コミケに参加しました

 今日、コミケというものに参加してきました。
 売り物は、このブログの内容に、書き下ろし部分を加えた28ページの小冊子。頒布価格200円という微妙な値付けにもかかわらず、今日一日で69部のお買いあげがありました。嬉しい~。

 スペースは、森奈津子先生と五代ゆう先生の隣でした。初参加ということで、私には珍しく緊張していたのですが、お二人のおかげでリラックスできました。ありがとうございました。

 スペースにも、たくさんのお友達が遊びに来てくださいました。皆さん、どうもありがとうございました。
 冬にも出られたらいいな、と思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

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のんびり走る

 昨日の軽井沢行きはしんどかった。体調が風邪で最悪のうえ、風邪薬に眠気を催す成分が入っているようで、服用後、2時間くらいたってから急に眠くなるのだ。焦って事故を起こしても面白くないので、サービスエリアにちょくちょく寄りつつ走る。だいたい中間地点になる上里サービスエリアでは、雨がひどくなってきたこともあって、思い切って仮眠をとってしまう。
 結局、20分ちかく眠ってしまったのだが、これが大正解。以後はほとんど眠気を感じずに走り抜くことが出来た。

 軽井沢の田中さんの山荘に着いて、しばらくしたら雨が止む。私は学生時代からずっと「雨男」で知られていたのだが、最近は逆に「晴れ男」になっている。偶然だ、といえばそれまでなんだけど、なんとなく気分がいい。

 田中さんに用事があって軽井沢に来た小前くんにも応援を頼み、田中さんの荷物を車に積み込む。田中さんがいつも使っている山荘は、実は田中さんのお友達の持ち物を使わせてもらっているもの。お盆は大家さんが使うので、その間は軽井沢のホテルに入るのだ。
 当初の予定では、ホテルに入る前に『アルスラーン戦記』を完成させるハズだったのだが、ほんの少しだけこぼれてしまったなあ。

 先日引っ越した新しい仕事場で、快調に執筆を続けている赤城さんのところに寄り、冷風扇を届けてから赤城さんも連れてホテルへ。
 午前中は雨が降っていたので道はぬれていたのだが、午後からどんどん気温が上がって、ついには28度に。まだまだ東京に比べれば涼しいのだけど、日差しが強いぶん、けっこう暑く感じる。

 ホテルに田中さんをチェックインさせたあと、ちょっとお茶を飲んで解散。新幹線で東京に帰る小前くんを駅まで、赤城さんを仕事場までお送りして、私も東京に帰還。

 帰り道もゆっくりのんびり走って、自宅に着いたのは8時前。4時間近く掛かったのだけど、ほとんど疲れは感じない。
 たまにはこういうのんびりドライブもいいもんだ。

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風邪ひいた

 月曜日の朝から、喉が痛い。
 久しぶりに風邪を引き込んだらしい。全身がだるくて、仕事をする気力も減退気味。
 とはいえ、今週は休むわけにはいかない。行きつけの医者に行き、薬を出して貰う。
 以前は、毎シーズンのように風邪を引いていたのだけど、ダイエットに成功してから何故か風邪を引くこともなくなっていた。おそらく、以前は身体が必要とする以上に食べていたので、消化するのに身体が疲れてしまい、抵抗力が落ちていたのではないかと思う。
 そういうコトで、風邪に対してちょっと油断していたようだ。

 こんな体調のなか、今日もまた軽井沢。
 なんともキツイ一日になりそうだけど、頑張ろう。

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休日出勤の会社で……

 今日は休日出勤。なんだかだんだん曜日の感覚がおかしくなってくる。
 ただ、今日は二件ほど取引先からの電話があった。きっと、みんな曜日の感覚がおかしくなっているに違いない。

 さらにいえば、会社の隣のコンビニでは、もう中華まんのスチーマーが出て、なかには美味しそうな肉まんが蒸かされていた。
 思わず、一個買って、冷房の効いた事務所で食べた。
 曜日どころか、季節の感覚もおかしくなっているようだ。

 ま、美味しかったからいいけどね。

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暑い軽井沢

 昨日、赤城さんに軽井沢の新居の住み心地を聞いたところ、「けっこう暑いよ~、部屋にクーラーを取り付けてよぉ」とのこと。
 今度の家で赤城さんが使っている部屋は、二階の一室なのだが、太陽熱で温められた屋根からダイレクトに熱が伝わってきて、とても暑いらしい。誤解している向きも多いのだが、軽井沢は昼間は暑いのですよ。ただ、日が落ちるとすーっと気温が下がるので、熱帯夜で苦しめられることなどなく熟睡できるのが強みというわけ。

 だから、昼間がそれなりに暑いということは十分に考えられるわけだ。
 でも、だからと言って赤城さんのリクエスト通り、クーラーを設置などした日には、なんのために軽井沢に仕事場を移しているかが判らないではないか。ここは、朝晩の涼しい時間に執筆をしていただいて、あとは昼寝でもなんでもしていてもらおう、と思った。
 考えてみれば、軽井沢は避暑に来る場所なわけで、仕事しに来るところじゃないんだもんね。

 などと言いつつも、このまま放っておいて熱中症にでもなったら、こちらの寝覚めも悪いので、今日、街に出たついでにコンビニクーラーを買ってきた。要するに、スポット的な冷風が出る仕組みになっているもので、部屋全体を冷却することは出来ないものの、執筆しているとき机周りを冷やすくらいの役には十分たつと思われる機械だ。

 今度、軽井沢に車で行くときに運ぶことになると思う。
 ただ、自分で軽井沢の暑さについて書いてはみたものの、やっぱり軽井沢にクーラーを運ぶというのは、なんとなく釈然としないんだよねえ。

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赤城さんが来社

 今日は赤城さんが来社。
 いちど軽井沢に上がったら、めったなことでは東京に帰ってこない田中さんに比べ、赤城さんはちょくちょく戻ってきているようだ。ただ、暑い東京にはなるべく居たくないとみえて、用事を済ませたらさっさと軽井沢に帰っているらしい。
 新幹線を使えば、わずか1時間で移動できるから可能なワザだよなあ。

 聞けば、軽井沢にお家を買って、東京の会社に通勤している人も多いようだ。考えてみれば、私だってサラリーマンだった頃は、通勤に1時間20分掛けていたわけで、こっちのほうが便利だとも言える。通勤定期代を会社が出してくれるかどうかが勝負だね。

 こうやってどんどん軽井沢に永住する人が増えてくると、それなりに商店なども充実してくる。このあいだ軽井沢に行ったときも、以前はただの個人商店だった店が、大きな店舗に改装されていて驚いた。
 便利になるのはありがたいのだけど、軽井沢の雰囲気を壊さないようにして欲しいな。せっかく歴史のある街なんだから。

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コレ、何だ?

 またしても軽井沢ドライブのネタ。

 関越自動車道の左側、入間をすぎたあたり。住宅の屋根に「なんか変なモノ」が載っている気がしていた。それ自体は、とくだん珍しいものではない。少なくとも、電車で通勤していたら、毎日のように目にするだろうと思われるモノ。ただ、これが屋根の上に乗っているのは、やっぱり変。

 ということで、片手ハンドルでシャッターを切るという危険なワザを使って、撮影してみた。
 ズームも使わないで撮影したので、小さくて判りにくいのだが、まずは見て欲しい。
CIMG1171

 で、これをPhotoshopで拡大したのがコレ。
CIMG1171_2

 そう、電車のパンタグラフなのだ。
 高速で走りすぎる車から見ているので、ひょっとすると見間違いの可能性も否定できないのだが、私には、どうしてもパンタグラフに見える。
 皆さんには、どう見えるだろうか。

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謎の鉄鍋餃子

 軽井沢の帰り道、ちょうど行程の半分くらいにあたるので、上里サービスエリアを利用することが多い。
 田中さんから夕食を、と誘われることも多いのだが、たとえ薄暮であれ、少しでも明るさが残っているときに走るのと、完全な夜間に走るのでは身体の疲れが大きく違うことに気付いた今年から、なるべく夕食の誘いは辞退して、早めに帰途につくようにしている。
 となると、どうしても途中でお腹が空いてくる。

 上里サービスエリアには、ちゃんとしたレストランも備わっているし、スタンド形式の飲食店もある。また、なぜか博多ラーメンの店もある。味のほうは、いわゆる東京で営業している普通のラーメン屋さんレベルなのだが、移動中の胃にはラーメンくらいがちょうどいいので、この店で食べることが多い。
 昨日も、この店に入ったのだが、ふと気が付いた。
 「名物 鉄鍋餃子」とあるのだが、私が入店するときは、いつも「品切れ」なのだ。

 名物、というだけあって、昼前には売り切れてしまうのかも知れない。いちど食べてみたいとは思うのだが、関越自動車道の下り線を通るのは軽井沢からの帰り道なわけで、どうしても午後遅く、夕方近くになってしまう。まさか、鉄鍋餃子の味を確認するためだけに、軽井沢に一泊して朝帰りというわけにもいかないし。(そもそも、朝から餃子というのはどうよ、とも思うし)

 くだらないことなんだけど、気になり始めると気になるもんだ。
 この店の鉄鍋餃子を食べたことのある人、感想を聞かせてくださいまし。

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軽井沢から帰宅

 心配された天気も、朝方に少し雨がぱらついたくらいで済み、引っ越し作業も無事に終了。
 今度の夏事務所は、なんといっても新築だ。当面の使用者である赤城さんには、くれぐれもきれいに使って貰えるように念を押した。やっぱり、きれいな場所はきれいなままのほうが気持ちいいしね。

 田中さんの仕事だけど、『アルスラーン戦記』の第4章まで書き上げていた。この4章、ひょっとすると『アルスラーン戦記』ではじめて、「1章のあいだで誰も死なない」章になるんじゃないかな。
 もちろん、だからといって冗長なわけではないのでご安心を。
 いまの予定では、8月の前半で脱稿する予定だということなので、あとはイラストレーターの丹野忍さんのお仕事の具合で、9月中には皆様のお近くの書店に入荷するのではないかな、と思う。
 詳細がはっきりしたら、私の会社のサイトで紹介させていただくつもり。

 さて、2日間も会社を留守にしてしまった。明日はたっぷり仕事が溜まっているんだろうなあ。
 頑張ろう。

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久しぶりの日記

 すっかり日記をさぼってしまった。別に何か不都合があったわけではない。単にさぼっていただけ。
 月も変わったことだし、友人から「生存証明みたいなもんなのだから、何か書いておけ」と言われたので、出来るだけ書くようにしようと思う。

 さてさて。
 今日も軽井沢に来ている。実は、うちの会社で借りているマンションの契約期限が来て、更新するには難のある物件だったので、思い切って引っ越しを決めたのだ。今度の物件は、なんと新築一戸建て。これがありがたいことに、手頃な値段で賃貸に出ていたのだ。というか、やっぱり賃貸の相場では東京が高過ぎるんだよね。きっと。

 明日の午前中で旧物件の荷物を搬出しなければならないので、午後から赤城さんと一緒に荷造り、荷造り。軽井沢はとってもゴミの分別が細かいので、こういうときにも気を遣う。
 荷造りの合間を見つけて、新居に入居するうえで必要不可欠だと思われる物(蛍光灯など)を買いに行く。これが男女のカップルだったら、こういう作業も楽しいんだろうねえ。

 いくら涼しい軽井沢と言っても、部屋のなかで荷造り三昧をしていたら、さすがに汗だくになる。
 田中さんを交えて3人で夕食を食べたあと、赤城さんと私は星野温泉の日帰り温泉に行く。

 私の入浴法は、適当に身体を温めたら、水風呂に1分間入り、次に暖かい風呂に1分間で1セット。これを3セット繰り返して、水風呂で終わるというもの。
 いつもは誰も気にしていないのだけど、今日は3人連れの男性に声を掛けられた。サウナにも入らないままで水風呂に入るのが信じられないらしい。ここの水風呂はわき水だから、そんなに冷たくはないよ、と言ったのだけど、彼らは「信じられない~」と繰り返すばかり。
 やってみると気持ちいいですよぉ、と言いつつ、私はせっせと風呂と水風呂を往復してた。

 いいかげん汗もひいたので、脱衣場で服を着た。もう帰って寝るだけなので、寝間着を兼ねた薄手の作務衣もどきを着ていたら、さきほどの男性が「あ!」と。
 なんでしょ、と思ったら、「そうか、なんだか修行みたいだと思っていたんですけど、本当にお坊様だったんですねえ」ですと。
 う~ん、この作務衣もどき。実は以前、全日空の飛行機に乗ったときに貰った物なんだけど、そうか、そう見えますか。

 合掌(違うって)

 明日は、朝から引っ越し。天気がよければいいんだけどな。

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引っ越しは無事に完了

 軽井沢への引っ越しは無事に終了。
 とりあえず、田中さんの荷物の量は車の荷室を半分ふさぐくらいで済んだ。毎年のことなので、夏物の衣類などは軽井沢の山荘に保管していることもあり、わりと身軽な引っ越しとなる。

 荷物を置いたあと、山荘の周辺を車でテキトーに流してみると、そこらじゅうで工事をしているのに気付く。本格的な観光シーズンを前に、最後の仕上げをやっちまおう、ということだろう。
 社長を引き継いで今年で8年目。軽井沢の道にもすっかり慣れた。
 道路工事で道がふさがれていても、裏道の迂回路をすいすいと走って目的地まで行ける。だからと言って、品川ナンバーの車に乗っている私に、道を聞くのはどうかと思うぞ>三人連れのおばちゃんたち。
 ま、ちゃんと案内できたから良かったけど。

 ちょいと野暮用があったので、軽井沢から長野まで足を伸ばし、そこで一泊。
 用事を済ませて東京に戻ろうとしたら、途中からワイパーが効かないくらいの豪雨に襲われた。
 「怖い~、怖い~」と言いながら、なんとか上信越道~関越道~首都高速と乗り継いで、日付が変わる直前に帰宅。
 ただ、車の屋根を激しく叩くほどの豪雨なので、しばらく車から出ることが出来ず、自宅の駐車スペースで小降りになるのを待ったくらい。
 駐車スペースに屋根を付けること、真剣に考えた方がいいのかも知れないなあ。

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お引っ越し

 実に久しぶりの更新。
 とくに理由があるわけではなく、単に気力が失せていただけ。最近、こういうときが多い。ま、1ヶ月もすれば回復するので、たいしたことはないのだろう けど。

 例年、夏になると仕事場を山に移す田中さん。今年は今日が移動日となる。
 荷物も多いので、いつも車を出すのだが、夏の間に執筆する仕事の予定により、資料の箱の数がずいぶん違うのだ。やはり中国モノを書く年は、大量の資料 を持ち運ぶことになる。
 今年は、『アルスラーン戦記』の続きと、ピーター・ジャクソン監督とのコラボレーション・ワークとなる『キングコング』。さて、どれほどの量になるの かな。

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怪しいセールス、みたび

 で、10分くらい後のこと。
 みたびやってきた女性。今度は名刺を渡して去っていった。
 この名刺を信用する限りでは、住友生命のちゃんとした外交さんなのだが。
 うーん、これでいいのか?

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怪しいセールス、ふたたび

 さきほどの怪しいセールス(?)が帰って30分後、ふたたび彼女がやってきた。
 どうやら用事があるのは私の友人だったらしい。彼は仕事の都合で日本を離れているのだが、その際の国内連絡先を私が引き受けているのだ。
 さきほども彼の名前を出してくれてさえいれば、すべて丸くおさまったのに。

 では、彼に連絡をしてアナタに電話をさせれば良いのですか。と聞いたら、そうして欲しいと言う。ふむ。
 では、名刺を頂けますか。と聞くと、「いま持ってない」「あとで玄関のドアに挟んでおく」などと言い出す。
 いちどは消えていた「危ないぞ」警報が、またまた点灯。

 いやしくも天下の住友生命が、こんな変な人を雇っているとは思えない。
 こっちが黙っていると、「じゃ、名刺を取ってきます」と言って、なんか慌てた風情で外に出て行った。うむむ、ますます不審な気が。

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怪しいセールスあらわる

 私の会社には、ときおり、変なセールス(?)がやってくる。

 今日は、住友生命を名乗る不審な女性がやってきた。ちなみに、私はこの生命保険会社とは契約していない。
 「あの〜、住友生命の本社の方から言われてやってきたんですけど……」
 この時点で、私の頭のなかの「危ないぞ」警報が点灯。
 だって、本社の「方」だよ。消火器サギでも多用される手口だ。消防署の「方」から来ました、ってやつ。

 「安達さん、契約をしてますよねえ?」
 ……してないし。そもそも、契約しているかどうかを顧客に尋ねるのだとしたら、まず自分から「○○の契約の件で」って言うのが普通だろ?
 で、契約してませんよ。と答えたら、オーバーなほど驚いてるし。
 「してませんか?」って聞き返すので、「してません」と答えて、ドアを閉めた。

 考えてみたら、最初に名刺を出さなかった時点で怪しかったしなあ。
 もし、このblogを住友生命に関わりのある人が見ていたら、変なセールスが住友生命の名前を型っているみたいだよって教えてあげてね。

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会社も継続が大事、ということだね

book

 今月は、うちの会社にとって記念すべき月になった。

 「らいとすたっふ小説塾」第一期生の澤見彰さんが、いよいよ光文社のカッパ・ワンでデビューしたのだ。昨今は作家を志望される方が増えてきて、なかなか競争も厳しいと思うが、これだけのモノを最初から書ける人だから、どんな嵐も乗り越えてくれると信じている。
 表紙カバーは、澤見さんのたっての希望で、萩尾望都さんに描いて頂いた。新人のデビュー作の装画をお願いするのは気が引けたのだが、やはり頼んで正解だった。作品世界のイメージを、ここまで発展させて描いて頂けるとは。大感謝。
 作品タイトルは『時を編む者』。ぜひ書店でお手にとっていただきたい。

 もうひとつ。
 うちの会社の社員で、田中さんのもとで文章修行を続けていた小前亮が、中国歴史物『李世民』でデビュー。いきなりハードカバーでの出版ということからも、講談社の期待のほどが伺える。
 彼は、澤見さんも学んだ小説塾の主任講師として、塾生の指導にあたるほか、私の右腕としてさまざまな業務をこなし、そのうえで小説を執筆していたのだから素晴らしい。正直言って、私にはとうてい真似出来ない律儀さを持った男である。

 前社長から突然、会社を引き継ぐことになったのが29歳の秋。おもえばいろんなことがあったのだが、所属作家さんはもちろん、関係各社の皆さんのご助力で、なんとかここまでやってくることが出来た。
 これからも、1冊でも多く面白い小説作品を世に出すお手伝いをしていきたいと思っている。

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鮮度の問題らしい

 長野の友人から「アスパラガス、好き?」とメールが来たので、「よく買って食べているよ」と返信したところ、数日後、会社に大量のアスパラガスが届いた。
aspara

 この写真、すでに社員にお裾分けをしたあとの箱。この箱にぎっしりとアスパラガスが詰まってたワケだ。
 こんなにいっぱい、どうしろと言うのだあ。(ま、順当に考えれば「食え」ということになるのだが)と思いながら持ち帰り、いつものようにさっと茹でて食べてみたところ、いつものとまったく味が違う。

 聞けば、朝取りのアスパラガスを、そのまま送ってくれたとのことで、鮮度が抜群だった様子。たしかに、モノの本を読むと「アスパラガスは収穫されてから時間を経れば経るほど、皮が固くなるし、味も落ちるので、なるべく早めに調理すること」と書いてあるのだが、ここまで違うものだとは。

 こんなにいっぱい……などと思っていたのだが、あっという間に食べきってしまいそうだ。う〜む。

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デジカメを見に行く

 休日出勤して打ち合わせを済ませ、会社を出たのが午後4時前。
 久しぶりに新宿のカメラ量販店を覗く。
 実は、(また)新しいデジカメが欲しいなあ、と思っているのだ。

 現在、鞄のなかに常駐させているデジカメは、カシオのエクシリムEX-S3。
 これ、起動してから撮影可能になるまでの時間がきわめて短いうえ、コンパクトでたいへんに重宝している。だいたい、このレベルのデジカメは画像メモとしての役割を期待しているわけだから、画質よりも使い勝手が優先されるのは当然のこと。

 ただ、画像メモとしての使い勝手を考えたうえで、唯一の欠点なのがマクロ撮影モードがないこと。
 田中さんの取材に付き合っているときなど、この欠点が大きな障害になることもある。
 だもので、夏のボーナスシーズン目当てで出た新機種に、なにか良いものがないかを見に行ったのだ。ちなみに、当然だが私にはボーナスなどない。社員には出したけどね。

 最初に手に取ったのは、やはり今までの実績があるカシオ。数日後に新機種EX-S500の発売を控えていると言うことで、特設ブースまで出して宣伝をしていた。が、行ってみて驚いた。新機種はデモ機が間に合わなかったのか、模型しか用意されていない。大きさや握り心地は判るんだけど、これじゃあ意味ないよなあ。
 今回の新機種は動画機能を高めたということで、MPEG-4ムービーを最大1時間も撮ることが出来るらしい。これはこれで凄いと思うんだけど、残念ながら私の用途には向いてない。
 だいたい、光学3倍とかのズーム機能を付けたら、必然的にレンズがせり上がるようになるわけで、そうなると起動時間は遅くなる。なんともはや。

 次に見たのが、フジのFinePix F10。これは、ISO換算1600相当の高感度を実現することで、暗いところでの撮影や手ぶれ防止を狙ったという意欲的なモデル。実際、使っている人の評判もよいようで、以前から気になるカメラではあったのだ。
 で、実際に触ってみた感触でいうと、起動の際にスプラッシュ・ムービーが出たので一瞬身構えたのだが、スイッチを入れてから撮影開始まで、所要時間は3秒弱。ま、許容範囲かな。
 例によってレンズがせり上がるのは気にくわないのだが、これは仕方ないか。
 と思ってよくよくスペックをチェックしたところ、記録媒体のところで引っかかった。xDピクチャーカードではないか。なんでSDじゃダメなんだよぉ。
 確かに良いカメラであることは判るのだが、これ以上、我が家のメモリ・カードの規格を増やすことは出来ないので、これも候補から落ちる。

 うーん、なかなかうまいものはないんだなあ。
 画素数なんて、せいぜい250万画素でもあれば十分なので、起動が早くてコンパクトでマクロが使えればいいんだけど。

 ぶつぶつ言いながら店内をうろついていたところ、つい目に入ったのがEOS Kiss Digital N。
 いや、一眼レフデジカメは今回の対象外だから……などと言いつつ、つい手に持ってしまう。驚くほど軽い。本体後面の液晶モニタの上には、情報が一元表示されるディスプレイがあって、初心者の人にも使いやすいように考えられている。ふむ。
 私はカメラはずっとNikon派だったのだが、ずいぶん前にNikonのユーザー・サポートと喧嘩して以来、Nikonを使ってない。小遣いをはたいて買ったD100も、いまではもっぱら父親が使っている。
 そうかぁ。Canonって、こういう製品作りをするんだ。へぇ……。

 危ない、危ない。
 あやうく大きな買い物をしてしまうところだった(笑)。
 うーん、起動が早くて、コンパクトで、マクロが使えるやつ、どっかで開発しないもんかなあ。

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睡眠時間の問題

 最近、睡眠時間が減っている。だいたい、日付が変わるくらいに床について、午前5時前には目が覚める生活。平均すると、睡眠時間は4時間半くらいかな。
 聞くところによれば、一般的に人間の睡眠時間は1時間30分のサイクルで回っているらしい。それが正しいとすれば、私の睡眠時間は3サイクルだということになる。

 田中さんは、「できれば、毎日10時間は寝たい」のだそうだ。「締切前だと、よけいに眠い」というのは、逃避行動?(笑)。
 東京にいるときは判らないが、軽井沢にいるときは自然と早起きになるようだ。以前、田中さんの山荘に泊めてもらったとき、午前7時過ぎには起きてこられたので驚いた覚えがある。ま、私もその時間には起きていたんだけど。

 作家さんというのは、出社時間もなにもないだけに、それぞれ好きな生活サイクルを選ぶことが出来るはずなのだが、なぜかうちの会社に所属している作家さんは、みんな朝方、昼型。
 ちゃんとこちらの勤務時間内で連絡が付くので助かる。
 親しい編集さんから聞いた話では、夕方に起き出して深夜にかけて仕事をし、朝には寝てしまうような人もいるそうだけどね。

 ま、いつ仕事をして、いつ寝るにせよ、ちゃんと原稿さえ書けるのならば、それが一番なんだよね。

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芦辺拓さん、インタビュー

 昨日は、うちの会社の事務所で、芦辺拓さんのインタビューが行われた。取材にみえたのは、『活字倶楽部』の女性編集者さんたち2人。彼女たちとは、以前、田中さんへのインタビューで一緒にお仕事をさせていただいたのだが、取材相手の語りたいことを的確に引き出すインタビュー・スキルに、敬服した記憶がある。

 今回も、ややもすると脱線しがちになる芦辺さんのお話(それはそれで、とても楽しいのだが)を、話の勢いを削ぐことなく本筋に誘導していき、より深い話を聞き出していた。こういうスキルは、まさにセンスの問題で、学んだからといって誰もが身に付くものではないと思う。かといって、彼女たちは自分たちの持って生まれたセンスだけで勝負しているわけではない。昨日のインタビューを通しても、彼女たちがインタビューに先立って、芦辺作品をかなり読み込んできたことは判ったし、準備は万全に果たした上で当日に臨んだことが伝わってきた。
 私も仕事柄、インタビューのようなことをさせていただくこともあるのだが、非常に参考になる一日だった。

 今回のインタビューは、7月25日発売の『活字倶楽部』に掲載される予定。
 芦辺さんのファンのみならず、ミステリ、いや、エンターテインメント小説を愛好する方なら、誰でも楽しく読める内容となると思われる。お楽しみに。

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消えたペンだこ

 さきほど、ちょっとした手紙を書いていた。ふだんの書類はワープロで書くのだが、人にあてての手紙は万年筆またはペンを使って書くのが私の流儀。
 日頃の無沙汰をわびつつ、用件をしたためて出来上がり。
 ふと見ると、右手の中指にくっきりしたペンの跡がついていた。

 私は筆圧が高いので、自然とペン軸を支える指にも力が加わることになる。そのため、以前、仕事で技術屋をやっていたときには、巨大なペンだこが出来ていた。
 この仕事に変わって、図面を引くこともなくなり、書類などはワープロやエディタで書くのがもっぱらになり、いつしかペンだこも消えていた(らしい)。
 らしい、というのも、ペンだこが消えていることに気付いたのが、つい先ほどだったから。

 考えてみれば、当時は毎晩おそくまで残業して、ドラフタ(製図板)の前で呻吟していたもんなあ。
 もう一度、あの仕事に戻れと言われても、ぜったいに無理なのは確かなのだけど、慣れ親しんでいた巨大なペンだこがいつの間にか消えていた指を見て、漠然とした寂しさを感じたのも事実なのだ。

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たっぷり食べちゃったなあ

 昨日の藤田さんと田中さんの食事会。
 スタッフのひとりがネットで評判の良いイタリアレストランを見つけ、場所も値段もちょうど良かったので、試しに使ってみたのだが、ここが大当たり。
 料理も美味しいし、飲み物の品揃えも満足。さらにはスタッフの教育が非常に行き届いていて、ホスピタリティにあふれるもてなしを受けることが出来た。
 ひとつ問題といえば、料理のボリュームかな(笑)。
 最後のデザートまで平らげたら、おなかが苦しくて動けなかった。

 ダイエット、頑張らないとなあ。

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藤田和日郎さんと対談

 今日は午後から、田中さんと漫画家の藤田和日郎さんとの対談収録が行われた。
 本当は私も同席したかったんだけど、事務所での仕事が残っていたので、田中さんの仕事場に藤田さんをご案内しただけで、いったん引き揚げ。仕事のあいまに、こうやってブログを書いている。

 編集さんと、うちのスタッフとで対談をまわすことになっているのだけど、果たしてどんな話が語られているのだろうか。おそらく、たいへんに盛り上がっているのだろうなあ。うーん、残念。

 対談のあとは、場所をうつして食事会、ということになっている。
 それまでに、ちゃんと仕事を終わらせなければ。

 ちなみに、この対談は光文社の雑誌に掲載される予定。詳細が決まったら、またアナウンスさせてもらいます。

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「ロリコン」に参加

 6月4日〜5日にかけて、信州・白馬で行われたSFファンの集まり、「ローカル・リフレッシュ・コンベンション」(略称・ロリコン)に出席してきた。
 今回のゲストは小川一水さん。これだけでも豪華なのに、直前になって神林長平さんが(一般参加者として)参加することになったり、と、実に盛りだくさんの内容だった。
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 SFコンベンションは、主催団体によってそれぞれの特色があり、参加するほうはその違いを味わうのも楽しみの一つなのだが、このロリコンは白馬高原の清冽な空気と、家庭的で素朴な美味しい料理、それにホスピタリティーあふれるスタッフによる居心地の良い空間、と三拍子そろったコンベンション。
 私などは、日本SF大会に参加しないことがあっても、このロリコンだけには参加したいと真面目に考えてしまうほど。

 夜中まで遊んでぐっすり眠ったあとは、オプショナルツアーとして、八方尾根までの「遠足」がある。ゴンドラで登ったさきには、まだ雪が残っていた。
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さらに、ここからリフトに乗り継いで、水芭蕉の咲き誇る高原へ。
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 私はここまでだったのだが、ゲストの小川さんたち一行は、さらに上を目指すリフトに乗っていった。うむむ。

 ひとまず、ここで解散をしたあと、穂高の蕎麦屋「くるまや」へ。
 ここには、5人前の蕎麦をひとつのざるに盛った「気狂いざる」というメニューがある。私たちのテーブルでは、女性が3人で一つの「気狂いざる」をオーダーした。ちなみに、この写真で横においてあるのは、私が頼んだ「二人前もり」のざるそば。
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 ご覧の通りの盛りの良さ。都内の蕎麦屋のように、ちょこちょこっと盛って「はい、一人前」などとシケたことは言わないのだよ。

 たっぷり食べて、今度こそ解散。
 すぐそこにある立ち寄り湯に心惹かれはしたものの、この満腹状態で風呂に入ったら、確実に眠ってしまう、と思い、泣く泣く諦める。
 ま、途中の高速道路で眠気に襲われ、サービスエリアで仮眠をとったくらいだから、ここで1時間ほど無駄にしても良かったのだけどね。

 なにはともあれ、たっぷりとリフレッシュさせてもらうことが出来た。
 スタッフの皆さんには、心からの感謝を。
 また来年も、よろしくお願いしますね。

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歯医者さん

 先日、田中さんから「歯の詰め物が取れたので、歯医者さんに行ってくる」と言う電話があった。その後、数回通ったようだが、ようやく完治したとのことで、「今日が最後の通院だ」と喜びつつ、さきほど出かけていった。
 聞けば、自宅から電車を3本乗り継いでいくらしい。
 もちろん、自宅近くにも歯医者さんはある(うちの会社の1階下も歯医者さん)。なんでそんなに遠いところに行くのよ、と聞いてみたら、「だって痛くないんだもん」との答え。子どもじゃないんだから。

 とはいえ、最近の歯医者さんは痛みを感じさせない、というのがひとつの流行らしい。すごい例では、笑気ガスを使って無痛治療をやっているなんてところも。乳歯の頃から虫歯持ちで、歯医者さんには何度となく通った私からすれば、ちょっとの痛みを我慢するのと、亜酸化窒素ガスを吸うのと、どっちを選ぶ?と聞かれたら、「ちょっとくらいなら我慢します」と答えるんだけどなあ。

 うちの息子も、先日、歯医者さんに掛かった。2本の虫歯を治療するために、けっこうな回数を要したので、なんとなく釈然としない思いを抱いていたのだが、幼稚園で息子と同じクラスのお母さんに聞いてみると、もっとすごい子がいて驚いた。
 まず最初は、治療台にも座らないんだそうだ。ただ、歯医者さんの治療室で、歯科助手のお姉さんたちと遊ぶだけ。次に、お母さんに連れられて、治療台に座ってみる。その次が、お母さんが横にいる状態で、治療台に座って口を開けるところまで。4回目にしてようやく治療が始まる、とのこと。
 最初に「歯医者は怖い」という意識を植え付けてしまうと、あとの治療がやりにくいので、こんな手順を踏むらしいのだ。
 う〜ん、付き合うお母さんも大変だなあ。

 私の子どもの頃は、住んでいたマンションの2階に歯医者さんが入っていて、そこに通っていた。なぜか現役の野球選手が多く通っていて、待合室で一緒になることもしばしば。
 憧れの野球選手が近くにいると思うと、子供心にも、あまりみっともない真似は出来ないと思い、少々の痛みは我慢していたのだが、ある日、神経にも達する虫歯を治療する際、ぐりりっと虫歯の穴に器具を差し込まれ、悲鳴をあげてしまった。
 よほど大きな声を出したのだろう、待合室にいた田淵選手が顔を出して「坊主、頑張れよ」と声を掛けてくれた。不思議なことで、そのひとことで以後の治療は我慢できたのだから、我ながら現金なガキだったのだろう。
 そのとき、帰り掛けにもらった田淵選手のサインは、いまでもどこかにしまってあると思う。「ごはんを食べたら歯を磨こう」という歯磨き会社の宣伝用下敷きに書かれたサイン。考えてみたら、不思議な取り合わせだよねえ。

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長者番付、廃止

 高額納税者公示制度、いわゆる「長者番付」が来年から廃止されるそうだ。
 そもそも、「あの人はずいぶん稼いでいるのに、税金を払っていないようだ」と、第三者が「監視」させるために創設された、いわば密告奨励制度なのだそうで。
 昨今の個人情報の保護の流れからも、公示することにより生じる問題を無視出来なくなったらしい。当たり前だ。

 だいたいが、この「番付」に載った人というのは、高所得者のなかでも(あるていどは)正直に所得を申告し、納税を果たした人だ。先日、逮捕された堤氏の例をひくまでもなく、もっともっと稼いでいるはずなのに税金を払っていない人は、ほかにもたくさんいるわけだ。一市民としては、税務署にはそちらの方に対する対策をしっかりやって欲しいなあ。
 私たち小市民の小さな財布からコツコツ税金を取るよりは、そういう人からガッポリ取った方が効率もいいと思うしね。

 そういえば、田中さんが『銀河英雄伝説』で、はじめて長者番付に載ったときのこと。某新聞社から電話が掛かってきたそうだ。
 「えーっと、あなたはどんな小説を書いているんですかね?」と。
 田中さんにしてみれば、仕事場の電話番号を調べる手間を掛けるなら、近所の本屋に出かけていって一回りするくらいの手間を掛けてもいいだろうに、と思ったらしい。
 その横着な記者さん、きっと今はインターネットの検索だけで、すべてを調べた気になっているんだろうなあ。

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明日は衣替え

 世間では明日から衣替え。昨今は「クール・ビズ」などというものを流行らせようとしている勢力もあると聞く。だいたいが高温多湿の日本で、スーツにネクタイなんていう格好をするのが不自然だと思うのだがなあ。
 作家さんはもちろんだが、うちの会社も服装はカジュアルが基本。たま~にオフィシャルな席に出ることがあり、そういうときには立場上、スーツを着ることになる。今後は、そんな場合にもジャケットで済ませようかな。

