渦巻きの向きは、どちらで見ます?
「旋毛」と書いて、「つむじ」。
髪の毛の流れを表す言葉。
俗信で、「つむじが左巻きの人は、考え方が人と少し違っている」というのがあります。まあ、ありていにいえば「変人だ」ということになりましょうか。
自分で自分のつむじを見るのは、なかなか難しいのですが、子どもの頃、私の頭を覗き込んだ担任教師から、「あ、左巻きだ」と言われたことがあります。以来、私は「オイラは左巻き」と信じて成長してきました。
などという話を、先日のアメリカ旅行中、ドライブの退屈しのぎにしていたら。
ハンドルを握る大岡先生から、根源的な質問が出ました。
要するに、「つむじに代表される渦巻きの向きは、流れ出しで見るのが正しいのか、流れ込みで見るのが正しいのか」ということ。
たしかに、自然界に見られる渦巻きを考えたとき、台風やつむじ風、果ては風呂の栓を抜いたときの渦などは「流れ込み」で見るのが正しいのでしょう。逆に、高気圧の吹き出しや、カタツムリに代表される巻き貝の成長などを考えると、「流れ出し」で見るのが正しいとも思えます。
ここをしっかり定義しておかないと、「左巻き」「右巻き」を言うことじたい、意味がないことになってしまいます。
大岡先生を含めた旅のメンバーのあいだでは、両派が2:2で拮抗する結果となりました。
学術的には決められているのかも知れませんが、世間での一般的な見方は、どっちが優勢なのでしょう。
さて、皆さんはどっちで見ていますか?
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