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美味しい夕食でした。

 今日は、祥伝社さんのお招きで、赤城さんと一緒に会食を楽しませて頂きました。(ご馳走さまでした>祥伝社さま)

 『帝都探偵物語~青鱗館の恐怖~』を脱稿したあと、少し休憩をした赤城さん。今度は、『魔大陸の鷹』シリーズの新作に取りかかっています。さて、今度はどんな冒険になることやら。
 今日の会食でも、担当編集さんから赤城さんに「『魔大陸…』が終わったら、今度はこんな話を書きませんか?」などというお誘いの言葉が掛かっておりました。赤城さんは「う~ん、どうしようかなっ」などと、いつもの調子でかわしていましたけど、さて、どうなるんだろ。

 少しお酒も入って、いい気分で帰宅したところ、なにやら『銀河英雄伝説』の新作PCゲームの話がネットニュースに出ていたようす。うーん、これは私に聞かれてもお答えできることはありませんので、どうぞ直接、メーカーなりに問い合わせてください。っていうか、私も知りたい(笑)。

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世界史は面白いよ。

 昨今、巷を賑わしている、高校生の未履修問題。
 受験を目前に控えて、準備に余念がなかった受験生の皆さんには、本当に降って湧いた災難という感じでしょう。
 もともと、90年代初めから文部科学省(当時は文部省だったかも知れません)が教育現場に導入した、「ゆとり」と「多様化」の二本柱。これにより、年間授業日数は大幅に減らされたうえ、「学校の個性を出さねば」などという風潮が広まったように思えます。
 今朝の新聞では、政府のなかでも文部科学省に対し、何らかの救済措置を施すよう働きかけが始まっているようです。たしかに、生徒さんにとっては災難以上の何者でもないでしょうから、こういう声があがることも当然でしょう。現実問題、いまから履修に必要とされる授業時間分、補習・補講を行うことは難しいでしょうし。

 ただ、この問題、これで終わらせてしまってはいけないと思います。
 報道によれば、このような「履修逃れ」が起こったきっかけは、生徒さんが「受験の科目にないので、その時間がもったいない」と言い始めたことにあるようです。そこで学校側は、「ならば」と他の科目に授業時間を振りかえてしまった。これは、大学の合格率を高めたい高校側の思惑にも合致したんでしょう。
 本来、高校側が生徒さんに教えねばならなかったのは、「高校での勉強は受験に合格することがすべてではないよ」ということではなかったのかな、と思います。

 また、ここで割を食った科目が「世界史」だったということに、私としては大きな危惧を覚えます。
 昨今の世界情勢を理解するうえで、世界史(ことに近現代史)の知識は不可欠でしょう。日本史だけを勉強したとして、当時の日本が置かれていた世界の情勢を理解していなければ、なかなかすんなりとは納得できないことも多いと思います。私は、世界史を学ぶことは、日本史を学ぶ上でも大きく役立つことだと断言できます。
 受験生の皆さんに「これから再履修せよ」というのは、私も非現実的な話だと思いますが、現時点で高校1、2年生という人には(もちろん、小中学生でもいいのですよ)、是非とも世界史の面白さを知って欲しいと思います。

 そういえば、以前、赤城毅さんからこんな話を聞いたことがあります。
 赤城さんは、専業作家になる前、さまざまな大学で現代史を教えていたのですが、世界の歴史的事実について、あまりにも無知な学生さんが多い、と嘆いていました。たとえば、「ロシアに侵攻したヒトラーを、ナポレオンが撃退した」というような。「安達くん、こんな学生に単位を与えて、社会に出しても良いのかと悩むよ」と苦笑いをされていたのですが、そうか、彼らは高校生で学ぶべき内容を、教えられていなかったんですね。
 ただ、何のかんの言っても、社会に出て無知を晒してしまった場合、恥ずかしいのは自分です。「高校じゃ習わなかったもん」という言い訳も通じません。
 せめて、一般教養レベルでの世界史でいいので、今から知識を補うようにして頂きたいと思います。面白く読める本も、たくさん出ていますから。
 それに、繰り返しになりますけど、実際に調べ始めてみると、世界史って本当に面白いんですから。