 ただ、矛盾するようだけど、服装に関してはスーツを着ておけば無難という面もあるんだよね。世の中のおじさんたちが、カタクナなまでにスーツ(おじさんたちの場合は、背広かな)に固執するのも、その方が楽だというコトもあると思う。おしゃれでセンスのある(そして、経済的な余裕もある)人が、センスを生かしたおしゃれをすると、とってもかっこいいことになるのだけど、私も含めて、世の中の大部分の男性はそういう訓練を受けていない。結果的にスーツを着て、ともかく恥ずかしくはない格好になればヨシと思ってしまうのだ。

 考えてみれば、中学生の頃、学ランを着ていれば安心、これはこれで楽じゃわい。と思ってしまったツケが、今になって回ってきているんだろう。あのころ、「学ランなんて着たくない、私服がいいよ」と嘆いていた友人を、変なヤツだなあと思っていた私だったが、彼はきっと今ごろ「かっこいい親父」になっているんだろうなあ。

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小説塾スクーリング

 今日はうちの会社で主宰している小説塾のスクーリング。
 S社でライトノベル系レーベルの編集長をされているM氏に講師をお願いした。今回は、今期最後のスクーリングということで、田中さんも特別聴講生(笑)として出席。そのせいで、M氏は「緊張した~」と言っていたのだが、実際に新人賞を主催する立場からの話は、塾生にはとても刺激になったことと思う。
 また、講義の最後には、田中さんの特別講義(?)も行われた。やはり過去から現在まで読み続けられている作品を、ちゃんと読んでおくということはモノカキを目指す人には大事なコトなのだ。

 今日でスクーリングは終わりだが、まだまだ小説塾は続く。第2期生の小説作品の提出期限は、8月31日(必着)だ。いろいろ悩むことはあると思うが、まずは書き上げてエンドマークを打たなければ、話がはじまらない。是非とも頑張って欲しい。

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ご近所さん

 今日は、ずっと『遠き曙光』第2巻に掲載する図版を描いていた。本当はもっと早めに取りかからなければいけなかったのだが、打ち合わせやなにやらで、なかなかまとまった作業時間を取ることが出来なかったのだ。
 今日は艦船の図版を中心に描いていたのだが、作業をしているとだんだん他のことが気にならなくなってくる。集中している、というよりはトリップしている感じ(笑)。
 でも、目は疲れてくる、肩は凝ってくる、で、定時を過ぎたあたりでギブアップ。
 続きは来週ということにして、家に帰ることに。

 会社を出たところで、なんだか見慣れた人に出くわす。よく見れば、我が家のアホ息子が通っている幼稚園の主任先生ではないか。幼稚園にいるときはジャージ姿なので、判らなかった。
 うーん、たしかに中野にご自宅がある、とは聞いていたが、まさか会社の近所だったとは。
 世間は狭いものだなあ。

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今日も打ち合わせデー

 今日は赤城さんと一緒に、護国寺の某社で打ち合わせ。この夏の仕事が決まる。
 赤城さんの作品というと、『帝都探偵物語』をはじめとする軽妙洒脱な作品のイメージが強いのだが、なかなかどうして、引き出しの数はとてもたくさんある人だ。これからは積極的に、いろんなジャンルに挑戦していく様子。マネジャーとしても楽しみだ。

 私が打ち合わせをしている間、社員が高荷義之先生のところに行って『遠き曙光』第2巻のカバーイラストを受け取ってきた。受け取ったら、そのまま中央公論新社に納品してしまったので、実は私もまだ見ていないのだが、社員からの電話によれば、いつもにも増して素晴らしいイラストがいただけたとのこと。
 どうぞ期待していただきたい。

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それでいいの?TBS。

 TBSのwebに、新聞記事を盗用した記事を掲載していた部長が諭旨免職処分になったという。
 懲戒免職でない理由は、「盗用をチェックできなかった組織体制にも問題があったから」だそうだ。
 アホかいな。

 今回の事件で一番大きな問題は、盗用そのものではないと思う。(いや、盗用も大きな問題なんだけどさ)
 それよりも、盗用が発覚したあとに、この部長が外部のライターに依頼した隠蔽工作(この記事をライターが書いたと供述させようとしたこと)が問題なのだ。
 考えてもみて欲しい。報道の一翼を担うはずの放送局内で、犯罪を他者に負わせる「冤罪」が作り出されていたのだ。しかも、相手は発注元に対して弱い立場にあるライターというところが、より悪質だと思わせる。

 もともと日本のマスコミは、外国のそれと比べてレベルが低いと言われているが、このような連中が「マスコミでござい」と言っているのだから、それも道理だろう。
 なんとも情けない話だ。

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大阪から帰京

 大阪より帰京。
 今回の創作講座は、大阪の「創作サポートセンター」が行っているもの。芦辺さん以外にも、かんべむさし氏、眉村卓氏、黒崎緑氏、小森健太朗氏、谷川涼太郎氏などなど、錚々たるメンバーが講師を務める講座で、私などには羨ましい限り。毎週土曜日、年間35回も講義があるということもあって、かなり本格的な創作指導が行われていると感じた。ある意味、たいへん刺激になった。

 もっとも、うちの会社で行われている小説塾とはアプローチがまったく違うので、一概に比較することも出来ない。うちの小説塾は、作家さんに講義を頼んだことはない。作家さんは、それぞれの創作手法があるわけで、それはよほどの工夫がなければ伝えることは出来ないと思うから。よしんば、それを伝えられたとしても、「本家」を上回るには、受けとる側にかなりのセンスがなければ、ただの縮小再生産版で終わってしまうだろうし。
 作家さんから受ける指導を有効に生かすためには、指導にあたる作家さんと指導を受ける生徒さんを、きめ細かくコーディネートする必要があると思うが、正直、いまのうちの会社にはそれをやるだけの余力がない。その点、今回見学させていただいた創作サポートセンターの皆さんは、すごい仕事を行っていると思った。

 とにもかくにも、そのような理由により、うちの会社では作家さんよりは、日頃お付き合いのある編集さんにお願いし、編集者として求めている作品について講義をしていただいているわけ。それでも、だいたいが編集長クラスの方にお願いしているわけなので、講義のレベルとしてはかなり高いと自負している。

 うちの塾生さんのなかにも、現役作家さんの話を聞きたい人はいると思うし、正直申し訳ないという気もするのだが、自分がプロになってみれば、同じ土俵に立つ作家仲間として、いくらでも話はできるのだから我慢してもらおう。

 偉そうなことを書いているが、これらのメソッドは私が考えたのではなく、すべてうちの会社で小説塾を担当するスタッフが考えたこと。それでも、第1期生で2人のデビューが決まるという「実績」を考えれば、それは間違っていないのだ。
 そろそろ第2期が終わり、第3期がはじまる。第1期の2人に続く才能に期待したい。

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夕方からは大阪

 今日は大阪出張。
 大阪で行われるミステリ関係の創作講座を覗いてみませんか、と、芦辺拓さんからお誘いを受けたのだ。
 うちの会社でも「小説塾」と称して、小説創作講座を開いているので、是非とも参考にさせていただこうと思う。もともとミステリ読みではない私には、猫に小判のような気がしないでもないのだが、実際に創作活動を志す人たちとお会いできるのは喜び。舞い上がらないように気を付けねば。

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新しい相棒が届く

Geocart

 慣れない英文メールをやりとりして、ようやくオーダーできた最新版のGeocartが届いた。これ、Macintosh専用の地図描画ソフトで、地球上のあらゆる地域を、あらゆる投影法で描くことのできる優れモノ。
 正直、これが使えなければ私の仕事は出来ない、と言えるくらい大事なソフトなのだが、日本では代理店がなくなってしまったこともあり、ずいぶん古いバージョンを使うことを余儀なくされていた。

 ところが先日、なにげなく地図関連のサイトを見ていたところ、新しいバージョンが出来ていることが判ったのだ。大急ぎでメールを送って詳細を尋ねたところ、残念ながらOS-X対応版はまだ出来ていないそうなのだが、私が使っている古いモノよりも機能は格段によくなっている様子。
 迷うことなく発注したのだが、届いたものを見て驚き。
 きちんとした日本語版のマニュアルと、日本語にローカライズされたソフトが入っていた。いやはや、これは嬉しい誤算だった。

 考えてみたら、最初にこのソフトを買ったのは、いまから10年以上も前の話。それからずっと仕事を助けてくれているわけで、なんとも有り難い相棒である。
 新しいバージョンになって、さらに出来ることも増えている様子。しばらくは使い倒して楽しめそうだ。

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「アストロ球団」映像化?

 ついに、ついにこの日が来てしまった。

 「少林サッカー」、「外人球団」などの「トンデモスポーツ映画」を見るたびに、田中さんと「日本でやるなら、ここはもう「アストロ球団」映像化しかないでしょう!」と、力一杯語り合っていたのだが、ついにテレビ朝日で映像化が決まったらしい。
 ……大丈夫か、テレビ朝日。

 あとは、宇野球一、上野球二などのキャストが問題だな。うんうん。
 設定では、昭和29年9月9日9時9分9秒生まれなんだから、今年で……51歳。プロ野球選手でいえば、中畑清、田尾安志と同い年。
 マスターズ・リーグじゃねえか!
 51歳で「ジャコビニ流星打法」を試すというのも、これはこれで分別盛りの大人の男にそぐわない行為で、燃えるぜ!(★お若い読者の方へ。ジャコビニ流星打法というのは、バットにわざと亀裂を入れて打席に入り、飛び散ったバットの破片で守備を攪乱するという、きわめて危険で卑怯な技である)

 ほんと、大丈夫か?テレビ朝日……。

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連載小説に欠かせないモノ

 田中さんは連載をやらない(出来ない)派、芦辺さんは連載を常に1本でも抱えておきたい派、赤城さんは……どうなんだろう。横山さん、三木原さんは、おそらく話があったら乗ってくるだろうな、と思うのだが今のところ具体的な話は来ていない感じ。

 雑誌などに小説を連載する、というのは、書き下ろしとはまったく違った技術、センスが必要になると思う。
 限られた枚数のなかに、話の山を作り、そのうえで物語全体の構成を造型していくというのは、なかなか出来ることではない。さらに、締切までの時間が限られているのだから、素人の私には考えられない苦労があるのだと思う。

 そのうえ、連載である以上、読者に「続きを読みたい」と思わせなければならないわけだ。
 そのために、各話のラストには次回に続くための「ヒキ」を作るのだね。これの上手い人の小説は「ちっ!またこうやってヒキやがる」と思いつつ、やっぱり次の号を買ってしまうんだよなあ。

 で、先日、某所で某社の編集さんと話をしていて「最近で、もっともすごいヒキ」は、浦沢直樹の「プルートゥ」第1巻のヒキではないか、ということになった。

 「君がアトム君だね」

 うーん、これはインパクトでかかった(笑)。

 ちなみに、先日発売された第2巻のラストでは、ウランちゃんで同じようなことやってますけど。
 やっぱり次が出たら発売日に買っちゃうんだよなあ。

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いよいよ……

 『アルスラーン戦記』の執筆は順調に進んでいるようす。今日は、第一回目の原稿受け渡し。これを私たちは「初荷」と呼んでいる。当初のペースよりも、ほんの少しだけだけど早く渡せたようで何より。
 今回の光文社カッパ・ノベルス版では、いままでの角川文庫版に比べて、原稿の枚数が多くなる。これが物語にどのように影響してくるのか、それは終わってからのお楽しみというところかな。

 横山さんの新作『遠き曙光』第1巻も、先週末から書店に並んでいるようだ。上下巻でひとつの会戦を扱う試みを二回続けたあと、満を持しての新作長編となる。米軍の先制奇襲攻撃により、呉・柱島泊地に投錨していた主力戦艦を4隻撃沈破された日本。史実とは正反対の太平洋戦争が描かれる意欲作となる。
 横山さんは、すでに2巻目の第1稿を完成させている。
 どうぞお楽しみに。

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夢枕獏先生と田中さんの対談

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 今日は田中さんと一緒に、護国寺の講談社までお出かけ。
 本の情報誌「ダ・ヴィンチ」の企画で、夢枕獏先生との対談があったのだ。
 私は、夢枕先生には初めてお目に掛かったのだが、本当に良い方だった。対談のテーマは、コミックス化される小説について、原作者の立場から語るというものだったのだが、話はそれだけにとどまらず、マンガの歴史や自らのマンガ歴について、あまり普段では聞くことの出来ない話が展開して、横で聞いているだけでも、とても楽しい対談だった。
 この対談の模様は、6月6日発売の「ダ・ヴィンチ」7月号に掲載されるとのこと。
 楽しみにお待ち願いたい。

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じゃ、今度は作る方の話

 食べ物の話題のつづきで、食べるほうから作るほうを考えてみる。いわゆる「料理好き」なのは、ダントツで横山信義さんだろう。美人の奥様も料理好きだということなのだが、それ以上に横山さんは料理好き。男の料理というと、わざわざ特別な食材を買い込んで凝った料理を作ったあげく、後片づけは何もしないという「自己満足の道楽」的なイメージがあるが、横山さんの場合は、毎日のお総菜からハレの日のスペシャル料理まで、かなり広いレパートリーを誇っている。
 実は私も料理が趣味で、毎日の家族の献立から私が会社に持っていく弁当まで自分で作っているのだけれど、横山さんにはとてもとてもかなわない。料理はセンスが物を言う世界なので、こればっかりはいくら努力してもダメなんだろうな。

 東京郊外の一軒家に、たくさんの猫といっしょに暮らしている三木原慧一さんも、それなりに料理はするようだ。彼の場合は自分の食べるものは自分で作ろうというシンプルな理由らしいのだが、男女を問わずそういう場合には外食を選択する人も多いので、やはり好きなんだろうと思う。
 彼の場合はけっこう集中して原稿を執筆するらしく、あらかじめカレーやシチューを作り置きしておいて、あとはそれを食べ続けながら一気に原稿を書いてしまう、などというコトもするようだ。カレーなどはたくさん作った方が美味しく出来るわけで、執筆時間の確保と味の追求を両立させた、素晴らしい作戦だと言えるだろう。

 三木原さんと同じく、一人暮らしの赤城さんも、食事は自分で用意しているらしい。自炊と外食をうまく組み合わせてバリエーションを付けているようで、軽井沢滞在中には田中さんと一緒にご飯を食べることも多いみたい。
 もともと赤城さんはドイツに数年滞在した経験があるくらいで、西洋料理(いわゆる洋食も好きなようだが)には舌が肥えているようだ。私も、いろいろと美味しい店を教えてもらった。ワインなどにも造詣が深いようで、なんとも優雅な独身貴族(死語か?)生活を堪能している赤城さんだが、西洋料理はカロリーが多い。そろそろ身体にも気を付けて欲しいなあ、などと思うのであった。

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食べ物の好き嫌い

 うちの会社に所属する作家のうち、食べ物の好き嫌いがいちばんはっきりしているのは田中さんだろう。まず、茄子がダメ。焼き茄子、煮物、炒め物、どんなかたちにしてもダメ。福神漬けに入っている細切れの茄子でもダメだというのだから徹底している。私にしてみれば、茄子はほとんどが水分なわけで、たいした味もないだろうと思うのだが、意外と茄子が嫌いという人は多いようなので、なにか別の要素があるのだろう。
 田中さんがダメなものは、ほかにもある。キノコ類はほぼ全滅。タケノコも進んで食べようとはしない。要するに「食感を楽しむ」系の食べ物は苦手だということらしい。あとは「面倒くさい食べ物」は嫌がる傾向が見られる。秘書になって10年弱、いろんなところに連れて行ってもらったが、いまだに「蟹を食べに行こう」と誘われないのは、きっとこのせいだと思われる。
 ただ、そのあたりを除けば田中さんは、こと新しい味を探求することには熱心なタイプだと思う。私は気に入ったモノならば、毎日同じモノを食べても文句をいわないタイプなのだが、田中さんは同じモノを食べるくらいなら、ちょっと歩いたとしても新しい店を開拓しよう、というタイプ。一人暮らしが長かった(現在も夏の間は一人暮らしだし)ということもあるのだろうが、一人でふらっと新しい店に入ることを厭わない。軽井沢は、けっこう店の新陳代謝が多く、美味しい料理を出すので去年は足繁く通った店が、今年は営業しなかったなんてことも多い。逆を言えば、それだけ多くの新規店がオープンしているわけで、順に試していったとしてもけっこうな時間が掛かるほど。
 こういう場合、私だったらガイドブックを見たり、いまだったらネットで評判を調べたりして見当を付けるのだが、田中さんの場合はいきなり入ってしまう。「当たり!」と教えてくれる場合も多いが、「はずれだったよ~」と電話してくることも多いので、それなりにスリリングな様子。ガイドブックなどを当てにしないということは、それだけ自分の舌に自身があると言うことで、それはそれでかっこいいことなんだけどね。

 やっぱり好き嫌いはないほうがいいと思うなあ。

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遠方よりのお客様

 中国での反日行動が大きく報道されているが、先週の末、日中文化交流協会の招きで来日した「中国文学芸術界聯合会代表団」の馮驥才氏と趙平氏が事務所にやってきた。馮驥才氏に「せっかく日本に来たのだから、日本の作家さんと交流したい」と言われた日中文化交流協会の方が、いろいろと考えた結果、中国文学に素材を得た作品を数多く書いている作家として田中さんを思いついたらしい。

 田中さんはとても楽しそうだったけど、こっちはかなり緊張した〜。
 馮驥才氏は日本でも作品が翻訳出版されているそうだが、どうにも不勉強な私は知らなかった。

 日中の出版事情や、お互いの執筆作品について(通訳さんを介してではあるが)話が弾んだのだけど、出版部数となるとやはり田中さんの方が多かった。
 「『銀河英雄伝説』の部数はどれくらい出たのですか?」と聞かれたので、「総計1億部くらいかなあ」と言ってみたかったのだけど、先に田中さんが答えちゃったので言えずじまい。
 白髪三千丈の国なんだから、それくらい言っても大丈夫だと思ったんだけどさ。

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昨日は休日出勤

 昨日は久しぶりの休日出勤。図版仕事が終わらなかったのだ。いつも思うのだが、なんでもう少し早くから仕事に掛からなかったのだろうねえ。きっと、次の仕事のときも思うのだろうけど(笑)。

 ずりずりと図版を描いていたところに田中先生が来る。「いやぁ、居るとは思わなかったよ」と。私だって来たくはなかったです(泣)。
 今度、講談社ミステリーランドから出る新作『ラインの虜囚』のイラストは、ツルケンこと鶴田謙二先生に描いていただくのだが、そのための資料をコピーして来てくれたのだ。こういうビジュアル資料を揃えているのも田中さんの強いところ。さらにいえば、記憶力も凄いので、「××という時代の△△について知りたいのですけど」というと、「じゃあ、●●という本に書いてあるから今度持ってきてあげる」と言ってくれる。やっぱり頭の出来が常人とは違うのだろうね。

 明日からは、また忙しい日々が始まる。体調をきちんと管理して頑張っていかねば。

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節制生活その後

 医者に脂肪肝からくると思われる肝機能低下を指摘され、少しは体重を落とそうとはじめた節制生活だが、開始から2ヶ月近くを経過して、どうやら踊り場にさしかかっているようだ。
 以前はどんどん減っていた体重が、ここ2週間ほど横ばい状態。これが噂に聞く「停滞期」なのかあ、と改めてダイエット本を読み直してしまった。
 まぁ、73キロあった体重が67キロ台に落ちただけでも御の字なのだが、67キロのまま2週間……となると、さすがに「なんとかならんもんかな」と思ってしまう。
 停滞期というのは、身体が「飢餓状態」になっているらしく、少しの栄養でも効率よく取り入れるらしいので、ここで油断することも出来ない。今週は仕事が忙しくなりそうで、夕食も外食が続きそう。せっかくここまで頑張ったのだから、もう少し続けてみようと思う。

 あ、ちなみに外見だが、多少腹回りの肉が落ちたくらいで、いちばん落ちて欲しい顔の肉はまったく落ちず。うーむ。

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出会いと別れ

 今日から新年度。入学や就職などで新たな生活を始めた方も多いことと思う。実りの多い一年でありますように。

 出会いがあるいっぽうで、別れもある。
 3月末でサービスを停止したのが、Nifty(@nifty)のパソコン通信サービス。私がNiftyのIDを取得したのは18才の時だと記憶しているので、ずいぶん昔のことになる。最近はインターネット環境が整ったこともあり、あまり利用していなかったのだけど、昔は毎晩のようにチャット(RT)を楽しんだモノだ。
 パソコン通信をしていなければ、いまの仕事にも就いていないことは確かなわけで、それだけでも私としては感謝せねばならない。

 また、新宿を中心に展開していた喫茶店「談話室 滝沢」も昨日で店を閉めた。開業当時は従業員はすべて寮から通い、行儀作法をみっちりと仕込まれたとのことだが、やはり時代の趨勢で寮を敬遠する従業員も増え、アルバイト店員の比率もあがったことで、社長が理想とするサービスを提供できなくなったのが閉店の理由らしい。近年、あまり聞くことのないくらい一本筋の通った話だ。
 とはいえ、しばしば打ち合わせに利用していたモノの身としては、「このあと打ち合わせを何処でやったらいいんだろう」と考えてしまうのも事実。
 誰か、新宿で打ち合わせに向く喫茶店を始めないかなあ。

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短篇、脱稿!

 田中さんの執筆のペースは、いまだ快調を維持している。

 今日は、私が幹事を務めた作家さんの結婚パーティーに出席するため、さきほど事務所に来られたのだが、「はい、お土産」と言って、原稿用紙の束を渡してくれた。
 見れば、某K社の小説雑誌に載せるための短篇小説。完成は来週になるということだったのに、週末を待たずに書き上げられたらしい。なんともはや。

 そういうことですので、もしご都合が合うようでしたら、月曜日にお出で頂いても結構ですよ>某K社の編集長さま

 ……このブログを担当編集の方が、けっこう読んでいらっしゃるようなので、とりあえず業務連絡をしてみる(笑)。なんなら携帯に電話ください。

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『東京ナイトメア』打ち上げ

 今日は講談社のマガジンZさんが、コミック版『東京ナイトメア』の打ち上げということで、田中さんと垣野内さんをお食事に招いてくださった。ついでに私も招いてくださったので、ありがたく神楽坂のフレンチ・レストランへ。

 幅の広い大きなテーブルがセッティングしてあり、両側に分かれて座ると、相手の顔が妙に遠く感じるほど。こういう高級店には縁のない私は、最初は落ち着かなかった(笑)。

 お料理は、前菜、スープ、肉料理、魚料理、デザートのなかから、計4品を選ぶスタイル。順当に考えれば、前菜、スープ、肉料理または魚料理、デザート、という感じになるのだが、お店の人によれば、デザートを4品頼んだ剛の者もいたとのこと。

 私は前菜にホワイトアスパラガス、スープは有機野菜のポタージュ(フォアグラのソテー入り)、メインは肉料理でホロホロ鳥、デザートはクレープ・シュゼットをオーダー。田中さんも垣野内さんも、それぞれご自分の好みで献立を組み立てていた。

 どれも美味しかったのだが、やはり季節を感じさせるホワイトアスパラガスは素晴らしい味と食感。温泉卵をソースに使うアイディアも秀逸だった。

 また、その場でフランベして作ってくれるクレープ・シュゼットも、絶品だった。フレッシュなオレンジの香りが部屋中に広がって、なんとも優雅な感じ。

 打ち上げ、ということだったが、2ヶ月のインターバルをおいて、今度は『巴里妖都変』の連載がスタートすることもあり、資料のやりとりやキャラクター造型についての打ち合わせも食事を楽しみつつ行われた。と言っても、垣野内さんにお任せ、ということなのだが。

 最後に、5月に新創刊される講談社のコミック雑誌『シリウス』のキャンペーンに使用する色紙とPOPカードに、田中さんがメッセージとサインを書いて、今日の食事会は終了。
 ダイエット中だというのに、たっぷりと食べてしまった。
 美味しかったなあ。

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今日は京都に日帰り出張

 今日は、京都に日帰り出張。
 『銀河英雄伝説』のガレージキットを長年(ホント、長年)作り続けて下さっている、造型工房アルバクリエイツの代表さんとの打ち合わせがあるのだ。
 いつも打ち合わせ、というと彼が東京に出てきて下さるので、たまにはこちらから伺おうという話になったわけ。

 ちょいと天気が悪いのが心配なのだが、久しぶりの京都。けっこう楽しみだったりする。

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パーティーに参加した

 夕方、田中さんと事務所で待ち合わせ、光文社シエラザード財団が主催する「日本ミステリー大賞」「日本ミステリー新人賞」「鶴屋南北戯曲賞」の授賞式&パーティーに行く。

 日本ミステリー大賞は、既成の作家、評論家を対象とした賞で、ミステリー文学への多大な貢献を表彰するために設けられた賞。選考委員は、阿刀田高先生、北方謙三先生、権田萬治先生、皆川博子先生。
 日本ミステリー新人賞は、二十一世紀に活躍する新鮮な魅力と野心に満ちた才能を求めて、広義のミステリー小説を公募、選出するために創設された賞。選考委員は、赤川次郎先生、大沢在昌先生、北村薫先生、高橋克彦先生。
 鶴屋南北戯曲賞は、各暦年の1月から12月までに上演された、日本語で書かれた新作戯曲を対象にした賞。選考委員は、日本の主だった新聞社・通信社7社。

 今年の日本ミステリー大賞は、西村京太郎先生だった。
 西村先生は、昭和38年に『歪んだ朝』で、オール讀物推理小説新人賞を受賞されて以来、つねに日本ミステリー界をリードする存在で在り続けていることが評価され、今回の受賞となった。田中さんとも話していたのだが、作家になることよりも、作家であり続けることの方が何倍も難しいなか、40年以上も第一線で活躍している西村先生の凄さというのは、言葉では言い尽くすことが出来ぬほど素晴らしいものだ。
 近年、出版不況という嫌な言葉が業界を覆うなかにあって、ミステリーはノベルズ全体を引っ張る役割を果たしてきたが、その大きな力のひとつが西村京太郎先生の各著作であったことは疑う余地もない。
 今後とも十津川警部をはじめとする魅力あるキャラクターと、味のある描写で、私たちを楽しませて頂きたいと思う。

 日本ミステリー新人賞は、新井政彦氏の『ユグノーの呪い』に決まった。新井氏は、1950年生まれというから、田中さんよりも年上ということになる。99年と2000年にサントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞されている。
 聞けば、小説を書き始めてから実に20年になる、という。石の上にも三年というが、才能のうえに努力が積まれれば、あとは開花するのは必然。開花までに時間が掛かった分、大輪の花が咲いたように思う。さらに言えば、20年の努力、歳月は新井氏の土壌を十分に肥沃にしていたと思われる。
 今回のパーティーでは、参加者に受賞作である『ユグノーの呪い』が配られた。
 これを読むのはもちろん楽しみなのだが、ぜひ、次回作も早く読ませて頂きたいと思う。

 鶴屋南北戯曲賞には、坂手洋二氏の「だるまさんが ころんだ」が選ばれた。
 私は未見なので、何をいうことも出来ないのだが、「地雷」をテーマとした戯曲だ。子供の遊びである「だるまさんが ころんだ」を、対人地雷に結びつけた発想力は、ただストーリーラインを聞いただけの私でも素晴らしいものだと思える。
 小劇場という、一種、隔離された濃密な空間では、観客と演者の距離がきわめて短くなる。その空気のなかで、地雷と人間の関係を描くというのは、かなりの冒険的試みだったと思う。機会があれば実際に見てみたい、と思う。

 授賞式に続くパーティーでは、田中さん、赤城さんにくっついて挨拶回り。ことに、ひごろパーティーには顔を出さない田中さんだけに、各社の編集さんは挨拶と催促とを一緒にしてくる。ひさしぶりにお会いする作家さんとの歓談もはずみ、あっというまに1時間以上が過ぎてしまう。
 さすがにちょっと疲れた、ということで、7時半頃に会場を出て、丸ビルで軽食をつまみつつ雑談。
 たくさんの人にお会いしたので、それなりに疲れはしたのだが、とても楽しく、かつ刺激を受けた夜だった。

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三月も半分過ぎたわけで……

 今日で三月も半ば。
 ばたばたしている間に、どんどん日が経っていってしまう。

 田中さんの仕事は順調のようだ。以前のような勢いはないにせよ、着実に枚数を重ねている。ただ、本人いわく「昨日は××枚も書けたんだけど、残りの枚数は減らないんだよなあ」とのこと。ようするに、話の全枚数が増えたわけだ。

 いま書いているのは、K社雑誌向けの短篇。これを書き終えたらいよいよ『アルスラーン戦記』の新作だ。イラストレーターの丹野さんからも「とても楽しみにしている」とのメッセージが入っている。
 私たち事務所のメンバーとしても、本当に楽しみだ。

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減量、その後。

 先月の半ばに行った血液検査の結果、脂肪肝の疑いを指摘され、減量をこころがけるように指示を受けた。
 私は前にも書いたとおり、炭水化物大好き人間で、ご飯が進むオカズの場合、3合くらい一人で平らげていたくらい。昼食は外食で腹一杯食べていたし、おそらく一日の摂取カロリーは2500~3000kcalに達していたと思われる。

 で、これを一日1500kcalに抑えるよう、食生活を変更してみた。
 もともと料理は嫌いではないので、女房には「三食とも私が作る」と宣言。(ただ、その後、昼食に関しては私は弁当、女房は好きなモノを食べるということで合意が得られた。)
 朝食400kcal、昼食(弁当)は500kcal、夕食は600kcalを目安に献立を作成。野菜、ことにキノコ類をたっぷり使った献立を多くした。

 ほぼ一ヶ月、この食生活を続けた結果、体重は72kg台から68kg台になった。体脂肪率はまだまだ高いのだが、それでも以前に比べて数値は低くなっている。また、ジーンズのサイズは34インチから32インチにサイズダウン。
 心配されたストレスも、まだ感じることはないし、身体の免疫機能がうまく働いているのか、いつもだったら一冬に2,3回は風邪で寝込む私が今年は一度も寝込んでいないと良いことずくめ。

 こうなると欲が出てくるのが人間で、私の身長の標準体重である63kgくらいまで体重を落とせたらいいなあ、などと考えているのだが、さて、どうなることやら。

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日本SF大賞受賞パーティーに出席した

 昨晩は「大藪春彦賞」「日本SF大賞」「日本SF新人賞」の受賞パーティーだった。
 私も会社の新人スタッフを連れて会場に行く。
 このパーティーは、徳間書店だけでなく、各社の編集さんが集うパーティーなので、日頃ご無沙汰してしまっている方に挨拶をするのには最適の機会なのだ。(なんてことを書くと、徳間書店の方からお叱りを受けるかも知れないけど)

 今回もたくさんの編集者さん、作家さんにご挨拶することが出来た。
 編集者さんというのは、けっこう会社を移ったりする人も多い。会場でも、久しぶりと挨拶をしてみたら「私、仕事場が変わりまして」と言われ、部署替えでもあったのか、と思って名刺を頂戴してみたら、会社が変わっていた、なんてことも。
 編集者さんは、サラリーマンであるのはもちろんなのだが、やはりクリエイターとしての面も持ち合わせていなければならないわけで、そうなると、自分の望む本を作るために会社を移る、という選択肢を取る人が出てきても不思議ではないわけだ。

 それだけに、編集者さん同士の横のつながりは非常に強いものがある。
 ひとつの会社あいてに良い仕事をすると、その会社から紹介を受けたという別の会社から電話が掛かってきたりする。もちろん、逆の場合もあるわけで、いいかげんな仕事をしてしまうと、あっというまに業界内に知れ渡ってしまう。
 なかなか緊張感のある業界だと思うし、私は、そんな業界の雰囲気が嫌いではない。むしろ、好きなくらい。

 これからも、編集者さんたちに「仕事、頼みたいんだけど」と思ってもらえるような会社になっていかないといけないな、と思った春の夜だった。

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雪だぁ~

 東京は昨晩遅くから雪になった(らしい)。
 朝、起きてみたら一面の銀世界。それどころか、まだまだ雪は降り積もっていく。
 雪の多い地方にお住まいの方にしてみれば、これくらいの雪で大騒ぎをするのは情けないと思われるだろうが、日頃、雪がほとんど降らない場所なので、混乱は大きいのだ。

 今日はSF大賞の贈賞式と受賞パーティーがある。
 SF大賞は「イノセンス」なんだけど、私、ちゃんと観ていないからなあ。

 とにかく、足下に気を付けながら会社に行くことにしよう。

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さぼってしまいました

 ずーっと日記をさぼってしまった。
 実は別のクローズド(でもないか)の掲示板(とも違うな)に自分のページを持ってしまい、こちらにダイエット日記などを連載しはじめてしまったもので、こちらがお留守になってしまった。いかんなぁ。

 とりあえず、講談社ミステリーランドの原稿をあげた田中さんは、徐々に次の短篇、そして『アルスラーン戦記』にむけての準備に掛かっているようだ。私としては、いまの良いペースのまま『アルスラーン戦記』に掛かってくれれば、と思っているのだが。
 さて、どうなるかな。

 横山信義さんの新作の準備も徐々に進みつつある。前二作は上下巻で短くまとめた作品だったのだが、今回は久しぶりに長期のシリーズになる。それだけにじっくりと準備をする必要があるわけで、我々スタッフとしても気合いが入る。頑張らねば。

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『創竜伝』も頑張ってます!

 着実に版を重ねる『夜光曲』だが、そのかげでひっそり(でもないか)コミックス版の『創竜伝』が1巻、2巻同時に発売されていた。

 描き手は恵広史さんという新人さん。正直、最初は「新人さんで大丈夫かなあ」と思わなくもなかった。でも、週刊少年マガジン編集部が太鼓判を押す有望株、とのことで、まずはお任せしてみようという気になった。
 雑誌連載(少年マガジンスペシャル)時にも、それなりの反響があったのだが、今回のコミックスは発売10日目で緊急重版が決定。
 しかも、初版部数に匹敵するくらいの大幅増刷。

 いやはや、若い才能ってのは本当にすごいもんだな、と今さらながらに思い知らされた次第。
 たいしたもんだ。

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『夜光曲』さらに増刷!

 今日は『夜光曲』の打ち上げ食事会に同席するため、田中さんと一緒に東京・丸の内まで行く。
 夜景がきれいに見えるタイ料理店で、とても美味しく、楽しい食事。
 と、その最中に編集さんに会社から連絡が。
 
 「『夜光曲』の重版が決まりました!」

 これでさらに食事が美味しくなった気がする。
 お買いあげいただいた皆様、どうもありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いいたします。

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いいペース続く

 田中さんの執筆ペースが下がらない。ここまでくると、天変地異の前触れかと空恐ろしくなる感じ(←言い過ぎ)。
 とりあえず、いま執筆しているのは講談社の「ミステリーランド」に収録される描き下ろし長篇。『ラインの虜囚』というタイトルまで決まっている。
 去年の予想では、だいたい仕上がるのは4月末くらいかしら。と思っていた。それがどうやら大幅に繰り上がりそうだ。
 そうなると、次に控えるのは(短篇を1本はさむけど)、いよいよ『アルスラーン戦記』の新作。
 イラストレーターの丹野忍さんのスケジュールにもよるけれど、このままでいけば、あまりお待たせせずにお手元に届けることが出来そうだ。「もうすでに充分待った」という声も聞こえるけど。

 とりあえず、非常持ち出し袋の中身は確認しておこうと思う。

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どちらも増刷決定!

