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舞台「銀河英雄伝説」第三章 内乱、全公演を終了しました!

 4月13日土曜日、舞台「銀河英雄伝説」第三章 内乱 が無事に全公演日程を終えました。
 今回は2週間、全19公演という長丁場。銀河帝国と自由惑星同盟を双方の視点から描いたため、出演するキャストも多くなり、必然的に支えるスタッフも大勢になりました。
 その大きなカンパニーを、まさに家族のようにまとめあげて下さった河村隆一さんには、原作者代理人として心から御礼申し上げます。ヤン・ウェンリーは、すでに私のなかでは河村さんの声で再現されるようになってきました(笑)。

 また、園岡新太郎さん、天宮良さん、渡辺裕之さん、石坂勇さん、井田國彦さん、伊藤哲哉さんら、ベテランの皆さんがビシッと舞台を締めてくださったおかげで、若手俳優の皆さんも伸び伸びと自分たちの芝居が出来たように見えました。ご自分たちの楽屋を「おばさん楽屋」と呼びつつ、若手の皆さんにさりげないアドバイスを下さったりして、舞台全体の雰囲気をうまく作って下さいました。

 間宮祥太朗さんは、「輝く星 闇を裂いて」に引き続き、ラインハルトを演じて下さいましたが、今回の公演期間のあいだにも、どんどんチカラを付けていったように感じました。初代の松坂桃李さん、二代目のニコラス・エドワーズさん、そして、間宮祥太朗さんが三代目のラインハルトとなるわけですが、千秋楽公演を観た私の目には、雰囲気といい、表情といい、まさに「ラインハルト」そのものと映っていました。
 間宮さんは、8月1日から始まる舞台「銀河英雄伝説」初陣 もうひとつの敵 でも、ラインハルト役で出演して頂くことが決まっています。
 今度はどんなラインハルトを見せて下さるのか。いまからとても楽しみです。

