雑誌「機械化」の復刻本です。
昨日、高荷義之先生の画集を紹介させていただきましたが、高荷先生の師匠にあたる小松崎茂先生のワークを紹介した本もございます。
これは、太平洋戦争勃発直前の昭和15年8月に産声を上げ、戦局の悪化に伴い昭和20年3月に休刊を迎えた雑誌「機械化」の復刻本なのですが、小松崎茂先生の生き生きとした、そして迫力のある絵が存分に楽しめる1冊となっています。
じつは、この「機械化」、私も古書店で見かけるたびに買い求めていたのですが、もともと紙の質も良くない雑誌でして、買ったは良いが開くのが怖い、というような感じでした。このような素晴らしい本が出てくれたおかげで、安心して「機械化」ワールドを楽しむことが出来ます。
「国防科学雑誌」と銘打ったくらいですから、その内容はほとんどが兵器のイラストとなります。いまの時代からみると、いろいろと意見もあるかも知れません。ですが、当時の少年が胸を躍らせて読みふけったのも、また事実。
当時の少年たちに夢を与え続けた小松崎茂先生の作品群を、改めて知るのも良いのではないかと思います。
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