 昨日、祥伝社の担当さんから電話がありまして。
「田中さんの『夜光曲』、増刷決まりました。」
 おぉー、ということは三刷りというやつですか。これは景気がいいなあ。なんて浮かれた声を出していたのですが、電話はさらに続くのでした。
「赤城さんの『猫子爵冒険譚 血文字GJ』についても、増刷が決まりました。」
 ふぇぇ、なんというか、こいつは春から縁起がいいやね。

 どちらの作品も、内容はもちろんオススメなんだけど、それぞれの作品を担当してくださったイラストレーターさんが、非常に「ノッ」て描いてくれているのがわかる。こういったところも、作品全体のパワーを押し上げているのだろうなあ。
 どちらにせよ、お買いあげいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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『夜光曲』奮戦中

 今日はバレンタイン・デー。
 聞くところによれば、昭和21年に進駐軍のバレンタイン少佐が、日本の飢えた子供たちにチョコレートを配ってくれたことを記念する日らしい。現在のアメリカ軍人の言動には、世界的に風当たりが強い感じがあるが、こういう優しい人もいたのだな。

 そんなアホなことを言っている隙に、祥伝社さんから本当に心温まるお知らせ。
 2月10日発売の『薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲』の増刷が決定したとのこと。
 お買いあげ頂いた読者の皆様には、改めて感謝するとともに、いまだ手に入れられていない方は、今しばらくお待ち願いたい。

 ちなみに、赤城毅氏の『猫子爵冒険譚 血文字GJ』についても、非常に良いペースで売れているとのこと。新シリーズということで、いままで赤城作品を読んだことのない人にも充分にお楽しみ頂ける。ぜひ書店で手にとって頂きたい

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『猫子爵冒険譚』も奮闘中

 昨日の朝、2度目の血液検査の採血を済ませ、ひとまず今回の節制生活は終了……してよいはずなのだが、やはり結果を聞くまでは慎重になりたい心境。
 カロリーが低いわりには満腹感が得られる鍋モノ、ことにキノコを何種類も入れて味の違いを楽しむキノコ鍋など、冬らしくなってきた気候にもぴったり合って、なかなかよいものだと思えるようになってきた。数週間前には考えられないほどの意識改革(笑)。

 さて。
 昨日の日記で『夜光曲』の売れ行きについて書いたが、同時発売の赤城毅氏の新刊『猫子爵冒険譚 血文字GJ』の売れ行きも好調とのこと。じっさいに数字を見ても、このあいだの新刊『隻眼の狼王』よりも格段に売れ行きが良い。発売日から数日の売れ行きのことを、業界用語で「初速」というのだが、こと初速に関して言えば、私が知る限りでは赤城氏の作品のなかでは最高に近いのではないか、と思える。
 もちろん、『隻眼の狼王』の小説としてのおもしろさが、今回の『猫子爵冒険譚』に比べて劣っているというわけではない。ここだけの話、私個人としては『隻眼の狼王』のほうが(ほんの少しとはいえ)好みであることも事実。だが、前者はカッパ・ノベルスの大幅なデザイン改変の時期にぶつかったことなどもあり、既存のノベルス読者の手に届いていない可能性もある。こういう分析は本当に難しい。事実、赤城氏の過去の作品でも、なぜか発売日の売れ行きが異常に鈍い作品があり、よくよく調べてみたら、発売日当日に東京地方は台風の直撃を受けていたことが判った、なんてこともあったし。

 売り手側の事情はともかく、最終的に判断していただくのが読者の皆様であることは確かな事実。
 是非とも書店でお手にとって内容を確かめて頂きたい。有賀氏の雰囲気たっぷりのイラストとも相まって、1920年代のベルリンの空気を存分に楽しんでいただけること請け合い。

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『夜光曲』売れ行き好調

 田中さんの新刊の『夜光曲』だが、順調な売れ行きを示しているらしい。ありがたいことである。
 実は今日、ダイエット中だというのにもかかわらず、買い物の途中に新宿・高野フルーツパーラーへ立ち寄ったのだが、そのフルーツパーラーの客の列(この店は休日だと、行列が出来るのだ)で、私たちの前に立っていた女性は、「じゃあ待っているあいだに、私は田中芳樹でも読むかあ」と、鞄から買ってきたばかりとおぼしき『夜光曲』を取り出していた。いやはや、思わず御礼を言いたくなったのだが、それだとただの不審者だ(笑)。

 御礼ついでに言ってしまえば、講談社マガジンZコミックスの『東京ナイトメア(前編)』と、この『夜光曲』、それぞれのオビについている応募券で、垣野内成美氏の複製原画と、田中芳樹氏の複製原稿の全員プレゼントを申し込むことが出来る。複製原稿は冗談の範疇だと思うのだが、垣野内さんの複製原画は是非入手しておいたほうが良いと思われ。

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果たしてダイエットの結果は

 先週、久しぶりに受けた血液検査で肝機能の低下が指摘された。検査数値からみた限り、かなりの脂肪肝状態だと推察されるので、アルコールを控え、夕食を少なめにするように指示を受けた。節制生活をひとまず1週間ほど続けた後、もういちど血液検査を行う、とのこと。

 もともと、1食でご飯を5合も食べていた、育ち盛りの36歳児としては、なんともキツイお言葉、と思ったのだが、考えてみれば歳をとるに従ってどんどん代謝は落ちていくわけだし、いつまでもこんな暴飲暴食を繰り返していて良いはずもない。

 で、頑張りましたともさ。

 もともと食事を作るのは嫌いではないので、女房には「以後1週間の食事は、朝・晩ともに私が作る」と宣言し、「食品成分表」を片手に野菜中心の料理を作った。いちばんの問題点であった主食を食べ過ぎる問題についても、キッチン・スケールで「1食180グラム」を厳守するようにした。

 こういったものはどんどんエスカレートしていくもので、3日目からは会社にもお弁当を持参するようになった。社員も影響されて、それぞれがお弁当を持ってくるようになってきたのは、面白かったが。

 結局のところ、1食400~500キロカロリーの食事がふつうになってしまい、とくにストレスを感じることもなく1週間が過ぎつつある。昨日などは、1日あたりの摂取カロリーが1200キロカロリー強だったし。(これはちょっと少なすぎ)

 変な言い方になるが、明日の血液検査が楽しみだ。少しはよい結果が出るといいのだけれど。

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ま、仕方ないね

 昨年の末あたりから、田中さんの執筆ペースがすごいことになっている。某K社の編集さんが言うには「確変状態」に入っているらしい。
 講談社の『メフィスト』に載る短篇を、通常の3倍のペースで書き上げたあたりで「田中さんの体内で何が起こっているのだろう」と心配になっていたのだが、その後も執筆ペースは落ちるところを知らず。
 うーん、ただ秘書歴8年の勘からして、こういうときにはそろそろ何かが起こるんだよな、と思っていたら、みごとに的中。

 今朝、事務所に電話があって「風邪ひいちゃった~」と。

 執筆は数日お休みになる感じだけど、ま、これくらいで済んだことを喜ばなきゃいけないんだろうねえ。

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はじめての床屋さん

 うちの息子の後頭部が変。
 正確に言うと、えり足のあたりがガタガタになっている。
 聞けば、うしろ髪があんまりにも伸びてしまったので、母親(私の母。彼からみればお祖母ちゃん)がざくざくざくっと切ったらしいのだが、本人は嫌がって逃げるし、刃物のキレはよくないし、で、とんでもないものになってしまったとのこと。

 いままでだったら放っておいて伸びるのを待つところなんだが、今月の末からは幼稚園の体験入園などの行事もはじまる。最初からあんまり格好悪い姿を見せてしまうのも、ちょいと可哀想だ。
 仕方がないので、私と父がいつも通っている床屋に連れて行った。この床屋、私は先代の頃からのおつきあい。先代が急逝されてからは、いまのマスターにお願いしているのだが、何も言わずに座るだけでOKというところが面倒くさがり屋の私にはぴったりで、吉祥寺に住んでいたときにも、電車に乗って通ったほど。腕の方も確かで、いっさいバリカンを使わず、はさみとカミソリですべて仕上げてしまうくらい。ここだけの話、某有名作家も常連のひとり。

 そんな腕前の持ち主とて、床屋初体験の幼児が相手では勝手が違うらしい。椅子に座った私が膝に抱えるかっこうでスタンバイし、いちばんの「問題箇所」のえり足を中心にざざざざっと刈ってしまった。
 聞けば、こういうのは医者と一緒で、だんだん慣らしていくのが大切なんだそうだ。

 正味10分足らずの散髪時間だったが、えり足や前髪もふくめてぴったりと決まったあたりはさすが!
 これからは私の散髪に合わせて通うことになるようだ。うーん、出費がかさむなあ。

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鬼が来た

 事務所で仕事をしていたら、窓の外からトントコトン、トントコトンと、太鼓を叩くような音がする。はて?とベランダに出てみたところ、鬼の集団が徘徊しておりました。ひぇぇ。
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 どうやら、近所の新井薬師の節分会追儺式(豆まき)の流れだったようす。
 けっこうびっくりした。

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血液検査に行ってきた

 血液検査に行ってきた。検査の結果が出るのは今週の金曜日だとのこと。

 ただ、前回までの検査結果の紙を前にお医者さんと話をした限りでは、私の身体不調の大部分は、体重を落とすことで解消される可能性が高いそうだ。まずは食事の量を減らす(というか、年相応にする)ことと、1週間で3回くらいで良いから、有酸素運動を生活に取り入れること。これだけで十分な効果が見込める、とのころだった。

 うーん、ここまで言われて、なにもしないのは「負け」だよなあ。

 さらにいえば、私の場合は朝食、頑張れば夕食も作れる立場なわけで、カロリーが低くて栄養があって美味しいものを作るくらいは可能なわけで。ま、こうなると判っていたら調理師免許だけでなく、管理栄養士の資格も取っておくのだったが。

 なにごとも急な変化はよろしくない、と思うので、少しずつ生活を改善していこう、と思う。
 あとは検査の結果が、それくらいの余裕を許してもらえるものであることを祈るばかり。

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誤解だって。

 先日、田中さんが事務所に来るなり、「ヤケドしちゃってさぁ」と言った。
 驚いて何があったのか聞いてみたら、朝、お茶を入れようとして手を滑らせ、ヤカンのお湯を足に掛けてしまった、とのこと。
 幸いにして、厚手の靴下を履いていたので、たいしたことにはならずに済んだらしい。

「あー、それは大変でしたねえ」と言ったら、田中さんが不満顔。
「安達くんは、ヤケドしたのが足だと聞いたとたん、顔がほころんだ」と、言いがかりをつけてきた。

 そりゃあ、私も一瞬、まさか手をヤケドしたのか、と青くなったのは認めますよ。でも、足だと知ってホッとした、なんて、ねぇ(笑)。
そんな人でなしのようなことをするハズがないでしょう。ねぇ。
 足だったら原稿を遅らせる言い訳にはならないなあ、くらいは思いましたけど。ねぇ。

 なにはともあれ、たいしたことなくて良かったです。はい。

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またシャチ。

 先週の日曜日は鴨川シーワールドに行った。で、今日は伊豆の三津シーパラダイスに行ってきた。
 雨男の私が遠出をしようとすると、たいてい雨が降るのだが、今日はとても良い天気。真っ青な空を背景に雪帽子をかぶった富士山が美しく映えていた。

 日曜日の東名高速、ということで渋滞を心配していたのだが、意外なほど道がすいていて、お昼前には三津シーパラダイスに到着。
 さっそくシャチとご対面。ここには以前、雄のシャチもいたのだが、現在は雌のシャチの「アスカ」だけ。寂しくなったなあ、と思っていたのだが、本人(人じゃないけど)は、同じプールに入れられたイルカを相手に楽しく遊んでいるように見えた。

 鴨川シーワールドと違い、ここのシャチはショーはしない。あくまでも研究用のシャチなわけ。ただ、そうは言っても試料を取るときなどのために、一応のコミュニケーションは取れるようになっているようだ。うちの女房は、あらかじめ申し込んでおいたおかげで、シャチのプールに浮かべられたイカダまで降りて、いっしょに写真を撮ってもらったりしていた。

 帰り道も渋滞が怖かったので、午後の早い時間に引き上げる。
 途中、干物を買ったり、イチゴを買ったりしながらのんびりとドライブしてきた。
 けっこう疲れたのだが、楽しい休日を過ごすことが出来た。

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なかなか刺激的

 今日は、編集者なかまと昼食を一緒に食べた。
 自分たちが身を置いている業界についての話をいろいろとしていたのだが、話は書籍業界にとどまらず、アニメや映画、その他の業界の動向も交えて、いろんな分野に広がっていった。
 考えてみれば、今日あつまった私を含めて3人のメンツは、みんな中途からこの業界に入ってきた奴ら。だから視野が広い、とまでは言わないが、純粋培養の編集者さんよりはいろんな考え方が出来る。

 こういう仲間たちとうまく話を盛り上げて、大きな仕事をこなしてみたいなあ、などと夢想したのだが、30代も後半になってこんなコトを考えられるのは、すごく幸せなことなんだろうなあ。

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NHK、続き

 NHKの海老沢元会長が顧問を辞任したとのこと。一部報道では「就任を辞退」とあるが、3日とはいえ顧問職にあったことは事実なのだから、やはりここは「辞任」が正しいだろう。
 NHKの新執行部は、今度の体制は以前の体制とは違うのだ、とアピールできる絶好の機会を自ら潰したことになる。本当ならば「通例として、旧会長には顧問就任を委嘱しておりましたが、事情が事情ですので断りました」と言うべきだった。
 このどたばた劇で、ほんのわずかでも残っていた「NHKの自浄作用に対する期待」は、儚くも消えたと言って良い。
 雪印乳業や三菱自動車など、トップの対応が悪くて事態をより悪化させた事例は、枚挙にいとまがない。NHKは、それらのニュースを報道した立場で、なにも考えていなかったんだろうか。

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NHKねぇ

 NHKの受信料不払いが急増しているという。さもありなん。
 あれほど批判を集めた会長が、ようやく辞任をしたかと思ったら、翌日には顧問に就任しているというのだから、自浄能力などカケラもないことをNHKは白日の下に公言してしまったわけだ。情けない限り。

 受信料の不払いについては、報道を読むと地上波デジタル放送が決め手になる、とのこと。詳しいことはよく判らないのだが、登録したカードを機器に差し込まないと、放送が見られないので不払いはなくなる、とのことだ。
 なんとも汚い手を使う、と思ったのだが、ひとつ疑問が。

 このカードを差し込まないと、民放局も見ることが出来ないのだろうか。
 とりあえずNHKだけ見られない、というのならば、より一層不払い(というよりは正当な要求だな。NHKは見ないってんだから。)が増える気がする。

 ……ってことは、きっとカードを差し込まないと民放局も見られないんだな。こういう悪知恵だけは回る連中だし。
 「現場の人たちは良い番組を作っている」っていう人もいるけど、組織全体が腐臭を放っているのに、それには目を向けずに自分たちの仕事だけをやっているのならば、それはそれで同罪だと思うんだけどね。

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頼むよ。

 映画化ということで、ふたたび人気が高まっている『終戦のローレライ』。
 新刊のときに読みそびれていたので、文庫化をよい機会と思い、読み始めた。ドイツ語での会話が、ドイツ語と日本語が併記してあるのがいささか読みにくいうえ、最初の場面が凝りすぎている感じで取り付きにくい。ま、読み進めていくうちに印象も変わってくるとは思うが。

 本題は別にあるのだ。

 私の読書タイムは通勤の電車の中と、夕食後。それに就寝前の数時間。子供の相手をしなくて済む場合には、会社から帰ってから、ずっと本を読んでいることもあるくらい。
 今日も、帰りの電車のなかで文庫判『終戦のローレライ』上巻を開いた。数ページ読んで、ふと目を上げると、反対側の座席でも文庫本を読んでいる人がいる。見れば、同じ『終戦のローレライ』上巻。
 (面白い偶然もあるものだ)と思ったのだが、彼の本は妙にテカテカしてる。
 よくよく見てみれば、カバーにはラミネートフィルムが張られ、裏表紙の一隅にはバーコードシールが。
 うーん、本を読んでもらうだけで最近はありがたいようなものなのだけど、やっぱり文庫本くらいは図書館で借りずに自分で買いましょうよ。頼むよ。

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あざらしのカモちゃん

 今日は小雪の舞うなか、鴨川シーワールドまで行ってきた。目的はシャチ。うちの夫婦の数少ない共通の趣味が、シャチを見ることなのだ。つきあわされる息子こそ、いい迷惑なのかも知れん(笑)。
 いつもは仕事の合間をぬって、平日に出かけることが多い鴨川シーワールドなのだが、たまには休日に行くのもいい。もちろん、けっこうな混み具合で水族館の部分はゆっくりと見ることも出来ないのだけれど、平日は逆に人が少なすぎて寂しい。やっぱり水族館や動物園は、それなりに人がいないとしっくりこないのだ。

 久しぶりに会うシャチの姿を堪能して、シアターの外に出てみると、海に面したフェンスのところに人だかりが出来ている。何だろう、と見に行ってみたら、例のアザラシ「カモちゃん」がいた。
 サーフィンを楽しむ人のすぐ横を、波に見え隠れしながら泳いでいた。
 みんなカメラを向けたり声をかけたりしていたが、考えてみたらアザラシなんてのはシーワールドのなかに仰山いるわけでして(笑)。

 ふと思いついたのだが、小学校のころ、校庭に入り込んで来た犬が、いきなり「特別な存在」になった記憶はないだろうか。ただの犬なのに、授業中の校庭に迷い込んできただけで、みんなが大騒ぎするのだ。立場こそ逆だが、なんとなくアレににている気がしたのだった。うーん、日本は平和だわ。

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美味しいモノを出す店だったのに

 ちょっと買い出しに吉祥寺へ。
 いま住んでいる恵比寿は生活物資の価格がとても高い。ま、食べなければ死んでしまうので、適当なところで折り合いをつけているのだが、たまに古巣の吉祥寺まで車を走らせ、雑多なものを買い込んでくるのだ。

 吉祥寺まで行かなくても良かろうに、という人もいるのだが、やはりここでしか買えないもの、食べられないものもあるわけで。

 その一つが、料理研究家の小林カツ代氏がやっている、おかゆ屋さん。
 上質なダシで素材の味を生かした鶏粥は、疲れがたまってくると食べたくなる。今日も買い物は後回しにして、まず、お店に向かったのだが……。
 閉店していた(泣)。

 貼り紙によれば、シェフの独立準備ということで、12月をもって閉店したとのこと。うーん、シェフの独立は喜ぶべきことなのかもしれないけど、やっぱり悲しい。考えてみれば、うちの息子の1ヶ月検診の帰り、久しぶりに外出した女房と初めて入ったのがここだった。赤ん坊連れでも歓迎してくれるし、なんといっても美味しいので足繁く通ったのだった。うちの息子も、私が作る離乳食は食べなかったくせに、ここのおかゆはどんどん食べたし。
 うーん、また美味しいモノを出す店が、ひとつ消えたことになるのだなあ。

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サイン色紙は大変だ

tanaka

 田中さんが新作『夜光曲』のプロモーション用に使うサイン色紙を前に呻吟していた。どうやら、いつものサインだけでなく、なにかひとこと添えてください、とお願いされたということで、「はて、なにを書いてよいやら」と悩んでいたのだ。

 このサイン色紙を頼みにこられた出版社の方に、ほかの作家さんはどんなことを書かれているのでしょう、と聞いてみたところ、皆さん、とてもかっこいい味のある短文を書かれているらしい。うーん、そういうモノを書くのが似合う人と、そうでない人がいるんだよなあ。田中さんが似合うかどうかということではないよ、うん。

 結局のところ、まずは宛名とサインを書いておいて、短文についてはゆっくり考えて書くので、色紙の受け渡しは後日ということになったようす。
 たかがサイン、されどサインなのだ。

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大きな飛行機

 いよいよ超大型旅客機の時代が来るようだ。
 エアバス社が、このほど発表し、受注を開始したA380型機は全長73メートル、全幅79.8メートルと、大きさでボーイング社の747型機(通称・ジャンボ)を上回る大きさ。世界で初めて総二階建てのキャビンを採用し、最大座席数は840人というから凄まじい。

 この大きなスペースを利用して、イギリスのお調子者ヴァージン・アトランティック航空は、はやくも「機内にスポーツジムやカジノを設ける」なんて構想をぶち上げたりしているようだが、私としては「畳敷きの寝部屋」を作って欲しい。離着陸のときは「なんとか踏ん張る」ことにして、あとはごろごろ、だらだら寝て過ごす。
 ニューヨーク〜東京間の13時間だって、あっという間だと思うんだけどなあ。
 どんなもんでしょ(笑)。

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また、この日がやってきた

 1月17日。
 私にとって、かなり特別な日である。10年前のこの日、阪神淡路大震災が起こったのだ。もちろん、東京から外に出たことのない私は直接被災したわけではなく、あくまでも傍観者としての立場でしかないのだけど。
 当時、私が勤務していた会社は粉体関係のプラントメーカーで、私も1月17日の震災で被災した製粉工場の復旧工事に駆り出されたわけだ。正直いって、最初は「まぁ、たいしたこともないだろう」と多寡をくくっていた。ところが、現地に近づくにつれ、想像を絶する破壊力が働いたということが、実感として迫ってきた。
 さらには、工場の従業員の人からタクシーの運転手さんに至るまで、地震の瞬間の生々しい証言を聞かせてもらったたことで、大きな地震の前には人間は無力な存在でしかない、ということがよく判った。
 以後、復旧が完了するまで6ヶ月近く現地と東京を往復する生活をしていたが、復旧の槌音の響くなかでも、被災された方の苦しい状況はよくわかった。おそらく、10年経った現在でも、完全に生活が旧に復した人はそれほど多くはないのでは、と思う。
 
 「備えあれば憂いなし」とは言い古された言葉だが、たとえ備えがしてあったとしても、無傷では済まない災害もある、ということだ。
 とはいえ、備えをしておくことで被害の度合いを小さくすることはできるはず。10年前の出来事を忘れることなく、日々の備えを万全にしておくこと。これこそが阪神淡路大震災で犠牲になった尊い生命に対する、生き残った者の義務ではないかと思うのだ。

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お年玉付き年賀はがき

 お年玉付き年賀はがきの当選番号が発表になった。会社に届いたものは明日、出社してから確認することとして、とりあえず自宅に送っていただいたものを調べてみた。

 結果。
 谷甲州先生より届いたものが、切手シートに当たってました。この場を借りて御礼申し上げます。

 ほかにも友人・知人から届いたもので、3通ほど切手シートが当選。

 皆さんのところは如何だったでしょ。

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社会保険事務所に行った

 新しく入った社員の健康保険&厚生年金の手続きをおこなうため、社会保険事務所へ行く。最近、なにかと風当たりの強い役所(だよな)だけに「何か変わったかな」と思いながら、入り口のドアをくぐって驚いた。
 ドアの正面に「ご案内」と大きく書かれたブースが設けられ、女性職員が「こんにちは、どのようなご用件でしょう」と声を掛けてきた。
 うーん、ここまで露骨だとかえって鼻白んでしまう人も多いと思うが、ま、これだけを見れば悪いことではない。
 目的の手続きも、問題なく終了。やはり役所関係にはついつい遠慮してしまいがちな小市民だけに、ちょっとホッとした。

 ただ、こういう目先の(と言ってしまうが)改革だけでは、とてもとても私たちの不信感をぬぐい去るわけにはいかないだろう。うまい汁をすすっているのは一部の上層部の連中だけなのかも知れないが、そう言われてもねえ。今後も頑張って改革に励んでもらいたいものである。

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静電気嫌い

 そろそろイヤな季節になってきた。
 もともと私は暑さよりも寒さの方が苦手で、この一点においては田中さんと相容れないのだが、さらに最近はもうひとつ、冬が嫌いな点が増えた。

 それは、「静電気」。
 体質なのかも知れないし、日ごろ好んで着ている服装のせいなのかも知れないのだが、なにしろよく帯電する。ちょっと油断していると、バチっと放電されるのだ。かなり痛い。
 ずいぶん前に、社員から「静電気防止ブレスレット」なるシロモノもらったこともあるのだが、あまり効果は実感できなかった。

 仕方がないので、事務所に加湿器を取り付けたり、ドアの横に静電気放出用のプレートを貼ったりしているのだが、やはり面倒くさい。

 子供の頃、ガソリンを積んだタンクローリーが、じゃらじゃらと鎖を引きずって走っていたのを覚えているのだが、あんな感じで私も何かを引きずって歩くしかないのかも知れない。などと思っていたのだが、昨日、ガソリンスタンドから出てきたタンクローリーを見たところ、あの鎖がなかった。
 タンクローリーですら克服した静電気問題を、私はいまだに抱えているかと思うと、自らの進歩のなさにちょっと考え込んでしまうのであった。

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ラジオ体操第1!

 時差ボケというわけではないのだろうが、ニューヨークから帰ってきてから早寝&早起きの習慣がついている。良いことだとは思うのだが、午後10時には眠くなり、午前5時には起きてしまうというのは、あまりに健康的ではないのかな。
 5時に起きたあとは、珈琲を入れてメールチェックなどをしつつ、軽く仕事をしているのだが、意外とはかどるので嬉しい。

 そのあと、午前6時30分から教育テレビで放映される「テレビ体操」を見る。いままで30年以上(になるだろう)、ラジオ体操第1をやってきたと思うのだが、あらためて見ると、意外な発見があったりする。「あ、ここでは踵を上げてはいけないんだ」とか(笑)。
 思い切り身体を動かすと、たかがラジオ体操といえど汗が出てくる。
 うーん、ラジオ体操、侮りがたし。

 以前、知人から聞いた話では、海外に設立された日本企業の工場でも、朝にラジオ体操をやるところが多いのだそう。それで、現地の人は、日本人は出身も所属を問わず、この「チャンチャラチャカチャカ…」というラジオ体操のイントロが流れたとたん、なんとな〜く互いの間隔をはかりはじめ、その後、一糸乱れぬ体操を行うので、非常に不思議に思っているとのこと。ま、そうかもねえ(笑)。

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新人が来たぞ!

 2005年になってから、初めての出社。
 今年は新人をひとり採用したのだが、彼の初出社も私に合わせて今日にしてもらった。
 新人とはいうものの、彼はもともと学生時代にうちの会社でアルバイトしていた経歴があり、会社の鍵だって持っているのだ。なんという新鮮味のない新入社員だろう(笑)。

 そうは言っても、うちの会社のようなナノ企業に、安定した大企業から転身してくれたのだから、その意気には応えねばなるまい。こちらとしても気合いを新たに頑張らねば。

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写真は嘘を付かない

 ニューヨークから帰国して、まずは撮ってきた写真の整理と思い、デジカメのメディアを取り出してパソコンに流し込む。いやはや、けっこう撮ってきた。少しずつ、このblogでも紹介していこう。

 などと思いつつ、何枚か私の姿が写っている写真をみて、愕然。
 「おれ、こんなに太ってるんだ」

 デブだ、デブだとは思っていたが、正直、ここまで太っていたとは気付かなかった。いやぁ、参ったなあ。
 今年の目標が早々に決まってしまったようだ(笑)。

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ただいま

 とりあえず、アメリカから帰国しました。いやはや、やっぱり疲れました。
 明日一日、体調を整えて、明後日から仕事に復帰です。

 詳しい旅行記は、また改めて書き込みます。

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ニューヨーク三日目

 今日は、朝食を食べてから、甥っ子と一緒に地下鉄に乗り、メトロポリタン美術館に行く。入場料を払ったところで別れ、あとはそれぞれのペースで鑑賞することに。ちなみに、この後も別行動をとることになっている。私としては、一人歩きをすれば、ちょっとは自分で考えて行動するかな、と思ったもので。

 メトロポリタン美術館には、結局5時間半滞在した。そのなかの30分は、一枚の絵の前で動けなかったのだけれど。やっぱり名画と呼ばれるものが持つパワーはすばらしいものがある。5時間半では全然時間が足りないのだが、あとの予定を考えると限界。絶対にまた来るぞ、と誓って外に出る。

 美術館の外で、客待ちをしていたタクシーに乗り、次の目的地、イントレピッド博物館に向かう。バングラディッシュ人のタクシー運転手は、英語もあまり上手じゃないし、地理を不案内のようす。ま、私も人のことがいえた義理ではない。二人で地図を見ながら、なんとかたどりつく。

 イントレピッド博物館は、アメリカ海軍の空母イントレピッドを、そのまま博物館にしているのこと。入場料を払うと、腕に紙テープを巻いてくれ、これが入場証。風が強いので、普通のチケットだと飛ばされてしまうからだそうだ。ホントかねえ。
 まずはとりあえず、飛行甲板に上がる。上がってびっくり。なんじゃ、これは。海軍機もいるけど、陸軍機も展示されてる。挙句の果てにはA12なんていうイロモノまで。うーん、ブラックバードが空母の甲板にあるという図は、想像の範囲を軽く越えてます。
 この博物館、正式名称を「イントレピッド航空宇宙博物館」と称するだけあって、内部にはなぜかスペースシャトルやロケットの展示もある。
 なんじゃ、こりゃあ。と思いつつ艦内の展示を見ていくと、大きく「KAMIKAZE」の文字が。あー、そういうえばイントレピッドは一番最初に神風攻撃を受けた空母だったっけ。うーむ。ちょっと居心地の悪い空気を感じつつ、一回りして外に出る。

 すると、さらに想像を超える光景。ハシケの上にコンコルドが載ってる(笑)。
 気前の良いことに、イントレピッド博物館の入場証で、内部を見ることが出来る、とのこと。せっかくなので上がってみたのだが、コンコルドの機内って、非常に狭いのね。通路をはさんで両側にシートが左右それぞれに2席ずつ。シート幅も、エコノミークラスとほぼ同じほど。以前、コンコルドは全席がファーストクラスなんだ、と聞いたことがあるが、それにしては椅子幅が狭かったなあ。

 イントレピッド博物館から、ぶらぶらと歩いてブロードウェイまで出て、ここを散策。次回来るときは、ミュージカルの1本くらい見たいものだ。

 ホテルに戻ると、案の定、すでに甥っ子は帰ってきていた。一応、5番街のおもちゃ屋さんには行ったらしい。ふむ。

 夕方になって、夕食をどうするかと聞いたところ、またしても「食べるよりも寝ていたい」という。こちらとしては、ニューヨーク最後の夜だし、美味しいものでも食べようかと思っていたのだが、一人ではレストランに行くのも気が引ける。
 どうしようか、と考えていたところ、ふとひらめいたのが、ホテルから10分ほど歩いたところにある「吉野家」の存在。
 BSE問題で日本ではずいぶんご無沙汰になってしまった牛丼が、ここでならば食べられるではないか。と、さっさか歩いて吉野家へ。
 久しぶりの牛丼だったのだが、日本の味付けに比べると、かなり甘めのたれではないかな、と思った。
 なにはともあれ、ひとまずは満腹・満足し、ホテルに帰って寝てしまう。
 明日は、朝おきて一番でチェックアウトだ。いよいよ日本に帰るのだね。

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ニューヨーク二日目(午後篇)

 えーと、どこまで書いたんだっけ。

 サウス・ストリート・シーポートで昼食を食べた後、バスに戻って観光再開。国連本部ビルに立ち寄り、その後はカーネギーホール、ダコタハウス、リンカーンセンター、グッゲンハイム美術館を見て回る。リンカーン・センターでは、世界的な音楽学校である、ジュリアード音楽学院があるのだが、ちょうどそのとき、髪の長い女の子の二人連れが、降りしきる雪のなか、音楽学校の校舎に走って入っていった。彼女たちの未来に幸多からんことを。

 一通りの観光を終えてバスを降りたら、午後4時前。例によって甥っ子は「眠い、眠い」と言っているので、彼だけホテルに帰ることとし、私はかねてより行きたかったMoMAへ。
 いやはや、これほどまでの内容とは思わなかったっす。絵画の部では、巨匠といわれる人たちの作品を間近に見ることが出来るし、彫刻や造型の部でも、日本とはまったく違うコンセプトで展示をしている。うーん、完敗。
 あとの予定がなければ、もうすこしじっくり見たのだけれどなあ。

 MoMAのミュージアム・ショップで買ったお土産をホテルの部屋に置き、一息いれたら再び外へ、今度は食事に出ることに。
 ガイドさんに予約していたお店に連れて行ってもらい、この時期がいちばん美味しいとされるロブスターを貪り食う。

 その後、夜景のきれいに見えるスポットをふたつ案内してもらったのだが、いかんせん寒い、寒すぎる(笑)。最後は小雪が舞い落ちてきたので、引き上げることに。

 けっこうハードな一日だったのだが、それなりに楽しく過ごすことが出来たと思う。

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ニューヨーク二日目(午前篇)

 ニューヨーク二日目。とりあえず、ガイド付きの観光ツアーを申し込んだ。ツアー旅行にはあまりよいイメージがなかったのだが、今回利用してみて、慣れない街を効率よく観光するためには、意外と有効な手段だということがわかる。入場料なども、いちいち個人で支払うよりは割安だし。

 ということで、まずはエンパイア・ステート・ビルに登る。セキュリティ・チェックが厳しく長蛇の列になっている、と聞いていたのだが、あにはからんや、誰もおらず。聞けば、観光ツアー会社が特別に契約しているとのことで、一般客が上れる時間よりも早く入場したとのこと。うーん、こういうところもツアーの利点か。意気揚々とエレベータに乗り込んでみたのはよいが、残念ながら展望台からの視程はゼロ。真っ白な雲に覆われている。まさに「金返せ」状態。ま、これもまた一興というべきか。見れば、ツアーで一緒になった人たちは、お土産を買ったりして、それなりに楽しんでいる様子。ふむ。私は居場所がないので、ツアーのガイドさんと壁にもたれながら雑談していたら、彼は9.11の際、エンパイア・ステート・ビルにいたそうだ。観光バス3台のツアーを案内していて、最初の50名と展望台にあがったところで1機めが突っ込んだとのこと。そのときは、「飛行機がWTCに接触した」というアナウンスがあったそうで、ふーん、とみんなで見物していたら、2機めが突っ込んだそうだ。もうこの時点で展望台は閉鎖され、1階で足止めを食らっていた残りのバス2台の人たちとともに避難したらしい。生の声を聞けたのは、正直、収穫であった。

 その後、自由の女神があるリバティ島に渡るフェリーに乗る。ここでもセキュリティ・チェック。ポケットの中のものはすべて出すよう言われるし、ベルトも取るように指示される。
 往路のフェリーは10分ほどでリバティ島に到着。べらぼうに寒い。おりから降り始めた小雪にくわえ、海風も強いので、凍えるばかり。適当に写真を撮ったあとは、お土産屋さんに逃げ込む。あまりの寒さに、思わず毛糸の帽子を買ってしまう。
 復路は、現在は移民博物館になっているエリス島に立ち寄るので、40分くらいかかる。往路ではデッキに出て写真を撮っていた私だが、復路では暖かい船室から一歩も出ず。

 フェリーを降りた後、グラウンド・ゼロに向かう。なんというか、荒漠たる光景。ちょっとコメントできない。なんというか、すごいショックを受けた。

 その後、サウス・シー・ポートに移動して、ここで昼食タイムとなる。フード・コートがあったので、チキン・クリスピィ・サンドというのを頼む。要は、鶏の胸肉を揚げたものをはさんだハンバーガーみたいなもの。けっこう美味しい。でも、すごいカロリー。

(午後篇につづく)

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ニューヨークは寒いっ!