 貴水博之さんには「第一章」「外伝 オーベルシュタイン篇」に続き、「冷徹な義眼」オーベルシュタインを好演していただきました。「第二章」「撃墜王」に続いてポプランを演じていただいた中川晃教さんと並び、すでにもう、この役にはこの方しかいないのでは、と思ってしまいます。
 「第一章」以来のご出演となった白羽ゆりさんには、今回、とても印象的なダンスを披露して頂きました。キルヒアイスとの、秘められた心の繋がりもきちんと取り上げてくださって、一人の原作ファンとして感激しきりでした。
 ジェシカ役の馬渕英俚可さんは、大変に難しく、かつ、ショッキングなシーンを演じていただきました。「第二章」で、野久保直樹さん演じるラップ少佐との幸せそうな笑顔を思い出すと、今回のシーンがよけいに心に沁みます。
 内浦純一さんには「帝国の双璧」の一人、ロイエンタールを演じて頂きました。石坂勇さん演じるオフレッサー上級大将との壮絶な殺陣のシーンでは、一歩間違えれば怪我をする恐れもあったと思うのですが、繰り返しの稽古と、素晴らしい運動神経でばっちりと演じきって頂きました。
 殺陣といえばシェーンコップ役の岩永洋昭さん。前回の「輝く星 闇を裂いて」では、迫力ある殺陣の連続で観客を魅了してくださいましたが、今回はポプラン役の中川晃教さんと一緒に、コミカルなシーンにも挑戦して頂きました。ご本人は本当に真面目な方なので、けっこうしんどい部分もあったと思うのですが、お二方にコーネフ役の中村誠治郎さんを加えた三人の場面は、重いシーンの多い今回の舞台のなかで、ちょっと「救い」になった気がします。
 「第一章」ではアッテンボローを演じてくださった荒木健太朗さんには、今回、メルカッツ提督の副官、シュナイダーをお願いしました。真面目で硬いメルカッツを、蔭で支える忠実な腹心。荒木さんの誠実さがにじみ出ていたと思います。千秋楽公演では、その真面目なメルカッツ提督と一緒に羽目を外して下さいましたが、これは日ごろのスクウェアな性格を前提にしての、ギャップの面白さだったと思います。それにしても、「タウリンを抜き取っておきました」と来るとは……。
 数少ない女性キャラクターとして「第二章」に引き続いて参加いただいた、はねゆりさん。今回は、ヤンの副官と、クーデターの首謀者の娘という苦悩する立場をうまく表現して頂きました。この先、ヤンとゴールインするシーンが観られるのか。個人的にはとても楽しみにしているのですが。
 また、今回はビッテンフェルトを演じて下さった川隅美慎さんは、とてもキレのあるダンスが印象的でした。黒色槍騎兵艦隊を表現するうえでは、あの力強い身体表現が必須だったと思います。
 高山猛久さんには、アンスバッハとリンチの二役という、かなりキツい役をお願いしてしまいました。ですが、実際に舞台を拝見して、これは高山さんにお願いして大正解だったと思いました。リンチというのは本当に難しい役だと思うのです。自らの怯懦によって地位を失い、ラインハルトの誘いに乗って、自分の祖国を内乱状態に陥れる。たしかにラインハルトは任務に成功すれば少将の位を授ける、と言っておりましたが、彼がこの任務を引き受けた理由は、地位などではなかったと思います。高山さんの最後の台詞、「名誉か、くだらん」に、そのすべてが現れておりました。
 深澤英之さん、佐藤和久さんのお二人には、これまでもたくさんお世話になっておりましたが、今回はそれぞれ、クリスチアン大佐とリッテンハイム公を演じて頂きました。考えてみれば、深澤さんは「第二章」でラップの進言を容れず、結果、ラップもろとも戦死しています。今回はジェシカの死に関わります。ラップとジェシカには、疫病神みたいな人だと言えましょう(笑)。佐藤さんには、リッテンハイム公を演じるほか、帝国軍兵士などの役をお願いしました。高山猛久さん演じるアンスバッハがブラウンシュバイク公の遺体をいれた棺とともに登場するシーン。棺を押していたのが佐藤さんと深澤さんだったことに気付かれた方、いらっしゃいました?
 貴族といえばリヒテンラーデを演じてくださったbableさん。今回の公演の振付もすべてbableさんの作品でした。河村隆一さんからは「あわあわばぶちゃん」と呼ばれておりましたが、本当に素晴らしい振付をありがとうございました。
 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ役の中山由香さんは、今回が初舞台ということでした。でも、堂々とした話しぶりや、凛と背筋を伸ばした立ち姿で、初舞台とは思えないほどの落ち着きを見せてくださいました。
 同じく初舞台というのはユリアン役の長江崚行さん。まだ14歳だということですが、大人に顔負けの舞台度胸を見せてくださいました。これからが本当に楽しみです。

 そして、今回の舞台で三回目のキルヒアイス役、横尾渉さん。キルヒアイスという人物について、相当に深く考えておられたようです。ラインハルトを守って殉死するシーンでは、客席からもすすり泣きの声が漏れておりました。
 一方、二階堂高嗣さんには、「撃墜王」「輝く星 闇を裂いて」「第三章」と、すべて違う役を演じて頂きました。今回は「帝国の双璧」の一人、ミッターマイヤーをお願いしましたが、つねに正道を意識し、自らの信じるところを進むミッターマイヤーという人物像を、とてもよく表現して下さいました。

 このほか、キレのあるダンスとスピーディーなスタントで舞台をもり立ててくださったチーム・ギャラクシーのメンバー。大きな事故もなく千秋楽公演まで走り抜けられたのは、ひとえにギャラクシーのメンバーが緊張感を保ちつつ舞台に臨んで下さっていたからだと思います。本当に感謝しています。

 舞台「銀河英雄伝説」第三章 内乱 が終わり、私も少し気が抜けたようになっておりましたが、今朝からは日常業務に戻っております。
 8月の舞台「銀河英雄伝説」初陣 で、また皆さんにお会い出来ることを楽しみにしております。

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