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太田忠司さんとの対談

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 先日、東京@丸ビルで太田忠司さんと田中さんの対談が行われました。
 この対談、講談社文庫版『創竜伝』第13巻の巻末に掲載されるものなのですが、話題は「創竜伝」よりも、講談社ミステリーランドの話がメインになってしまいました。太田さんは『黄金蝶ひとり』、田中さんは『ラインの虜囚』で、それぞれ「うつのみや子ども賞」を受賞した、思い出深いシリーズです。
 この受賞をきっかけとして、田中さんは若い層を読者対象としたジュブナイルへの志向が高まった気がします。若い層に読書という楽しみを知って貰える喜びというのは、とても大きなものだったようです。

 実は、太田さんと田中さんは『創竜伝』第6巻でも対談を行っています。それから12年が過ぎているわけで、対談の内容もずいぶんと落ち着いたものになりました。私も横で聞かせていただいたのですが、本当に楽しく、かつ、勉強になったひとときでした。

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タイトルが決まりました。

 いま田中さんが書いている理論社ミステリーYA!向けの長篇ですが、タイトルが決まりました。
 『月蝕島の魔物』です。
 なんとも雰囲気のあるタイトルになりました。

 今日、理論社の編集さんと原稿の受け渡しがありました。今日のところで第4章までお渡しできたはずです。今回の物語は8章立てのはずですから、ちょうど半分まで終わったことになります。
 理論社ミステリーYA!のwebサイトによれば、田中さんの作品は7月刊行予定ということですから、このままのペースが守れれば充分に間に合うことでしょう。

 この理論社ミステリーYA!では、第1回配本に折原一先生、山田正紀先生、篠田真由美先生が名を連ね、その後も続々と実力派作家の名が並んでいます。私も先ほど刊行予定表を見せていただいたのですが、どれも「いますぐ読みたい」と思うものばかり。
 ジュブナイルは、確かに少年少女向けのジャンルではあるのですが、良い物語は年齢に関係なく面白いものです。3月のリリースを楽しみに待つこととしましょう。

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パッケージが出来上がってきました。

Vol2

 さきほど、製造を担当している会社から「銀河英雄伝説フリート・ファイル・コレクション」Vol.2のパッケージ見本が届きました。
 前回のVol.1のちょうど半分の大きさになります。前回は、帝国軍/同盟軍の輸送艦が入っていて、バカでかいサイズになりましたけど、今後はこの大きさでいきたいと思っています。
 中身についても、中国サイドが頑張ってくれた(というよりは、日本人担当者が中国サイドと粘り強く交渉してくれた)おかげで、来週には日本に到着することが決まりました。さきほど日本に着いたと連絡がありました。週明けには弊社にサンプルが届きます。やった!
 これは、2月25日に有明/東京ビッグサイトで行われる「ワンダーフェスティバル2007・冬」での先行販売分となります。一般販売は、3月20日くらいを予定しています。
 いやぁ、こうしてパッケージが出来上がってくると、じわじわと実感が湧いてきます。皆さんにも満足していただける出来と自負していますので、ワンダーフェスティバルに行く予定のある方は、是非とも「アルバクリエイツ」のブース(B04-08)にお立ち寄りくださいませ。

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東京創元社版『銀河英雄伝説』

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 本日、東京創元社の編集長さんが、創元SF文庫版『銀河英雄伝説 1 黎明篇』の見本を持ってきてくださいました。
 いやはや、こうして実物を手に取ると、あらためて「良い本を作ってもらったなあ」と感じます。すでに『銀河英雄伝説』をお持ちの方も、ぜひ書店で手にとっていただければと思います。おそらく2月22日くらいには書店に並ぶのではないでしょうか。

 田中さんも、自分が中学生の頃から愛読していた「創元SF文庫」に『銀河英雄伝説』が収まったということで、感慨深げ。
 新しい装幀で、読者の方と新たな出会いがあれば嬉しいですね。

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『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション(その2)

 さて。

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 今日はガルガ・ファルムルをご紹介します。
 レンネンカンプ提督の乗艦であり、銀河帝国の艦艇のなかでも最大級の巨艦としても知られるガルガ・ファルムルですが、実際に1/12000スケールで作ってみると、その大きさがよく判ります。
 昨日、ご紹介したパトロクロスに比べると、圧倒的な重量感がありますわ。

 いままではヨーツンハイム級の二番艦として紹介されていたガルガ・ファルムルですが、田原プロデューサーにお伺いしたところ、単純に二番艦と言うことは出来ない、とのこと。いろいろと伺った裏設定につきましては、添付のリーフレットに載せさせていただきました。こちらのほうも、どうぞお楽しみ頂ければと思います。

