「日本SF短篇50」に田中さんの短篇が収録されました。
日本のSF界を牽引してきた、「日本SF作家クラブ」。現在は東野司さんを会長として、精力的な活動を行っています。
その日本SF作家クラブの創立五〇周年を記念して、それぞれの時代を代表するSF短篇を集めたアンソロジーを刊行しています。
第1弾が1963年から1972年に発表された作品群を集めたもので、光瀬龍さん、豊田有恒さん、石原藤夫さん、石原喬司さん、星新一さん、福島正実さん、野田昌宏さん、荒巻義雄さん、半村良さん、筒井康隆さんの作品が収録されてます。
第2弾は、1973年から1982年ということで、山野浩一さん、眉村卓さん、矢野徹さん、小松左京さん、横田順彌さん、夢枕獏さん、神林長平さん、梶尾真治さん、新井素子さん、大原まり子さんの作品を収録。
そして、第3弾として1983年から1992年の作品を収録したものが刊行されました。これには、山田正紀さん、田中芳樹さん、栗本薫さん、川又千秋さん、中井紀夫さん、野阿梓さん、椎名誠さん、草上仁さん、谷甲州さん、森岡浩之さんの作品が収録されました。
田中さんの作品は「戦場の夜想曲(ノクターン)」。宗主国地球とプロキシマ星系のあいだでの恒星間戦争。その泥沼のような戦況のなか発生した、ひとつの奇怪な事件を描いた掌篇です。のちの『銀河英雄伝説』の原型が垣間見えるような作品。
ほかの9篇も、いずれも時代を代表する良作ばかりです。
夏休みのお伴に、ぜひどうぞ。
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