 ニューヨーク初日。ホテルに入ったら、とくに予定もないので適当に周辺を散策する。タイムズ・スクウェアの前で、ひっくり返したバケツ(おそらく、床にひくワックスなどが入っていたもの)を並べて、それを叩いてパフォーマンスをやっている黒人の芸を堪能。バケツが少しずつ小さいものになっているので、ちゃんと音階になってる。うむむ。

 ホテルに帰って、甥っ子は例によって昼寝。せっかくニューヨークまでつれてきたというのに、張り合いのないやつ。ま、体力的にキツイのだったら、無理をされても困るわけで、休めるときに休んでもらったほうがいい。
 すっかりベッドに馴染んでしまった甥っ子に、夕食の希望を聞くと「飯を食べるよりも寝ていたい」とのこと。こりゃ重症だ。ただ、べつに熱があるわけでもないので、ここはゆっくり休ませることにする。

 私は一人で、さきほどの散策の際にめぼしをつけておいたラーメン屋に行く。ニューヨークではラーメンが人気フードのようす。あまり期待せずに入ったのだが、しっかりした味噌ラーメンを食べさせてくれた。実はその前に餃子とビールを頼んだのだか、これも美味しい。ふむ。

 満腹になって、ロックフェラー・センターの前まで足を延ばし、クリスマス・ツリーを眺める。電飾がとってもきれい。なんでこれを男一人で眺めてるんだろうねえ。

 このまま帰っても良かったのだが、さすがに甥っ子に飯抜きというのも可哀想かと思い、ピザ屋に入ってテイクアウトで1ピース買う。とてもでっかい1ピースだ。

 ピザ屋から出ると、けっこう激しい勢いで雪が降っていた。震えながらホテルに戻り、バスタブに湯を張り、ゆっくり入ることにする。
 明日は一日ニューヨーク観光だ。エンパイア・ステート・ビルにも入れるらしいが、聞けばセキュリティ・チェックで延々と待たされるらしい。どうなることやら。

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明日はニューヨーク

 現在、1月4日午後10時半。
 楽しかったワシントンD.C.滞在も、終わり。明日の早朝にはホテルをチェックアウトしてニューヨークに向かうことになる。

 さきほど、ようやく目が覚めた甥っ子と夕食を食べつつ、明日以降の見学場所について話し合う。もっとも、彼にはとくに希望がないようなので、リバティ島とグラウンド・ゼロくらい見せておいて、あとは適当に私の趣味に走ることにしよう。

 前回、ニューヨークに来たときは、帰りのJFK空港で「コンコルドはこっち」という矢印をみて、ついふらふらと行きそうになった自分がいた。あのとき、帰りの航空券を無駄にしたとしても乗っておくべきだったなあ。あれからすぐに事故を起こして、コンコルドは世界の空から消えてしまったのだ。惜しいことをしたものだ。

 さて、明日はどんな旅が待っているのでしょうねえ。

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ワシントン二日目

 ワシントンD.C.二日目。
 時差ぼけにはなりにくい私なのだが、エコノミーの座席ではあまり眠れなかった。それが響いていたのか、少々時差ぼけが残ってしまったようで、午前5時くらいに目が覚めた。のどの渇きを覚えたので、隣のベッドで寝ている甥っ子を起こさないように、気をつけて床に足をつけたら、すでにおきていた甥っ子に声をかけられた。どうやらかなり前から起きていたらしい。
 時差ぼけになりやすい体質と、そうでない体質があるんだなあ。

 仕方ないので、私はネットにつながったパソコンをいじり倒したり、持ってきた文庫本を読んだりして時間をつぶす。
 6時を回ったあたりで、少々音を出してもかまわないだろうと判断してシャワーを浴びる。例によってお湯の温度が安定しないシャワーで、ストレスがたまる。

 ゆっくり身支度を済ませ、ホテルのレストランに朝食を食べに行く。すでに一番込んでいた時間は過ぎていたようで、客の姿もまばら。おかげでのんびりと食事をすることができた。

 食事のあと一度部屋に戻り、準備を整えて外に出る。今回のホテルは、地下鉄の駅から徒歩1分なので非常に便利。地下鉄の入り口にあるエスカレーターに乗ろうとして、思わず声を上げてしまう。べらぼうに地下深くに作られた駅。まるで地の底のような駅にむけて、一直線に伸びているエスカレーターは、なんとなく非現実的な光景に見えた。

 チャイナタウンまで地下鉄に乗り、国際スパイ博物館へ。入場料、大人14ドル。
 中に入ると、まずエレベータで階上まで連れて行かれる。(ちなみに、エレベータのなかでは「このエレベータ内は保安処置をされていないので、機密事項を話してはいけない」とのアナウンスが流れた)
 そして、スパイについてまとめた5分程度のムービーを見ることを「強制」される。なにせ、これを見ない限りは展示場に行けないのだ。
とはいえ、ムービー自体のできはよく、ナレーションの英語もわりとゆっくりめだったので、なんとか私にも内容がつかめた。横の甥っ子をみた限りでは、ぽかんとしていた感じだったが。

 展示品は、摘発されたスパイが実際に所持していたスパイ道具の数々、いわゆるスパイカメラや小型の発信器、通信装置、武器などなどが整理されて並んでいる。私には大変興味深かったのだが、どうも甥っ子の反応が鈍い。ひょっとして、博物館の選定をミスしたかと心配になるが、ま、ここは私の趣味だし。と開き直ることにする。
 ただ、甥っ子と展示品を話しながら進んでいて、彼の物知らずに愕然とする。ベルリンの壁がどういうものであったか、冷戦構造というものがどのようなものであったか、などがまるで頭にないらしい。展示品の説明文に「axis」という単語があったので、枢軸国について話をしてみれば、三国同盟も知らない感じ。ウィンストン・チャーチルの写真を示して、これは誰かと聞いてみても「知らない」、チャーチルだと教えてみても「その人は知らない」と。
 確かにできのよい甥っ子ではないと思っていたが、自分の中学二年生時代を振り返ってみると、ここまで物知らずではなかった自信はある。観察していると、彼が読んでいる本は漫画ばかり。これが悪いとはいわないが、彼の「圧倒的までの知識不足」を目の当たりにして、やっぱりこれはまずいのではないのかなぁ、と心配してしまう。

 スパイ博物館を出たところでお昼。昼食をどうするか、と考えたが、朝食が遅かったこともあって腹が減っていないので、このままスミソニアンの自然史博物館まで歩くことにする。
 ワシントンD.C.は寒い、と聞いていたのだが、全然。せっかく買った新しいダウンジャケットも、小脇に抱えたままである。みれば、タンクトップ姿でジョギングをする女性もいる。うむむ。
 ジョギングといえば、アメリカの国会議員が大統領選に出馬を考えると、一番最初に始めるのが毎朝のジョギングなんだそうだ。次に、いままで行ったことすらなかった教会に、日曜日ごと奥さんを連れて通いだすらしい。最後が、公認会計士と首っ引きで、自分がいままで納めた税金に納付漏れがないかどうかを、それこそ高校生時代のアルバイト代から詳しく調べ、万一納付漏れが見つかった場合には、きちんと納付をするとのことだ。じゃあ、ここで走っている男女のうちにも議員がいるのだろうか、と思ったのだが、よく判らなかった(笑)。

 スミソニアンの自然史博物館に着き、まずは一番上の階へ。さまざまな展示を見て、最後にホープ・ダイヤモンドを見る。やはり世界最大のダイヤは輝きが違う。以前に来たときは、時間も限られていてゆっくりとは見られなかったので、今回は説明文の一つ一つを丹念に見ていく。
 残念ながら、ここでも甥っ子の知識不足が露呈し、ついつい苛立つ自分に、また苛立つ。ただ、少しだけ判ってきたのは、彼の場合、関心のないことには、いっさい知的好奇心が働かないらしい。恐竜がいつ滅んだとしても、それが何か自分に関係ある?という感じ。私の場合、頭のなかの87.5パーセントは知らなくていてもいい知識が詰まっているので、さまざまな分野に首を突っ込んでいるのだけど。興味のない分野と言っても、世の中のすべてのことは意外なところでリンクしているので、通り一遍の知識だとしても持っていたほうが何かと役に立つんだけどな。さらにいえば、高い頂上をもつ山は、それだけ裾野も広いんだけどね。

 とはいえ、どうやら甥っ子が時差ぼけにより、急速に体力を奪われているようす。口を開くと「眠い」という。このままでは私のほうもイラついてきそうになるので、ちょっと早いがホテルに帰って休息をとることにする。正直いうと、私もちょっと疲れてきたし。

 午後3時前にホテルに戻り、甥っ子はすぐに寝息を立て始める。おーい、こんな時間に眠ったら、また夜に眠れなくなるぞぉ。
 ま、そう言っても仕方ないか。私も海外に行き始めたころは、時差ぼけのうまい解消法が見つからず、苦しんだ覚えがあるし。

 すやすやと眠る甥っ子を見つつ改めて思うのだけど、中学生の学力レベルが落ちているという報道などを聞いていたのだが、これは事実であった。少なくとも、彼のような子供は珍しくないと思う。学校の勉強さえちゃんとやっていれば、その後の社会生活を送る上で問題ない知識と学力が身につく、なんて言っていられたのは過去の話だというし、もうちょっと自分の意思で物事を知る努力をしてほしいなあ、と切に願う。頭が柔らかいうちでなければ、身につかないものも多いし。
 もっと怖いのは、彼が自分の知識不足を恥ずかしいと思っていないように見受けられること。そんなの知らなかったって……という思いが表情から伺えるのだ。それじゃあ、つまらないだろうよぉ。と、思う私は古い人間なんだろうかねえ。

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時差ぼけ

 ただいまアメリカ東部時間1月4日午前6時です。ちょっとまえに目が覚めてしまいました。なんつーか、時差ぼけです。いつもボケてるようなので、まず問題はないと思うのですが。
 今日は地下鉄にのって、スミソニアン博物館群の散策しようか、と思っています。
 ちょっと気になっているのが、国際スパイ博物館(これはスミソニアン協会の博物館ではないけど)でして。ここを見るか、それともダラス国際空港近くにある、スミソニアン航空宇宙博物館の新館を見るか、悩むところです。

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ワシントンにて

 12時間以上の長旅に耐え、ようやくワシントンに到着。一昨年に来たときと比べ、入国審査が格段に厳しくなっているのに驚く。飛行機が地上に降りてから、出口ゲートを抜けたのは1時間近くたってからだった。
 今回の旅は、甥っ子の勉強が主眼なので、ガイドさんをお願いしていた。
 中年の紳士で、たいへんな博識。運転しながらも、アメリカの現状に関して非常に判り易いレクチャーをしてもらえた。もっとも、一番これを聞いていてほしい甥っ子は、時差ぼけで朦朧としていたようだが。

 こちらの希望で、まずアーリントン墓地に行ってもらい、JFKの墓を見る。ついで、リンカーン記念堂。ホワイトハウスに国会議事堂、とモールにある重要な施設を見たあとで、スミソニアン航空宇宙博物館に行く。ここは私は以前、来たことがあるのだが、海外旅行初体験の甥っ子は、当然初めて。実物の零戦に目を奪われていた。

 とはいえ、そろそろ体力が限界に近づいているようなので、いちどホテルに入ることにする。
 マリオット・ウォードマン・パークホテルは、ワシントンD.C.で一番大きなホテルとのこと。
 幸いにしてクラシックな旧館の部屋が押さえられたので、戦前に作られた重厚な部屋を楽しむことができる。設備に関しては、あるていど近代化を行っているらしく、ベッドサイドのデスクには、高速インターネットの端子口が。
 ただ、シャワーの湯の温度が一定しないのには閉口した。やはり建物が古くなると、水周りに影響が出るね。

 ちょっと休んで、甥っ子の体力も(ほんの少し)回復したようなので、そろそろ食事に出ようかと思っている。
 明日から、けっこうハードな毎日なので、栄養をつけねば。

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成田にて

 成田空港で、出国手続きを終わらせたあと、ずいぶん時間があいてしまったので(どうしたもんかいな)と思っていたところ、ロビーの隅にYAHOO!が無料のネットカフェを開設しているのを発見。
 さっそく利用を申し込む。なんせ無料だし。
 個人情報をあれこれ聞かれるといやだな、と思ったのだが、名前を書いてパスポートを見せるだけ。ふむ。

 数十台置いてあるノートパソコンは、すべてDELL社のINSPIRON8200なのだが、キートップが磨り減ってしまい、文字の読めない場所があるのもご愛嬌。なんせ、無料だし。

 おそらくこれが日本での最後のアクセスになると思いますが、留守中、ご迷惑をおかけする関係者の皆様にはこの場を借りてお詫び申し上げます。

 ではでは。

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福袋、買ってないなあ

 「明日は早く起きなければならないのだから、早く寝よう」なんて、早めに床に就いたのだが、そういうときに限って、こんな時間に目が覚めてしまうものである。

 正月早々、留守にするとわかっていたので、ついつい年越しの準備もおろそかになってしまった。女房からは「蛍光灯を新しいのに換えておいて、って言ったのに」と文句を言われてしまった。だって忘れてたんだもん。(←見苦しい開き直り)

 ふと気付けば、毎年どこかしらの店で買っては後悔していた「福袋」を、今年はひとつも買わなかった。うーん、たいてい後悔するだけなんだけど、やっぱり新年の運試しというか、何が入っているのか判らないワクワク感を楽しみたい、というか。
 だから、私はあまり高額な福袋には手を出さないし、中身が判る福袋なんてのはもってのほか(笑)。

 考えてみたら、私のいる業界では、福袋を作るような業者さんはいません。あけてみないとどの作家のどの本が入っているか判らない「本屋の福袋」とか、あけてみないと誰の原稿がはいっているか判らない「出版社向け、作家事務所の福袋」とか、面白いと思うんだけどな。駄目?

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今年は何冊読めるかな。

 明日からアメリカ。
 行き帰りの飛行機のなかで読む本を買いに本屋に行ったのだが、ついつい買いすぎてしまう。
 考えてみれば、12〜13時間も椅子に座ったまま、というのは本を読むのには最高の環境なわけでして。騒音対策にはBOSE社のノイズ・キャンセラ・ヘッドホンを用意したし、あとはひたすら読むだけ。

 昨年、読んだ本はぎりぎりで100冊を越えたくらいだったので、今年はもうちょっと読みたいなあ。前の職場は電車に乗っている時間だけで1時間近くあったので、ちょうど良い読書タイムだったのだが、いまの仕事になってから、本を読む時間を確保するのが難しくなっている。仕事の内容からすれば皮肉な感じがする。
 ゲラ刷りを読むのは読書とは考えたくないのだけど、考えようによっては発売前の小説を読むことが出来るのだから、これはこれで幸せなのかも知れない。もっとも、読んだあとには仕事が待っているわけだから、ただ楽しんで読むわけにいかないのが難点か。

 なにはともあれ、明日は7時前には出ないとならない。ちゃんと起きられるかな。

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年始早々の難問

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 さてさて。今日は女房の実家に年始回り。
 義姉のところが3人の子供を連れて帰省しており、すでに義母・義父は子供たちのパワーに振り回されて疲労困憊している感じ。そのうえ、うちの息子も加わったため、もはや収拾のつかない騒ぎとなった。

 そんななか、中学二年生になる姪っ子が、学校から出た冬休みの宿題を手伝って欲しい、と寄ってくる。なんでも「仕事をしている人に話を聞く」という宿題だとのこと。インタビューをすることはよくあるが、受けることは珍しい。
 で、最初の質問。「職業の名前はなんですか?」
……うーん、難問だ。
 素人の中学二年生を相手に細かい話をしても仕方がないので、とりあえず「作家のマネージメント業」と答える。
 次の質問。「どのようなところで働いていますか」
 ま、これは特別な場所で働いている人には意味のある質問なんだろうなあ。ありのままに答えるとすれば「オフィスビルの3階なんですけどねぇ」。おいおい、そのまま書いてるけど、それで先生に叱られないか?
 で、次の質問。「その仕事に資格や免許は必要ですか」
 「いりません」。社員には普通運転免許から教員免許、1トン未満玉掛け資格者まで、いろんな免許を持っている奴らが揃っているが、まったく仕事には役立っていない。

 そんなこんなで10問近くの質問をこなして、なんとか「インタビュー」終了。
 すると、その模様を横で見ていた妹(小学校4年生)がひとこと。
 「なんだかよく判らない仕事だねえ」

 はい。自分でもそうだと思います(笑)。

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目が疲れた

 昨日は息子と一日、一緒に過ごした。4歳児のパワーに付き合うのって、けっこう大変。
 厚着をさせて外に散歩に出て、少しでも体力を奪う作戦に出るのだが、敵の回復力は想像を絶するものがあり、逆にこちらがダウンしかかる。
 仕方がないので正月まで取っておこうかと思っていた新兵器、電車のペーパークラフトブックを取り出す。これはJRの電車のペーパークラフトを本にしたもので、隠れたブームになっている(何処で?)もの。なんといっても、データのCD-ROMが付属しているので、コレを使ってプリントアウトをしてしまえば、何度失敗しても問題がない、という優れものなのだ。

 私とペーパークラフトは、子どもの頃に親に買ってもらっていた『子供の科学』の巻末についていた飛行機や船を作ってからの縁。まさに勝手知ったる、という感じでセメダインCにハサミ、カッター、爪楊枝などを準備して作業に掛かると、つい先ほどまでぶーぶー言っていた息子も、身を乗り出して私の手先を見つめている。

 1時間ほどかけて、3両の車輌が完成。いやはや、JR九州の誇る最新鋭新幹線「かもめ」には苦労しました。先っぽがなかなかうまく付かないんだもん。

 なにはともあれ、ひとまずは息子も気が済んだようで、次に作る車輌を選んでいる。
 私としても、ひさしぶりに手先を使ったので、なんとなく楽しかった。問題は、細かいものを見過ぎたせいで、目がしょぼしょぼしていることだな。やっぱり老眼には辛い作業かも知れないなあ。

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たいへんな忘れ物

 実は来年早々、アメリカまで行くことになった。いつもと違って、あくまでも私用。中学2年生になる甥っ子を連れての観光旅行だ。
 寒がりの私としては暖かいところに行きたかったのだが、彼の希望がスミソニアン博物館だったので仕方がない。極寒のワシントンに行くことになった。

 で、今日になってようやく準備を始めたところ……。
 なにかが足りない。

 パスポートを会社の引き出しにいれたまま、忘れてきていた(笑)。

 仕方がないので息子を連れて会社に行ったところ、わずか滞在1時間のあいだに電話が4件も。なんというか、皆さん、私が会社にいることをデフォルトだと思われているようで。
 こちらとしては、いろんな用事を一気に済ませることが出来てありがたかったんだけどね。

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寒いの苦手

 昨日、ちょいと飲み過ぎたらしく、朝方、のどが渇いて目が覚める。
 空を見れば、どんよりと鉛色。冷たい雨も降っている。
 こんなときは、また布団に入って寝直してしまうのが一番なのだが、年末の忙しい時期にそうも言ってられず、震えながら部屋が暖まるのを待つ。

zippo

 ふと気が付いて、ジャンパーのポケットを探すと、ZIPPO社製のハンドウォーマーが出てきた。これはいわゆる「白金懐炉」で、ジッポーのライターオイルを燃料に、触媒の反応熱で暖を取るもの。ずいぶん前に買っていたのだが、ここのところの暖冬で出番がなく、昨日、はじめて使ってみたのだ。
 取扱説明書によれば、燃料を満タンにすると充分24時間はもつ、ということだったのだが、その言葉に嘘はなかった。まだ充分に暖かい。

 ライターオイルを入れる手間などは掛かるが、使い捨てカイロと違ってゴミも出ない。まだ冬本番とは言えない状況で、このようなモノを頼りにする自分に、少しばかり情けなさを感じることもあるが、だからといって風邪をひいてもつまらない。
 せっかく買ったものだから、せいぜい活用することにしよう。

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ミレナリオを見た

 今日は会社を4時過ぎに抜け出して、有明のビッグサイトへ。うちの会社が後援しているイベント「ライトノベル・フェスティバル」が、宣伝のチラシをめぼしいサークルに事前配布するというので手伝いに行ったのだ。このイベントも、気が付けば第4回。その前に第0回があるので、都合5回目の開催となる。当初は参加者も少なく、どうなることかと思っていたのだが、なんとかファンのあいだにも定着しつつあるようす。もちろん、これは快くゲスト出演を受けて下さる作家さん、イラストレーターさん、編集さんのおかげであることは言うまでもない。ただ、こういうイベントを根気強く開催しているスタッフたちの努力も、決して小さなことではないと思うのだ。
 私などは、せいぜい打ち合わせの際のお茶代を負担するくらいしか手伝えないのだが、こういうスタッフと一緒にイベントを仕切っていくというのは本当に楽しい。
 今後とも、ずっと続けて欲しいものだ。

 チラシの配布が終わったところで、今度は東京駅に移動して仕事仲間と打ち合わせ。本当はもっと前に会いたかったのだが、お互いの時間がどうしても合わなかったのだ。仕方がないので、こんな押し迫った日に会うことになった。
 で、せっかくここまで来たのだから、と男二人で「ミレナリオ」を見に行く。
mire


 去年、うちのスタッフが見に来たときにはめちゃくちゃ混んでいて、夕方の、しかも早い時間に着かなければ、電飾の通り抜けに至るまでにタイムオーバーとなってしまう、と言われていたのだが、今日はさほどの混雑でもなかった様子。お客さんも、もちろんカップルが多いのは確かなのだが、家族連れや中年の夫婦など、かなり幅広い層が来ている感じだった。

 すっかり堪能して帰ってきたのはいいのだが、仕事を残して抜け出してきてしまったので、明日も出社になってしまった。ま、田中さんも事務所に遊びに来るみたいだし、それはそれで構わないのだけどね。

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ウランガラスの輝き

 ウランガラス、というのをご存じだろうか。
 ガラスに微量のウランを混ぜたガラスで、ウランの蛍光作用により淡い黄緑色に輝く、とても美しいガラスである。19世紀半ばから20世紀初頭のヨーロッパでは、このウランガラスを用いたガラス器が多く製造され、たいへんな人気を博したという。
 ウラン、といっても微量なため、健康を害するレベルの放射線は発していない。現在でも復刻品がマニア相手に作られていることからみても、安全性は保証されていると言えよう。

 うちの女房、ふだんはチェコガラスなどを使ってアクセサリー細工などを楽しんでいるのだが、先日、ふとした機会に、このウランガラスを使ったビー玉を入手したらしい。
 そのままでも、きれいな淡黄色の輝きを堪能することが出来たのだが、はたしてこれが本当のウランガラスかどうかを知りたい、と思ったようす。

 で、今日、遊びに行った東急ハンズでキーホルダーに付いたブラックライトを見つけて迷わず購入。さっそく帰ってウランガラスに照射をしてみた。

glass01

 これが照射前。淡い黄緑色がおわかりだろうか。

glass02

 で、これが照射後。写真ではあまりきれいに写っていないが、じっさいには本当にきれいなエメラルド色に光り輝いている。

 アンティークのウランガラス器はとても高価で、おいそれと手が出る値段ではないのだが、復刻品はそれなりの値段で出回っている。プレゼントに使うのも、ちょっと面白いかな、などと思ってしまった。

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旨い豆腐を食べた

 田中さん宛に届いたお歳暮のなかに、「京都・南禅寺の湯豆腐セット」というのがあった。中身が豆腐だけに、すぐに食べなければいけないモノだったのだが、あいにく田中さんは外出の予定が。
 無駄にしてしまうのも申し訳ないので、事務所内で協議の結果、味わった結果をきちんと報告することを条件に、家族の多い私が代表で持ち帰ることになった。

 で、さっそく食べてみた。
 セットの中には、大ぶりの豆腐3丁とおぼろ豆腐1丁、それに京野菜(菊菜、壬生菜、九条ねぎ)と、薬味用の刻みねぎ、さらにはダシ用の昆布と、特製のタレ(と言ってよいのか?)が1瓶入っていた。要するに、あと用意するのは水と土鍋だけという至れり尽くせりのセットだったわけだ。

 豆腐は味が落ちるのがとても早い食材ゆえ、いくら美味しい豆腐であっても、こんなふうに運ばれてきたものは、それなりの味しかしないのだろうな、と予想して箸を付けたのだが。だが。

 生まれてこの方、豆腐は数え切れないほど食べてきたと思うが、こんな美味しい豆腐を食べたことはついぞない、と断言できるくらいの味。京都の人はこんな旨い豆腐を食っているのかあ!と、心底うらやましく感じたのだが、まさかそんなことはないよね。
 豆腐の味は水で決まる、と聞いたことがあるが、そういうレベルではない気がした。

 うーん、やっぱり関東人の舌は京都人には遠く及ばないのかぁ。
 なんというか、美味しさに打ちのめされた夜だった。いやぁ、旨かった。いつか機会があったら、このお店まで出向いて、その場で豆腐を食べてみたいなあ。きっと、もっと旨いのだろうなあ。うーん。

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考えどころだねえ

 クリスマス・イブということだが、耶蘇教には帰依していない私としては単なる金曜日。そう思っていたら、もっと大事なことを忘れていた。今日24日は給料日ではないか。
 いつもは20日前後に銀行に振り込み依頼を出しておくのだが、今月に限ってすっかり忘れていた。
 朝飯も取らずに出社して、銀行にオンラインで振り込み処理。なんとか9時前には振り込み処理が完了した。
 こういうコトがあると、自分の能力に疑問を抱いてしまう……。

 さらには社員から「いつもふざけたことを言っているから、クライアントから信頼されない」との手厳しい指摘。確かにこういう仕事にいちばん必要なのは、誠実さなんだよな。うむむ。

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大掃除第1弾

 世間はクリスマス前で、どこもかしこも浮かれた空気が漂っておりますなあ。自宅の近くにある恵比寿ガーデンプレイスも、どうやら世に言うデートスポットのひとつのようで、肩を寄せ合った男女がそぞろ歩きをしておりました。まぁ、少しでも地元経済に金を落としてくれるのならば有り難いことであります。

 なにをそんなに斜に構えているのかというと、今日はずっと大掃除の手伝いをさせられていたからなのです。ま、自分の家を自分たちできれいにするのは当然なので、何も文句を言う気はないのですが、日がな一日、油汚れを片づけているとさすがに気が滅入ります。
 なんつーか、シンデレラの気分がちと判る、そんな感じ。

 とはいえ、掃除が終わった台所は、とても気持の良い場所になりました。あとは、なるべくこの状態を維持するように気を付けることにしましょう。うーん、しばらくは揚げ物は出来ませんなあ。

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田中さんとアダルトサイト

 昨日の朝、仕事場に行く途中、田中さんが会社に立ち寄った。
 いつものとおり仕事の進み具合などについての打ち合わせを済ませたあと、ふと思い出したように取り出したのが、いわゆる「架空請求詐欺」ハガキ。

hagaki

 田中さんといえば、徹底したアナログ人間。今の時期はまだ良いのだが、夏、軽井沢に仕事場を移すと、とたんに連絡が取りにくくなるので、「携帯電話を持って下さい」と何度も言っているのに、そのつど、面妖な理屈を付けて逃げているくらいの人。もちろん、パソコンなどはいっさい興味がない。
 そんな人のところに「有料情報サイト」の料金もないもんだ(笑)。

 私が「いやぁ、田中さんが隠れてこんなところにアクセスしていたとは知りませんでしたよ」と言ったら、「うん、僕も知らなかった」と言っていた。

 それにしても、このハガキを1000通だしたとして、引っかかるのは何人くらいいるのだろう。費用対効果からすると、もうちょっとマシな稼ぎ方があると思うのだが、こういうハガキをいまだに出している連中には、そんなことを考える頭もないんだろうなあ。

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素敵なプレゼント

 今日、会社に素敵なプレゼントが届いた。
 この日記にもたびたびコメントを寄せてくださっている、おんちゃんさんお手製の輪ゴム銃。しかも8連発。

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 息子に約束をしていた連発ゴム銃だが、年末が近づくにつれバタバタと忙しくなり、パーツを切り出したところで作業が止まっていたのだが、まるでそれを見越していたかのように「息子さんへのクリスマスプレゼントにお使いください」とのメッセージ付き。なんともはや、ありがたい限り。

 さらにいえば、この輪ゴム銃、サイドプレートが透明なアクリル板で作られており、内部のギミックの動きも楽しむことが出来る。

 息子ともども、最高のプレゼントを頂いてしまった気分。
 おんちゃんさん、本当にありがとうございます。

 わーい。(息子へのプレゼントにオマエが喜んでどうする)

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新たな道が開かれた

 一昨日の金曜日、自宅に持ち帰らなければならない荷物が多かったので、久しぶりにタクシーに乗った。中野から自宅のある恵比寿までのルートとしては、中野通りを南下して、杉山公園交差点を左折して青梅街道に入り、中野坂上を右折して山手通りに乗る方法と、そのまま中野通りを南下して、甲州街道を突き抜け、東北沢の駅の横を通って、山手通りに乗る方法の二つがある。

 金曜日に乗ったタクシーの運転手さんは「中野通りをずっと南下する派」だったらしい。
 金曜の夜だったが、それなりに車も流れていて、私はのんびり後部座席に身体を沈めていたのだが。

 甲州街道を抜けたあたりで、思わず身体を起こしてしまった。
 道がまっすぐつながってる!

 話が見えない人のために、簡単な解説をすると、この道は、ちょっと前までは甲州街道を過ぎてすぐ、突き当たりになっていたのだ。ここを抜ける車はみな、ここからは細道を縫うようにして東北沢まで出るしかなかったのだ。ちなみに、先日私が車の事故を起こしたのもココ。

 運転手さんに聞いたところ、ほんの数週間前に開通した道だという。うーん、この道が出来ていれば、私は事故を起こさなくても済んだんだよなあ(笑)。

 普段はタクシーなど、あまり乗らないのだけど、たまにはプロの運転に乗ってみるのもいいものだなぁ。

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苦手なもの…

 苦手な生き物というのは、人によってずいぶん違うようだ。
 先日ようやく一段落した、田中さんの『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズの最新作に、この手の話題が出てくることもあり、事務所のなかでそんな話題が。

 今回の薬師寺を刊行することになる、祥伝社の担当編集さんは「節足動物系全般が苦手」とのこと。釣り餌のゴカイやイソメも駄目だそうだ。ふむ。
 田中さんは、「小さくて足のない奴」が苦手らしい。今度、目黒にある寄生虫館でも一緒に、と言ったらマジ顔で睨まれた(笑)。

 かくいう私は、田圃の中などにいる変態する両生類、全般が苦手。というか、敵。口に出すのも、ここに書くのもイヤ。あー、想像してしまった。

 以前、人は「足がないのが苦手なタイプ」と「足が多すぎるのが苦手なタイプ」に分かれるというのを聞いたことがあるが、どうやらそんな単純なものではないようだ。

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美味しいけれど食べ物じゃないモノ

 一日、日記をさぼってしまった。というか、とくに特筆する出来事がない日というのもあるわけで。ただ、意外な人から「日記を楽しみにしています」などと言われることがあるので、なんとなく毎日更新してしまう。

 で、今日のネタ(笑)。
CIMG0788

 ちょっと見たところ、絵の具のような感じ。小ぶりのラミネートチューブに書かれた文字は、以下の通り。
  2…トロピカルパイン
  4…フレッシュヨーグルト
  5…一番摘み緑茶
  9…キウイフルーツ
 14…印度カリー
 16…カリフォルニアオレンジ
 19…紀州梅
 21…ダージリンティ
 24…レモンティ
 27…キャラメル
 31…コーラ

 さて、なんだかおわかりだろうか。

 正解は、歯磨きペースト。

 さきほど、印度カリーを使って歯を磨いてみたのだが、ミントのフレーバーのなかにスパイシーな印度カリーの風味が見え隠れして、なんとも言えない(言いたくもない)感じ。
 口をすすいだあとも、ほのかに残る印度カリーの香り。うーん。

 この歯磨きペーストセットをプレゼントしてくれたのは、京都在住の現役の歯科医さん。なんつーか、歯医者さんが奨めるものではないような気がするんだけど(笑)。

 ちなみに、この歯医者さんは以前にもこのブログで紹介した、アメリカ製激甘スナックをプレゼントしてくれた人だったりもする。まだ残っているんだよなあ、アレ。

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飯能からの帰り道……

 今日は仕事の打ち合わせで飯能まで出向く。池袋から西武池袋線に乗り、45分程度で到着。
 駅に降りてみて驚いた。なんともまあ、きれいで立派な駅になっているではないか。
 考えてみれば、私がこの前に飯能に来たのは、谷甲州ファンクラブでおこなったバーベキュー大会だから、15年近く前の話。そりゃあ風景も変わるわな。

 帰り道、途中駅の稲荷山公園で乗ってきた若い女性の二人連れが、小ぶりのスケッチブックを開いて絵を見せ合っていた。漏れ聞こえる会話によれば、どうやら漫画家志望らしい。お互いに、けっこう厳しい批評を与えつつも、マンガを描くのが楽しくて仕方ない感じ。
 こういう友達がいるというのは幸せだなあ、と思いつつ、池袋までの時間をのんびり過ごしたのだった。

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4歳児の知能チェック

 今日、息子は女房と一緒に上野動物園に遊びに行ったとのこと。
 いろんな動物を見たらしく、夕食の席で身振り手振りを交えて報告してくれた。どうやら、息子が一番気に入ったのは、オランウータンのモリーさんだそうだ。クレヨンで絵を描く年寄りオランウータンとのこと。

 ふと、息子に「カッパいた?」と聞いてみたら、変な顔しながら「いなかった」という。
 「ツチノコいた?」と聞いてみても、首を横に振る。
 「ネッシーいた?」と聞いても、「ううん」という。

 最近、いろんな場面で4歳児の知能を推し量るのが楽しみな私なのだが、今日の動物園に関しては、わりとマトモな認識をしているようだ。ふむ。

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プレゼントの季節

 前にも書いたことがあるが、我が家は1階に私の両親、3階に私ら夫婦という二世帯住宅。でもって、4歳になる我が息子はずっと親世帯に入り浸り。まさに三文安いお祖母ちゃん子に育ちつつある。
 入り浸るなら居候らしく、せめて大人しくしていれば良いものを、4歳児の破壊力はそんなことを意に介するはずもなく。先日もミニカーをビデオデッキに突っ込んで、テープのローディング部分を破壊してしまった。

 仕方ない、これは新しいのを買って返そう。と思っていたら、親父がすすすっと近寄ってきた。
「最近、ビデオとDVDレコーダーが一体になったやつがあるよね。あれがあると、ビデオのコレクションがDVDに焼けて、ずいぶんとスペースが助かるんだよなあ」
 ……たしかに、親父のビデオ・コレクションはすごい量がある。だいたい、500本以上はあるのではないか。これがぜんぶDVD化されるのならば、かなりのスペースが空くのは事実。
 定年退職してヒマをもてあましていることもあり、そういうことで時間がつぶせるのならば、と思い、VHSとHDD、それにDVDレコーダーが一体になった機種をプレゼントした。

 そこまではよい。
 久しぶりに一緒に酒を飲んでいたら、また。
「買ってもらったアレなんだけど、デジタル端子がないテレビだと、せっかくの性能が生かせないよねえ」
 ……なに考えてやがる。

 と思ったら、横にいた母親が一喝。
「なんでも欲しがるんじゃありません。今度のお誕生日まで待ちなさい!」
 えーと、お母様、それはどういう意味なんでしょうか。

 複雑な親子関係に悩みは尽きない。

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切れ味、絶妙。

「ライトノベル☆めった斬り!」という本。
 発売日に自宅近くの書店で購入してはいたのだけれど、なかなか読む時間が取れずにいた。今日は朝からしとしと雨が降っていたので、足で子どもの相手をしながら読む。
 まだPart.3の途中までしか読んでいないので、なんとも言えないのだけれど、ライトノベルという本のジャンルにふさわしく、この本も同時代性が強く出ている本だと感じた。いわば、私くらいの年代の読者が、「あー、あった、あった」と言いながら楽しむコトの出来る本。

