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ニューヨーク三日目

 ニューヨーク3日目は、初めての雨。日本を出発するときの天気予報では、雨のマークがなかったので、いつも持ってくる折りたたみ傘を忘れてきてしまった。アメリカの天気予報があてにならないことは、すでに何度も経験しているのにね。不覚。
 ホテルの入り口近くで、黒人の兄ちゃんがショッピングカートに傘を満載して売りに来ていたので、購入。二、三回使えば壊れてしまうような折りたたみ傘。5ドル也。
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 朝食は、フレンチトースト。昨日よりも軽い物を…と思ったのだけど、充分に重かった。

 今日の午前中は、各自自由行動を取ることになる。
 私は、自宅で使っているL'OCCITANEのシャンプーが無くなりかけていたので、それを買いに行く。なにもニューヨークまで来て、シャンプーを買わなくても……と思うのだけど、日本で買うのに比べて、半額近くで手にはいるのだからねえ。
 日本を出る前に、ホテルの近所に支店があることは調査済み。で、雨の中を二ブロック先まで歩いてみると……。
 支店がなくなってました(泣)。
 入り口の貼り紙には、「3月1日でやめちゃったから~。もう一つの店のほうに行ってね」と書いてある。
 仕方ないので、指示されたとおり、もうひとつの店に向かう。
 で、雨の中をさらに数ブロック先まで歩いてみると……。
 お店は日曜日定休でした(泣)。
 なんで、シャンプーひとつ買うのに、こんな苦労せにゃならんのだ。と、思う。

 ふと、横をみると、L'OCCITANEの店の隣に何やら面白そうな店が。メトロポリタン美術館のミュージアムショップの支店だった。
 おぉ、これはいい、とさっそく入ってみる。
 「君もヒエログリフで遊んでみよう」という感じの「ヒエログリフ・スタンプ・セット」と、見ているだけで気分が悪くなること請け合いの「錯視体験」セットを買う。店員に、錯視セットを示し、「これ見ていたら気分が悪くなった」と言ってみたら、「うん、僕も」と笑っていた。こういうのは人種の壁を越えるのだな。
 外に出ると、相変わらずの雨。
 いちど荷物を置きにホテルに戻る。

 11時過ぎにふたたび外出。
 アメリカ自然史博物館で、同行者のO氏と待ち合わせなのだ。ホテルの横の地下鉄で「B」ラインに乗れば、すぐに着くはず~と、地下のホームに降りてみて唖然。「B」ラインが到着するとおぼしきホームに、ロープが張られている。
 反対側のホームで電車を待っている老紳士に聞いてみたら、「B」ラインは日曜休日は運転していないんだと!
 てっきり、この路線で行くつもりにしていた私は、かなり焦ったのだが、仕方がないので乗り継いで博物館まで行く。
 博物館の駅に着いたのは、待ち合わせの時間とほぼ同時。
 81st.側の入り口で待つと聞いていたので、そちらに行ったのだが、彼の姿がない。15分ほど待ったが現れないので、これは待ち合わせ場所を間違えたと判断。入り口近くの係員に、「地下鉄の入り口に一番近いゲートは何処か」と聞いてみたら、なんと、地下鉄から直結するゲートがある、というではないか。では、そのゲートにはどうやって行くのか、と聞いたら、「このゲートを入って左に曲がればすぐだけど、入場券がなければゲートを通すわけにはいかない」とのこと。えぇい、仕方がない。
 ふたたび地下鉄の駅に戻り、仕方ないので切符を買って中に入る。こんなことなら期日内乗り降り自由のメトロカードを買っておくんだった。
 で、行ってみると確かに地下鉄から直結するゲートがあるのだけど、これには77st.入り口と書いてある。どうりで、さっき見落としたわけだ。
 ここでO氏の姿を探すのだけど、ここにも見あたらない。
 うーん、と再び81st.の入り口に行き、もういちど77st.の入り口に行き、さらに81st.の入り口を目指していたときに、正面玄関前でO氏と出会う。どうやら、彼のほうは77st.の地下入り口を振り出しに、同じようなことをやっていたらしい(笑)。
 合流したのは、12時45分。予約したプラネタリウムの時間は午後1時。チケット・ブースには長蛇の列で、万事休すかと思われたのだけど、クレジットカードと予約番号を入れるセルフ発券機を試してみたところ、するっとチケットが!大逆転!

