光文三賞のパーティーに出席
今日は、光文シエラザード財団主催の「日本ミステリー文学大賞」「日本ミステリー文学大賞新人賞」「鶴屋南北戯曲賞」、いわゆる光文三賞の受賞パーティーに出席した。今年から、田中さんが「日本ミステリー文学大賞新人賞」の選考委員になったため、秘書の私ともども光文社差し回しの車で会場入りという、なんだかすごい待遇を経験してしまった。
控え室に入ると、今回、日本ミステリー文学大賞を受賞された赤川次郎先生が奥様、お嬢様と一緒にいらっしゃる。えーと、中学生からのファンとしては、一言お祝いを……と思うのだけど、うーん、話しかけることなんて出来るわけないじゃないっすか(笑)。
その後、ミステリー文学大賞の選考委員である阿刀田高先生、権田萬治先生、森村誠一先生、田中さんと同じく、ミステリー文学大賞新人賞の選考委員である有栖川有栖先生、北村薫先生が登場。なんというか、いっきに部屋が華やかになる。やっぱり、オーラっていうのはあるんだよなあ。
森村誠一先生は、いつものようにデジカメをお持ちで、皆さんの写真を撮っておられた。
で、私も便乗して田中さんと森村先生のツーショットを撮影。こうしてみると、やっぱり森村先生は格好いいなぁ。背筋がピンと伸びてらっしゃって、凛とした雰囲気を醸し出している。そのうえ、あの柔和なお顔をされているのだから、なんというか、「参った」という感じなのだ。
時間になったので、授賞式会場に移動。
今年はずいぶん出席者が多く、会場はあっという間に満席となっていた。なんどか椅子の追加がされていたのだけど、それでも立ち見の方がいらっしゃった様子。
ついで、日本ミステリー文学大賞を受賞された赤川次郎先生と、鶴屋南北戯曲賞を受賞された斎藤憐先生に、賞の贈呈が行われた。
選考委員の挨拶にうつり、まずは日本ミステリー文学大賞選考委員を代表されて、森村誠一先生のご挨拶。赤川次郎先生の読者層を分析されてのユーモアあふれるスピーチには、赤川次郎先生と森村誠一先生の日ごろのご交誼が感じられた。同じジャンルのトップ同士が、深い友情で結ばれているということは、本当に羨ましいことだと思う。
ついで、今回は残念ながら受賞作が出なかった、日本ミステリー文学大賞新人賞選考委員を代表されて、北村薫先生のご挨拶。次回は、是非「新人賞受賞、おめでとうございます」で始まるスピーチを聴きたいとのこと。確かに。
最後に、鶴屋南北戯曲賞の選考委員を代表されて、山口宏子先生のご挨拶があった。もともと、鶴屋南北戯曲賞を開設するにあたっては、斎藤憐先生のご尽力があったということ。そういう意味でも、今回の受賞は意義の深いものだと言えよう。
受賞者の挨拶に移り、まずは日本ミステリー文学大賞の赤川次郎先生のご挨拶。ご自身の作品は、「財界のトップの人や、政治のトップにいる人が愛読することはないだろう。逆に、それらから受ける重圧に耐える日々を送っている人に愛読してもらっていると思う。自分の作品を通じて、そのような人たちに一服の安らぎを与えることが出来れば、それが喜びである」という言葉には、同じエンターテインメント文芸の一端を担わせていただいている者として、自らの仕事の意義を、もういちど再確認させていただくことが出来た。
鶴屋南北戯曲賞を受賞された斎藤憐先生のご挨拶。たいていの演劇賞は、実際に観客と触れ合う俳優さんに与えられる場合が多いということ。そんななか、劇作家に対して賞を贈る、この光文シエラザード財団の「鶴屋南北戯曲賞」というのは、光文社の売り上げに結びつきにくいことから考えても(笑)、純粋に演劇文化の発展を願う財団の崇高な意志を感じるのだ。やはり、こういうところから文化というのは生まれていくんだよなあ。
授賞式が終わったあとは、会場を変えてのパーティーとなる。
ここで、私はいろんな編集さんと打ち合わせ(笑)。出版社のパーティーには、ほとんど顔を出さない田中さんが来ているということもあって、編集さんの挨拶が引きも切らない。うーん、さすがだ。
とはいえ、小一時間もすればだいたい落ち着く。
会場の隅のテーブルを、うちのスタッフの(中)や天野頌子さん、澤見彰さん、赤城毅さんらで囲んで、なんとなく「領地」を確保(笑)。その後は、ここを拠点に飲み物や食べ物を取りに行くことにした。
なんやかやで、午後8時の中締めまで会場にいて、いろんな話をすることが出来た。
いやぁ、楽しかったなあ。
ハイヤーで自宅に帰る田中さんを、会場の入り口で見送り、私は有楽町まで歩いて帰宅。
昨日の朝から、仕事のトラブルで頭痛もしていた私だったのだが、なんとなく吹っ切れた感じ。明日も頑張ろう。
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