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横山信義さんの新刊です!

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 横山さんの架空戦記シリーズ『擾乱の海』第5巻が発売されます。

 全地球を覆った「異変」により、無線通信はもちろん、レーダーなどの電波兵器も効力を喪ってから、すでに3年が経過。米軍は、緒戦での損害を完全に回復し、いまこそ日本軍の命脈を断つべく、大攻勢を掛ける。豊富な物量を背景に、マリアナとフィリピンの二正面作戦を展開する米軍に対し、日本軍は限られた兵力を結集して、これを迎え撃つ。
 「大和」「武蔵」を中心とした第二機動艦隊は、ルソン島近海に進出し、迫り来る米機動部隊を待ち受けるが……。

 「電波兵器が使えない世界」という設定を、横山信義が持てる力のすべてと注いで書き上げた異色架空戦記、いよいよ完結です!


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出来ることを頑張りましょう。

 大地震から4日目。
 首都圏では、電力の需給バランスの調整のために計画停電が行われることになりました。いまのところは節電の呼びかけが奏功し、停電は行われていないようですが、夕方の炊事&暖房の時間帯には、やはり停電になるかも知れない、とのこと。

 私の会社では、余震の恐れに加えて、計画停電による交通機関の混乱も予想されるため、社員には自宅待機を指示しています。恐れ入りますが、連絡はメールでお願いします。

 さきほど、田中さんが差し入れのお菓子を持って、会社に顔を出してくれました。
 仕事場も大きく揺れたようですが、被害は少なかった様子。
 「日ごろパソコンで原稿を書いていらっしゃる作家さんと違って、田中さんは手書き派なんですから、こういうときは動き回らずに原稿を書いていてください」と言ったところ、「本当にそうだね」と言ってました。

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 で。
 田中さんからのメッセージです。
 どうぞ皆さま、くれぐれもお気を付けて。

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大地震が発生しました。

 本日、14時46分、三陸沖を震源とする非常に強い地震が発生しました。
 マグニチュード8.8というのは、我が国の観測史上、最も強い地震なんだそうです。
 震源に近い宮城県北部では、震度7の揺れを記録したとのこと。日本の震度階は0から7までありますが、震度5と6には、それぞれ弱、強がありますので、10階級となります。今回は、その最大値を記録したわけです。
 しかも、今回の地震の恐ろしさは、地震直後に襲いかかってきた巨大津波にありました。もともとリアス式海岸が連なる三陸沖は、その複雑な海岸線ゆえに津波の波高が高くなりやすく、津波被害に遭いやすいとされてきました。それだけに、現地では物心ともどもさまざまな備えをしてきたはずなのですが、波高10メートル近くまで達した大津波は、我々の備えなど、あっさりと踏みにじっていきました。

 現在、まだ地震および津波による被害は確定していないのですが、それでも次々と積み上げられていく犠牲者の数に、背筋の冷える思いをしております。
 犠牲になった方へ、謹んで哀悼の意を表するとともに、被災地で不自由な生活を強いられている方々に、心よりお見舞い申し上げるしだいです。

 まだまだ余震が続いています。
 大きな災害のあとでは、デマが蔓延りがちです。正しい情報を入手することは、自らばかりでなく、周囲の命も救うことに繋がります。
 阪神淡路大震災のときと大きく違うのは、この点です。各自治体のwebページなどはもちろん、Twitterも(うまく使えば)良い情報伝達&伝播ツールとなります。
 正しい判断には、質の高い情報が不可欠です。
 せっかくの新しいツールを有効に利用することで、少しでも犠牲者が少なくなれば良いな、と思っています。 

 なお、田中芳樹、赤城毅、横山信義、三木原慧一、天野頌子につきましては、無事が確認出来ております。ご心配なきよう。

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「KLAN」のコミックス、いよいよ刊行!

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 フレックスコミックスのwebコミック誌「FlexComix ネクスト」で連載中の『KLAN』(田中芳樹原作/フカキショウコ漫画)が、いよいよ単行本となります。
 虎ノ介、風子、ルネ、アリョーシャというメンバーのほかに、コミックス・オリジナルのキャラクターも登場して、さらに華やかでダイナミックな物語が楽しめます。
 ますます白熱していく『KLAN』たちの戦い、どうぞお見逃しなく!


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天災は忘れた頃にやってくると言いますが……。

 ニュージーランドの地震では、日本人を含め、数多くの方が被災されました。
 心からお見舞い申し上げます。

 今回の地震では、大きな石造りの教会が無残に破壊されている映像が流れました。
 地震の現場となったクライスト・チャーチは、昨年9月にも大きな地震の被害を受けています。今回の地震との関連は調査中ということですが、いずれにせよ、地震が頻発する地域であることは間違いないようです。
 これは地質学的にも理由付けられるようで、太平洋プレートとオーストラリア・プレートの境界に位置していることから、火山活動や地震活動が頻発する地域のひとつとされています。これは非常に恐ろしいことであると同時に、起伏に富んだダイナミックな地形が楽しめたり、温泉でリラックスできたりする良い面もあるわけですが。

 ニュージーランドと同じように、プレートの境界に位置し、その活動によって地震が頻発したり、火山が数多く存在する国である日本。クライスト・チャートの悲劇は、明日の私たちだとも考えられます。

 実際、鹿児島県と宮崎県のあいだに位置する霧島山系の新燃岳では、いまなお活発な火山活動が続いています。(webページはここ
 一時期に比べれば、多少、規模が小さくなったこともあり、マスコミ各社の扱いも少なくなっているようですが、まだ噴煙は上がっていますし、広い範囲で降灰被害も発生しています。
 日本列島の位置からして、今後も地震や火山の被害と無縁でいることは出来ません。では、せめて来るべき災害の際にどのように行動するかを考えておくことは、とても大事なことではないのかな、と思います。
 また、私たちそれぞれがしっかり備えておくことも重要ですが、個人で出来ることには限界があることも、また事実です。
 いつまでもくだらない政治論争に明け暮れているのではなく、本当に国民が必要としていることを考えてくれる政治を望むものです。

 ちなみに、霧島山系が大噴火を起こすという想定で書かれた小説があります。
 石黒曜さんのデビュー作『死都日本』です。
 講談社「メフィスト賞」として出版されたのですが、その綿密な考証には、日本全国の火山学者たちに大きな衝撃を与えたと言われています。
 これほどまでの大きな噴火に遭遇しては、個人でいくら備えても無意味、という気がしますが、日本列島に居を構えている以上、これはけっして荒唐無稽な夢物語で片付けてはいけない問題でもあります。
 未読の方、ぜひいちどお読みになって下さい。


 また、現在、ゆうちょ銀行で新燃岳噴火災害に対する義援金を受け付けているとのこと。このwebページをご覧いただければおわかりになるとおり、マスコミの扱いがなくなった災害も、まだ支援の手を必要としているものが多くあります。
 私も、出来ることを考えていきたいと思います。

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