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舞台「銀河英雄伝説」初陣 が無事に終演しました。

 舞台「銀河英雄伝説」初陣 もうひとつの敵。
 8月6日、全公演を終了いたしました。
 暑いなか、また、足下の悪いなか、劇場まで足を運んで下さった皆様に感謝いたします。

 今回の舞台を演出してくださった大岩美智子さんは、第3作「オーベルシュタイン篇」を手がけてくださった方。以前から『銀河英雄伝説』を愛読され、物語のあらすじはもちろん、登場人物の魅力についても把握されています。
 それだけに、今回の舞台はそれぞれの登場人物の魅力をしっかりと引き出して下さり、とても完成度の高い舞台を実現することが出来ました。
 それと、演出助手の石内さん。大岩さんの右腕として、ばっちり舞台を支えて下さいました。正直、演出助手の役割を超えた部分までお願いしてしまった気もします。
 本当に感謝してます。

 私としては、ラインハルトの問いかけに、キルヒアイスが「ええ」と答えていくシーンがツボでした。ここに至るまでの二人、そして、これからの二人のことを考えると、なにげないようなキルヒアイスの台詞が、なんとも意味の深いものに思えてきて。間宮祥太朗さんのラインハルトと、橋本淳さんのキルヒアイスの「演技を超えた演技」があってからこそ、こういう感想も生まれてくるんでしょう。
 また、さまざまなブログでも紹介されていましたが、やはりベーネミュンデ侯爵夫人が凄かった。楽屋では「べー様」と呼ばれ、役者さんたちの尊敬と畏怖を一身に集めておりました。
 今回の舞台では「帝国軍の双璧」は、根本正勝さんと藤原祐規さんが演じて下さったのですが、とてもよく似合っていました。舞台オリジナルの、アンネローゼの邸宅で二人が食事をするシーン。このときの会話の流れが、とても「双璧」らしく思えました。
 アンネローゼ様を演じてくだった白羽ゆりさんは、今回で3回目のご出演となります。ただ、今回は日替わりの演出もありましたし、いろいろ無理を聞いて頂きました。
 複数回出演、といえば、高山猛久さん。今回はフーゲンベルヒ役をお願いしましたが、ラインハルトに激しい敵愾心を燃やし、彼らを葬り去るために手立てを尽くす悪役をばっちり演じてくださいました。
 3度目の出演となる岸祐二さんは、今回、ラインハルトを亡き者にしようと企む刺客の一人、クルムバッハを演じて下さったのですが、難しい役どころを完璧に演じきってくださいました。
 また、スガマサミさんと佐藤和久さん。このお二人には、殺陣指導とともに、イゼルローン要塞の二人の司令官を熱演していただきました。日ごろから、とても仲の良い二人(なぜか、こう書くと双方から「違います!」と言われそうな気がしますが)だけに、息の合った掛け合いを見せていただけました。
 ヤン役の田中圭さんは、途中から稽古に合流されたのですが、肩からチカラの抜けたヤンを見事に表現されていました。二言目には「年金生活〜」と言う軍人。やっぱり変な人ですよね(笑)。
 ヤンの相棒となるラップを演じてくださった三上俊さん。舞台「銀英伝」には四回目の出演となりますが、毎回、別の役をお願いしています。今回も、ヤン同様、軍人の枠からちょっとはみ出た人物像をうまく表現して下さいました。
 前回、ダンスシーンの振り付けを担当してくださったbableさんは、今回、リヒテンラーデ公爵として登場。ベーネミュンデ侯爵夫人に引導を渡すシーンでは、老獪な宮廷政治家としての姿をうまく表現して頂きました。
 あと、大力さん。ヘルダー大佐を熱演していただきました。ほかにも、稽古場では稽古の都合が付かなかった方の代役を数多くつとめて頂き、大力さんがいなければ稽古が進まなかったと思うほど。本当にありがとうございます。

 ほかにも、数多くの皆さんに舞台「銀河英雄伝説」初陣を作っていただきました。
 原作者代理人として、心から感謝を捧げます。
 舞台「銀英伝」が終わって、新たなお仕事に掛かられていることと思いますが、どうぞお身体にはお気を付けになって、ますますご活躍されますよう。
 またの機会にご一緒できれば、これに過ぎる喜びはありません。
 今後ともよろしくお願いいたします。

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