沙奇巌城』というタイトルを聞いたときには、私もさすが赤城さんだと思いました。実際に読んで頂ければお分かり頂けますが、本当に面白い話になっています。
ひとつ気になるのは、この先もお話が続いていきそうな雰囲気だということ。もちろん、これは嬉しい話なのですけど、さて、他のシリーズについても待っている読者さんは大勢いらっしゃいますからねえ。このあたり、互いに盟友と認めあっている、田中さんと通じるところがありそうです。秘書としては困ったことなのですけどね(笑)。
詳細が決まり次第、またここで書かせていただきます。どうぞよろしく。
投稿: 安達裕章 | 2006年1月18日 14時34分
中央公論新社といえば○○○○○戦記ってどーなったんだろう・・・・
投稿: 土井 | 2006年1月21日 03時28分
土井さん、こんにちは。
『○○○○○戦記』ですけど、『ノルマルク戦史』のことであれば、もうすぐ『ノルマルク戦記』と名を変えて、集英社スーパーダッシュ文庫でお目見えしますよ。内容も、中央公論新社時代には書けなかったエピソードなども加え、ずいぶんとオモムキが変わったものになっております。現在、すでに第1巻のカバー・イラストは完成しておりますし、着々と準備が進んでおります。
詳細が決まりましたら、このブログ、または私の会社のwebでアナウンスさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 安達裕章 | 2006年1月21日 07時41分