 もちろん、ノスタルジィに囚われているわけではなく、後から振り返るがゆえに冷静な分析が出来る好例とも言うべき良書である。そもそも、大森望氏と三村美衣氏が対談を行う過程で、そのような安直な本造りがなされるはずもなく。
 現在、隆盛を誇っているライトノベル業界。その黎明期からこの業界に注目し、さらには現在もそれらのジャンルをウォッチしている両氏だからこそ、語れることが多くあるわけだ。

 この業界には、私も仕事がら、一通りはチェックしているのだけれど、やはり出来る人は見る視点が違うんだなあ。

 いまは田中芳樹氏の秘書として、『アルスラーン戦記』執筆開始当時の話などを聞くことが出来る立場になったのだが、やはり当時の流れは和製ファンタジーというものには懐疑的だったようだ。さらには「カタカナのタイトルはやめて下さい」と強く言われ、仕方なく「〜アルスラーン戦記〜 王都炎上」に落ち着いたそうで。昨今のライトノベルのタイトルを見ると、ずいぶん時代が違ってきているのだなあ、と思ってしまう。

 さて、もう少し、続きを読むことにしよう。

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「船の科学館」に行ってきた

 我が家の女房が、年末の用意で忙しいということなので、息子を連れて外に出ることに。

 最近、図鑑などで船に興味を持ち始めた彼のリクエストで、久しぶりに「船の科学館」に行くことした。
 お台場の現地に着いたのが、昼近くになってしまったので、駐車場に入ることが出来るかと心配したのだが、すすっと入ることが出来た。というか、駐車場はガラガラ。
 入場券を買って展示室に入っても、館内はほんとうに空いている。ゆっくりと展示を見ることができた。
 私が子どもの頃に連れてきてもらったときは、かなり混雑していたと思ったんだが。
 コレ幸いとばかりに、展示を端から端までずーっと見る。息子もけっこう面白かったみたいだ。

 一息いれてから屋外展示を見る。
 以前、神戸で見た超伝導推進実験船「ヤマト1」の推進装置が、さりげなく展示してあったのには驚いた。これ、雨ざらしにしていいものかなあ。
 驚いたと言えば、以前、すぐ横に展示してあった二式大艇がない。こちらの記憶違いかと思って、きょろきょろしたけれども見あたらない。
 仕方がないので、清掃員の方に聞いてみたところ、なんと数年前に鹿児島県鹿屋にある展示館に移動している、とのこと。うーん、残念。ぜひ息子に見せたかったんだけど。

 この「船の科学館」、母体となっている日本財団(旧日本船舶振興会)のイメージ、というよりは、笹川会長のイメージが強かったのだけど、久しぶりに行ってみたら、笹川色はかなり薄まっていた。以前、笹川コレクションを展示していた部屋も、ふつうの展示室になっていたし。
 海事関係の資料を展示・閲覧できる資料室なども充実していたし、海に関係したモノを書いている人にはけっこう役に立つ施設になっているのではないだろうか。
 お時間があったら、ぜひ。

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消毒薬を飲む私

 ここのところの忙しさがたたったのか、ちょっと体調が悪くなってきた。このままだと風邪をひきこむような予感。
 仕方がないので、事務所の冷蔵庫のなかに常備しているプロポリスの原液を飲む。
 これ、のどにひりつくような味がして、とっても不味いのだけど、それだけに「効いた気がする」のだ。

 ただ、飲んだ後は周囲に独特の臭いが漂うので、社員にはあまり評判がよろしくない。(会社のなかで、これを飲むのは私ひとりだけ)
 スタッフの一人が言うには、
「蜂蜜やロイヤルゼリーは、蜂が食べ物として作るものです。でも、プロポリスは蜂ですら食べないんですよ」

 確かに、プロポリスというのは、蜂が巣の入り口ちかくに塗りつけて、雑菌などの侵入をふせぐために作るもの。いわば、消毒剤だ。
 そんなものを飲む人間というのは、蜂にとってかなりの悪食に見えているのかも知れない。
 うーん。

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携帯でピッと

 ずいぶん前に携帯電話を買い換えた。DoCoMoのSH506iCという機種。いわゆる「おさいふケータイ」だ。
 クレジットカードから「おさいふ」に入金が出来るので、買い換えた直後、とりあえず数千円分の入金をしておいたのだが、家の近所にam/pmがないこともあり、しばらくは使わずに放っておいた。

 先日、行きつけの書店でレジを見ると、Edyの表示が。
 ついつい携帯電話を取り出して、「支払いはコレで」と言ってしまった。
 店員の「はい、どーぞ」の声を聞いてから決済機に携帯電話をかざすと、シャラーンというか、チャラーン(これじゃあ、こん平だ)というような音がして、はい、支払い完了。

 この機能、考えてみたら「誰が」「いつ」「どこで」「何を買ったか」までが含まれた個人情報を電波に乗せてやりとりするわけで、けっこう怖い話でもある。個人情報の漏洩の危険性と、利便性。どちらを重視するかは、その人それぞれの考えだ。
 私としては、その人が決定できるのであれば、それでいいと思っている。問題は、その人の意思に関係ない状況下で行われる情報漏洩なのだ。
 このご時世、自らの個人情報をいっさい出さずに生活することは現実的に不可能。であれば、その行き先くらいは知っていたいと思うのだ。

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美味しい夕食

 うちの会社でマネージメントをしている作家、横山信義氏と会う。
 一次会は、横浜駅前のホテルのラウンジで、今回の作品『虎口の海』についての反省会。また、次回の作品についてのプロット検討を行う。同席した編集さんと私とで、横山さんが考えてきたプロットに対して突っ込みを入れる。最終的にはけっこう面白い話が出来たと思う。あとは、横山さんがこの話をどうやってまとめてくれるのか。非常に楽しみ。

 その後、中華街にある横山氏おすすめの北京料理の店に移動。横山氏の奥様も、ここで合流。横山氏が快調に執筆を続けていられるのは、ひとえに奥様の心遣いあってのこと。こちらとしても感謝の気持ちを表す機会を欲していたので、この日にお招きすることになった。

 横山氏が通うだけあって、非常に美味しい北京料理。中華街に来ることはあっても、なかなか美味しい店を見つけるのは難しい。なんといっても店の数が多いし、子ども連れでは人混みをかき分けて歩くのも一苦労。結局のところ、さっと入れそうな店に入って後悔することも。
 今回教えてもらった店は、家族経営の店のようで雰囲気も良い。常連さんも多いようだが、一見さんにも暖かく声を掛けていたし。プライベートでも、また来たいと思う店だった。

 石川町の駅で横山夫妻と別れた後、横浜で湘南新宿ライナーに乗り換え。この湘南新宿ライナーは、以前は夕方で運転が終わっていたのだが、最近はずいぶん遅くまであるので助かる。横浜から私の自宅がある恵比寿まで25分前後というのは嬉しい。ことに飲み過ぎてしまった夜には大助かり。
 今年の仕事のお礼と、来年の仕事の仕込みが出来たということで、ちょっと気分良く酔えた夜だった。

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記憶だけを頼りに…

 今日、会社で仕事をしていると、どういう話の流れか「日本地図がきちんと描けるか」という話になった。
 こういうときには手早い仕事。さっそく日本列島のかたちだけを描いた白地図をプリントアウトして、それぞれの記憶を頼りに都道府県を描き込んでみた。

 結果。
 富山、石川が新潟に吸収合併され、山梨が長野に吸収合併された日本地図を描いた者が一人。
 海岸線から描いていき、わからない内陸部はすべて長野と岐阜に編入させたため、やたらと巨大な長野県、岐阜県を描いた者が一人。
 富山と福井の位置、徳島の位置を間違えて描いた者。私。

 どういう評価基準か知らないが、どうやら私が最低点になったようだ。

 けっこう悔しい。今度はアフリカ大陸で勝負だ。

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ラーメンを食べる

 私が代表を務める会社がある中野という街は、とても飲食店の数が多い。ことに、ラーメン屋さんと焼き肉屋さんは「なんで?」と思うほどの数。
 とはいえ、そのなかで気に入った味のものを出してくれる店は、あまり多くないのも、また事実。さらには美味しいからといって、昼間から行列に並ぶのもイヤなので、結局のところ店の選択肢はあまり多くない。

 今日は、久しぶりにラーメンでも食べようということになり、ぶらぶらと歩く。
 ちょっと誤算だったのは、とりあえず及第点のラーメンを出してくれる店「菜華」が定休日だったこと。
 仕方ないので、その近くに新しくオープンしたラーメン屋を試してみた。

 鶏ガラと豚骨をベースにしたうえに、さば節などを加えたと言うことなんだが、それ以上に加わっていたのが「脂」。
 たまには脂ぎった物を食べるのもいいけど、昼飯で食べるにはちょいとヘビー過ぎた感じ。店を出た後、濃い緑茶が欲しくなるラーメンだった。
 10年前の私だったら、もっと美味しく感じたのかも知れないけどね。

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箱根で忘年会

 昨日から1泊で谷甲州ファンクラブ「青年人外協力隊」の忘年会に出向いた。
 今回は箱根湯本の「ペンションおかだ」にて開催。例年は20名近いメンツが揃うところ、関西方面のメンバーが「日頃お世話になっているダイビングショップの忘年会に行かねばならない」ということで大量に欠席。そうなのだ。谷甲州ファンクラブでは、数年前からダイビングが大流行しているのだ。水中呼吸の出来ない人間が、補助具を背負ってまで水の中にいるというのがどうにも不自然に思えてしまう私なのだが、一度やるとやめられないくらい面白いそうなので、遠くで見ているだけにしている。

 ということで、都合8名(うち父娘連れの家族が1組)が集った。これはこれでこぢんまりしていい感じ。
 会場となった「ペンションおかだ」は、宿のなかに大浴場がない替わりに、隣接する日帰り入浴施設をタダで使えるというもの。これは意外にポイントが高かった。とりあえず、露天風呂からサウナ、寝湯、打たせ湯、バイブラ風呂(要はジェットバス)などが揃い、一通り回るだけで疲れるほど。ま、お湯は温泉といっても循環+塩素消毒付きというものだったのだけど、これは仕方がない。

 「箱根湯本駅から徒歩20分」という幹事の言葉を素直に信じてしまった私は、途中、菓子舗ちもとで「湯もち」を買ったりして、のんびり川沿いの道をてくてく。途中から、やけに道が急勾配になっていく。最後は仰ぎ見るくらいの急坂。聞いてないぞ、こんな難関があるなんて!
 すっかり汗だくになってしまった私は、部屋に荷物を置くのももどかしく、件の入浴施設に飛び込んだわけ。

 露天風呂で、さきに到着していたメンバーと会い、久闊を叙しつつ汗を流す。先ほどからぽつぽつと降り始めた雨が、だんだん勢いを増していき、露天風呂からはどんどん人がいなくなる。おぉ、貸し切り。などとつぶやいて浴槽に浸かるものの、やっぱり冷たい雨に打たれながらの入浴は落ち着かない。さっさと屋根のある風呂に戻ることに。

 さっぱりしたあとは、宴会前の軽い宴会。いわゆる宴会の練習。一応は作家のファンクラブらしく、話題は昨今の小説事情。ひとり、冒険小説についての思い入れが激しいメンバーがおり、熱弁をふるうのだが、そもそも風呂あがりで茹だった状態では、何を言われてもふぅん、ふぅん、という感じ。いや、悪気はないのよ。

 そうこうしているうちに宴会の時間となり、地下の食堂に移動。風呂と同様、ここも実はペンションとは別施設。こういう施設展開で、経費を安く抑えているのだろう。
 なにはともあれ、酒、酒、酒。ビールと酒とウィスキーが、またたくまに消費される。飲み放題オプションを設定しておいた幹事に神の加護があらんことを。とはいえ、青年人外協力隊が発足した当時の消費量から考えれば、比べモノにならないくらい大人しくなったのも事実。やっぱりみんなトシをとったんだよ。

 宴会が終わって、部屋に引き上げてまた酒を飲む。話題は本ばかりではなく、さまざまな方に波及していく。さきほど熱弁をふるっていた彼は、今度は酒の好みの話で、またも熱弁。相手になる人も同じような魂をもっているようで、二人だけの世界で激論が交わされている。ほかのメンツは、コレ幸いとばかりに部屋の隅に置いてあった応接セットに移動して、おとなしく、かつ楽しい会話。
 途中、熱弁をふるっていた彼が乱入しようとしたとき、こちら側から「あんたの言いたいことはわかった、すごい。尊敬してやるから少し黙れ」とのセリフ。なんともはや(笑)。

 とはいえ、やはり日頃の仕事で疲れが溜まっているメンツ。日付が変わる頃には少しずつ沈没する人が出始め、午前3時過ぎには、私をふくめて3人が残るだけ。そのときの話題が、CMOSセンサとCCDセンサを例に考察する日米産業構造の変化と展望、だったりするのは何でだったっけなあ(笑)。

 4時に眠って8時に起き、まずは風呂に。昨夜、屋根を叩く音がうるさいほどだった雨は嘘のように上がっている。ただ、風は強い。そんななか、またもや露天風呂めぐりをする我々。
 風呂から上がったら、すぐに朝食となったのだが、あれだけ飲んでおきながら、全員がばくばく飯を食うのも考えてみたらすごいことだ。

 食後、一息ついてチェックアウト。
 箱根湯本の駅まで歩く。帰りはまさにあっという間。下りは早いね。
 私は用事があって先に帰ることにしていたのだが、残りのメンバーは箱根の大沸谷を見て帰るはずだった。ところが、強風のためにロープウェーは運休。そればかりか、東京に戻る私が乗るつもりだったロマンスカーも運休とのこと。
 仕方がないので、私は小田原まで出て、そこから新幹線。箱根観光組は、彫刻の森美術館を見る、ということになる。
 最後がちょっと残念だったけれど、それなりに楽しい週末を過ごすことが出来た。
 幹事に感謝しつつ、通勤電車なみに乗客がすし詰めになった箱根登山鉄道に揺られていた私だった。

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楽しい忘年会!

 今日は楽しい忘年会!
 というか、うちの会社の小説塾出身で、デビューが決まりそうな人と出版社の打ち合わせが夕方にありまして、ならばほかのメンバーも誘って飯でも食おうということになったわけ。
 どんどんメンバーが増えて、最終的には7人の宴会となった。

 すでに知られている通り、うちの会社はいままで3人で会社を回していた。仕事の量からいって、それくらいが適正規模だったのだが、昨今はどんどん仕事が増える。これは良いことなのだが、そろそろ限界。仕事の取りこぼしも増えたし、なによりいつもの業務をやっているのが精一杯で、新しい仕事を考える余裕がなくなってきた。
 というわけで、社員増員を考えた私が真っ先に白羽の矢を立てた男がおり、昨日はその彼も同席してくれた。さんざん考えたすえに、いまの会社での安定したポジションを捨て、うちの会社に来てくれることになったのだ。
 いやはや、なんともありがたい。
 これで来年は私が営業に回ることも出来よう。

 まったくもって良い気分で飲み、ついつい飲み過ぎた。明日は谷甲州ファンクラブの忘年会で、朝から箱根に行かねばならない。ま、今回は電車で行く予定だし、なんといっても最高に良い気分で飲めたのだからヨシとしよう。

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気分転換

 週末からずーっとばたばたして、体調のほうもなんだかすっきりしないので、仕事の谷間になった今日は早く帰らせてもらうことにした。
 最寄り駅の駅ビルに入っている本屋をずずっと見て、夕ご飯の材料を買い込んで、家に着いたらエプロン掛けて食事の支度をして、その後は4歳になる息子と一緒に風呂にはいって……。と、ごくごく当たり前の日常生活を堪能致しました。
 こんなことで気分転換できるのだから、けっこう安上がりに出来ている私。

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打ち上げ宴会に同席した

 先日刊行されたカッパ・ノベルスの新刊『時の剣ー隻眼の狼王』と『バルト海の復讐』の打ち上げを、カッパ・ノベルス編集部が設けて下さったので、田中さんと連れだって六本木まで出かける。

 田中さんも私も、いまひとつ体調がすっきりしないので、これは無理せずに中野からタクシーに乗ってしまえ、と、事務所前でタクシーを拾ったのだが、この運転手さんが道を知らないことおびただしい。中野から六本木に行くのに、なんでこの道を通るかなあ、という道を選ぼうとする。途中から私が道案内をして誘導。本当は飯倉の裏手まで車を付けて欲しかったのだけど、らちが明かないと思ったので、近場で車を降りて徒歩で会場に行った。
 それでも15分の遅刻。ちゃんと1時間前には出たんだけどねえ。

 会場となったドイツ料理屋は、赤城さんのオススメだけあって、味・雰囲気ともに素晴らしい店。きっと、勘定書も素晴らしいものになっていたと思うのだが、ここはカッパ・ノベルス編集部に感謝するばかり。
 ドイツ料理というと、自らの経験から言っても、美味しいモノをたらふく(この「たらふく」に傍点を入れたいところ)という感じなのだが、このお店の料理もそんな感じ。田中さんなどは、最初のオードブルの段階で「おなかが半分以上埋まった」と言っていたくらい。

 ワインリストも充実していたらしい。らしい…というのは、私は体質的に醸造酒系のお酒に弱いので、ワイン・日本酒などについてはあまり興味がないのだ。とはいえ、食通で知られる赤城さんがドイツ人の店員さんとドイツ語でコミュニケーションを図って、よいワインを選んだのだから美味しいはず。と、少しだけ注いでもらう。大当たり。
 私としては、日本では珍しいフランケン地方のワインが4種類置いてあったのに驚いた。以前、ドイツに赴任していた友人が帰国した際、おみやげに持ってきてくれたフランケンワインが絶品で、女房とことあるごとに探しているのだけど見つからない。今度、個人的にきて相談してみよう。

 すっかりご馳走になって、いい気分になって帰宅。
 充分に田中さん、赤城さんも鋭気を養ったはずなので、きっといい仕事をしてくれるだろう。そのはずだ。

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パーティーに出席した

 昨日は集英社が主催する「コバルト文庫・スーパーダッシュ文庫謝恩パーティー」に出席した。
 これは、コバルト文庫などで執筆している作家さん、イラストレーターさんへの謝恩パーティーということなのだが、同時にロマン大賞・ノベル大賞・スーパーダッシュ新人賞を受賞された方のお披露目も兼ねている。

 今回は、ロマン大賞の佳作に中村幌氏の「クラウディア」、おなじく佳作に小林フユヒ氏の「ラベル」(『ラベル〜すべては月曜日にはじまった〜』に改題)が選ばれた。
 また、ノベル大賞は佳作に高川ひびき氏の「冬のねじ鳥」、おなじく佳作に桃井あん氏の「無限のマリオン」、読者大賞に足塚鰯氏の「蛇と水と梔子の花」。
 スーパーダッシュ新人賞の佳作には片山憲太郎氏の「電波日和」(『電波的な彼女』に改題)、おなじく佳作に福田政雄氏の「殿がくる!」が選ばれた。

 新しい才能の参加を歓迎するとともに、この世界の厳しい現状をふまえ、ますます面白い作品をどんどん書いて欲しいと一読者の立場から希望する次第。

 パーティーにご一緒した赤城毅氏が、受賞者プロフィールを見てつぶやいた。「みんな若いなあ」。
 たしかに、受賞者のうち3人が1983年生まれ。ということは、私が15歳のときに生まれた人たち。うーん、これは我が身の年齢を感じますなあ。
 頑張って欲しいものだ。

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風邪には注意しましょ

 先ほどまで、田中さんがS社の編集者T氏と打ち合わせをしていた。
 T氏は、「風邪を引いた」ということで大きなマスクをして来社。田中さんにうつしては申し訳ないので、玄関先で原稿の受け渡しをして失礼します、と言っていたのに、田中さんが「大丈夫だよ、ぼくも風邪ひいているから」と、わけのわからない理屈を言って引き留め、結局はいつもの通りの打ち合わせ風景と相成った。

 考えようによっては、うちの会社の応接スペースは風邪ウィルスで充満していたことになるのかも知れないが、ま、これくらいで風邪を引き込むような軟弱モノが、うちのスタッフにおるはずもなく。
 これからは、空気が乾燥して風邪などが流行りやすくなる季節。早め早めの対策で、元気に過ごしていきたいものだ。

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小説塾のスクーリングがあった

 今日はうちの会社で主宰している小説塾のスクーリング。C☆NOVELSのW編集長に講師として登壇いただいた。実際に現場で編集業務に当たっている人に話を聞くのは、作家志望者にとって大変参考になると思うので、無理をいっていろんなレーベルの編集者の方に講義してもらっているのだ。
 今日も、我々にとっても勉強になる話がたくさん。ありがたいことだ。

 問題は、こうやって勉強したことをどこまで身につけて、作品を執筆できるかどうかなのだが、これだけは私たちがどうするわけにもいかないものなあ。

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グレンミラー・オーケストラを聴きに行った

 ここのところ仕事がとっても忙しい。零細企業の経営者が「仕事が忙しい」というのは、良いことなんだけれど、うまく気分転換を図らないと精神的な疲れが溜まってしまう。
 たいていは子供と一日遊んでしまえば、なんとかなるのだけど。

 今日は、午後から知人と誘い合わせて渋谷・オーチャードホールまで、グレンミラー・オーケストラを聴きに行く。
 ビッグバンドの演奏を生で聴くのは、本当に久しぶり。ちょっと席が遠かったのだけど、それでも充分に楽しめた。
 ひとつ残念だったのは、観客の年齢層がとっても高く、若い人の姿をあまり見なかったこと。確かに、グレンミラーの楽曲には馴染む機会が少なくなっている感じだけど、良いモノは良いと伝わるはず。是非とも足を運んで欲しいと思う。

 あ、もうひとつ残念なことが。
 男性、女性、一人ずつ歌手が登場したのだが、どうにも男性の声が貧弱。季節がら「ホワイトクリスマス」のデュエットがあったのだが、どうにもアンバランスで聞きにくかった。うーん、残念。

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時代小説の愉しみ

 通勤時間にはたいてい文庫本を読んでいる。
 昨日、池波正太郎の『真田太平記』全12巻を読了した。この作品は学生時代にも読んだので、二度目の再読となる。
 十代の学生時代とは、同じ作品から違った印象を受けるのも再読の面白さだ。

 ことに『真田太平記』は、池波正太郎には珍しい大長編作品であり、登場人物の動かし方や場面展開などに、いつもの池波正太郎とは違った個性があって興味深かった。
 よく、短編がきちんと書ける人は長編もうまい、と言われる。これは確かに事実であるのだが、長編とひとくちで片づけても様々な表現技法がある。私が一方的に先輩だと慕うベテラン編集者によれば、時代小説の書き方のひとつに「絵巻物」というのがある、とのこと。
 ひとつひとつの小さな物語が、それぞれに絡み合いながら壮大なひとつの物語を形成していく手法だ。このような作品が書ける人は、過去も含めてあまりおらず、池波正太郎もその一人だという。

 池波正太郎が短編の名手であることは、あらためて言うまでもないことなのだが、その一方で「絵巻物」時代小説が書けたというのは、やはり素晴らしい才能だったのだろう。
 余談になるが、田中さんの『銀河英雄伝説』も、この「絵巻物」の手法を用いて描かれたSF小説だとのこと。だから『銀河英雄伝説』を愛読している人には、時代小説の大長編モノなどがけっこう合っているのかも知れない。時代小説の愛読者に『銀河英雄伝説』を薦める気はないけど(笑)。

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いよいよ増税か…

 いよいよ定率減税が廃止されるらしい。年収700万円、専業主婦の妻に子供二人というモデル家庭で年に8万円以上の負担増になるとのこと。景気が回復基調にあることに加え、税制度の抜本改正に目処が付いたことが、その根拠だということなのだが、さてさて、そんなに景気が回復しているのかな。
 たしかにGDPはプラスに転じているが、それだって個人消費の伸びがなんとか下支えしている気がする。ここで実質増税ということになれば、やはり財布のひもは締めざるを得ないだろう。

 もっとも、納めた税金が無駄なく使われているのであれば、こちらも我慢するだろう。ところが、周囲をみれば税金の無駄遣いだらけ。まさか政府は江戸時代と同様、国民と菜種は絞れば絞るほど取れる、なんてことは思っていないよなあ。
 日本人は元来、お上にはあまり逆らわない性質があるようだが、さてさて、あまり舐めた真似ばかりされたら、さすがに怒りますぜぃ。

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新型ザウルスを導入

 スケジュールの管理には手帳やノートを使っている私だが、住所録などの管理にはパソコンやPDAを使っている。いちど入力すれば何度でも使えるようなデータに関しては、手書きのものよりもデジタルデータにしたほうが使い勝手が良いからだ。
 最近は、メインの住所録データベースを会社のパソコンに入れておき、そのデータをPDAに持ち出して使うようになった。メインのパソコンのデータベースは、MacOS-Xに標準で添付されているアドレスブックに構築している。OS標準のくせに、使い勝手がいまひとつという問題点はあるにせよ、安定していることは確かだし、ほかのソフトとの連携もけっこううまく出来るようになってきた。問題はPDAだ。

 いままではSL-C760というリナックスOSを搭載したザウルスを使っていたのだが、しばらく前から電源系統にトラブルが起きるようになった。スイッチを入れても起動しないのだ。メモリカードを外したり、バッテリーを一度外してまた付けなおしてみたり、いろいろとやっているうちに「ふと」電源が入るのだ。こんなことを繰り返していては、とても仕事にならない。
 悩んだあげく、最新機種が発売されたのを契機に、新型ザウルスに乗り換えた。

 同一システムの後継機だけあって、データの移送は赤外線ポートを向かい合わせておくだけ完了。これは便利だ。
 また、機械自体のインターフェイスなどは、いままでとほとんど変わらないわけで、新たに習熟する時間を掛けなくても済んだ。

 問題は、4GBのハードディスクを搭載した筐体が、やけに大きく、また重く感じること。
 こういうPDAは、取り回しの容易さがすべてということもあり、慣れるまではしばらく時間が掛かりそうだ。
 もっとも、大容量ストレージを手に入れたことで、メールなどのデータを蓄積していても大丈夫になったのは心強い。無線LANカードと、PHSカードは前のザウルスで使っていたものが当然そのまま使えるので、うまくすると、このblogなども更新はザウルスで行うようになるかもしれない。
 どんどんパソコンとPDAの垣根がなくなってきたなあ、と感じる、今日この頃。

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ちょいと無防備すぎじゃない?

 義母がパソコンをはじめた、というので、大宮にある女房の実家まで行ってきた。なんでも、住んでいる団地全体で光ファイバを導入することになり、よい契機だから、と、かねてより興味があったパソコンを購入したらしい。
「詳しいでしょ?教えてよ」と頼まれても、私のメインマシンはMacintosh。もちろん、windowsも使ってはいるが、さて、どうなることやら。

 などと考えつつ、車を走らせていた。首都高速5号線からS5線に入り、「新都心」で降りる。そうすれば、線路の東側にすぐに出られるはず……あれれ〜?
 前に来たときには、「新都心西」が終点だったのだけれど、どうやら道路が延びている様子。お、いいぞ、いいぞ。このまま線路の先まで行ければ最高だ〜。
 などと思ったのだが、さすがにそこまで世間は甘くなかった。延びた道路はぐぐぅーっと右に曲がり、さいたまスーパーアリーナの前に出てしまった。目的地は、かえって遠くなったんだな。

 仕方がないので、ちょっと遠回りではありながら、いつもの走り慣れた道に戻り、無事に目的地に到着したのだが、ちょっと面白かった。

 とりあえず、義母さんのパソコンの設定を確認したところ、案の定(笑)、ウィルス対策ソフトがインストールされていなかった(アプリケーションソフトのCDは添付されていたのだが)ので、それをインストールしたり、無線LANの設定を変更してセキュリティを確保したりしてきた。
 基本的な使い方はあるていど習熟されていたので、あとは慣れるまで使うだけ。
 身内とはいえ、お年寄りでもどんどん新しいことに挑戦してみようという姿には、本当に頭が下がる。人間、いつまでも勉強なんだよなあ。

 それにしても、無線LANの設定の際にアクセスポイントを検索してみたら、そのまま接続できるアクセスポイントが3つも見つかったのにはビックリ。おそらく、団地のほかの世帯の人のものなのだろうけど、あまりにも無防備。うーん、それでいいのか?

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マクドナルドの災難…

 今日は女房が買い物に出かけてしまったので、息子と二人でお留守番。とはいえ、天気もいいし、家の中でぼーっとしていても仕方がないので、近所まで散歩に出かけた。
 てきとうに歩き回って、いいかげんお腹もすいたので、息子のリクエストに従い、恵比寿ガーデンプレイス内のマクドナルドへ。子供の食事としては、こういうものはあまり感心しないのだけど、ま、たまにはいいかと店内に入った。

 ところが、なんとなく店の雰囲気が変。なんと言ってよいか、やたらザワついているのだ。よくよく見ると、カウンターの中のほうがざわざわしている。
 なんだろうなあ、と不審に思いつつも、カウンターで注文をすると、店員のお姉さんが注文内容を手元のメモ用紙に書き付けている
 いつもなら、注文を繰り返しながらレジのキーを叩いている場面。
 さらには、注文金額の合計を普通の電卓を叩いて算出し、こちらの出したお金から差し引いたお釣りを、カウンター下に置いたカゴ(のようなもの)から取り出した

 いつもより若干時間が掛かったにはせよ、きちんと注文したものは揃ったので問題はなかったのだが、品物を受け取りながら、つい「レジ、壊れちゃったの?」と聞いてしまった。
 お姉さんが「はい〜、ほんと、困っちゃうんです〜」と言いつつ浮かべた苦笑は、さすがにいつもの「スマイル」とは違ったものでありました。

 ただ、ファストフードにおける基本インフラともいえる、レジ故障(店内すべてのレジが機能していなかったので、おそらくシステム系の問題だろう)というアクシデントにもかかわらず、いつものクオリティを確保するために奮闘している店内の様子は、なかなかに壮観なものがあった。
 このようなチェーン店は、マニュアル至上主義だと思っていたので、こういう緊急事態に対する即応能力は乏しいのか、と思っていたのだが、なかなかどうして、たいしたものがありました。
 なかでも、カウンターのなかと店内を往復して目を配りつつ、店員やお客に声を掛けてトラブルを未然に防いでいた女性店員(おそらく、バイトではなく社員だろう)の方、お疲れ様でした。(って、そういうことが判るまで観察していた私も、けっこういい性格だな)

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判りやすい奴

 またしても輪ゴム銃の話。
 といっても、今日は「作った」という話ではない。

 先日おこなわれたコンタクト・ジャパンに、輪ゴム銃(総檜作りの方)を持っていった。「なんでそんなものを?」と聞かれると困るんだけど、ほら「備えよつねに」というやつで。

 輪ゴム銃については、ここのところ新聞やテレビで取り上げられることも多く、参加した友人のなかにも「あ、これ、テレビで見た」という人がいた。で、そのとき彼が言ったひとこと。
「こういうのを見て「あー、こんなのヒロ(私のこと)が好きそうだなあ」と思うと、たいていの場合、もうやっていたりするんだよな」と。
 そうですか、そこまで判りやすいですか、私。まぁ、判りやすいだろうなあ(笑)。

 ちなみに、会場のなかを飛んでいたハエを、持っていった輪ゴム銃でなにげなく狙って撃ったら、どんな偶然か、見事に撃墜。ちょいといい気分になったりして。でも、そのあと別のハエを何度狙っても当たらなかったのは内緒。

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新しい手帳を用意する時期になった

 そろそろ来年使う手帳の準備をする時期になった。私は、前にも書いたとおり、ノートに自分で日付を書いて手帳代わりに使っているのだが、それとは別に、普通の手帳も持ち歩いている。
 これはあくまでもバックアップで、万一、ノートを忘れた時などに使用する。また、ノートのほうは、打ち合わせで思いついたことを書き殴るように使っているのだが、手帳のほうは週末のあいた時間に、内容を整理して記入しておくのだ。これによって、少しでも頭の中身を整理しようと考えているわけ。

 その「手帳」だが、以前は「能率手帳」を使っていた。ビジネスマンの父親が愛用していたのを子供の頃から見ていたし、やはりよく考えられて作られているから。
 ただ、自分なりに手帳の使い方がわかってくると、どうもかえって使いにくいことも増えてきた。
 それで、昨年から高橋書店の手帳に乗り換えた。

 これは、紙色・紙質も申し分ないうえ、普及版の能率手帳より、若干幅広のものを選んだため、書ける面積も多い。11ヶ月使ってみたのだが、かなり使いやすかった。
 そのため、来年もこの手帳を使おう、と新しいモノを買いに行って驚いた。

 高橋書店の同じ手帳のシリーズなのだが、月表示のインデックスの部分にだけビニールのコーティングが施されている。これ、今年の版にはないもの。
 ここの部分は、手帳をめくるときに指がかならず触れるところだけに、かなり汚れる場所。おそらく、去年の版を出した後で、使用者から何らかの意見が寄せられたのだろう。

 こういう、ちょっとした気配りが出来る会社には、やはり好感が持てるなあ。

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パンダかゆ?

 今日、家に帰ると息子が得意げに「今日、動物園にいってパンダのごはんを食べた」という。
 「?」と思ってよく聞いてみると、どうやら女房が上野動物園に連れて行った、とのこと。で、園内のレストランのメニューにあった「パンダかゆセット」を食べたらしい。

 女房が持ち帰ったパンフレットによれば、実際にパンダが上野動物園で食べている「パンダかゆ」を、人間用にちょっとアレンジしたものらしい。
 さて、ここで問題。
 「いま、上野動物園で飼われているパンダ2頭の名前を答えて下さい。」

 正直に白状すると、私はわからなかった。ランラン、カンカンでないことだけは確かなんだが。
 正解は「リンリン」と「シュアンシュアン」。知ってた?
 
