アメリカ取材旅行2日目
明け方に降っていた雨も、午前7時過ぎには完全に上がっていた。
新聞の天気予報を見ると「morning showers」と書いてある。そうか、こういうモノなのか。なんとなく嬉しい気分。
9時にロビーに集合して行動開始。本当は、ホテルで食事をして……と思っていたのだけど、なにやらコンヴェンションが開かれているらしく、レストランは長蛇の列。仕方がないので、外に出て食べることにした。
地下鉄の駅に行く途中、ベーグルサンドの店があったので、ここに入る。
で、食べたのはコレ。オムレツとチェダーチーズ、ベーコンが挟まったベーグルサンド。ベーグルと言っても、丸い穴があいてない。でも、味は紛れもなくベーグル。
軽いかな、と思ったのだけど、しっかり詰まっているパンだったようで、かなり満腹になる。
このまま歩いて地下鉄の駅へ……。と思ったところで、いったん休み(笑)。芦辺さんがホテルにカメラを忘れてきたことに気付き、取りに戻ったのだ。早めに気が付いて良かった。
仕切り直して、今度こそ地下鉄の駅へ。
Gallery Place/Chinatown で降り、スパイ博物館へ行く。入場券(大人1人$15)を買って、エレベータに乗ると、「このエレベータは保安措置が施されていない」とのアナウンス。けっこう気分を盛り上げてくれるじゃない。
実は、昨年の1月にワシントンD.Cに来たとき、当時、中学校3年生の甥っ子を連れて、ここを訪れた。私はものすごく楽しかったのだけど、東西冷戦すら記憶にない彼は、いささか、というよりも、かなり退屈していた様子で、なんとも張り合いがなかった。そのリターン・マッチというわけではないのだけど、芦辺さんとomataは大変に楽しんでいた感じ。良かった。
ちなみに、これは伊賀忍者の百地三太夫。そうか、考えてみれば忍者もスパイだな。
これは、暗号発生器のエニグマ。こうしてみると小さい機械だけど、その威力は絶大だった。
これは、旧ブルガリアの秘密情報機関が使っていたとされる、アンブレラ銃。傘のなかに炭酸ガスで弾を撃ち出す機構が仕込まれている。その弾というのは、直径3ミリのプラチナで出来た球体らしい。なかは空洞になっていて、そこにリシン系の毒物を充填してから孔を蝋でふさぎ、これを目標人物の体内に打ち込んだんだと。体温で蝋が融け、なかの毒物がにじみ出て……という仕組みらしい。恐ろしいことを考えたものだ。
そういう「怖い」展示のあとには、スパイを題材にした映像作品の小道具が展示されたコーナーもあった。
これは、邦題「それいけ、スマート」で主人公が使っていた「靴電話」。当時も、なぜに靴に電話?と思ったのだけど、今見ても違和感ありあり。こんなものを使っていたら、かえって目立つぞい。
充実した展示に、かなり時間を費やしてしまったが、いよいよ本日のメイン・ディッシュ。スミソニアンに取りかかる。
まずは、自然史博物館へ。
ここでいったん解散としたのだが、直後、時差ボケなんだか、疲れなんだか、急に倦怠感が押し寄せてきて、動くに動けなくなってしまった。仕方がないので、館内にあるカフェに移動して、30分ばかり休憩。体力落ちたなあ。
ただ、この休憩が幸いして、その後は復調。充分に午後の行程を楽しむことが出来た。
自然史博物館のあとは、やはり航空宇宙博物館。
まずは「月の石」を触る芦辺さん。たしかに「月の石」なのだろうけど、こんなに薄べったくスライスされてアクリルの台座に埋め込まれたものを撫でれ、と言われても、実感がわかないよ~と言っていた。そりゃそうだよね。
私以外の二人は、朝食のあとは飲まず食わず。さすがに喉が渇いたということで、まずは航空宇宙博物館のなかにあるマクドナルドで腹ごしらえ。
飲み物を選ぶとき、ちょっと面白がって、飲んだことのないボタンを押してみたら、コレが出てきた。私が悪かったです。青い水なんて飲んだことないし(泣)。もったいないから飲んだけどさ。
その後、いよいよ見学開始。残念なことに、いくつかの展示スペースが改装中ということで、公開されていなかった。
芦辺さんは、第一次大戦を戦った飛行機を見たあたりで、いろいろと構想が湧いてきた様子。複葉機ミステリ?戦争ミステリ?どちらにせよ、良い刺激になったというのは嬉しいことだ。
ちなみに、この零戦はA6M5。いわゆる52型。こうしてみると、けっこう大きいやね。
航空宇宙博物館を出て、ふたたびGallery Place/Chinatown駅まで歩く。いやはや、D.C.を観光すると足が丈夫になりますな。
いったんホテルに帰って、一息いれたあと食事に出る。
最寄り駅のDupont Circleのあたりをうろうろして、ついに適当なピザッテリアを見つけて入る。
例によってビール。でかい。
で、ピザ。当然のごとくでかい。
わしわしと食べているあいだに、芦辺さんから、今回の取材旅行中の私とomataの小言幸兵衛ぶりについて苦言。考えてみれば、今回の旅行は芦辺さんが主役なわけで、いちいち年下の私たちがコト細かく小言を言うのも失礼極まりない話。素直に反省。以後は、楽しい取材旅行にしよう、と仲直りの握手(笑)。
腹蔵なく話し合ったおかげで、ちょっと気分もよくなったところで、スターバックスに立ち寄り、コーヒーをテイクアウト(こっちでは、To Goだね)して、ホテルまでそぞろ歩き。
明日は、早起きしてスミソニアン航空宇宙博物館の別館、スティーブン・F・ウドバー・バジー・センターに行く。
朝9時のシャトルを予約したので、8時過ぎには出ておかないと。いやはや、楽しみだ。
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コメント
昨日はご紹介までいただき恐縮です。
そうですか、コンベンションが入っていたのですね。予約の際なかなかOKが来なかった理由が分かりました。
ご不便をお掛けして申し訳ありません。でも、旅の醍醐味はアクシデントから起きる別の発見、ワシントンD.C.のベーグルの味も旅の良い思い出になさってください。
投稿: コンドー | 2006年2月 4日 22時55分