 今回のVol.2セットには、昨日ご紹介したパトロクロス、本日のガルガ・ファルムルに加え、同盟軍の標準型戦艦、巡航艦がセットされます。
 巡航艦は、1/12000スケールにしてしまうと本当に小さくなってしまうのですが、これもABS系素材の威力、大変にシャープに再現されています。
 明日以降、またご紹介することができると思いますので、どうぞお楽しみに。

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『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション(その1)

 と、いうことで。
 「『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション」の話です。
 このあとは、しばらくこの商品の話題が続くかも知れません。なにせ、社命を掛けたプロジェクトですから。
 実は、いま公式サイトを準備中です。近い将来(希望としては今月末)には、こちらをオープンさせ、そこで通信販売の受付などもすることになっています。
 公式サイトが出来るまでは、こちらのほうで進捗状況などをお伝えできればと思っています。

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 さてさて。
 今日、ご紹介するのは自由惑星同盟軍第二艦隊の旗艦「パトロクロス」です。
 イエロー・サブマリン版では、ビニール系の素材を使っていたため、どうしても艦体に曲がりが出ていましたが、今回の製品ではABS系の素材を採用したため、きりっと締まった感じになっています。
 ただ、それだけにビニールのような柔軟性には欠けてしまうことになり、艦の上下に大きく延びるアンテナ(通称オバQアンテナ)と、その前のセンサ、それと、艦の下部にあるフィン・アンテナはお客様で取り付けていただくことになってしまいました。お手数をおかけして申し訳ないです。

 あ、ちなみに艦体とディスプレイ・スタンドが平行でないのは、まだテスト版のため。商品は、きちんと平行にしてありますので、ご安心を。

 このVol.2は、2月25日に有明で行われるワンダー・フェスティバルで先行発売の予定ですが、それ以後は公式サイトのほか、日本各地のホビーショップでの販売を予定しています。
 もし、ホビーショップの関係者のかたで、自分のお店などで売ってやろう、というお方がいらっしゃいましたら、どうぞメールを下さいませ。
 私、商品見本を持ってお伺いいたします。
 明日は、同じくVol.2のなかから、ガルガ・ファルムルをご紹介する予定です。
 どうぞお楽しみに。

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『銀河英雄伝説』OVAへの偽情報(笑)

 ここしばらく更新が滞っておりました。
 「『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション」Vol.2の製作が大詰めになっておりまして、連日(連夜)、胃が痛むような状況でありました。ひとまず、私の担当箇所はクリアできた……いや、クリアしつつあるので、今日は夕方から出社で済みます。はい。
 肝心の「『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション」の内容につきましては、明日以降、ここで告知させていただきます。

 さて。
 今日は、さきほど届いたメールについて、お話しします。
 いや、ちゃんとメールにはメールでお返事を返したのですが、もし、このような説がファンの皆さんのあいだで「常識」となっていると困るので、ここにも書かせて貰います。
 ちなみに、メールをお送りいただいた方には、このような事情を説明したうえで、私のWebでも返事を書かせてもらいたいとお願いし、了解を頂いております。

 その内容というのは、「『銀河英雄伝説』のOVAを製作する際、田中芳樹氏が制作サイドに、「原作の台詞を一言一句も損なってはならない」という条件を付けたというのは本当ですか。そのせいで、「銀河英雄伝説」OVAは大長編のアニメになったと聞いたのですが」とのこと。
 え~っと。
 結論から言いまして、デマです。
 田中さんが、アニメ化の際にお願いした条件はひとつだけ。
 「登場人物の名前を変えないでください」ということ。
 要するに、「ジョージとトムの銀河英雄伝説」にはして欲しくなかったということなんですね。

 OVA版の「銀河英雄伝説」が本編110話という、歴史に残る超長編アニメ・シリーズになったのは、原作に可能なかぎり忠実に、かつ、アニメで出来る表現はしっかりと、という当時のプロデューサー、田原氏、菊川氏のこだわりによるものです。
 この、お二人の姿勢には、田中さんはもちろん、我々事務所スタッフの大変に感謝しております。
 今なお、「銀河英雄伝説」OVAが新たなファンを獲得している、という事実は、やはりお二方をはじめとします、アニメ制作スタッフのおかげです。

 今回、寄せられた質問のような話が、まことしやかな話として伝わっているというのは、ちょっと寂しくもありますね。
 私どもが作っている「『銀河英雄伝説』フリート・ファイル・コレクション」に添付するリーフレットにも、田原プロデューサーにお聞きした裏話などを載せましたが、いちど、「今だから話せる」ような内容をまとめてみるのも面白いのかな、と思いました。
 

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