 それはさておき、パンダかゆ。
 パンフレットには、リンリン用のおかゆと、シュアンシュアン用のおかゆ、それぞれのレシピが載っている。馬肉や鶏肉でスープをとって、それを米や麦を炊いた物に混ぜて作るような感じで、私としてはあまり美味しいとは思えない。
 もっとも、女房の感想によれば、レストランで出されているものは、やはり人間向けにアレンジしてあるだけあって、意外と美味しかったそうだが。

 それにしても、最初「パンダの食べているおかゆを食べた」と聞かされたときには、奈良公園で鹿煎餅を食べてきた、と言われたような感じがしたのだが、詳しく聞いてみればこういう話。身近に動物を感じることが出来るという意味では、非常に面白い試みなのではないだろうか。
 もし上野動物園にお出かけの際には、ぜひ「パンダかゆ」をお試し頂きたい。

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リニューアルの次はリサイクル

 昨日の講談社現代新書の新装丁について、このBLOGをご覧になっている方からもメールを頂戴した。この方は、講談社のwebサイトで新装丁をご覧になっていたそうで、私の怒りようを読んで「そんなに憤慨するほどかな?」と思ったとのこと。
 ただ、今日になって書店に実物を見に行き、「あれはひどい」と思われたそうだ。うーん、やはり本好きのデザイナーならば、あのデザインは生まれてこないはずだよなあ。ただ、デザイナーがどんなキテレツなモノを出してこようと、それを選ぶのは編集者のセンス。あのセンスを是とする編集者とは、やはり一緒に仕事はしたくないものだ。

 不愉快な話題はさておき。
 昨今はリニューアル…もとい、リサイクルがブームのよう。こちらのほうは、どんどん進んでいって欲しいものだ。もっとも、なかにはリサイクルをするための環境負荷のほうが、新品を作るよりも大きいものもあるようなのだが。
 それにしたって、最初からリサイクルを前提とした商品開発をすれば済むことなのだよね。どんどん上流側からリサイクルしやすい商品を増やしていって欲しいものだ。もちろん、下流に位置する私たち消費者も、目先の利便にとらわれて環境負荷の高いものを選ぶなんてコトのないよう、意識を変えていかねばならないのだけど。

 で、このあいだ泊まったホテルに置いてあった櫛がコレ。
2004111601.jpg


 いっけん、何の変哲もない使い捨ての櫛なんだが、手元のところにこんなマークが入っている。

2004111602.jpg
 「紙?」
 いやいや、見た目もさわり心地も、ちょっと質の悪い(笑)プラスチック。
 ただ、言われてみれば表面の色つやが鈍いかなあ?というくらいの感じ。

 信じられない私は、換気扇の下まで持っていって、ライターの火を近づけてみましたともさ。
 紙のようにメラメラとは燃えないものの、ライターの火であぶっている間は火がついている感じ。火を離すとすぐ消えたので、素材自体の安全性は高いのだが、そんなことよりも周囲に漂う臭い、これはまさしく紙の燃えたときのもの。

 どういう仕組みになっているのか知らないが、これ、やっぱり紙(というか、木質)のもので出来ているらしい。うーん、凄い。
 これをたくさん集めてきて、古紙回収に出してみたらちゃんと引き取ってくれるのかなあ。うーん。

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さらば、講談社現代新書

 最近、ノベルズや新書の装丁を新しくすることが流行のようだ。(東京の一部の地域においてのみ流行っているのかも知れないが)
 よく、雑誌では売上が落ちてくると表紙のデザインや版型を変えてイメージチェンジを図ることがある。そのほとんどが、旧来の読者にも見放され、当然、新規の読者などを獲得することなど出来るわけもなく、休刊(笑)することになるのだけれど。

 ただ、本の場合は雑誌よりも長い時間、本棚に置く性質のものだ。作者はもちろん、編集者だってそう思って本作りをしていると思う。もちろん、読者だってそのつもりで本を買っていると思う。
 そんななかで、シリーズの途中で新しい装丁を試みるというのは、なかなか度胸のいることなのは間違いない。

 ただ、新しいデザインを考えるにしても、奇をてらうだけのようなデザインにしてしまうのは如何なものか、と思う。もう具体名を出してしまうが、講談社現代新書の新デザインに関しては、呆れるを通り越して怒りすら覚えてしまう。
 デザイナーの弁によれば、「読者の本棚を想像してみても、新書というのは出版社に関係なく、たいてい集まって並んでいると思います。その中にポン、ポンと色が入っていたら、きっときれいで楽しいし、もしかしたら、色のストライプで集めたくなるかもしれない。」ということだが、この人は、読書家の気持ちというモノがまったく理解できていないと思う。
 もちろん、このデザインにOKを出した講談社の担当者も、自分たちの読者がまったく理解できていないのだろう。

 もちろん、いままでの杉浦康平氏のデザインがすべてにおいて正しいか、というと、そういうことではないだろう。ただ、こんな本読みの気持ちすら理解できない人に、本のデザインをして欲しくはない。
 さらには「現代新書でも千冊に一冊、カバーをむくと裏が意味もなく真っ赤に刷られているとか、そんなイタズラもしてみたいですね。 」などと平気で書いてしまう人だったら、なおさら。

 少なくとも、私に限って言えば、この装丁である限りは講談社現代新書を二度と買おうとは思わない。ここまで本読みの気持ちをバカにした編集部には、もう付き合いたくないと思うから。

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コンタクト・ジャパン6、終了

 二泊三日で行われた「コンタクト・ジャパン」も、無事に終了。さきほど自宅に戻ってきた。
 今回のイベントでは、参加者が6つのチームにわかれた。それぞれのチームには、チームが創造することになる知的生命体が進化した惑星のデータと、その知的生命体の「属性」が条件として与えられ、各チームは、その条件を満たす知的生命体の外見を含めた生物学的特徴や社会的性質を考察する(でっちあげる)ことが求められた。
 また、それぞれの惑星に、別の星から知的生命体が来訪する、という設定でファースト・コンタクトを疑似体験してみた。

 まえにも書いたが、このイベントは本当に「実際に参加してみないと面白さがわからない」もの。
 ひとつの知的生命体を創造するためには、それらの生命体が発生・進化してきた惑星の環境を考えなければならず、そのためには物理学や天文学の知識が必要とされる。また、設定された惑星の自然環境下(たいていの場合、スタッフが用意するのは大人しい地球型惑星などではない)で進化する生物を考察するためには、生物学の知識やセンスが求められる。さらに、これらの生命体が文明を獲得する過程を考えるためには社会科学全般の知識。その知的生命体が恒星間飛行を実現したとするならば、それらの宇宙船を考えるための科学・技術に関する知識などなど。
 まさに総合的な知識やセンスを求められるイベントだと言えるだろう。実際に今回の参加者・スタッフのなかには、現役の技術者や物理学者、さらにはSF作家も参加している。
 とはいえ、これらの専門知識がなければ楽しめないものかというと、それも大間違い。
 自分たち地球人以外の生命体に「なりきって」行動を決めるという体験は、なかなか他では得られないものだ。これは楽しい。

 また、私たち地球人、さらには日本人のなかでも、きちんとしたコミュニケーションをとることはなかなか難しい。大きな声では言えないが、ファースト・コンタクト・シミュレーションの参加者のなかでも、つき合いにくい人というか、あまりおつき合いしたくない人はいる。でも、そういう人とも共同で作業をしていかねば世界設定作業が進まない現実を考えれば、「なんとかうまく付き合う」方法を考えていく必要がある。
 こういったことも、このイベントの副次的作用なのかなあ、などと考えつつ、会場から自宅までの道のりを帰ってきたのだった。

 いやぁ、楽しかった。スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

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出会い系(笑)イベントに参加

 今日は朝から「コンタクト・ジャパン6」に参加。
 これは、20年ほど前、アメリカの大学で文化人類学を教えていた先生が、学生に異文化コミュニケーションを教える手段のひとつとして、疑似体験(シミュレーション)を行うことを考えたことを端緒としている。さらに、究極の異文化として、異星生物の文明を設定し、彼らとのコンタクトをシミュレーションしたものが、この「ファースト・コンタクト・シミュレーション」。
 日本では1990年に第1回が行われ、以後、2年に1度の割合で行われている。

 今回のイベントは本来明日から行われるものなのだが、いわゆるプレ・イベントとして、今日から簡単な異星人の設定作業などを行ったのだ。

 私にとっても久しぶりの異星人設定作業だったのだが、本当に楽しい。この楽しさは実際にやってみないと判らないと思う。
 宿泊を伴う大がかりなファースト・コンタクト・シミュレーションは、また数年後になると思うが、このイベントの主催団体「コンタクト・ジャパン」では、日帰りでファースト・コンタクト・シミュレーションが楽しめる「ディ・コンタクト」などのイベントを日本各地で開催していくとのこと。
 機会があったら、ぜひ参加してみて欲しい。

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宿題がいっぱい

 午前中、講談社文庫編集部のK氏が来社。田中さんの『窓辺には夜の歌』文庫版ができあがったので、刷り見本を持ってきてくれたのだ。ふくやまさんの可愛いイラストに飾られ、なんとも素晴らしいできばえ。
 この『夏の魔術』シリーズは、一応の完結はみたものの、続編を望む声の多い作品。この『窓辺には夜の歌』に解説を寄せて下さった加賀美さんも、続編を期待されるひとりのようだ。
 もちろん私もその一人なのだが、田中さんには『夏の魔術』シリーズの続編を書く前に片づけて欲しいシリーズがほかにもたくさんあるわけで、なかなか大きな声を上げにくい状況だったりして。
 難しいところだね。

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ガツンとくる甘さ、ふたたび

 先日、このBLOGで紹介した米国産激甘食品「ポップタルト」。
 あまりの甘さにしばらく「見てるだけ」の状態が続いていたのだが、今日のおやつ時、私の会社のスタッフが好奇心と食欲に負けて、ふたたび禁断の扉を開いてしまった。
tart.jpg

 今回、開けてみたのはワイルドベリー味。
 前回よりもさらに凶悪なツラ構え。

 味の方も、前回に比べて遜色なく(笑)、このまま夕ご飯を抜いてもまったく差し支えないくらい満腹感を与えてくれた。

 ちなみに、このお菓子を送ってくれた知人から追加のコメントが届いた。
「あれは、オーブントースターなどで温めると甘さが倍増。拷問に使えるほどです」とのこと。うーん、たしかに甘いモノが苦手な人には天敵とも思える味だよなあ。

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『ハウルの動く城』

 今秋の話題作、『ハウルの動く城』。
 月曜日に行われた試写会で、田中さんは一足早く見てきたとのこと。いろんな試写会に誘われることが多い人なのだが、ふだんはあまり出席しない。珍しいこともあるもんだ。

 感想を聞いたところ、
「舞台挨拶で、三輪明宏さんと倍賞千恵子さんが並んだんだけど、三輪さんは倍賞さんの倍くらい大きく見えた」とのこと。いや、映画の感想を聞きたかったんですけど。

 映画自体は、「なかなか良かったよ。ぼくとしては、前二作よりは好みだったな」とのころだった。
「時間があったら、観に行くといいよ」とまで言うのは、田中さんにしてみればかなり気に入ったんだろう。
 最近、ろくろく映画も観ていない。時間がないというのもあるのだけれど、やはり、面白そうな映画が少ない気がするのだなあ。ちょっと寂しい。

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またしても輪ゴム銃の話

 またしても輪ゴム銃の話。
 先日のゴム銃製作の際、どうにも不器用でうまいこと木が切れないことに頭を抱えた。私は元来が技術屋なので、そういうときには文明の利器に頼る癖がある。
 で、女房に許可を得られたのを幸い、小型の糸のこ盤を購入した。プロクソン印の電動工具シリーズのひとつ。なんだかおもちゃみたいな構造なんだけど、ま、私の用途にはちょうど良いレベル。

 使い勝手を試すために、先日作ったモデルをもういちど作ってみた。
 今度は総檜作りだ(笑)。
20041108.jpg

 こんな写真ではよくわからないと思うが、細工の出来具合は大きく向上している。(念のため書くと、上が今回作ったもの)
 直線がきちんと切れる、曲線がスムースに切れる、というだけでずいぶん違うものだ。
 ちなみに、内部構造も少し改良している。前回はホールドフックとトリガーにテンションを掛けるために、輪ゴムを使っていたのだが、今回は東急ハンズで購入したスプリングを使用している。どちらが良いということはないのだが、まったく同じ物を作るのも芸がないと思ったもので。

 さて、次はいよいよ連発銃にチャレンジ。
 うまく作れるかどうか、自分でも楽しみだ。

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ようやく新札を入手

 さきほど買い物に出かけたのだが、もらったお釣りのなかに新1000円札があった。
 家に帰って、よくよく見てみた。どうにも野口英世が悪人面に見えるのは私の気のせいなんだろうか(笑)。

 うちでバイトしていたスタッフ(現在はメガバンクのシステム部門で活躍中)が言うには、野口英世や樋口一葉を使ったのは、「こんなに苦労した人もおったんじゃ。年金がもらえないくらいで騒ぐんじゃない」という政府から国民へのメッセージだとのこと。
 なんとなく「そうかな」と思ってしまうあたりが恐ろしい。

 ちなみに、田中さんにこの話をしたら「国が次のお札の顔に石川啄木や正岡子規を持ってきたら、その説に信憑性が増すなあ」とのこと。うーん、景気が悪い顔にもほどがあるとは思うのだが、日本政府はホント、何するかわからないもんなあ。

 我が家では、最近の日本で元気なのは、アニメ・特撮分野なんだから、いっそお札に「ドラえもん」や「鉄腕アトム」、「ウルトラマン」あたりを使えばいいんじゃないか、という説が有力。ついでだから貨幣単位も「円」から「ドラ」に変えちゃえば完璧。
 海外のコレクターが死蔵してくれるだろうからお得じゃない?なんて考えるんだけど、駄目かな。

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馴染みの店がテレビで紹介された

 週替わりでタレントが首都圏の鉄道沿線の美味しい店や面白い店を紹介する番組「ぶらり途中下車の旅」
 今日の放送は、東西線沿線を目黒祐樹さんが旅するというものだった。
 旅の最初は中野駅。
 東西線に乗る前に、ちょっと中野界隈をぶらつこうということで、入ったお店が「英国風カレー シーサー」。実はこのお店、私たち事務所スタッフはもちろん、田中芳樹氏もご愛用のカレーハウス。
 フランス料理出身のオーナー若松さんと、若松さんのフランス料理店時代からの同僚、山城さんのふたりで切り盛りしている小さな店なのだが、フレンチを基本にしつつ、様々なスパイスを加えて作ったカレーはとても美味しい。

 番組では目黒さんがビーフ・ホンドボー・カレーを堪能していたが、私はハヤシ・ビーフ・カレーがお気に入り。もうひとつ、真っ黒なソースのコクが素晴らしいチキン・ブラック・カレーも美味しい。というか、この店のカレーは全部美味しいんだけどさ。

 自分のお気に入りの店がテレビで紹介される、というのは、嬉しい反面、あまりお客さんが多くなってしまうと、入れなくなって困るなあ。なんて考えたりして。

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インフルエンザの予防接種を受けた

 先日から、4歳になる息子が風邪を引いている。
 今日も医者に行くというので、私が連れて行った。
 このお医者さん、私が子供の頃にも通っていたところ。おじいちゃん先生と若先生がいるのだが、おもにおじいちゃん先生が小児科を担当してくれる。子供が病気になると、私のような経験不足の親はすぐにうろたえてしまうのだが、そういうとき、経験豊富なお医者さんのアドバイスを受けられるというのは本当にありがたい。

 とはいえ、うちの息子はこのあいだ、この医院で受けた予防接種の記憶が、まだ抜けないらしい。医院の入り口で「今日は注射しない?注射しない?」と繰り返し聞く。「しないよ」と答えても、すぐに「注射しない?」と聞くのだから、よほど親に信用をおいていないと見える。よい傾向だ(笑)。

 待合室で待っていると、壁に「インフルエンザの予防接種できます」と書いてあるのに気付く。
 去年は私も予防接種を受けたのだが、毎年のようにインフルエンザで寝込んでいたはずの私が、なんとか無事に流行期を乗り切ることが出来た。それを思い出して、ついでなので注射を受けてきた。
 息子は、注射の用意が自分用でないことを理解すると、とたんに元気になった。さらには注射を受けた私に「ねぇ、痛い?痛い?」と嬉しそうに聞く。クラスに一人は居たよなあ。こういう奴。

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ふくやま先生との打ち合わせ

 今日は田中さんにくっついて所沢までお出かけ。
 漫画家のふくやまけいこ先生との打ち合わせがあったのだ。

 中野の事務所からタクシーを使って、西武池袋線の練馬駅まで行ったのだが、久しぶりにみた練馬駅が、とてもきれいに変わっていたのでびっくり。十数年前のことになるが、私の女房(当時は、まだ彼女)のアパートの最寄り駅が練馬駅だったせいでちょくちょく遊びに来たものなのだが、その当時は駅前には大きな駐輪場が広がっているだけだったんだけどなあ。

 ふくやまさんとの打ち合わせは、所沢の駅からちょっと歩いたところにある、雰囲気の良い喫茶店で行われた。最近、美味しい珈琲を飲ませてくれて、店の雰囲気もよくて、BGMのセンスもいい、という喫茶店が少なくなった。中野近辺では、ほぼ壊滅状態といってよい。採算を考えると、なかなか難しいんだろうけど、ちょっと残念。

 なんの打ち合わせだったかについては、まだお話しする段階ではないのだけれど、近日中に私の会社のwebなどでお伝えできると思う。
 どうぞお楽しみに。

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アメリカ大統領選挙が終わった

 太平洋の向こうでは、ブッシュ大統領が再選を果たしたということ。
 ヨソの国のことなのだけど、その大統領の信奉者(に見える)が首相を務めている国の国民からすると無関心ではいられない。
 本当をいうとケリー氏に大統領になって欲しかったんだけど、こればっかりは仕方ないね。

 我が国の首相はアメリカべったりだ、という批判をよく耳にするが、これは別に珍しいことではない。世界情勢を考えて、アメリカにすり寄るほうが国益によい、と判断するのであれば、それはそれで構わないと思う。
 ただ、現在の首相はアメリカべったりではなく、ブッシュ大統領にべったりなんだな。

 これは怖い。
 もちろん、今回の選挙でケリー氏が当選したらどうなったのか、という直裁的な疑問もあるが、それ以上に、アメリカでも世論を二分している政策運営なのに、その片方にひとつの国の首相が肩入れしてどうするんだ、と思う。

 識者のなかには、ブッシュ大統領再選により、4年後のヒラリー・クリントン大統領の可能性がより高まったという人もいるが、果たして4年後の世界はどんな世界になっちゃっているんだろう。
 かなり怖い世界が目に浮かぶのは、私だけなんだろうか。

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休日は休もうよ

 今日は文化の日。
 数年前から休日が月曜日に動く、いわゆるハッピーマンデー法が施行されたせいで、なんとなく週の半ばに休日があるのが変に感じてしまう。慣れたというか、毒されたというか。
 そもそも、ちゃんとした根拠に基づいてその日に決められたはずの休日が、年によって動く方がおかしいはずなんだけど。

 一応、いまの法律によれば「成人の日」「海の日」「敬老の日」「体育の日」の4つが月曜日に移動することになっているらしい。成人の日が1月15日でなくなるなんて、考えもしなかったなあ。

 私が子供の頃は学校が週休二日制なんて夢のような話だったし、毎日の宿題も多かった。でも、それなりに子供はうまく時間をつかって、遊んだり勉強したりしていたと思う。私の両親は、子供に夜更かしをさせない方針だったせいで、夜に使える時間も短かったはず。今にして考えてみれば、どうやってやりくりをしていたんだろう、と不思議に思う。
 おそらく、勉強の時間を削っていたんだろうとは思うのだが。

 いまでは、深夜のコンビニエンスストアで、塾帰りとおぼしき子供たちの姿を見ることは珍しいことではなくなってしまった。
 休日は増えたにせよ、やらなければいけないことは、私が子供のころに比べて格段に増えているのではないかなあ、と思う。
 まだまだ身体も完成していないうちから、あんまり頑張らないほうがいいと思うよ、と思うのだが、彼らは彼らで考えて行動しているのだと思うし。
 うーん、ほんと、今の子供は大変だ。
 休日くらい、休んだら?と思うんだけどね。

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不器用は悲しいねえ

 先日の日記にも書いた、輪ゴム銃。新作の連発銃の設計ができあがったので、いよいよ製作に取りかかった。先輩のおんちゃん氏には「ボール紙で試作を」と薦められていたのだが、どうにもせっかちなもので、いきなり木を切り出しはじめてしまった。
 だが、やはり生来の不器用が災いし、設計図通りにいかないのだ。
 きちんと部品が切り出せれば、ちゃんと動作すると思うのだが、このままでは……。

 ま、続けていれば少しずつでも上達するであろう、と信じているんだけどね(笑)。

 それまで、息子が輪ゴム銃に飽きなければいいんだけどなあ。

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新紙幣、発行

 今日は新紙幣の発行日だった。皆さんはすでに手にされただろうか。
 私の記憶で、一番最初に手にした紙幣は、岩倉具視の五百円札。当時はお年玉やたまに遊びに来る祖母が小遣いとしてくれたものだ。当時は、けっこう使い勝手があって嬉しかった。
 当然、千円札は伊藤博文。4つ上の姉が、紙幣の肖像がのところを折って「ほら、伊藤博文が笑ってるよぉ」とか、禿頭とあご髭をくっつけて「ほら、クラゲ」などと遊んでいたのを覚えている。
 五千円札と一万円札は聖徳太子だったはずなんだが、あまり縁がなかったのか、いまひとつ記憶が薄い。ただ、なんとなく他のお札にはない威厳があったことは確かだ。

 その後、社会人になって給料を手にするようになり、福沢諭吉の一万円札なども見るようになったのだが、やはり聖徳太子のほうがふさわしい気がする。そういう人は多いのではないかな。
 五千円札の新渡戸稲造に至っては、なんでこの人が選ばれたのかがわからないほど。

 今回の新紙幣も、どうもピンと来ない人選に感じる。確かに、野口英世も樋口一葉も偉人には違いないのだけれど。

 そういえば、田中さんが言っていた。
 「5000円あれば樋口一葉は結核で死なずに済んだだろうし、1000円あっても野口英世は一晩で使い果たしただろうなあ」
 うーん、確かにそうかも。

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輪ゴム銃を作った

 先日も書いた「輪ゴム銃」の話。
 高円寺のイベントで手にした輪ゴム銃が、よほど気に入ったのか、ことあるごとに「てっぽう、作ってよぉ」という息子に閉口し、久しぶりに工具を引っ張り出して木工細工。

 日本ゴム銃射撃協会のwebサイトのなかに、PDF版の図面があったので、それを元にした。ところが、この図面、肝心要の部分の寸法が抜けていたりする。むぅ、と思うが、これを探求するのも楽しみのひとつか、と、いくつか部品を試作してみる。
 ところが、実際に作ってみると、木片ひとつの削り方次第で、全然動きが違ってくるんだなあ。
 初心者向けと思われる、このタイプにしても、けっこう微妙な調整が必要で苦労した。もっとも、息子には非常に気に入ってもらえたようなので、苦労しただけのことはあるのだが。
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 私はすでに次の作品の図面を、パソコン上で引きはじめた。今度は連発式のものを作ってみようと考えているので、作らねばならない部品も多い。果たしてうまく作動してくれるかどうか、また楽しみがひとつ増えた感じだ。

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結婚祝賀宴会をやりました

 今日は友人の結婚祝賀宴会。
 結婚式はまだなのだが、まずは古くからの友人知己が集まって、お祝いの気持ちを表そうということで、恵比寿のビア・ステーションで宴会を開いたわけ。
 一応、幹事を仰せつかったので、宴会の場所取りなどを手伝ったのだが、こういう楽しい宴会を開くのは本当に楽しいものだ。
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 ちょっと料理が物足りないかなあ、とも思ったのだが、新郎新婦をはじめ、参加者にはそれなりに楽しんでもらえたみたいで、ほっと胸をなで下ろしている。
 なにはともあれ、末永くお幸せにね。

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年末進行が迫ってくる……

 そろそろ10月も終わり。来月からは一気に年末進行スケジュールに移行することになる。毎度思うのだが、なぜ出版業界では年末進行やお盆進行、GW進行などがあるのだろうか。「印刷所がお休みに入っちゃうんですよねえ」というのが理由らしいのだが、そうであれば、それを見越してもっと早く準備に掛かっておけば、こちらの仕事をせかすことにもなるまいに。

 「で、そういうアナタは早めに仕事を依頼したら、そのぶん早く仕事を仕上げてくれるのかい?」
 「そんなもの、締切がくるまでのんびりしているに決まっているじゃないですか」

 なるほど。
 きっと、この業界には(私も含めて)、小学校のころの夏休みの宿題を8月31日になってから始める人たちばっかりいるんだろうな。

 道理で居心地の良いわけだ。

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腰痛になりました

 先週あたりから腰が痛い。痛い、というよりは重い感じ。長時間立ち続けていた後のような感じで、ずしーんと重い痛みが腰に来ている。
 いままで腰痛で悩んでいる人を見るたび「へー、大変だねえ」などと言っていたのだが、まさかこんなに辛いことだったとは。いやはや、申し訳ないです。

 ただ、腰の痛みに悩みつつ、ふと気が付けば、それより以前に悩んでいた足(正確に言えば、足の裏)の痛みが薄くなっている。
 考えたくはないのだが、ひょっとすると足の痛みが腰に上がってきたのかも知れない。ま、繋がっているわけだし。

 このままいくと、今度は背中あたりが痛くなってくるのだろうか。最後は頭痛で終わるのだろうか。ほんと、考えたくないなあ。

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余震が続くなかで考えたこと

 今日、会社の事務所でゲーム会社の方と打ち合わせをしていると、突然の揺れ。中越地方を襲った地震の余震だった。新潟の被災地域では、この余震によってさらに多くの負傷者が発生した様子。いつになったら大地は落ち着いてくれるのだろうか。祈るような気持ちでニュースを見ている。

 数日前、地震直後のNHKの報道について批判めいたことを書いたが、やはりマスメディアの果たすべき役割は、「確かな情報を、より早く、より多くの人に」伝えることに他ならないと感じる。どんなに価値があると思われる情報だとしても、裏付けがとれないうちは報道してはならないのではないか。阪神淡路大震災の際も、テレビやラジオが充分にない場所で、正確な情報と憶測、デマを区別することは本当に難しかったと聞く。それだからこそ、マスメディアには正確な情報のみを伝えて欲しいのだ。

 いわゆる一次情報が必要とされる災害と、そうでない災害があると、私は思う。前者は、先日の台風による水害など。事態が刻々と動いていき、事態の推移に合わせて避難などの行動を決める必要のある「いま起こっている災害」だ。いっぽう、地震は「すでに起こってしまった災害」なのだ。この場合、一次情報の必要性は低い。それよりも、現場では錯綜しがちな一次情報をいったん後方に集めて整理し、そのうえで裏付けの取れた情報だけを伝える。いま現在、新潟地方で求められているのは、そのような情報だと思う。

 さらには、被災者のなかに当然含まれるであろう外国人に向けて、避難所の情報などを翻訳して流すなど、やるべきことは多いのではないかと思う。どこのテレビ局でも避難所にテレビカメラを持ち込み、避難されている方を捕まえてはインタビューを行っているが、ただでさえ心身の疲労が蓄積している方が多くいる避難所に、そのような行為をすることはどうなのだろう。
 阪神淡路大震災の際、同様の取材行為に対して避難された方が不快感を表し、以後、報道陣も配慮するようになったのだが、それらの経験がまるで忘れ去られているのはどうしたものか。
 私が阪神淡路大震災の復旧工事で現地に入った際、さまざまな方から聞いたのは、マスコミに対する反感だった。こういうところは繰り返さないで欲しいと思う。なにせ非常時なんだから。

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頭にガツンと来るほど甘い!

 午前中、田中さんの仕事場に行って力仕事などをしてきたので、昼前、ちょっと小腹が空いたなぁ。と思ったわけ。
 いつもなら、会社の給湯スペースの隅などに置いてある煎餅のたぐいも、今日に限って見つからない。
 で、出てきたのがコレ。
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 これ、以前、『銀河英雄伝説』絡みで知り合った友人(ガレージキット・メーカーのひとり。原型製作から販売まで、何から何までこなす凄い人。ちなみに本業は別にあるのだから、さらに凄い)が、わざわざ送りつけてきたアメリカ製のお菓子。お菓子と言うよりはカロリー補助食品。だって、薄っぺらな1枚(わずか52グラム)で200キロカロリーも摂取できるんだよ。
 あまりに恐ろしい食品なので、しばし封印していたのだが、ついつい好奇心と食欲に負けて開けてみてしまった。

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 なかにはこんな感じで、アルミ包装されたブツが入っている。どうやら、友人はいろんな味のパッケージを混ぜて入れてくれたようだ。有り難くて涙が出る。(決して悔し涙ではない。)
 フロステッド・ブルーベリー味、ワイルドベリー味、フロステッド・チェリー味、フロステッド・フトロベリー味。なにやらよく判らない。

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 意を決して開けてみたところ。
 厚さ5ミリ程度のビスケット状の生地に、白い砂糖のコーティング。さらには色とりどりのトッピング。おーい、これは本当に食い物なのかあ?

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 割ってみたところ。なんと、なかにはジャムがサンドイッチされている。うーん。この工夫が1枚200キロカロリーの秘密なんだな。

 ちなみに味は、ひたすら甘い。甘い。甘い。
 わずか1枚を食べるあいだに飽きるという恐ろしさ。
 こんなものをオヤツに常食していたら、アメリカ人の体型も立派になるだろうねえ。
 恐ろしや、恐ろしや。

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昔、こんなゲームがあってねえ……

 会社に、先日ひょんなことでお知り合いになったゲーム・デザイナーの方がたずねてきてくれた。ゲームというと、昨今はパソコンやゲーム機を使ったものが当たり前になっているが、この方は(もちろん、パソコンゲームなどにも詳しいが)、ボール紙で作った盤やコマ、カードなどを使って遊ぶアナログゲームの専門家。
 実は、私も中学時代から高専時代に掛けて、この手のゲームにハマった過去がある。六角形の図形が描かれた盤面を友人と囲みながら、時間の経つのも忘れて延々と遊んだものだ。

 いまの若い人には信じられないかも知れないが、この手のゲーム(シミュレーション・ゲームというが)のなかには、飛行機のスロットル操作から操縦桿の操作まで、いまのフライトシミュレータで行うことを、すべてを盤とコマで再現したゲームもあったのだ。(もっとも、これはある意味、恐竜的進化を遂げたもので、当時ですらこんなゲームで楽しく遊べるなどと考えていたわけではないけれど)

 この手のゲーム。いまから20年ほど前の一時期、いきなり盛り上がって、すぐに絶滅してしまったのだ。いくつか理由は考えられるのだが、一番の理由は「友達同士で集まって遊ぶ」というスタイルがなくなったからだと思う。
 シミュレーション・ゲームなどと言っても、相手が目の前にいなければ出来ないことは昔の双六と一緒。私などは、この生身の人間同士の駆け引きが楽しかったのだが、なにごとにも忙しい今の子供たちは、こういうのんびりした遊びには興味を示さないのだろう。

 とはいうものの、たまにはまた、この手のゲームで遊んでみたい!という欲求が盛り上がることがある。いまは仲間もいないので、ひとり身もだえするだけなのだけど。うーん、残念。

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やはり駄目だな、NHK。

 昨日の夕方、新潟中越地域を震源とした大きな地震があった。三回に渡って震度6の地震が襲うというのは、ちょっと例がないのではないだろうか。ただ、これが良かったとも言える。このエネルギーが一挙に解放されていたら、阪神淡路大震災なみの揺れになったかも知れない。むろん、このような考えは素人考えそのものだし、そもそも被災された方には、なんの慰めにもならないと思うのだが。

 日頃、NHKを嫌っている私も、やはり災害ニュースはNHKだろうと、しばらくNHKにチャンネルを合わせていたのだが、キャスターの質があまりに悪くなっているので民放に換えた。
 「たったいま市役所に入ったので、事情はわからない」職員に、延々と被害状況を聞くというのは、無意味だ。さらには、市民からの電話がどんどん入ってきて、電話のベルが鳴りっぱなしになっているのに、「街の様子はどうですか」などと、のんびり聞いているのに至っては、無意味を通り越して悪質な業務妨害だろう。
 視聴者としては、「登庁したばかりで何の情報も得ていない職員を捕まえて延々と話を聞く」なんてことは求めていない。NHKでは上層部の腐敗ぶりが白日の下にさらされたわけだが、そういう上層部の下にいる連中も、やはりマトモな神経の持ち主ではないようだ。

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地震だ!

 出張中に溜まった仕事を片づけに、昼過ぎまで会社。その後、久しぶりにゆっくりと料理を楽しみ、そろそろ食べちゃおうか、と食卓を拭いていたところに、ユサユサという揺れ。
 あわててテレビを付けて、あちゃー、新潟は大変だなあ。などと女房と話していたところに、もういちどユサユサ。

 テレビを付けっぱなしにしていたら、どんどん被害状況がアップデートされていく。上越新幹線も脱線している様子。
 ついこの間も書いたのだが、阪神大震災の復旧工事に従事して、生々しい惨状を見てきた身としては、地震は本当に怖く感じる。
 さきごろの台風で地盤がゆるんでいる場所も多いと思う。皆さんのところに大きな被害がないことを、心から願っている。

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こういうのもコラボレーションというのかな

 昨日、関西出張を無事に終えて、恵比寿駅に戻ってきたとき。
 ホームに流れる発車ベル(メロディー)に耳を疑った。

 「この曲は……」

 エビスビールのCMで流れている曲(笑)。
 確かにご当地ソングではあるんだろうけど、発車ベルがこんなのんびりした曲でいいのかな。ま、以前テレビでJRの発車メロディーを作曲している会社のレポートを見たときに、「曲の終わりがすぐに連想できると、駆け込み乗車が増える」と言っていたし、かえってこういうのんびりした曲のほうが安全面では良いのかも知れない。

 ずいぶん前だが、高田馬場駅で発車メロディーが「鉄腕アトム」のオープニングテーマだったのに驚いたことがある。あれは、アトムが生まれたとされる科学技術庁が、作中では高田馬場にあった、ということだった。けっこう強引な理由付け(笑)。

 どこでも同じ発車メロディーというよりは、その駅にちなんだ曲のほうが面白いとも思うのだが、企業CMをそのまま流すというのはどうなんだろう。思わず「はい、エビス」とか呟きそうになってしまった。

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いい宿はいい仕事につながる……かな?

 大阪での宿は、長いこと気になっていた「ザ・リッツ・カールトン大阪」。贅沢とのそしりは覚悟の上(笑)。
 チェックインの時から、スタッフの質の高さに瞠目。まさに「日本で一番のホテル」だけはある。こんなホテルが東京になくて良かった。もし、あったなら通い詰めてしまいそう。

 私がホテルの部屋を評価するとき、気にする点はいくつかあるのだが、まず一番に気にするのが水回り。どんなに部屋が良くても、お湯の出が悪かったり、洗面台の清掃が不十分だったりすると、それだけでがっかりしてしまう。その点、このホテルは抜かりがない。お湯は「どどど」という擬音がぴったりくるくらい豊富に出るし、清掃も行き届いている。
 さらにいえば、アメニティも充実している。私はシャンプーやリンスがポンプ式のディスペンサーに入っているのが、どうにも苦手。ポンプ式のほうが環境負荷が小さいのは承知なのだが、どうにも清潔さに疑問が残ってしまうのだ。このホテルでは、それぞれリッツのマークが入った小瓶入りのオリジナル品。「これを持って帰ればお土産になるな」などとせこいことを考えてしまうほどセンスがいい。

 もうひとつ言えば、石けんの質が良い。これは欧米のホテルに備え付けの石けんによくあるのだが、いつまですすいでもヌルヌル感が取れない石けんがある。こういう石けんで顔を洗うと、よけいに汚れたような気がして、いつまでも顔を洗っていることになる。ここの石けんは泡立ちもよく、かつ、すっきりと洗い流せる品。いいなあ。

 部屋の評価基準のもうひとつ。防音についても満足。隣室からの音、上下階からの音、どちらもほとんど聞こえない。うーん、ここまで完璧だと、少しくらいアラを見つけたくなるのだが、それも見つからない。脱帽である。

 大阪での打ち合わせは、ちょっと入り込んだ話になったため、くたくたに疲れて帰ってくる羽目になったのだが、それでもスタッフの笑顔に救われた感じ。
 静かな部屋で熟睡して、一晩あけたあとは気力も充実し、東京に戻って一仕事こなすだけの体力も戻ってきた気がする。こういうのって大事だよね。

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こんなところにあったとは!

