『南海蒼空戦記』、ついに始動です!
中央公論新社のC☆NOVELSで、横山信義さんの新シリーズが始まりました。
題して「南海蒼空戦記」。
前作「八八艦隊海戦譜」では、戦場の主役が戦艦から航空機にとって変わることなく、大艦巨砲主義が継承されている世界を描きました。今回は、それとはまったく反対の、航空優勢主義が世界の主流になった世界が舞台となります。
欧州で始まった第二次大戦の波は、ついに日本に及んだ。
太平洋を挟み、日米関係が次第に対立を強めるなか、日本はドイツより帰化した航空技術者、エルンスト・ハインケルやクルト・タンクの協力を得て、航空機開発に注力していた。そんななか、中国地方を襲った大地震により、建造中の新型戦艦が大被害を受け、廃艦が決定。将来の柱として期待していた新戦力を失った海軍は、これを機に航空主兵主義へと舵を切った。
一方、陸軍は欧州大戦の混乱に乗じ、蘭印を保護国とすることに成功。これを日本の拡張主義と捉えた米国は、日本に対して軍事的圧力を掛けてくる。
日本艦隊に対する挑発行為は日に日にエスカレートし、一触即発の緊迫した情勢が続くなか、ついに米軍は奇襲攻撃を敢行、日米の長い戦いが始まる。
現在、弥生美術館で個展を開催中の高荷義之先生が描いてくださったカバー絵、口絵も素晴らしい一冊。
ぜひ本屋さんでチェックしてみてください。
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