 プラネタリウムは、トム・ハンクスのナレーションで宇宙の大きさを体験させる内容。地球→太陽系→銀河系→銀河団……という感じで、どんどん視点を大きくしていく。内容的には目新しくもないものなんだけど、映像効果、音響効果はやっぱり凄い。日本でもこういうプラネタリウム・ショーをやっているところはないもんかね。まだ「満天」になる前のサンシャイン・プラネタリウムで「星とアニソンの夕べ」なんていうイロモノ企画をやっていたのは知っているんだが。

 アメリカの博物館は、ただの展示というよりも、体験型というか、見て、触って、理解を深めることを重視しているようだ。
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 で、触ってみましたよ、月。
 私たちがこの写真を撮ったあと、アメリカ人の親子連れが、同じようにして写真を撮っていた。ひょっとしてウケた?

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 これは、密閉されたガラス容器に小エビと藻が入っている閉鎖生態系。太陽の光を与えることで藻が光合成により酸素を発生させ、その酸素を吸い、藻を食べることで小エビが生き延び、その小エビの排出した二酸化炭素を藻が光合成に用い、さらには排泄物を肥料として分解、吸収し……という具合で、あら不思議、エビちゃんは餌をあげなくても生きてますよ、という仕掛け。
 よく、日本でも科学おもちゃを扱っている店などで売っているのだけど、せいぜい直径10センチほどの球体。これほど大きな物は見たことがなかった。でも、よくよく考えてみると、水量が大きければ大きいほど緩衝力は強まるわけで、大きい方が飼育は容易なんじゃないのかな。持ち運びは不便だろうけどさ。

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 同じく体験型展示のひとつ。「もし、あなたが太陽に行ったら、体重はどれくらいになるでしょう」体重計。

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 これも体験型展示のひとつ。地震計が置いてあって「ジャンプしてみて!」と書いてある。
 うーん、地震計の前でジャンプして良い、というのは初めてだ。で、トライしているO氏。

 地球&宇宙のコーナーを見終わったので、本館のほうも覗いてみる。

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 と、目の前に出現するシロナガスクジラの実物大模型。でっかい。これを見て、「すげぇ、鯨カツにしたら何人分だろう」とか呟いていたのは私たちだけ(笑)。

 ほかにも、いわゆる恐竜たちの展示も人気。
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 これなんか、ぜんぶ本物の化石を展示している。レプリカじゃない。

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 こうして見ると、ごつい歯をしている。

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 亀のご先祖様は、天井から吊されるかたちで展示されていた。

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 いいかげんお腹もすいたので、地下のフードコートで軽食。ピザがあったので食べてみたのだけど、油が強すぎて胸焼けしそう。味は悪くなかったんだけどね。

 博物館を出たのは、午後4時前。
 朝のシャンプー買い出しが不首尾に終わったことを、いまさらながらに思い出してしまい、グランド・セントラル駅に支店があったなあ、タクシーを飛ばす。考えてみたら、毎日、グランド・セントラル駅に来ているなあ。
 いくら日曜日だといえ、ここは営業していた。
 無事に買い物を済ませて、ホテルまで散歩がてら歩く。

 途中で「トイざラス」があったので入ってみる。
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 あの~、どうして店のなかに観覧車が回っているんでしょうか。
 店内は、さまざまなオモチャであふれかえり、ふと気付くと手にオモチャの入った買い物袋が(笑)。

 ニューヨーク・ヤンキースの店があったので入ってみると、店内のモニタでWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の実況をやっている。お、日本対アメリカではないか、しかも、日本が勝っているではないか。
 慌ててホテルに戻り、テレビ観戦。
 試合は、明らかにアメリカの審判の誤審で日本のチャンスが潰され、サヨナラ負け。

 ニューヨーク最後の夕食、なにを食べようか。と、O氏に聞いてみたところ、「今日は日本食気分」とのこと。え~っと、明日には日本に帰るんですけど。ま、いいけどね(笑)。
 ちょっと歩いて連れて行ってもらった店は、ビルの地下にある「酒蔵」という店。
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 店名に恥じない感じで、さまざまな日本酒を揃えている。聞けば、日本の酒造メーカーがアメリカに進出する際、この店で試飲会を開いたりするそうだ。

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 肴もよい感じ。うーん、これはいい店を教えてもらった。

 実は、この日の朝、宇都宮市立図書館が主催している「うつのみやこども賞」に、田中さんの『ラインの虜囚』が選ばれたという報告があり、私としては祝杯を挙げたい気分だったのだ。で、大変気持ちよく杯を重ねることが出来た。

 たっぷり飲んで、食べて、ホテルにタクシーで帰還。あー、旨かった。

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