血液型?なんだっていいじゃない。
先日、田中さんと雑談をしていたとき、血液型の話になった。
よく、「血液型が×型の人は、○○という性格」なんて書いてある記事を雑誌などで見るけど、これ、「血液型が×型の」という部分を「出身地が××の」または「人種が××の」と変えてみたら、その出版社には抗議が殺到するんじゃないか、と思う。出身地にしろ、血液型にしろ、人種にしろ、自分ではどうにもならないコトだし、それによって性格がうんぬん、という話だって確たる根拠がないわけ。それなのに、「血液型」がからむだけで許されてしまうというのは、なんか変だと思うんだな。
で、ちょっと調べてみた。
欧米の人には、B型が少ないのね。
日本では22パーセントいるB型が、ドイツでは13パーセント、フランスでは9パーセントしかない。逆にハンガリーでは36パーセントがB型だということ。俗説で「フランス人にはB型が多い」と聞くけれど、これは間違っているようだ。
ま、血液型で性格が左右されるなんてことは、みんなどこかで疑っているんだと思うよ。血液型による性格判定なんてものが許されるのも、どこか他愛のない遊びのひとつとして受け取られているからなんだろう。
それくらいだった私も別に罪がないとは思うけど、だからと言って、血液型、血液型と言っている人を見ると、ちょっとどうかなあ、と思ってしまうのも事実なのだな。
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コメント
血液型は赤血球の表面のある種の抗原が「Aだけ」「Bだけ」「AとB両方」「AとBどちらもない」でA,B,AB,O型に分けられているだけです。赤血球の表面に2種類しかなく、組み合わせにしても4種類しかない抗原が性格を規定するはずがありません。それなら、血液型にはRh型やMN型など他にも種類は沢山あります。それらについて言及された血液型別性格というのは寡聞にして知りません。それに骨髄移植して血液型が変わった人は性格まで変わらざるを得なくなります。科学的に全く根拠のない話です。統計を取って差があるという人もいますが、日本人1億3千万人の中の千人程度のサンプルでは全く足りないのは自明でしょう。13万人しかいない国の一人を選んでこの国の人はこういう性格の傾向がある、というのと同じ愚を犯しています。私は血液型と性格を結びつけるのに嫌悪感を覚え、そのような目的で血液型を尋ねてくる人には教えないことにしています。因みに、私は分子生物学を専攻しており、職業柄、血液型と性格に何ら関係がないことは科学的に明らかだと信じて疑いません。
投稿: Olivia | 2006年4月 1日 09時27分
Oliviaさま、こんにちは。
そうなんですよね、たかが抗原の有無だけなんですよね。こんなもので性格が規定されるのならば、苦労はいらない、という感じでしょうか。
まあ、これがあくまでも「占い遊び」の範疇にとどまっているのならば、あまり目くじらを立てるのも大人げないとは思うのですが、なかには休職者の採用可否を決める際に参考にする企業もあるといいます。ここまでくると、ちょっと悪質。もっと科学的な思考を身につけましょうよ、と言いたくなります。
投稿: 安達裕章 | 2006年4月 2日 06時50分