 昨日とはうってかわって好天に恵まれた。せっかくなので、チェックアウト後、ホテルに荷物を預けて近所を散策。
 そこかしこに昨日の台風で折れた樹木や飛んできたゴミが残るなか、以前から気になっていた異人館「うろこの家」を見に行く。

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 ちなみに、これが「オランダ坂」。先日の長崎にも同じ名前の坂があったが、こっちのほうは坂というよりも「路地」。しかも急斜面。腰痛持ちにはキツイ。

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 朝一番で訪れただけあって、ほかのお客さんはまだいなかった。良い機会なので、全部の部屋をじっくりと見学。そこかしこに由緒ありそうな絵が飾ってあったりして、けっこう見応えがある。
 
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 「うろこの家」の名前の由来となった、スレート葺きの外壁。今年の3月末に訪れたライン川の古城ホテルにも、このスレートが多用されていた。

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 「うろこの家」を出て、今度は「風見鶏の家」を見に行く。やはりここも空いている。案内係のお姉さんによれば、この「風見鶏の家」も阪神淡路大震災で大きな被害を受けたとのこと。その被害状況を聞くと「よくもここまで復旧できたなぁ」と感動するほど。

 震災のことを思い出したので、メリケン波止場にある「震災モニュメントパーク」まで足を延ばすことにする。異人館のある北野あたりから、とことこと海まで歩く。

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 「震災モニュメントパーク」とは、阪神淡路大震災で壊れた岸壁の一部を、そのままのかたちで保存しているところ。私が復旧工事の仕事をしていたのは、ここからほど近い甲南埠頭なのだが、そこも液状化で大きな被害を受けていた。こうして破壊されたままの埠頭の残骸をみていると、あのときのことがまざまざと思い出される。

 ちょっとしんみりしながら、ふと横を見ると、なにか不思議なものが見えた。
 どうやら船らしい。

 よくよく見て絶句。超伝導推進の実験船「ヤマト1」と、TSL(テクノ・スーパーライナー)の「疾風」ではないか。こんなところにあったのか!と、さきほどまでの気分とはうってかわってハイになり、延々と写真を撮りまくってしまった。

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 TSLの「疾風」。水中翼船に似た形式の実験船。推進はウォータージェットを用いるらしい。ところが、噴出口は船尾に見つかったのだが、水の吸入口が見あたらない。展示の際にふさいだのかも知れない。謎。

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 で、こっちが「ヤマト1」。海水に電流を流し、そこに超電導磁石で得られる強力な磁場を働かせ、推進力を得るという仕組み。はじめてその仕組みを聞いたときには、海水に電流を流して、電気分解で塩素などが沸いてこないのか心配になった気がする。
 なんとも未来的なフォルムで、いかにも早そうなのだが、最大速度は約8ノットなんだそうだ。うーむ。

 ほくほくしながらホテルに戻り、荷物をとって大阪に向かう。大阪に行くのも実に久しぶり。ずいぶん変わっているのだろうなあ。

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さすが神戸!

 昨日、打ち合わせを行ったのは新神戸オリエンタルホテルのラウンジでありました。ピアノの生演奏を聴きながら、まったく雰囲気にそぐわない話を(さすがに)小声でしている様子は、かなり不審に思われても仕方がない状況。

 でな。

 ようよう打ち合わせも終わったので、いざ会計に立ったところ。
 レジ(と言っては気の毒だな、キャッシャー。同じコトか)のところに先客がいたわけ。こういうシチュエーションはよくあることなので、そのまま待っていたのでありますが、なにか様子がおかしい。
 その先客は、キャッシャーの人に、思いっきり苦情(というよりはイチャモン)を言い立てているのでした。私はちょっと離れたところでぼーっと待っていたのですが、延々と文句を言ってラチが明かない。
 すると、ほかの店員(というのか?)が、すすっと寄ってきて「お会計でしょうか」と声を掛けてくれました。
 その瞬間、キャッシャーブースに向かって文句を言っていた先客が、こっちを振り向いたんです。

 たいてい、そういう場合の顔って、怒りに歪んでいるというか、なんというか、ちょっと関わり合いになりたくないような顔を想像するではないですか。
 ところが、そこには思い切り人好きのする笑顔を浮かべたおじさんがいたのですな。
 笑顔でイチャモン。これは怖い。思い切り怖い。

 「さすが神戸だなあ」
 と呟きつつ、二人でエレベータに乗り込んだのでありました。

 「そんなことで神戸をひとくくりにするな」と、神戸在住の方に怒られそうな話であります。

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台風のなかでの出張

 台風のさなか、関西方面に出張中。午前中に東京を出て、昼過ぎに京都。ここで昼食を取りつつ、1件目の打ち合わせ。
 京都駅が新しくなってから、はじめて降り立ったのだが、なんとも風変わりな建物になっていて驚いた。伊勢丹デパートが駅ビルのなかに入っているのだが、普通のビルだとつづら折りのように折り返すエスカレータが、一直線に連なっている構造。いちばん上まで上って、後ろを振り返ると、それぞれの売り場がひな壇のように一望できる。面白い。

 思ったより打ち合わせが早く終わったので、「ちょっと京都を観光しようか」などと考えたのだが、こういう先の読めない天候のときは、なるべく早めに目的地に着いてしまったほうが良いと思い、新幹線乗り場に行く。ところが、すでに台風の接近に伴って新幹線は新大阪までしか行かないというではないか。それならば、と在来線に乗る。これで三ノ宮まで行けば、今日の目的地、新神戸までは指呼の距離だ。
 大阪から神戸に至る沿線は、私が技術屋生活をしていたときによく通った道。最後の仕事は大震災で罹災した製粉工場の復旧工事だった。その当時は、沿線の家々の間には、まだまだブルーシートで屋根を覆った家なども多く、震災の爪痕が色濃く感じられた。今日、見た限りでは街はすっかり元通りになっているようだ。とはいえ、まだまだ苦労をされている方も多いと思うし、そもそも天災は忘れた頃にやってくるという。あの1月17日を忘れてはいけない、と思うのだ。

 今日、予約したのは「新神戸オリエンタルホテル」。ここは新神戸駅に直結しているので非常に便利……のはずだったのだが、そもそも山陽新幹線が動いていないのでは意味がない。
 三ノ宮の駅から新神戸までは、ちょいとした散歩ていどの距離なのだが、この嵐の中、歩いていくほど酔狂でもないので、200円払って地下鉄に一駅だけ乗る。

 ホテルにチェックインするとき、フロントから「なにせこの風なので、ちょっと軋む音がするかも知れませんけど、心配いりませんから」と言われる。
 「?」と思いつつ、部屋に入って納得。
 部屋のどこからか、キキィーという感じでかすかな音。これで揺れでもあったら、まるで船に乗っている感じだろう。風流、風流。と呟いて自分を誤魔化す(笑)。

 肝心の打ち合わせが出来るかどうか心配だったのだが、ありがたいことにホテルまで駆けつけてくださった。ホテルの上にあるラウンジで、夜景を見ながら打ち合わせ。こちらの出したアイディアに、いろいろと意見を頂くことが出来、いままでおぼろげだったアイディアが具体的にまとまってきた。

 打ち合わせをしているあいだに台風は過ぎ去ってしまった様子。気が付けば窓の外には神戸の夜景がきれいに広がっている。やはり神戸の夜景はひと味違うわな。

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台風、直撃か?

 私の願いもむなしく、台風23号は順調に(?)日本列島に接近中。これを書いているのは20日午前6時なのだが、このままいくと今年10個目の上陸台風になるのは、ほぼ間違いない様子。参ったなあ。
 私などは、出張の足だけを心配していればよいのだが、進路に当たる地方の皆さんは本当に気がかりなことだろう。大きな被害が出ないといいのだが。

 先日、このブログで紹介した輪ゴム銃の話の続報。
 あまりの面白さに、私も仲間に入れて頂くことにした。その際、リンクについても許諾を得ることが出来たので、あらためてリンク。「ガンロッカー」というところを是非とも見てみて欲しい。会員の皆さんの創意工夫に驚くことうけあい。機構的な面白さとデザインを両立させるセンスというのは並大抵のものではない。さらにいえば、精密射撃(笑)に見合った性能を満たすというのだからたいした物だ。
 私も元技術屋の血が騒いで、いろいろと機構を考えている。実際に製作できるのは手元の仕事が片づいてからとなるだろうが、頭の中で設計図を引くというのも実に久しぶり。なんとも楽しい。

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雨男

 明日から関西に出張。今回は再来年の仕事の仕込みのため、私がキーパーソンになると思う方たちに会いに行くのだ。非常に緊張すると同時に楽しみである。
 と言いつつも、不安なのは天気。どうやら超大型で強い台風23号が接近しているようだ。
 以前にも書いたかも知れないが、私は自他共に認める雨男。学生時代、一人旅で訪れた敦煌では、10年ぶりの大雨に出くわしたくらい。うーん。
 今回の出張では、お会いする相手の方が、夜しか身体があかないということで、昼間は一人で観光でも楽しもう、などと目論んでいたのだが、さて、どうなることやら。

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風邪を引いた

 東京は、ここ数日で急に寒くなった。朝晩などはパジャマの上になにか羽織らないとクシャミが止まらないほど。
 いつもはこういう時こそ気を付けているのだが、ちょっと油断したらしい。風邪を引いた感じ。
 うーん、参った。明後日から数日間、関西方面まで出張に行くというのに……。

 出張といえば、うちの会社のスタッフも明日からロシアに出張。軍事関係の施設を中心に取材するとのこと。うーん、羨ましい。ただ、このところ彼の地は情勢不穏の様子。無事に帰ってきてくれるといいのだが。

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輪ゴム銃も凄いことになっている!

 今日は午後から家族を連れて、高円寺で行われたイベント「ハート・トゥ・アート」に行ってきた。お目当ては、輪ゴムをとばす銃、輪ゴム銃の展示。数日前の朝日新聞に紹介記事が載っており、是非とも見てみたかったのだ。
 実際に見てびっくり。本当に凄い。連発なんて当たり前。命中精度を追求した銃、外見を実銃そっくりに加工した銃、マガジンをセットして連射出来るゴム銃なんて考えられます?

 さらに言えば、ゴム銃の愛好家団体(ってのがあるんですわ。ホームページをリンクしようかと思ったのですが、無断リンクは控えたほうが良い感じなので、「日本ゴム銃射撃協会」で検索してみてください)の方たちが、とても良い人たちだった。息子を連れて行ったのだが、なにもわからない息子にも丁寧に「指導」してくれて、息子はとっても楽しんでいた様子。
 帰り道で、ずっと「父ちゃん、作ってね」と繰り返されたのだが、あんな凄いものは私には作れるはずもなく。ま、昔懐かしい割り箸と輪ゴムで作るゴム銃を、まずは作ってみようかと思う。

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巨星墜つ……

 今日は朝から矢野徹さんのお別れの会に行ってきた。
 「矢野徹」の名前を最初に知ったのは、やはり『宇宙の戦士』だった。当時は何も知らない中学生で、ハヤカワ文庫の青背を買うのも初めて。さらにいえば、本の内容よりはパワードスーツの口絵で買ったようなものだった。
 だが、実際に読んでみて、その内容に衝撃を受けた。以来、小遣いが貯まると1冊ずつ、矢野徹訳と書かれたハインライン作品を揃えていったのだ。

 はじめて実際にお会いしてお話が出来たのは、信州・白馬で行われたローカル・リフレッシュ・コンベンションのゲストとしていらしたとき。文章を書くうえで重要な要素となる「構成力」の鍛え方について、持論を熱く語って頂いた。そのときに教えて頂いた「アウトライン・プロセッサの使い方」は、その後の技術者生活にも、もちろん今の仕事にも、ずいぶん役立っている。

 いつも笑顔で、若い人にも分け隔てなく接してくださった矢野さん。豪放磊落な風でありながらも、つねに繊細な気配りを忘れない人でもありました。
 残された私たちも、矢野さんのお姿を見習っていきたいと思います。
 矢野さん、本当にお疲れ様でした。今は安らかにお休み下さい。

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不覚…

 で、中野で荷物を降ろしての帰り道。
 ついつい、いつもの通り道ではないけど、ちっとばかり近い道を抜けようとして、事故りました。

 渋滞している対向車線、右折のタイミングを見計らっていたとき、車の流れの切れ目で対向車のトラックが止まってくれたんですわ。で、ちょっとばかり焦ったんでしょうね。えいっとばかり右折をしたら、車の切れ目の最後尾の乗用車が、まだ思ったほど進んでいなくて、私の車の右側面で、相手の乗用車の右後方コーナーを引っかけちゃった。

 お互い、たいした傷にはなっていなくて、もちろん怪我もなくて一安心だったんだけど、はじめて事故処理で警察のお世話になりました。
 幸いなことに、相手の方も非常に温厚な紳士でして、まずこちらの怪我の有無を尋ねてくださったくらい。大事故にならず、不幸中の幸いと言えましょう。

 朝方、事故のニュースを聞いて、ふーん、などと聞き流していた自分が、夕方にはその当事者になっていること。やはり、車を運転する身としては、油断は禁物と言うことです。
 いまの車に乗り始めて2年半。走行距離も2万6千キロを超え、ちょっと慣れてきた感じがしてきたあたりが、やっぱり危ないのですね。
 これくらいの事故で済んで良かった、ということで、今後はさらに安全運転に徹することにします。

 皆様は、私のようなヘマはしないと思いますが、事故は自分が悪いときだけ起こるのではありません。いつなんどき、私のようなヘタっぴが突っ込んでこないとも限りません。くれぐれもお気を付けて。

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軽井沢の仕事場から引き上げた

 今日は朝から抜けるようないい天気。ここしばらく青空にはご無沙汰していたので、ほんとうに気持ちがよい。
 そんななか、軽井沢の仕事場を閉める田中さんを迎えに、関越道を飛ばして行ってきた。

 恵比寿の自宅を出たのが午前7時。いつもより2時間近く早い出立となった。例年のことで、仕事場の引き上げ作業の際には、けっこういろいろと時間を取られることが多いので、大事を取ったのだ。
 首都高速と外環道を使って関越道に乗るか、下道を走って関越道/練馬ICを目指すか、一瞬迷ったのだが、いつもの慣れている道を通ろうと、下道を選択する。首都高速を使った場合、ひどく大回りになるのだけど、車が流れている場合には早く関越道に乗れる。現在、山手通りの下を掘っている首都高速の新しい路線が開通したら、こんなこと考えなくても済むんだけど。
 そんなことを考えつつ、車が山手通りに乗ったあたりでラジオから交通情報。なんと、首都高速5号線(私が乗ろうとしていた路線)で事故発生。大渋滞が起こっているとのこと。事故に巻き込まれた方には申し訳ないが、自らの選択が正しかったことにちょっとだけ喜んだ。

 関越道はまさに快調のひとこと。途中、覆面パトカーにお世話になっている車も見たが、車の流れに乗って走っているだけで時速100キロ以上いくのであれば、あえて無理をする必要もない。余裕のある走りで軽井沢に到着。

 田中さんの山荘に着いてみれば、なんと田中さんが事前に荷造りまで済ませていた。うーん、こんなことってあるんだろうか。例年、埃にまみれて荷造りをするのだが。段ボールのなかに隙間がありすぎて、持つと驚くほど軽い。きっと、私が荷造りすれば半分の個数で済むんだろうなあ。などと思うが、そんなことを言ったらバチがあたる。
 笑顔で車に荷物を積み込む。

 途中、助っ人に参上した赤城さんにもお手伝いいただき、あっという間に準備は完了。来年もこうだといいなあ!

 ちょっとお土産を買いたいということで、先日、垣野内さんたちと行った南軽井沢のおもちゃ博物館に寄り、さらには最後の昼食は美味しいものを、ということで、中軽井沢の駅前にあるカレー屋さんで腹ごしらえ。
 帰りも高速は順調。練馬の出口を降りたところで少し滞ったが、あとはするするという感じで中野まで戻ってくることが出来た。

 さて、これからしばらくは現在執筆中の「薬師寺涼子@祥伝社」に専念してもらわねばならぬ。あとに控えているものも多いんだからね。

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東洋の神秘を体験した

 先日から悩まされている老眼に加え、一昨日あたりから腰痛が出てきた。おそらく、月曜日の『銀河英雄伝説VII』ユーザー説明会で、ずっと立っていたからだと思う(思いたい)のだが、普通に立っているのが辛い。うーん、うまく言えないのだが、痛いというよりは、重い。
 翌日に軽井沢までドライブせねばならないことでもあるので、外回りのついでに馴染みの鍼灸院に寄る。ここは、作家さんや漫画家さんの顧客(というのか?)も多いので、こちらの要望をきちんと把握してくれて助かるのだ。

 いつも柔和な先生は、私の腰を見るなり、「あー、けっこう盛り上がってるねえ」と笑いながら針をぷすぷす。背中、首筋と、さらにぷすぷす。うつぶせに寝ているので、自分ではわからないのだが、きっと背中は針山状態なんだろう。
 それにしても、何度施術されても不思議なんだが、どうして針を刺されても痛くないのだろう。このあいだ、茄子のヘタのトゲを指先に刺したときには、えらい痛かったぞ。不思議だ。

 1時間ほどで施術をおえ、外に出てきたときにはすっかり腰の痛みはひいている。やっぱ凄いぞ、東洋の神秘。
 足取りも軽く京橋まで行き、中央公論新社で打ち合わせ。
 原稿を前にみっちりと意見交換をしてきた。ほんの数時間前は腰の痛みで思考も乱れ気味だったのだが、きちんと集中できたのはありがたいことだ。

 やはり体調が万全でないと、ちゃんとした仕事は出来ないということだなあ。

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Virtual PC for Macを使ってみた

 私はずっとMacintoshユーザーなのだが、最近はどうしてもWindowsも使わないといけない状況が増えつつある。なんといっても取引銀行のオンライン決裁サイトは、Windowsしか対応していないときたもんだ。(ちょっとは考えて欲しいなあ、某MTFGさん)
 仕方ないので、メインマシンとして使っているMacintoshG5の横に、旧式のWindowsマシンを置いて、ほぼ銀行との取引専用機のように使っているのだが、この2台が1台にまとめられれば大変に便利なわけだ。
 私のほかにもこんなことを考える人は多いと見えて、以前からMacintoshのOSのうえで、Windowsを動かす、いわゆるエミュレーションソフトというのが作られていた。大きな流れはふたつあったのだが、そのうちの一つ「Virtual PC」が、数年前にマイクロソフトに買収されたのだ。

 このたび、最新バージョンの「Microsoft Virtual PC for Mac」が手に入ったので、さっそくインストールしてみた。
 インストール作業自体は、インストーラーの指示に従って行えばよいのでけっこうカンタン。ただ、Windowsのセットアップにさしかかると、Windows独自の用語なども出てくるので、戸惑うことも。幸い、添付のマニュアルがよく出来ているので、とくに大きな問題もなくインストール作業を終了することが出来た。

 実際に起動させてみると、Macintoshの画面のなかにWindowsの画面が出てくるわけで、なんとも不思議な感覚。キーボードやマウス、インターネットに接続するLAN環境などは、そのまま使用することが出来るし、プリンタやスキャナなどの周辺機器も、設定さえしてあげれば共有することが可能。
 残念ながら、取引銀行とのオンライン決裁サイトからは、認証の問題ではじかれてしまったのだが、これは半ば予想の範囲内。融通が利かないとも思えるくらいのほうが、セキュリティに関しては安心できる。

 だが。
 遅いのである。なんとも遅いのである。
 エミュレーションソフトなので、あるていどの遅さは覚悟していたのだが、この同じソフトの以前のバージョンのほうが早かった気がする。当時はOS9で、CPUはせいぜいPowerMacG3。現在のG5からすれば二世代は前のCPUだ。
 これはいったい、どういうことなんだろう。
 私のMacintoshの師匠によれば、「ひょっとするとマイクロソフトはウィルス対策などを重視するあまり、よけいな処理を多くしているのかも」ということだったのだが、期待していたぶん、ちょっと悲しい。
 しかも、このソフト。本当ならばとっくの昔にリリースされていたものなのだ。開発に不具合が生じたとのことで、数ヶ月(半年近く?)待ったうえでのこのできばえ。
 もうちょっとなんとかならないもんかねえ。

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ちょっと変わったお仕事

 今日は、午後から赤城さんの本業(副業?)の戦史研究家としてのお仕事のお手伝い。日本の未来を(大袈裟でなく)背負う人たちの前で行う講演会の講師として赤城さんが招かれたので、私もマネジャーとして同席した。
 赤城さん、考えてみたらドイツ現代史の研究家としては将来を嘱望されていた人なんだよなあ。何を間違えてこうなったのやら判らないけど、こっちとしてはドイツ現代史研究家よりは、面白い小説を書いてくれるほうがありがたいんだけど。
 とはいえ、二人ともネクタイを締めて背筋を伸ばして歩くというのは、けっこう不思議な感覚だった。

 講演を終えて、ほっとした気分で赤城さんとタイ料理を食べにいく。ここはけっこうリーズナブルな値段で美味しいタイ料理が食べられるので私が気に入っている店。赤城さんの舌に合うか心配だったのだが、どうやら喜んで頂けたようで一安心。
 こういう良い店が、家の近所にあるというのは嬉しいものだ。

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こう来たかぁ!

 今日発売の「ヤングチャンピオン」。電車の中吊り広告を見て、思わず凝固してしまい、普段は買わない雑誌なのだが、会社近くのコンビニに立ち寄って買ってしまった。
 青池保子の『ブラックジャック』。

 浦沢直樹が『プルートゥ』を描いているのに刺激されたのか、ずいぶんと思い切った企画を考えたなあ、と思って読んでみたら。

 ………こう来たかぁ!

 驚きのあまり、つい会社で書き込んでしまった次第。

 お近くのコンビニ、書店で、ぜひ。

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『銀河英雄伝説』PC版ゲームのユーザー説明会に参加

 午後から『銀河英雄伝説』のPC版ゲームについてのユーザー説明会に行ってきた。何度も繰り返して書いてしまうが、私はパソコンゲーム自体をやらないので、ユーザーから会社あてに苦情のメールがてんこ盛りになって届いていても、いまひとつ実態が見えない状態だった。
 で、行ってみて驚いた。このゲームで陣営(同盟側と帝国側がある。フェザーンは……)の上層部になった人は、一日18時間もゲームをしなければいけないことがあるらしい。これ、冗談抜きで生命が危険にさらされる状況だ。『銀河英雄伝説』で人死にが出た、なんて洒落にならない。うーん。

 メーカーが主催するユーザー説明会ということで、こちらはあくまでもオブザーバーの立場でいたのだが、二つ三つ、私の意見も求められることがあった。人前で話す機会などほとんどないので、ものすごく緊張した。こちらの言わんとしたことは伝わったようだけど。

 ともあれ、せっかくの休日、遠方より足を運んでくださったユーザーの皆さんには、いくら感謝してもしたりないほど。今後は、もっと楽しいイベントでファンの皆さんと交流を図りたいと思う次第。

 ……と、なんだか会社のwebに書いたことと同じような内容になってしまったが、ま、そういうこともあるさね。

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珍客を見に、友が来る。また楽しからずや。

 昨日に引き続いて可愛いお客さんが滞在している。今日は、このお客さんの顔を見ようと、友達までやってきた。例外なく言えるのは、子育てをしたことがある人ほど、他人の赤ちゃんを見たがる。もちろん、私もその一人。
 私の場合は、「うちの子もこんな時期があったんだよねえ」とか言いつつ、(昨日も書いたけど)自分の子供の時は毎日の育児に精一杯で、手放しで可愛い、と言える余裕がなかったからなんだけど、ほかの人はどうなんだろう。(ちなみに、もう一つの隠れた理由として、うちの子にもこんな可愛い時期があったんだと思い出すことで、現在のかわいげのなくなった子供に対する愛情を取り戻すというのもある)

 ただ、今日は明日に控えた『銀河英雄伝説』PC版ゲームのユーザー説明会の準備で、おちおち可愛がってもいられず。今日になって、メーカーがアクションを起こしてくるとは予想外だったなあ。
 世の中には、こちらの予想の裏を付いてくる人たちというのが常にいる。もちろん、それに対してこちらが付き合う義理はない。こちらはこちらで、自分たちの判断基準をしっかりともって、コトに当たればよいだけなのだから。

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珍客がやってきた

 ちょいと事情があって、友人のところの生後2ヶ月になる赤ちゃんを二日ほど預かることになった。まだまだ首も据わっていない赤ちゃんを預かるというのには、ちと不安もあったのだが、一応は経験者だし、私の両親もいるので何とかなるだろうと。
 やってきた赤ちゃんを見たら、本当に可愛い。うちの息子もわずか4年前はこうだったんだよなあ。
 あのころは、育てるのに精一杯で、可愛いなんて思う余裕もあまりなかったのだけど、こうして抱っこしていると、まさに天使。
baby.jpg

 数時間おきにミルクを飲ませなければいけないのは確かに大変だけど、目を離すと何処に行くやら判らない息子の現状を考えれば、これはこれで楽かも知れない。

 でも、いつも思うんだけど、人間の一生のうち、寝てさえいれば褒められる時期なんてのは、本当に赤ん坊の頃だけなのに、どうして寝ていないんだろうなぁ。

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台風接近

 大型の台風が接近しているようで、東京は朝から強い雨。

 そんななか、午後一番で某映画会社で打ち合わせ。まだ明かすわけにはいかないが、来年に向けて新しい企画を仕込み中。おそらく、もうすぐ発表できると思われるが、きっと驚かれる人も多いだろう。それくらい、サプライズな話(笑)。

 月曜日に、『銀河英雄伝説』のPC版ゲームのユーザー説明会を控えているため、バタバタと忙しい。主催するのはゲームメーカーなのだが、こちらはこちらで用意することがあるので、社員総出で準備作業。

 そんな忙しさのせいか、昼前から左の目がおかしい。まぶたがピクピクしている。視界に影響はないのだけど、なんか気になる。うーん。

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読書が楽しめない商売

 今日は朝から原稿読み。
 うちの会社でマネージメントをしている作家のひとり、横山信義氏の新作が届いたので、チェックを兼ねて読む。こうなると、話の筋を追うなんてことは出来なくなる。ひたすら、前後の整合性や記述が正しいか、などを考えつつ、メモを取りながらの「作業」となる。
 この業界に関わるようになった頃、大先輩の編集者に「この稼業に入ると、純粋に読書を楽しむことは出来なくなるよ」と言われていたが、ホント、因果な商売だ。

 ことに架空戦記のチェックともなると、『戦史叢書』や『大東亜南方圏地図帖』などの資料をひっくり返しながらの作業になる。海戦場面などのチェックに至っては、方眼紙にコンパス、分度器を駆使して読むことになるから、机の上はもう大変。

 正直、ここまで考えなくてもいいのかなあ、とも思うのだが、これをやっておかないと、こっちが落ち着かなくなる。
 まさに因果な商売に就いてしまったなあ、と嘆く次第。

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行列の出来る××

 今朝は朝イチで、音羽にあるK社(どっちやねん!)で打ち合わせ。護国寺の駅からトコトコ歩いて行く途中、行列の出来る和菓子屋の前を通る。(これで、どっちかは判ったでしょ?)朝から豆大福を買う行列が出来る、というのだから、凄いものだ。確かに、ここの豆大福は餡が甘いわりにさっぱりしていて、餅の香りもすごく良く、美味しいのだ。
 ただ、食べ物を買うのに行列に並ぶ、というのが、どうにも苦手なので素通りする。

 自宅の近所にも、行列のできるトンカツ屋がある。聞くところによれば、薄切りの豚肉を何枚も重ねて揚げてあるとのことで、とても美味しいらしい。
 うーん。確かに旨そうだけど、さりとて並ぶかどうかは微妙なところ。しかも、相手がトンカツだけに回転率は悪いだろうから、かなり長時間並ぶことになるだろうしなあ。

 世の中には並ぶのが好きな人、というのも居るらしい。先日、テレビで見た人は「並ぶとよけいに美味しく感じる」とのことだった。ま、判らないでもないのだけど。

 私の場合は、「いつも行列があるのだけど、そのときたまたま列がなかったので入ってみた」というのが、一番美味しく感じるなあ。駄目ですか。そうですか。

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ラジオもいいね

 昨日の軽井沢行きで、風邪を引き込んだらしい。昼食後、会社近くの病院に行って薬をもらってきた。ここのお医者さん、大ベテランの女医さんで、診断は確かだし、薬も実績のある副作用の少ない薬を使うわりには良く効くので、大変にありがたいのだが、何せ物言いが厳しい(笑)。知らないで入った患者さんはびっくりするんじゃないのかな。ま、慣れてしまえばそれも信頼のうちになるのだけど。

 最近、車を運転するときには、iPodを車載キットと組み合わせて音楽を聴いていた。iPodのなかに800曲近いライブラリを入れてあるので、たいていのドライブでは充分に間に合う。以前のようにCDを持ち込んでいると、CDを交換する手間など面倒も多かったのだが、非常に快適。
 ただ、昨日はふと思い立って、FMラジオを聴いてみた。

 まだサラリーマンをやっていた頃、出社時間に聴いていた番組が、パーソナリティもそのままで放送していたのには驚いた。もう15、6年前からずっと続いていることになるぞ。(と思って調べてみたら、途中1年間ほど「休暇」をとっていた時期があったらしい。)
 うーん、なんとも懐かしい。あの頃は常に新しいコトにチャレンジしていた日々で、大変だったけど楽しかったなあ。
 もちろん、今の生活にも満足しているんだけどね。

 ということで、たまにはラジオを聴いてみるのも面白いかも、と思いつつ、関越自動車道を走っていた次第。

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またまたまた軽井沢

 今日は朝から軽井沢。赤城さんが軽井沢にある夏の仕事場を引き払うので、その引っ越しに行ったのだ。
 昨日から続く雨のせいで、関越自動車道は50キロから80キロの速度制限。いつもは130キロくらいまで飛ばす車も見るのだが、さすがに今日はみんな大人しい運転だった。
 インターチェンジから軽井沢市街につながる道には、例によって濃い霧が渦巻いていたが、走っている車自体がシーズンの頃と比べてとても少ないので、余裕をもって運転することが出来た。

 昼食は田中さん、赤城さん、私の3人で食べる。中軽井沢から少し登ったところにあるリゾート施設のレストラン。このレストラン、鄙には稀な、などと言ってしまうと失礼なのだが、かなり凝った料理を手頃な値段で食べることが出来る。軽井沢からだと車がないと来にくい場所にあるのに、美味しそうな地ビールなどを提供しているのが困りもの。我慢するしかないんだけどさ。

 食事を終えて田中さんを山荘にお送りしたら、あとは荷物を積んで出発進行。
 またしても霧深い峠道を通り抜け、高速道路に乗る。復路は行きに比べて若干、雨も小降りになっていた感じ。
 赤城さんを隣に乗せているので、いつにも増しての安全運転で、2時間半かかって東京に到着。
 赤城さんのご自宅に荷物を運んで、今日のお仕事は終了。

 来週には田中さんの引っ越しがあって、それで今年の軽井沢往復生活はひとまず終了。今年はこのあと、ちょっとした用事で何回か行く可能性があるのだが、それはオマケみたいなもの。
 去年は冷夏に祟られて、軽井沢は涼しいというよりは肌寒い、いや、寒いという感じの日々が続いたうえ、東京は冷房知らずの涼しい日々で、まったく何のために軽井沢に来たかわかりゃしない、などと田中さんの愚痴を聞かされる羽目になったのだが、今年は充分、軽井沢の優位さを満喫できたのではなかろうか、と思う。
 「快適な環境にいたわけだから、さぞや仕事も進んだだろう」などと考えるのだが、どうもそういうわけではないらしい。うーん。

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何もない日曜日

「○心と秋の空」という言い回し通り(○のなかには好きな文字を入れること)、昨日の好転が嘘のような雨模様。いろいろやろうと思ったことがあったんだが、文字通り流れてしまった。

 仕方ないので、家の中で出来る趣味を楽しもう、ということで、料理をいろいろとやってみた。昼から中華鍋を振り回していると、気分だけは晴れる。我ながら安上がりなストレス解消法だ。

 明日は、また軽井沢に行かねばならない。
 少しは天候が回復すればいいのだけれど。

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ちょっとびっくり

 今日は午後から女房の買い物に付き合った。
 1ヶ月に1度くらいのわりで、こういう日がある。「買い物」というよりは「買い出し」という感じで、子供の衣料品やなにやら、自宅の近所では売っていない(か、ものすごく高い)ものを買いに行くわけ。
 そんなときは、以前に住んでいた吉祥寺界隈まで出るのが通例。土地勘も残っているし、顔見知りの店なども多いので、1時間近くかけて車を転がしていくのだ。
 今日は、子供の衣料品や生活雑貨に加え、乾物屋さんに寄って鰹節と煮干し、それに桜エビのちょっといいやつを買ってきた。鰹節は雄節で手頃な大きさのモノがあったので、嬉しかった。あ、このあたりは女房の買い物というよりは、私の趣味だ。

 たっぷり半日楽しんでの帰り道。自宅の近く、ちょうど代官山を通過するあたりで、道路の上をひらひらと舞う怪しい影に気付く。
 一瞬、鳥かなと思ったのだが、なんとコウモリ
 いやはや、代官山の小洒落た店の前を、コウモリが乱舞する様というのは、思わず『東京ナイトメア』を連想させる光景だった。
 私が気が付かないだけで、けっこう身近にいろんな生き物が暮らしているのかな、と思った夕暮れだった。

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いつもの通り忙しい毎日……

 今日も今日とて、お仕事ざんまい。久しぶりに企画書なんてものを作り上げたので、とても肩が凝った。スタッフには、「社長が書く文章って、硬いですよね」と笑われるし。いいんだよっ!企画書なんだから。(と、自分でも言い訳になっていないと思う言い訳)
 たった社員3名の会社とはいえ、やはりいろいろと新しい仕事を見つけていかないとオマンマの食い上げになってしまう。わずかとはいえ、余裕がある今のうちに来年、再来年の仕事を確保していく必要があるわけで、日々の仕事に追われる毎日のなかでは、けっこう難しいことでもある。

 などと言いつつ、週末は家族サービスにも努めなければいけないわけで、それはそれで楽しいのだが、やはり体力的にはキツイものがありそう。ま、世の中のお父さんたちは皆、このような状況で頑張っているわけだし、ここで弱音を吐くわけにはいかんですなあ。
 頑張ろ。

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9月も終わりだね

 今日で9月も終わり。なんだかあっという間に終わってしまった気がする。来月は、田中さんも赤城さんも東京に帰ってくるし、ますます忙しい毎日となることが予想される。
 こうなると大事になるのが、スケジュール管理と体調管理。

 スケジュール管理は、厚めのスパイラル・ノートの1ページに1日ずつ日付を振り、これを手帳のように使用している。手帳より書ける面積が大きいので、打ち合わせのときなども、これを机のうえにおいてそのまま議事録を取ることが出来る。あらかじめ日付を振ってあるので、会議など期日が決まっているスケジュールは、その日のページに予定を書いてしまえばダブルブッキングも防ぐことが出来る。
 電子手帳やPDA、システム手帳や能率手帳など、いろいろと試してみたのだが、これが今のところ一番だと思える。だいたい、自分のスケジュールだけでなく、作家さんたちのスケジュールも把握していなければいけないわけで、なかなか大変なのだ。

 体調管理については、あまり自信がない。今年の夏前くらいには、酒も控えて、毎晩運動もして、などとやっていたのだが、いつの間にか元の木阿弥。酒量自体は抑えているが、最近はストレスを感じることも多く、どうしても飲んでしまう。
 気になっているのは、足の裏の痛み。ちょうど土踏まずのちょっと後ろ側が痛いのだが、ヘタをすると歩けないこともある。しかも長引いている。痛み出してから、そろそろ2ヶ月になる。鍼灸院で施療してもらえば良くなることは経験上わかっているのだが、なかなか行くヒマがない。そのときの説明によれば、ふくらはぎの筋肉がぱんぱんに張ると、これが足の裏に響いて痛みを覚えるということだった。うーん、とくに足を酷使しているわけではないのだけれどなあ。