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それはそうなんだけど……

 新宿駅でおこった人身事故を、すぐ近くで見てしまったりしたもので、ここ数日、ヘコんでおりました。おかげで日記の更新が滞ってしまいましたが、そろそろ回復しましたので、またよろしくお願いします。

 さて。
 田中さんが執筆中の『アルスラーン戦記』ですが、5章構成の4章までが終わりました。あとは最終章を書くばかり。
 事務所スタッフのあいだでは、「十六翼将で一番最初に天に召されるのは誰だろう」「どんな死に様なのだろう」などの話題で盛り上がっていたのですが、それをじっと聞いていた田中さんが一言。

 「みんな十六翼将ばかり気にしているけど、それ以外の人もたくさん死ぬんだよねえ」

 くぅ(泣)。
 それは判ってます、判ってますけどね。くぅ。

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オーボエを聴いてきました。

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 軽井沢の北口。
 プリンスのアウトレット・モールを訪れる人で賑わう南口とは対照的に、落ち着いた雰囲気の街が広がっています。そんな北口の矢ヶ崎公園の池のほとりに出来た「大賀ホール」は、ソニーの名誉会長、大賀氏が私財を投じて建設し、軽井沢町に寄贈した音楽ホール。
 五角形の特徴ある外見と素晴らしい音響で、地元の人のみならず、海外も含めた多くの音楽家の活躍の場となっています。

 その大賀ホールを使って開かれたのが、第8回国際オーボエコンクール。
 これは、1985年から3年ごとに開かれるオーボエ奏者によるコンクールで、今年から会場を大賀ホールに移しての開催となりました。連日、世界中から集まったオーボエ奏者の競技演奏が行われていたのですが、そのグランプリ発表を翌日に控えた21日夕、審査員によるコンサートが開かれたのです。

 軽井沢にいた赤城さんが、チケットを用意してくださったので、軽井沢まで足を延ばしました。
 いやはや、まさに至福の二時間でありました。オーボエ、イングリッシュ・ホルンの音色には、心を暖かくする何かがあると思います。
 ことに、トリを飾ったゼレンカのトリオ・ソナタは、まさに室内楽の素晴らしさがぎゅっと凝縮された印象がありました。
 本当に、軽井沢まで行った甲斐がありましたよ。

 次回は、また3年後ということですが、忘れないようにしなければなりません。
 あー、本当に幸せな夕べでありました。

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「プラモデル・ラジコンショー」に行ってきました。

 今日は朝から幕張メッセ。
 「2006 プラモデル・ラジコンショー」に行ってきたのです。いや、あくまでも仕事ですよ、ホントよ(笑)。
 今回の「『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション」で大変お世話になった株式会社ウェーブの役員さんにご挨拶をしに行ったのです。いろいろと事情がありまして、年末に発売する予定の第二弾からは、発売元がウェーブさんから別の会社に変わることになったのですが、とにかく企画立案当時からお世話になったウェーブさんには、私、足を向けて眠ることが出来ません。
 ぜひ一度、お目に掛かってご挨拶を。とウェーブさんの担当さんにお願いしていたのですが、なにせご多忙な方。ようやく今回のイベントでお目に掛かることが叶いました。
 本当にお世話になりました。

 ご挨拶が終わったあとは「自由時間」(笑)。
 私が子どもの頃はラジコンは「憬れのおもちゃ」でした。友達の中で、ラジコン・カーを持っている子はヒーローでしたもんね。ましてや、ヘリコプターのラジコンなんて、テレビのなかで見るだけのものでしたよ。
 それが、いまは室内専用のラジコン・ヘリコプターがあるくらいなんですねえ。
 ちょっと感動。

