小前亮さんの新刊です!
小前亮さんが、2007年11月に出したハードカバー『十八の子 ー李巌と李自成』が、ついに講談社文庫に収められました。
明朝末期、度重なる戦と凶作、そして過酷な税にあえぐ民の負担は限界を超えていた。
各地に反乱の烽火が続々と上がる。
叛徒を率いる李巌と紅娘子は、四川で反乱勢力を指導する李自成に合流し、厳しい軍規を掲げて明朝打倒の先頭に躍り出た。
さらに、明を狙う強大な女真族も南下を始め、時代は大転換へ向けて動き出した。
指導力に富み、人々から尊敬をあつめる李自成。
智略に優れ、烏合の衆だった農民軍を厳しい軍規のもとに組織した李巌。
そして、奔放な女首領、紅娘子。
彼らが挑んだのは、内憂外患に悩みつつも、なおも強国として周辺諸国を圧倒する明国。
彼らが掲げた「民衆が飢えない国を作る」という理想は達し得たのか。そして、その結末は。
文庫版となり、いっそう読みやすくなった本作品。
どうぞお楽しみください。
| 固定リンク
コメント