本気で調べる気はないんですね。
この日記でも、納豆騒動について書いた「あるある大事典2」ですが、いやはや、どんどん捏造疑惑が広がってきましたね。
「そもそも、この手の番組を信じる方が悪い」などという論調もあるようですが、一番に悪いのは、やはり「捏造番組」を作った制作会社と、それを放送したテレビ局だと思います。もちろん、前にも書きましたように、受け取る側も、それなりの目を養う必要があるとも言えるのですけどね。
今回の場合は「川口浩探検隊」のように、受け取る側もフィクションだと判っていて見ているものと違い、明らかに受け取る側が本気で信じるように作っていることが問題だと思います。別の言い方をするならば、「積極的に欺そうとして」番組を作っているわけですから。
今回、関西テレビでは社外の識者を集めた調査委員会を設置して、再発に努めるということですが、さきほど発表されたメンバーを見て、関西テレビの姿勢が判りました。
音好宏(上智大助教授)メディア論の専門家らしいです。
熊崎勝彦(弁護士)この人は、元東京地検の特捜部長まで務めた、いわゆるヤメ検弁護士の人ですね。特捜部長時代は、担当記者を集めてカラオケパーティーをやって問題になったり、なにかと話題になった人です。
鈴木秀美(大阪大学大学院教授) この人も知らない人でした。調べたら、高等司法の研究家のようです。
村木良彦(メディア・プロデューサー)この人は、日本での番組制作プロダクション会社の草分けとなった「テレビマンユニオン」という会社を作った人です。
吉岡忍(作家)最近は、女性歌手にも同じ名前の人がいますけど、こちらは社会派の作家さん。
こうしてみると「捏造番組を放送した側の責任を考える」調査委員会なんだな、ということがよく判ります。
でも、テレビや新聞、ネットなどで(もちろん、私も含めた)一般の視聴者がまず知りたいのは、「いままでの放送で、どれが本当でどれが嘘」なのか、ということなんじゃないでしょうか。
そのための調査委員会であれば、栄養学の専門家など、少なくとも科学的検証の出来る立場の人が入っていなければならないと思うのですが、そのあたりの視点はまったくないようです。
私の予想だと、「慎重に調査」という名目のもと、ずるずると調査を引き延ばし、4月の番組改編期に突入して、そのままウヤムヤという流れなのですが、さて、どうなりますやら。
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