 ほかにも、いろいろと楽しいアイテムを見ることが出来ました。
 子どもの頃に、こんなおもちゃがあったらなあ、と思う反面、これだけ完成度の高いものが(お金はかかるにせよ)手に入ってしまうのだと、私が子どもの頃にやっていたように、自分の手で組み立てたブサイクな模型を、想像力を働かせることで格好いい「何か」に見立てて遊ぶ、なんてことはしなくなるんだろうなあ。とも思ってしまいます。子どもの頃に想像力を駆使して(駆使しすぎて)遊んだせいで、こんな仕事についているとも思うと、ちょっと複雑な気もするんですが(笑)、そういう遊びが必要な時期っていうのはあると思うんですよ。

 また、「プラモデル・ラジコンショー」と言いながらも、商品のなかで完成品の占める割合が多いのにも驚きました。やっぱり模型の楽しみは「作る楽しさ、集める喜び」だと思うんですけど、なかなか難しいのかな。
 今度の週末は、ひさしぶりにウォーターライン・シリーズでも作ってみようかな、などと思ってしまいました。

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『アルスラーン戦記』発売日決定!

 今日は嬉しいお知らせです。
 田中さんが執筆中の『アルスラーン戦記』新刊ですが、巻タイトルが『暗黒神殿』と決まりました。また、発売日も12月6日に(ひとまず)決定です。
 どうぞお楽しみに。

 11月には、赤城さんの『帝都探偵物語〜青鱗館の恐怖〜』、12月には小前亮くんの『飛竜伝』、澤見彰さんの『氷原の守り人』、横山信義さんの『巡洋戦艦浅間』と新刊刊行が続きます。
 詳しい内容などにつきましては、そのつどココに書かせていただきますので、こちらもどうぞ楽しみにお待ち下さい。

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ずーんと腰が痛いのです。

 昨日から腰が痛いです。
 まぁ、歩けるくらいですから大したことはないのですが。やっぱり、長時間のドライブを繰り返したことなどが遠因なんでしょうね。後悔あとをたたず、という感じです。
 私は、もともと姿勢が良いほうではないので、時折、こういうことがあります。

 田中さんは、子どものころに剣道をやっていただけあって、歩いているときも背筋が伸びています。きっと、田中さんが肩こりや腰痛とは無縁なのも、このあたりに秘密があるのでしょう。かく言う私も、子どもの頃はいろいろと習い事をやらされました。そのなかには、姿勢を正しくしなければ上達しないモノもあったのですけど、どうにも身に付かなかったようです。

 今日は湿布を貼って寝ることにします。いてて。

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軽井沢を舞台に……

 昭和初期の軽井沢を舞台にした赤城さんの新作、『帝都探偵物語~青鱗館の恐怖~』ですが、カッパ・ノベルスから11月発売が決まりました。
 このあいだ刊行された田中さんの新作『薬師寺涼子の怪奇事件簿~霧の訪問者~』も、軽井沢を舞台にした作品だったのですが、まったく雰囲気が違います(笑)。両方、読み比べていただくのが一番かと思います。
 ま、身も蓋もない話をしてしまうと、両方とも内容はフィクションですので、あくまでもすべて架空のオハナシなんですけどね~。

 先週末に引き続き、赤城さんもそろそろ軽井沢から東京に戻ってくるようです。
 大きな荷物はすでに東京に運んであるので、あとはご本人が「その気」になってくれれば良いのですけど。なにせ暑がりの赤城さんだけに、日中の気温が25℃近くまで上がる東京は、「まだ暑い」んだそうです。私などに言わせると、東京が暑いというよりは、軽井沢はもはや寒すぎるんじゃないのかな、と思うのですけどね。

 なにはともあれ、東京に戻ってきたら次の新作の執筆に掛かってもらわないといけません。
 今度は『魔大陸の鷹』シリーズとなります。現在の予定では、この作品で「魔大陸の鷹」シリーズは完結となります。
 どうぞ楽しみにお待ち下さい。

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朝の習慣

 今朝は、事務所に田中さんがやってきました。
 なんだか久しぶりです。仕事場に入る前に、お茶を飲みつつ私たちスタッフと軽く打ち合わせをする、というのが、田中さんの習慣のようです。

