中国出張五日目〜。
今日はまず、閲文集団の本社を表敬訪問。
閲文集団は、2003年に創業してから、中国での電子書籍プラットフォームを次々と統合していき、現在は中国で発表される人気作品の70パーセント近くが、ここから出版されています。
昔からの田中芳樹作品ファンだという社長みずから社内を案内して下さいました。
広いオフィスに、かなり大勢の社員が働いています。あとで聞きましたところ、編集者だけでも300人の社員がいるそうです。また、それぞれにアシスタントがついて細かい仕事の手伝いをしているということですよ。
これは、作者や団体から送られた感謝状……というか、感謝旗。
いかにも中国っぽい色使いですね。
会議室で、田中作品を今後はどう販売していくかなどのミーティングを行い、記念撮影をしてここでの予定はおしまい。
社長さんからは、これからも身体に気をつけてどんどん作品を書いてください、との励ましを頂きました。
これ、なんだか分かりますか?
アヒルの舌なんだそうで。
私も食べたのですが、食感が面白かったです。
田中さんはパスしてました。
食事のあとは、上海のシンボルとも言えるガーデンブリッジを渡り、外灘(バンド)を散策。
あいにく、対岸は低い雲に覆われていましたが、それでも経済発展著しい上海の街の姿を楽しむことが出来ました。
実は、私は19歳の頃……というと、30年以上前の話になるのですが、リュックサックを背負って中国大陸を1ヶ月ちょっと一人で旅したことがあり、ここ上海にも立ち寄りました。当時は、バンドの対岸は何もない、一面の畑だったと記憶しています。この変貌ぶりには本当に驚きました。
いったんホテルに戻って休憩したあと、あらためて復旦大学に向かいます。
ここでも熱烈な歓迎ぶり。
ちょっと時間が早いのですが、教授しか利用できないレストラン、その名も「教授餐廳」で晩ごはん。
復旦大学の階段教室は、田中さんのファンの学生でほぼ満席の状態。
ここでも二部構成で、最初は田中さんの講演、その後、質疑応答という形式で進行しました。実は、北京の清華大学での講演内容はすぐにネットで広まったということで、田中さんは「あー、じゃあ別のネタを考えないとなあ」と言って、別の切り口で創作のヒントを語っていました。
講演が終了し、花束贈呈……と、その直後。
会場の学生さんたちが田中さんを囲んでサインや質問責めに。
主催者の方が控え室まで連れて行ってくれたのですが、控え室の前には田中さんにサインをもらいたい学生さんたちが集まって、このままでは解散しそうもない状況。
では、いちど皆さんと一緒に記念撮影をするということで許してもらおう、と再び会場に戻った田中さん。熱心なファンに囲まれて、とても嬉しそうでした。
この復旦大学での講演会で、今回の中国出張の「お仕事」はすべておしまい。
明日は、田中さんの希望で、無錫にある水滸伝のテーマパークに向かいます。
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