アメリカ取材旅行6日目
午前8時に食事を済ませて集合。ということにしていたのだけど、朝ご飯を食べるよりは寝ていたいと思ってしまい、集合時間ぎりぎりにホテルの部屋を出る。ホテル近くのバス停から8番のバスに乗り、真珠湾へ。
午前中だけしか時間がないので、マイティ・モーこと戦艦ミズーリだけを見学する。
ここには、以前、横山信義さんたちと来たことがあるのだけど、そのときとは比べものにならないくらいセキュリティが強化されていた。なんていったって、荷物(とくにバックパック)は必ずロッカーに預けなければならないのだ。
ま、そのあたりはいろいろと事情があるのだろうな、と思いつつ、USSバウフィン号のチケットブースで「ミズーリのチケットだけちょうだい」と言って窓口のおばちゃんにイヤミを言われ(笑)、シャトルバスに乗り込む。
久しぶりに見るミズーリだが、やはりデカイ。ものすごくデカイ。
50口径16インチ砲がデカイのは当たり前なのだけど、両用砲として舷側に並んでいる5インチ砲だって、野砲としてみたら、かなりの大口径砲。やはり反動を地面で受け止めざるを得ない野砲に比べ、海水に吸収させることの出来る艦砲の利点だと言える。
なによりも芦辺さんに見せたかったのが司令塔の装甲の厚さ。戦艦の基本である「主要装甲部分は、自らの砲で撃って耐えられること」という考えからすれば、ここは40センチ砲弾の直撃に耐えられるということだ。逆をいえば、これくらい装甲を施さなければ、貫通を許してしまう威力が40センチ砲弾にはある、ということ。恐ろしいパワーを秘めているのだなあ。
戦艦ミズーリといえば、日本の降伏調印が行われた艦ということでも有名。
調印式が行われたデッキには、それを記念すべきプレートが埋め込まれていた。
ちなみに、このデッキ。「スレンダー・デッキ」と名付けられていた。腹の立つ。
とても駆け足ではあったが、とにかく本物の戦艦を一巡り。芦辺さんとしては、もっと艦内深い場所、たとえば機関部なども見てみたかったらしいのだけど、残念ながら公開はされていなかった。
さて、ホテルにいったん戻ろうかとバスを待っていたのだけど、なかなか来ない。と、そこにタクシーらしき車が来た。ドライバーと目があったので、手を挙げてみたら止まってくれた。聞けば、タクシーのライセンスはあるので、タクシーの表示は付けているんだけど、本業ではないらしい。とはいってもメーターはあるし、ここで悩んでいても仕方がないので、ホテルまでお願いする。
往路はバスを使ったので、いろいろと遠回りをして1時間ちかく掛かった道のりだったが、タクシーはH1(ハイウェイ)を使ってびゅんびゅん飛ばす。当たり前だけどノンストップだ。
わずか20分少々で到着。
ひとまず部屋に帰って荷物を置き、12時55分にホテルから迎えの車で出発。いよいよハワイでの取材第一弾、ヘリコプターによる島内観光に行くのだ。
簡単な安全講習のあと、ヘリに乗り込む。
前席にパイロット、私、それに芦辺さん。後席にオーストラリアから来たという夫婦、それにomataくんが乗り込む。
当たり前だけど、けっこうキツイ。
だいたいこんな感じ。
するするという感じで離陸したヘリの窓の外は、ホノルルの市街が広がって見える。そのままオアフ島の海岸線沿いを飛び、ダイヤモンドヘッドをかすめる。そこから針路を北西に転じて海岸線に沿って西に向かう。
45分のフライトだったのだが、本当にあっという間。
最後は真珠湾に進入する。きっと「あの時」の搭乗員も、このような光景を目にしていたのだろう。
午前中に見た「ミズーリ」だが、この角度で見ると本当に爆撃針路に入っているような感じ(笑)。ワレ奇襲ニ成功セリというところかな。
フライトを終えて、ホテルに帰ったところで、ひとまず解散して個人行動ということにする。
私と小俣くんは、お土産でも見ようかと、またバスに乗ってアラモアナ・ショッピング・センターに行く。
ここで食事も済ませ、午後8時前に帰還。
明日はいよいよ取材のクライマックスだ。
体調を万全にしておかねば。
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