「ぞわぞわした」のが好きな人、お勧め本です。
田中さんが、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズの作中で、人は「足が多いのが苦手な人種と足が無いのが苦手な人種に分かれる」というようなことを書いていました。要するに、ムカデ系が苦手な人とヘビ系が苦手な人ということ。
苦手な人がいるのであれば、反対側には好きな人もいるのではないか、とも思います。
あなたが「足が多いのが好き」という人種であると信じて、ぜひともお勧めしたい本が出たのでご紹介します。
筆者は、古生物を得意としつつも、サイエンス・ライターとして数々の本を書いている金子隆一さん。実は、私と何度も飛行機を見にアメリカまで行く仲間の一人でもあります。ただ、私たちがロス郊外のチノの航空博物館に行こう、と準備をしている横で、「ごめん、今日はUCLAの図書館で古生物関連の論文を調べたいんだ」という感じで、飛行機<古生物という傾向が見受けられました。
そんな金子さんが、このたび書かれた本書、『ぞわぞわした生きものたち』には、かつて地球上に繁栄した巨大な節足動物の姿が、大変リアルに描かれています。
パラパラとページをめくってみると、専門用語がてんこ盛りで、とても難しいように思えてしまうのですが、しっかりと順序だてた解説がなされているので、きちんと最初から読み進めていけば、素人さんでも大丈夫。
読み終えたときには、あなたも「古生代生物マニア」の入り口に立っているのに気がつくでしょう。
とても楽しい一冊。お勧めです。
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