今朝がたの日記にも書いたのだけど、なんとも素晴らしい朝の光景に、汚れきった私の心もいくらかは洗われた感じ。
11時30分に、迎えの車が来た。
実は、これが今回の取材旅行の一番の目的であり、クライマックス。
実銃の射撃体験である。
今回の取材旅行で芦辺さんからリクエストがあったのは、「射撃というものをやってみたい」ということだったのだ。
当初は日本からすぐに行けるグアム島あたりでなんとか、と考えていたのだけど、調べてみたらどれも温泉街の射的屋に毛が生えたようなモノしかない。ここオアフ島のホノルルやワイキキにも、射撃体験を謳うお店は多いのだが、あくまでも屋内射撃で、レンジ(的までの距離)も、せいぜい20メートルがやっと。銃だって、22口径のリム・ファイアばかり。一応、.44マグナムと書いてはあるのだけど、あくまでも銃の話で弾丸のほうは弱装弾を使っているのがありあり。
私はけっしてガン・マニアではないと思うのだけど、マネージメントしている作家さんに、そんなインチキ銃を撃たせてあたりでお茶を濁すなんてコトは出来ない。
で、さらに調べたところ、オアフ島に唯一あるパブリック・レンジを使って、銃の射撃体験をさせてくれるガン・クラブを見つけた。
出発前に何度かメールのやりとりをして、予約を済ませ、今日の体験を迎えたわけ。
まずは、車のなかで「なにかあっても自分の責任です」という誓約書にサイン。ときどき、こんな文面の誓約書を見るけれど、今回ばかりは事故があったらシャレにならない。
次に、耳栓が配られる。簡単なモノなんだけど、これがあるとないとでは大違い。我々も、すぐにこのちっぽけな耳栓のありがたさを思い知ることになった。
着いたところは、ココ・ヘッドのふもとにある射撃場。
一般のお客さんもぱらぱらといて、みんな思い思いの銃を持ち寄っては射撃を楽しんでいる。
で、さっそく射撃開始。昨日のヘリと違って、安全講習などはいっさいナシ!(笑)。
芦辺さんは、いきなりパイソン.357マグナムを渡されていた。
ちなみに、私もこのとき隣の射座で射撃を始めたので、写真を撮ることができなかった。きっと、omataくんがアップしてくれるだろうて。
ピストルを一通り済ませたところで、的のところに歩く。
言い忘れたが、射撃場では15分に一回、すべての射座からの射撃を中止する時間がある。そのときは、銃のチャンバー(薬室)を開放して、弾が装填されていないことを明示したうえで、射座の後ろに引いてある黄色い線まで下がっていなければならない。
芦辺さんが撃った的と芦辺さん。初めての射撃にしては、なかなかのものだという話。
これが私の撃ったターゲット。全体的に右にずれているのは、どうやら銃との相性らしい。ただ、集弾はまとまっているということで、「見込みありますよ」と褒められた。見込み?(笑)
ピストルの体験が終わった後、私と芦辺さんはライフルの射撃に移った。例によって、写真はないけど。
これは、FN-FAL自動小銃を構える芦辺さん。.308弾の威力のすごさは、反動を受け止める肩が痛くなるほど。
私と芦辺さんが体験を終えたところで、小俣くんの番。
まずは、ベレッタ社のストーム。9mmパラベラム弾を使用する。
いつも冷静で、ちょっと皮肉めいた顔をしている彼も、やっぱり男の子らしい。ただ、この写真はどうみても国際的テロリストの訓練風景だな~。
いわゆるM-16のバリエーション。アーマライト社のA-15。
で、拳銃。これがコルト社のパイソン.357マグナム。
ルガー社のスーパーホーク.44マグナム。さすがに反動がきつい。
しっかりホールドしていても……
この通り。
ここからはライフル&カービン銃の体験。
いままでの紙ターゲットは、50メートルの距離においてあったのだが、ここからは山のふもとに置かれているターゲットを狙うことになる。
この写真、ちょっと判りにくいが、赤い丸で囲まれた、手前に3つ並んでいるのが距離150メートルのターゲット。そして、ずっと奥、やはり赤い丸で囲まれているのが、距離400メートルのターゲットとなる。こりゃあ、屋内射撃場ではぜったいに無理な距離だ。
まずはM1カービンでの射撃。ターゲットは150m先の鉄板。こういっては何だが、かなり撃ちやすい。当たるか当たらないかはともかくとして、反動に関してだけ言えば、素人でも充分に扱える感じ。
これが、.308弾を使用するFN-FALになると、一気に難易度があがる。訓練されていなければ、とても満足な射撃は出来ないだろう。
最後に、ウィンチェスターのライフルを撃たせてもらう。
ターゲットは、400m先の丸い円盤。
望遠レンズで捉えても、これくらいにしかならない。
よく狙って、撃つ。
撃った瞬間、バイポッドでしっかり支えられていたはずのライフルが、ずずずっと下がる。さすが大口径ライフルだ。
実際に撃ってみて判るのだけど、漫画やアニメなどで、狙撃手が覗いているスコープの中で、ヒットした目標が倒れるのが見える、なんて描写があるけど、あんなことはあり得ない。どんなにしっかり抑えていても、発砲の衝撃でスコープなど覗いていられないもの。
実際にレンジにいた時間は1時間くらいだったと思うのだけど、とても充実した時間だった。これはクセになりそうだなあ(笑)。
いったんホテルに戻って、遅めの昼食を食べに出る。
私のワガママで、ずっと気になっていた「Teddy's Bigger Burgers」に行く。ここは店名どおり、大きなハンバーガーが名物。だって、サイズは「Big」「Bigger」「Biggest」しかないんだもん(笑)。
ここはやはり「Biggest」を頼むしかない!と、頼んで出てきたのがコレ。
かぶりつくにも、ちょっと躊躇するサイズ。
実は、このBiggestのパティを2枚重ねた「Monster」というシリーズもあったのだけど、気付かなかったふり(笑)。
食事を終えたところで、いったん解散。ダイヤモンド・ヘッドに上るという芦辺さんと、買い物に行くというomataくん。私は、ちょっと歩いてワイキキ水族館に行く。ここは規模こそあまり大きくないものの、展示内容はけっこう充実していて好きな場所。
今回は、クラゲの特設展示をやっていた。なかなかキレイなものである。
屋外にある珊瑚の育成プラント水槽を見ていたら、シアトルでプラント・エンジニアをしているという男性と一緒になり、水槽の循環システムについて会話を交わす。エンジニアから足を洗って、はや10年以上経つのだけれど、意外と技術英語というのは覚えているもんだなあ。
ホテルに戻って、ちょっとのんびりしてから夕食。
ホテル・マリオットのなかにある「Sansei seafood Restaurant & sushi Bar」に行く。この店も以前から気になっていたのだ。
omataくんのたっての希望で頼んでみた「ロックンロール寿司」。なんだかよく判らないけど、揚げてあるの。
えーっと、味についてのコメントは差し控えさせて頂きます。ま、彼らに悪気はないんだよ。きっと。
で、メインの寿司はこんな感じ。だいたいは良い感じだったんだけどさ。卵がねぇ。バターで焼いてあるんだよなあ。
これだけは勘弁して欲しかったぞ(笑)。
長かったアメリカ取材旅行も、いよいよ明日は帰国日。
東京は寒いのかなあ。
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