 軽井沢にいると、打ち合わせは基本的に電話で済ませなければなりません。たしかに用件を伝えたりするならば、電話で十分に用が足りるのですが、やはり顔を合わせての打ち合わせというのは、なにか伝わるモノが違う気がします。

 最近は、作家さんと編集さんのあいだでも、実際に会って打ち合わせをしないことが増えているそうです。なかには、電子メールだけで打ち合わせから原稿の送稿まで済ませてしまい、最初から最後まで、いちども顔を見ずに仕事を終えてしまう人もいるそうです。もちろん、これは極端な例だと思うのですが、考えようによっては、作家さんも編集者さんも、デスクの前を動かずに仕事がまとまるのならば、たしかに効率的なのかも知れません。

 でも、文芸(には限りませんが)というものは、「効率」という思考の外にあるもののような気がします。一見、無駄のように見えるなかにこそ、読者に「面白い」と思わせるものが隠れているような気がするのですね。
 昨今のように、何もかもが効率重視で動いているなかで、文芸くらいは、そのあたりとは無関係であっても良いのかな、と思います。

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小前くんのブログです。

 うちの会社の(自称)「唯一の良心」こと、小前亮くん。
 デビュー作となった『李世民』は、縄田一男先生をはじめ、多くの書評家さん、作家さんから高い評価を得ました。
 第二作も先日無事に脱稿し、若手歴史小説家として、まず順風満帆とも思える彼ですが、さて、家庭では人知れず「苦労」もしているらしいです。いや、本人は「苦労」と言っているのですが、私にはノロケとしか思えないのですよ。

 彼の「苦労」、このブログで読むことが出来ます。
 きっと、私が「ノロケじゃん」と思ったコトも判っていただけることでしょう。

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田中さんが山を下りてきました。

 ということで、(どういうことだ?)田中さんが軽井沢から帰ってきました。
 当分は、『アルスラーン戦記』の続きを執筆することになります。すでに折り返し点は越えていますので、おそらく11月半ばには脱稿できると思います。ここだけの話、私としてはもう少し早く終わると思っているのですが、こんなことを言っていることが本人にバレてしまうと、「そういうことなら予定通りにしないといけないね」などと、ワケの判らないことを言いかねませんので、内緒、内緒(笑)。

 今回の『アルスラーン戦記』ですが、新キャラが出てきます。
 で、新しく出てくるモノがあれば、退場するモノも出てきます。ちょっと覚悟しておいてください(泣)。

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回線途絶!?

 また日記をさぼってしまいました。

 この週末は、台風並みに発達した低気圧が日本列島を縦断しました。ニュースによれば、各地で大きな被害が出ているようです。皆さんのところは大丈夫だったでしょうか。

 田中さんの山荘では、お隣の敷地で木が折れ、その拍子に田中さんが使っている山荘のケーブルテレビと電話線の電線を切断してしまったとのこと。
 ありがたいことに、どちらもすぐに工事の人が来て下さり、一晩で復旧したということなのですが、こうなると如何に田中さんが渋っても、携帯電話のひとつくらい持っていて欲しいと思います。
 本当は、この夏にお渡しする予定だったのですが、なにやらバタバタしているうちに時機を逸してしまったのですね。

 最近は、操作が簡単な携帯電話も登場しているようですし、そろそろ良いタイミングなのかも知れません。
 ま、田中さんのことです。持っていても、ほとんど使わないことは目に見えているのですけどね(笑)。

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訃報

http://www.comiket.co.jp/info-c/C71/061001.html

コミケの米澤代表が亡くなった。まだ53歳だというから、やり残したことも多かったと思う。

小学生の頃、川崎市民プラザで行われたコミケに、友人のお姉さんのお手伝いで参加したのが、私のコミケ初参加。
このときの経験がなければ、私はいまの仕事をしていなかったかも知れないなあ。
そう考えると、一生の恩人とも言える。

去年の岩田さんに引き続いての訃報。本当に残念だ。
新刊を出すことがいちばんの供養なんだろうな。頑張ろう。

米澤代表、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

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