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「島崎博さんをお迎えする会」に行ってきました。

 ちょっと古い話題になってしまうのですが。

 先週の金曜日、神田錦町の学士会館で「島崎博さんをお迎えする会」が開かれました。
 島崎博さんというのは、ミステリー雑誌「幻影城」のもと編集長。田中さんは、この「幻影城」の第3回新人賞を受賞してデビューしたのです。
 ほかにも、泡坂妻夫さん、栗本薫さん、竹本健治さん、田中文雄さん、友成純一さん、連城三紀彦さんなど、錚々たるメンバーを輩出したスゴイ雑誌だったのですが、残念ながら、1979年に休刊となってしまいました。
 その後、島崎さんは生まれ故郷の台湾に戻られ、日本からはいっさいの消息を知ることが出来ない状態が続いておりましたが、さすがにネット時代。台湾のミステリ・ファンとの交流を通じて島崎氏の現況も知られることとなりました。
 私も、3年ほどまえにミステリ作家の芦辺拓さんのお供として台湾を訪問し、島崎さんに台北市内をご案内していただくという、ものすごい贅沢な体験をしております。

 その島崎さんが来日されることとなり、「幻影城」の関係者や「幻影城」のファンを中心として、歓迎のパーティーが開かれることになったわけです。
 私も、ご招待状をいただくことが出来たので、出席して参りました。

 いやはや、会場は文字通り、綺羅星のごとく輝く作家さんたちがいっぱいでした。
 なにしろ、パーティーのアトラクションとして、栗本薫さんによるピアノ演奏と、泡坂妻夫さんによる手品の披露があったくらい。貴重な体験をしました~。

 田中さんは、昔のペンネーム、「李家豊」で呼ばれることも多かったようです(笑)。
 帰りのタクシーのなかで、「たまには新人の頃に戻るのも悪くないな」とつぶやいていたのが印象的でした。

 島崎博さんは、現在、台湾のミステリ界の重鎮として、後進の育成と発展に尽力されているとのこと。
 これからもどうぞお元気で、ますますご活躍されることを期待しております。

20080913_020


 おまけ。
 会場で寄せ書きの色紙にサインする田中さん。
 「田中芳樹」と書いたあと、よこに括弧付きで「李家豊」と書いてました。

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