 10月なかばには、あるていど仕事も落ち着くと思うので、医者に行くとしてもそれから。それまで身体が保てばいいんだけどなあ。

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オアシスに行って来た

 午後一番から徳間書店で3件連続の打ち合わせに出席。新規企画の打ち合わせがひとつ、版権についての打ち合わせがひとつ、現在動いている企画での打ち合わせがひとつ。徳間書店を出たあと、中央公論新社に立ち寄ってから帰社。
 そんな激忙スケジュールのなか、「丸の内オアゾ」を覗いてきた。オアゾってのは、エスペラント語でオアシスを意味するとのこと。エスペラント語……なんか懐かしい響きだな。
 もちろん、お目当ては120万冊の蔵書数を誇る「丸善・丸の内本店」。会社の近所にある「あおい書店」が45万冊と謳っていたから、単純計算で3倍近い本があることになる。

 台風が近付いていることを実感させる激しい雨のなか、東京駅から小走りに横断歩道を渡って駆け込んだ「丸の内オアゾ」だったが、9月14日オープンの余韻が残っているのか、まだまだ人が多い。丸の内に新名所が出来たんで、見に行きましょう。という感じの人ばかり。ま、活気があるのはいいんだけど。
 肝心の丸善は、やっぱり人が多い。教養書や専門書の品揃えに感心しながら、文芸書の階に移ってみたら、とたんに人だらけ。
 天井まで設けられた書架に、明るい照明という、本好きにはたまらないフロア設計なのだけど、うーん、今日のところは落ち着いて見ることも出来ない。

 仕方ないので、1階入り口にあるチョコレートショップで、美味しそうなチョコレートを買って帰ってきた。今度は午前中に行くことにしよう。

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またまたまた軽井沢

 またまた軽井沢。
 今日はS社の編集さんが、田中さんと赤城さんに仕事の打ち合わせに来るので同席する必要があったのだ。日頃は車で来ることが多い軽井沢だが、やっぱり新幹線は速い。わずか1時間強で到着。
 垣野内さんたちと軽井沢に来た23日から、わずか5日しか経っていないのにも関わらず、秋は一段と深まった感じ。平日だけあって、ずいぶん人も少なくなり、軽井沢の別荘地も落ち着いた佇まいを見せていた。

 打ち合わせが終わったあと、山荘近くの喫茶店で遅めの昼食。ここは自然食を中心にしたレストランで、味は大変によろしいのだが、犬同伴歓迎の店なのでちょっと考えてしまう。私は犬大好き人間なのだが、やはり食事をする場所には(ことに調理をする場所には)入って欲しくないと思うのだ。やっぱり臭いがね。
 ここ数年、軽井沢は「犬を同伴出来るリゾート地」として街全体で売り出していることもあり、大型犬を連れた人を多く見るのだが、なかにはマナーの悪い飼い主もいて閉口する。この場合、犬のしつけが悪い、というよりは、飼い主の方に問題があると思う。
 共存共栄というと大袈裟だが、お互いに気を付け合って、気持ちよく生活できればそれに越したことはないのだから。

 午後からは、田中さんの新作、新潮社刊の『天竺熱風録』についての編集者インタビュー。新潮社の編集のAさんには、この本の原稿を取るまで、じつに8年以上もお待ち頂いた。なんとも申し訳ないと思うが、待って頂いた甲斐はあったと思う。
 本の詳しい内容や、発売日などについては、すべて私の会社のwebで紹介するので、そちらを参照していただきたい。

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忙しいのはいいんだけどね

 前の週は休日が2日もあって、ほとんど仕事も出来なかった感じだった。おかげで週明けの月曜日は電話や来客に追われた日となった。
 ほんと、少しは落ち着いて仕事をしたいと思うのだが、現状ではとても無理。やはりスタッフの増強を考えねばならない時期に来ているのかも知れない。
 でも、スタッフを一人増やすとなると、それなりに責任も大きくなるし経費も掛かる。もちろん、それを上回るメリットはあると思うのだが、なかなか踏ん切れないのも事実。
 難しいところだね。

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食材あれこれ

 『鬼平犯科帳』には、様々な食べ物の描写が描かれ、物語の奥行きを広げるうえで大きな役割を果たしている。作者の池波正太郎氏は、おそらくご本人も「食べる」ことにこだわりをもっておられたのではないか、と感じさせる。
 さらには、当時の食材の考証も誤りがない。以前、ほかの方の作品だが、江戸時代の長屋で白菜の漬け物でメシを喰っている場面を読み、げんなりしたことがある。白菜は明治以降に日本に輸入された野菜であることくらい、少し調べれば判ることだと思うのだ。

 以前、田中さんが『バルト海の復讐』という作品を書いたとき、新大陸発見の前の北部ヨーロッパの食事が、いかに貧相なものかを力説していた。考えてみればジャガイモもトマトもないわけだから、いまのドイツ料理、イタリア料理なんてものは殆ど作ることが出来ないわけだ。ジャガイモのないドイツ料理、トマトを使わないイタリア料理なって、ちょっと想像できない。

 酒にしたところで、麦芽を使ってビールを作る技術自体は古代エジプト時代には原形が出来ていたようだが、主食である麦をビールの生産に回すことは、集団農業によって収量が増えてからでなければ考えられないことだろう。もっとも、ビールの原料になる大麦は、直接の食材にはならなかったようだが、余裕がなければ同じ畑で、大麦よりは小麦を作っただろうし。

 そう考えてみると、いまの「○○料理」と呼ばれるものも、伝統的な料理は数少ないのかも知れない。トマト伝来前のイタリア料理なんて、いったいどんなものだったのか、ちょっと気になるところである。

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美味しい焼酎の飲み方

 ここのところ真面目に仕事をしている。といっても、別に何か原稿を書いたりしているわけではない。『銀河英雄伝説』の関連商品がらみの問題が持ち上がり、いろいろと考えておるのだ。
 日頃、与太話ばかりしている私だが、大きな問題の最終的な判断はすべて一人で考えて結論を出すことにしているので、なかなか大変なのだ。もちろん、ほかのスタッフは貴重な助言やアドバイスをくれるし、大変に心強い味方なのだが、代表取締役の任に付いている以上、最後の責任は自分で負わねばならないのだなあ。

 などと考えつつ、麦焼酎を口に運ぶ。今日の酒は、福岡県朝倉の麦焼酎「千年の眠り」を選んだ。長期熟成と銘打つだけあって、焼酎のくせに薄い琥珀色をしている。最初はストレートで飲んでみたのだが、少し加水したほうが香りが立つようだ。
 せっかくなので空き瓶を見つけてきて、割り水をしておいた。本当は割り水をして1ヶ月くらいおいてみたいのだが、どうにも我慢が出来なくなって、すぐに飲んでしまう。もちろん、きちんとした焼酎は加水をしてすぐでも充分に美味しいのだけど。

 こうして仕事のことを考えながら酒を飲むと、ついつい酒量が増えてしまう。
 困ったものだ。

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鬼平と小遣い

 先日の軽井沢にて。
 講談社マガジンZ編集部のN氏たちと旧軽井沢を歩いていると、『鬼平犯科帳』の話題になった。
 『鬼平犯科帳』のなかで、鬼平が、なにか情報をもたらした密偵たちに、「これで一杯やれ」などと言って小遣いを渡す場面がよくあるのだが、これ、小遣いとしては多すぎやしないか、という話になった。
 たいてい二分。へたすると一両。
 作中の解説をそのまま受け取るとすれば、一両は現代の一〇万円以上の使いでがあったと思われる。ってことは、五万円とか一〇万円とか、平気で小遣い銭として渡してしまっているわけだ。

 平蔵さま、ちょっと多いんじゃありませんかい?

 田中さんいわく「いやいや、お金を渡して働くのならば良いのでは。世のなかにはお金だけもらって、知らん顔という人も多いんだし」
 えーと、私の顔を見ているのは、なにか意味があるんでしょうか。

 とりあえず、その場の結論としては「鬼平が、江戸の街のチップの相場を引き上げている」ということになった。
 うーん、それでいいのか。

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やっぱりちゃんと見てるんだ

 23日の休日。
 垣野内さんたちと、南軽井沢・塩沢湖畔にある「絵本美術館」と「エルツおもちゃ美術館」に足をのばす。
 田中さんや赤城さんのお世話で、夏の軽井沢に顔を出すようになって七年目になるが、ここには行ったことがなかった。やはり旧軽井沢に拠点がある身としては、線路をまたいで反対側までは、なかなか行かないものだ。

 結論から言うと、なんで今まで行かなかったんだろう、と思うくらい楽しい施設だった。ことに、絵本美術館のほうは展示内容も豊富で、庭もきれい。喫茶室の雰囲気も良いということで、また行ってみたいと思わせるものだった。

 その後は中軽井沢の「かぎもとや」で昼食を楽しんだり、やはり軽井沢に来たならばということで南口のショッピングモールを覗いたりして、夕方までたっぷり軽井沢を楽しんで頂いた。

 垣野内さんたちを乗せた新幹線が軽井沢駅を出発してすぐ、雨が本格的に降り始めた。あれれ、と思っていたら今度は浅間山が小噴火。
 なんというか、天はきちんと見ているんだなあ、と思える休日であった。

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こすとだうん?

 今日も軽井沢。田中さんの『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズに、いつも美しい挿画を描いて下さっている垣野内成美さんとアシスタントの皆さんに、感謝の気持ちを表そうと田中さんが皆さんを軽井沢にお招きしたのにおつき合い。
 浅間山の火山灰に加え、当日朝の天気予報では雷雨注意報が出ていたり、と、かなり心配だったのだが、蓋を開けてみれば天気は良く、火山灰も草木をうっすらと覆っているくらいで、まったく問題はなかった。
 旧軽井沢の商店街を散策したり、旧三笠ホテルまで足をのばしたり、と、軽井沢の秋を満喫して頂けたと思う。
 明日は南軽井沢の塩沢湖あたりを散歩する予定。

 話は変わって。
 田中さんから、新しいサインペンを持ってくるように頼まれた。田中さんは原稿の執筆に0.2ミリのサインペンを使っているのだが、同じメーカーの同じ商品のくせに、どんどん書ける枚数が減っているのだという。最初は1本で原稿用紙40枚近く書けたというのだが、いまでは20枚がやっとだという。
 田中さんの筆圧や書き方がそれほど変わるはずもなく、やはりサインペンのインクの量が減っていると考えるのが妥当だろう。ただ、それくらいの違いでは、ほとんどコストも変わらないことだと思うし、なんとも不思議な感じがする。謎だ。

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耳かきがすき

 耳かきが好き…というと、変な顔をされることが多い。でも、好き。ヒマさえあればこしこしと耳をかいている。海外に行くときも、竹製の耳かきを持っていくくらいだ。
 耳鼻科のお医者さんに言わせると、耳かきはしないほうがいいらしい。それはわかっているのだが、ついつい耳かきに手が伸びてしまう。

 今日も、どうにも耳のなかが痒かったので、耳かきをしていた。しばらくかいていたら、鼓膜になにかが響くようなボコボコという音がするようになり、さらに痒みが増した。以前にもこのようなことがあり、不安になって耳鼻科に行ったところ、鼓膜と耳道のあいだに耳あかが引っかかっていて、ぼこぼこと音がしていたとわかったことがある。きっと今回もこの手だろうと、音のする方の耳の穴を下に向けて手のひらで叩いてみたりしたのだが、事態は改善されず。
 しかたないので、綿棒を突っ込んでぐりぐり回すことを繰り返していたら……出ました。
 耳あかではなく、長さ2センチくらいの「髪の毛」が入ってました。
 そりゃあ痒いよなあ。

 でも、どうやって耳のなかに入ったのだろう。謎だ。

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美味しい茄子にはトゲがある

 あっという間に三連休も最終日。今回は休日出勤も入れず、家族サービスに励んだ。日頃、留守がちなだけに、こういう機会をこまめにとらえておくのが家庭円満のコツなのだ。
 具体的になにをやっていたかと言えば、ほとんど料理。朝昼晩の食事に加え、手作りおやつなどを作ってポイントを稼いだ(笑)。

 今晩のおかずは、漬けマグロの山かけに、蒸し茄子の胡麻ソース。いたって簡単ながら、秋茄子の美味しさを存分に楽しむことの出来る献立。いそいそと茄子の下ごしらえをやろうと思ったら、やられた。
 茄子のヘタに生えている小さなとげが、なんの拍子か、指先に刺さってしまい、そのまま折れてしまったのだ。見ると、人差し指の表皮の奥に、黒っぽいトゲが見えている。なんとか出ないものかとぎゅーっと絞ってみたりしたのだが、出てこない。
 たちの悪いばい菌でも付いていたら面倒なコトになりそうだが、ま、そんなことも滅多にないだろうと、消毒薬を塗ってそのままにしてしまった。

 こんなこと田中さんに知られたら、「茄子なんてものを食べようとするから、そんな目に遭うんだ」とか言われそうだなあ。

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納涼船に乗った。

 先日、岐阜で行われた第43回日本SF大会「G-con」。その東京スタッフの打ち上げ宴会が、東京湾納涼船の一室を借りて行われた。
 東京湾納涼船は、東京湾の夜景を海上から楽しめるということで、人気の高いアトラクションのひとつ。ことに昨日は今シーズンの営業も終了間際(9月20日まで)ということで、満席の盛況となっていた。
 本来ならば、ビールの紙コップ片手に立ち飲みをせねばならないところだったのだが、スタッフの一人が奔走してくれたとのことで、贅沢にも個室座敷を確保することが出来たわけ。

ofune.jpg

 私もG-conでは印刷物の編集を手伝ったり、ゲスト受付のヘルプに入ったりしたことが認められたらしく、スタッフ名簿にも入っていないのに呼んでいただいた。で、さらに図々しく、息子を連れて参加させて頂いた。騒がしくして済みません(笑)。

 打ち上げの宴会だったのだが、やはり会場の一角ではこれからのSF大会の企画について、白熱した議論が繰り広げられていた。やっぱりコンベンションが好きな人たちなんだねぇ。

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変なダイレクトメール

 社員3名という零細企業ながら、代表取締役などという役職がついていると、いろんなダイレクトメールが届くようになる。
 その9割9分までは、そのままゴミ箱に直行するものなのだが、なかには笑ってしまうものもある。

 先日、届いたモノ。相手は金貸し業者。
 「弊社では、誠に勝手ながら、貴方様の審査をさせていただきました。その結果、貴方様への融資限度額は300万円とさせていただきます。」
 念のために言っておくが、私の会社は銀行に対してすら無借金経営。これは別に経営資金が潤沢にあるわけではなく、借金してまで仕事を広げる気がないだけなんだけど。
 「勝手に審査」するのは構わないけど、せめてもう少し限度額を上げて欲しかったなあ。どうせ借りないんだから、気分だけでも景気のいい話を聞きたかった(笑)。

 でも、これくらいのものは日常茶飯事レベル。先日、届いたモノは会社中で大笑いのネタになったのだ。
 詳細は明日、このBlogで。(つづくんかいっ!)

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またまた軽井沢

 またまた軽井沢に出張。今日は赤城さんの新作のプロモーションの一環として、光文社 カッパ・ノベルズ編集部のW編集長が、赤城さんにインタビューをするため、わざわざ軽井沢まで足を運ばれる、と聞いたので、私も同席するため車を飛ばした。

 実は、木曜日の夜は長崎で焼酎、金曜日の夜は友人知己とビール、土曜日の夜はSF大会スタッフたちと宴会で焼酎、日曜日の夜は古くからの友人と差し向かいでビール、と、ずっと飲み続けだったんで、いささか体調に不安があったのだが、いざハンドルを握ってしまえば気分はよくなる。ことに今日は天気もよく、道路も順調に流れていて、まさにドライブ日和。

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 インタビュー自体は、私が代表を務める会社の軽井沢事務所で行われた。上の写真がそのときの風景なのだが、うーん、椅子だけはちゃんとしたのを揃えたほうが良さそうだなあ。インタビューの内容については、近日開設予定のカッパ・ノベルズのwebサイトでお読みいただけるので、ぜひ楽しみにお待ち願いたい。ちなみに、赤城氏の新刊情報については、このサイト(有限会社らいとすたっふ)でお伝えしているので、こちらをよろしく。

 インタビューが一段落して空を見れば、すでに西の空は夕焼けが始まっている。何度も書いているが、軽井沢は日が落ちてからが本当の姿。高原のリゾートだけに、昼間は意外と紫外線も強く、陽が当たった肌が痛いくらいなのだが、夕暮れ時になると、空気はすーっと冷えてくるし、風も涼しくなってくる。
 本当はのんびりビールでも傾けながら、赤城さんと映画についての馬鹿話でもしたいところなのだけど、残念ながら明日の仕事を考えると、楽しみもそこそこにして、東京に帰らないといけないのだなあ。

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長崎で「ちきゅう」を見た

 「長崎までちきゅうを見に行ってきた」というと、誰もがけげんそうな顔をする。「ちきゅう」とは「地球」にあらず。独立行政法人海洋研究開発機構を中心に建造が進められている地球深部探査船のことだ。
 現在、日本、アメリカを中心として「統合国際深海掘削計画」(Intergrated Ocean Drilling Program:IODP)が進行中だ。これは、日本、アメリカ、それにヨーロッパ諸国が提供する掘削船を用い、いまだかつて人類が到達したことのない地球深部に科学の目を届かせよう、というもの。そのなかでも中心的な探査船となるのが、「ちきゅう」となる。
 この「ちきゅう」は、いままでの掘削船とは異なる掘削法(ライザー工法)を採用することにより、水深2,500m(最終目標は4,000m)の深海域で、さらに7,000mを掘り抜く能力を備えている。海底の地殻は、陸上のそれと異なり、地殻の厚さは6km程度。その下にはマントルがある。つまり、この「ちきゅう」はマントルまで掘り抜くことが可能だということだ。もちろん、このような試みはかつて行われたことがない。いわば、人跡未踏の地をめざす探査船なのだ。
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 今回は、小松左京氏の秘書を務められる乙部氏の尽力により、私が所属する「宇宙作家クラブ」のメンバー有志による取材が実現した。
 三菱造船香焼工場の岸壁で対面した「ちきゅう」だが、なんとも特徴的な外観をもつ船だった。
 船体中央にそそりたつデリックは、海面上からの高さ121m。この真下にはムーンプールと呼ばれる開口部があり、そこからドリルパイプが海底に向けて降りていくわけだ。
 下の写真がムーンプール。名前の由来は「月が浮かんで見えるほど静かな海面が見えるプール」ということらしい。なんとも風流。
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 海底には噴出防止装置(Blow Out Prevebter:POB)が置かれ、海底に掘った穴をふさいでいる。このBOPがミソなわけで、これがあるおかげで万一、地層のなかに溜まった高圧ガスなどの層を掘り抜いたときにも、これらの噴出を防ぐことが出来、安全な掘削を実現しているわけ。取材時、BOPは荷重試験を行っており、その重りの後ろにBOPが見える。
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 実際に掘削を開始すると、船は穴の上に数週間から数ヶ月、定点保持をする必要がある。そのため、「ちきゅう」には360度回転する6個のスラスタが設けられ、これらを自在に動かすことで、潮流や風などによる影響を排して、安定した定点保持をおこなっている。もちろん、GPSと連動しており、基本的には自動的に制御される。ここは「ちきゅう」の操船をつかさどるブリッジ。手前に置かれたコンソールが定点保持機構の制御装置だ。同じものが3つ搭載されており、万一の際でも万全のバックアップ体制をとっている。
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 しかし、どれほど最先端の科学探査船とはいえ、やはり日本の船。ブリッジには神棚がしつらえられていた。
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 ドリルで掘り抜いた地層は、円柱状のサンプル・コアとして船上に引き上げられる。このサンプル・コアを分析することで、地層が堆積した当時の気候や、地殻変動の様子など、さまざまなことがわかるわけ。ドリルパイプの長さ(9m)で出てきたサンプル・コアは、ここで1.5mに切断され、船内の冷蔵保管庫に納められるほか、船内のラボで分析をされる。
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 最後に見学したのが機関部。なんでも、日本では最新鋭のディーゼル機関を左舷右絃それぞれ3基+1基(予備)、都合6基+2基を搭載しているとのこと。実際に見たところ、非常にコンパクトにまとめられた、いかにも日本的工業製品という感じのエンジンだった。
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 見学後、三菱造船の従業員さん専用のシャトルで長崎・大波止埠頭に戻る。
 途中、イージス艦が岸壁に繋留されているのを見た。SF作家の林譲治氏によれば、「ちょうかい」だとのこと。なにか改装でも行われているのだろうか。
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 今回の見学は、興味深いモノばかりを見ることが出来た。このような探査船を建造、運用するためには、それなりの費用もかかることだと思うが、納税者の立場からしてみれば、こういうものにこそ、どんどんお金を使って欲しいと思う。いまは純粋な科学探査だが、これは宝の山を掘っていることと同じことなのだから。

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今日も早起き

 昨日は台風崩れの強風が吹き荒れ、風の音で夜中に目が覚めたのだが、今朝は自主的(笑)に早起き。これから長崎まで行くのだ。8時25分の飛行機を予約したので、空港には7時45分には着いていれば充分。でも、私としては遅くとも7時30分くらいには着いていないと落ち着かない。性格なんだろうな。
 新幹線に乗るときも、予約した電車の発車時刻よりも30分くらい前に東京駅に着いていないと、なんだか落ち着かない。充分に間に合うと頭で分かっていても、「この先、なにかあるんじゃないか」などと考えると、もうだめ(笑)。最近では「遅れたら次の新幹線に乗ればいいや」と開き直ることを覚えたので、まだマシになったのだけど。

 この性格が仕事にも反映されればいいんだけど、あいかわらず仕事は〆切直前(ひどいときは〆切が来た日の朝)にならないと本腰を入れてやろうという気にならないんだよなあ。これじゃいけないことはわかってるんだけどねえ。

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風の音で、夜中に目が覚めてしまった

 東京は7日の夕方から風が強まり、夜半過ぎには風の音が気になってなかなか眠つけないほど。せっかく眠りについても、風で家が揺れるので、先日来の地震で揺れに敏感になった身体は、はっとして目が覚めてしまう。とはいえ、こちらはせいぜい寝不足になるくらいだが、果樹などの農作物には被害が出ているのだろうなあ、と布団のなかで思っていた。ずいぶん前になるが、青森で収穫寸前のリンゴをたたき落として大損害を与えた台風があった。今度の台風18号のコースは、その台風に似ているとのこと。被害が少ないことを祈りたい。

 風といえば、会社の近所にある中野サンプラザの前は強風の名所。いわゆるビル風なのだが、あの特徴的な外見の建物のせいか、ほかでは穏やかな風が吹いているときでも、あそこの前だけは自転車がよろけるほど風が強いことがある。今日みたいな日は、きっとすごいことになっているんだろうなあ。
 うーん、ちょっと行ってみたい気もする。うまくすれば、飛べるかも……。

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ウィルス除けの神社に行こうかな

 厄日ってのがあるのだろうか。

 昨晩、会社をでるとき、メインマシンにウィルス検知ソフトを走らせたままにしたのが悪かったのか、メールソフトに保存されていたはずのメールがすべて消えていた。一瞬、顔が引きつった。しかも、このメインマシンで受信したと同時にメールサーバもクリアされる設定になっているので、いままで受信したメールはすべてどこかに消えていたことになる。
 それだけならまだしも、どうやら今日、はじめて行ったメールチェックと同時にトラブルが起こったようで、昨日の夜から今日の午後2時(はじめてメールチェックをした時間。今日は有明で行われたギフトショーを観てから出社したので、この時間になった)に送られてきたメールは、未読のまま、消えてしまったことになる。真面目な話、こちらのほうが大問題。

 溺れる者は藁をも掴むというが、なんとか別のマシンでメールサーバを覗いてみようと思い、モバイル端末のザウルスSL-C760を取り出したところ、今度はこれの電源が入らない。以前にも同様のトラブルがあったのだが、このときは何かの拍子に電源が入った。
 今度も、AC電源をつなげてみたり、はずしてみたり、なかに入れっぱなしになっているSDメモリカードを抜いてみたり、差し込んでみたり、電池を外したり、付けたりしても電源は入らず。正直、このまま捨てちまおうか、と思ったところで画面が明るくなった。その後は問題なく作動してくれた。何だったんだろう。
 それで、こちらでメールサーバを覗いてみても、やはりメールは残っていない。絶望。
 ま、たまたま8月末にメールのバックアップをとってあったので、最悪の事態は避けられたとも言えるのだけれど。

 諦めがついたところで、SL-C760についてインターネットで検索してみたところ、意外にも電源系のトラブルが多いようだ。LinuxをOSに用いたザウルスとして、けっこう使い勝手が良く、愛用しているのだが、必要なときに電源が入らないのでは使い物にならない。かといって、代替機になるような端末は持っていないし、ここはしばらくだましだまし使うしかないのかな。
 なんとなく機械に振り回された一日だった。

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ダイエーとオリックスと西武とロッテ

 今度は西武とロッテですか。そうですか。
 田中さんとの共通の話題の一つが野球について。でも、最近はあまりにファン不在の不愉快な話題が多いので、あまり盛り上がらない。去年は「20世紀最高の遊撃手は誰か」などという与太話で夜遅くまで盛り上がったものだったんだが。
 田中さんは、昔から「ブレーブス」のファンだった。で、オリックスが買収当時、ファンに向けて言っていた「ブレーブスという名前は残します」という約束を反故にしたところで「日本のプロ野球に見切りを付けた」そうで。いまはどうやら、マリナーズのファンらしいぞ。
 私は東京生まれの東京育ちとして、必然的にスワローズのファン。財務省(当時は大蔵省だったが)からの天下り副社長が会社の金でやった株式投資に失敗して、多額の損害を喰らったあたりから、球団運営もだんだん怪しくなったんだけどね。ま、お金がないゆえに神宮はドームにもならないわけで、それはそれで私の好みに合致しているわけ。
 ドーム球場って面白さ半減なんだよね。野球は屋内スポーツじゃないだろうが。

 そうそう。
 野球といえば、田中さんがよく言うのだが「ゲームフィールドの中から球をはじき出した方が褒められるのは、野球とせいぜいソフトボールくらいだろう」というひとこと。考えてみれば不思議なスポーツだな。
 もひとつ。
 これは某出版社の若手有能編集者(最近、販売に配属替えになってしまったが)が言ったのが「だいたいズボンにベルト締めて行うスポーツですからねえ」というもの。うーん、考えてみれば、ベルト締めて行うスポーツというと、野球にゴルフくらいか。(重量挙げは除く)
 だからなんだ、と言われても困るけど。

 このままいくと、パ・リーグは4球団になるし、古田率いる選手会はストライキを行うだろうし、なんだかファン不在のまま、突っ走っていく感じだなあ。その先にあるのは、野球人気の凋落だと思うんだけどなあ。

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自然災害てんこもり

 またまた大型台風が日本列島に接近している。
 今年は台風の「当たり年」のようで、すでに大きな被害が日本列島の各所に出ている。
 台風に痛めつけられて、浅間山が噴火して、とどめが地震。なんだか自然災害のオンパレードになりつつある。できればこれで収まってもらいたいのだが、はてさて、どうなることやら。

 事務所のスタッフの間では「キトラ古墳の壁画を剥がした祟り」という説が有力。
 なにが原因でも構わないので、そろそろ落ち着いて欲しいものだ。

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地震だ

 久しぶりにのんびりした週末だったな、などと女房と話しつつ、夕飯のカレーライスを口に運んでいると、家がゆらゆらと揺れた。地震だ。
 周期の長い横揺れがずいぶん長く続いたので、震源地は遠いと判断し、テレビをつけたところ、やはり近畿地方を中心として大きく揺れたようだ。

 プラントエンジニアとしての最後の仕事が、阪神大震災の復旧工事だった私としては、地震対策は日頃から心がけておかねばならんこと、と骨身にしみている。ただ、改めて家の中を見回してみると、ずいぶん危うい場所も目に付く。
 少なくとも、本棚などの背の高い家具は、ちゃんと固定しておかないと、いざというときに「凶器」になりかねない。また、棚の上にどんどん積み上げちゃっている箱(なにが入っているのか、すでに謎)も、ばらばらと降ってきたら、と考えると怖いモノがある。

 日本に住んでいる以上、地震から逃れることはできないわけで、せめて少しでも被害が少なくなるように、日頃から気を付けなければならないなあ、と思った次第。

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散髪に行ってきた

 ようやく散髪に行くことが出来た。
 私がいつも行く床屋さんは、私が2歳の時から通っているところ。最初は先代にお世話になり、先代が亡くなってからは、いまのご主人にお願いしている。
 面倒くさがりの私にとって、黙って座ればそれでよい、というのは何物にもかえがたい魅力。だいたいが「今日はどうします?」だの「もみあげはこのくらいでいいですか?」だの聞かれるのは、本当に面倒なのだ。いままで何度か別の床屋さんに行ったこともあったのだが、こういうやりとりが面倒なもので、いつもの床屋さんに戻ってしまう。
 もっとも、バリカンをいっさい使わずに、すべてハサミで仕上げるなどの丁寧な仕事ぶりが気に入っているというのもあるんだけど。

 ひとつ心配なのが、このご主人、私の父親とほぼ同世代。そろそろ引退を考えているようなのだが、そうなると毎月の散髪をどうすればよいのか、考えてしまう。
 お医者さんや薬屋さんは、かかりつけのものを持った方が安心だというが、床屋さんもその範疇に入ると思った次第。
 

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携帯電話を買い換えた

 そういえば。
 携帯電話を買い換えた。今度はSH506iC。そう、あの「胡散臭さ満点」のおさいふケータイだ。
 すでに全日空のマイレージカードにEdy機能がついているので、必要ないといえばないのだが、どうせ新しくするならば完全に相手の手のひらに乗ってやろうと思ったのだ。買い物履歴が個人情報と結び合わされるんだから、普通ならばぜったいに避けるべきことなんだけどね。

 いままではジョグダイヤル付きのSOシリーズを愛用していたのだが、なにを思ったのか、ソニーがDoCoMo用の端末からジョグダイヤルをなくしてしまったのだ。au用の端末には残っているんだから、べつにジョグダイヤル自体が不評だったというわけではあるまい。
 新しいSHの端末も、非常によく考えられて作られていることはわかるのだけど、どうしても文字の入力に遅れを取るんだよなあ。親指シフト愛好者の気持ちが少しだけ理解できた気がする。
 とくに戸惑うのは、前の携帯だったら右端にあった「改行」キーが左端にあること。これくらいは各メーカーで統一しておいて欲しい。キーアサインを変更出来るというのもいいな。

 マニュアルを読んだかぎりでは、うまく使えばこの携帯端末、簡単なPDAクラスの代用にはなる感じ。はたしてそこまで使いこなせるかは疑問だが、持ち歩く荷物がひとつ減るのならば、それに越したことはない。もっとも、万一のことを考えて、内部データのバックアップは必須とも言えるけど。

 ずいぶんと普及した携帯電話だが、いまだに田中さんは携帯電話を持とうとしない。そもそもデジタル家電やITグッズにまったく関心のない人なので仕方がないと思うんだけど。いまだに原稿は手書きだし。今回の浅間山の噴火のように、緊急な連絡を取りたいときにはやっぱり携帯電話を持っていてもらったほうが安心なんだけどなあ。
 あ、携帯電話は災害時にはつながりにくくなるのか。うーん、一番必要なときには使えないのだったら、無理に持ってもらう必要もないか。ふむ。

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軽井沢の状況

 浅間山の噴火がどうなっているか、ちょっと不安を抱きつつ、軽井沢に行って来た。
 結論から言ってしまえば、街はいたって平穏。観光客の姿も夏の盛りとは言えないものの、充分に賑わっていた。今回の噴火は(まだ総括するのは早いと思うが)、どうやら溜まったガスが抜けただけのようだ。現地の人の言葉を借りれば「浅間が屁をこいた」感じ。

 今回の軽井沢行きは、噴火よりも霧が怖かった。
 フォグランプを点けても、ほとんど変わらないくらい。前を走る車のテールランプを見失わないようにしつつ、かといって接近しすぎて追突しないようにしつつ、道をたどるのは大変に疲れた。
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 ちなみに、この写真はまだまだ霧が出始めの頃。このあと、大げさではなく「五里霧中」状態になったのだが、そのときは写真を撮る余裕なんてなかった。(いや、この写真だって問題なんだけど)

 そのぶん(というと問題だが)、本来の用件であった田中さん、赤城さんの仕事はぱたぱたと片づき、予定よりも早く帰途に付くことが出来た。

 ただ、帰り道、今度は豪雨に襲われて、またしても前の車のテールランプを見ながらの走行。これほどの雨ならばスピードを落とせばいいのに、周囲の車はよほど腕に自信があるのか、100キロを軽く上回るスピードで追い越し車線をとばしていく。ファミリー・ミニバンの私は、大型トラックの後ろに付き、のんびりと走って帰ってきた。

 軽井沢の別荘地は、そろそろ秋の気配が色濃くなってきた。
 今年は紅葉の時期を見計らって、白糸の滝あたりまでドライブしたいと思っていたのだが、はたしてそのころまでに通行止めは解除されるのだろうか。すべては浅間山のご機嫌次第ということになる。

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浅間山、噴火!

 明日は軽井沢で田中さんと打ち合わせ。
 久しぶりに車で行かないとなあ、などと思いつつ、夕食後、のんびりテレビを見ていたら「ニュース速報」が。
 なんと、浅間山が噴火したという。
 あわてて、軽井沢にいる田中さんと赤城さんに電話をしたところ、「午後8時過ぎに、突然大きな音がして、家が揺れた」ということ。壁に掛けたバスタオルが落ちた、というくらいだから、けっこうな揺れだったようだ。

 幸いにして、いまのところ大きな被害は出ていないようなのだが、相手は日本有数の活火山。甘く見ていると痛い目に遭いかねない。気を付けないと。

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お通夜に参列した

 その地域の特色を知るのならば、葬式に出てみればよい、と言ったのは誰だったか。
 そんなことを思いつつ、名古屋発のぞみ号に揺られていた。

 友人の祖母様が95歳の生涯を閉じられた、と聞いたのは30日の朝。すでに父親を亡くしている友人が喪主を務めるということもあり、四日市近在の友人の実家まで足をのばすことにした。
 先日も書いたが、新幹線を使えば名古屋くらいまではあっという間。ことに、東海道新幹線は本数も多く、ふらりと行って乗ることが出来るので助かる。
 結局のところ、中野の事務所を午後2時に出たのに、午後7時からはじまるお通夜に余裕で間に合うことが出来た。

 お通夜は、近所の方が中心になって執り行われるものらしく、なんとも家庭的な雰囲気のうちに終了した。私の住む東京では、お通夜といえど僧侶が呼ばれるものなのだが、ここでは近所の方がお経を唱えるのだった。
 地域全体の信心深さを感じさせる光景だった。

 こういう仕事をしていると、さまざまな場所のお葬式に出ることがある。それぞれに風習が違うので、戸惑うこともままあるのだが、故人をしのぶという目的はおなじ。
 出来るかぎりは私も参列して、故人の冥福を祈るのはもとより、遺族の方を励ますことが出来ればと思っている。もちろん、こういうことはないほうがいいのだけれど。

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電車の整備工場に行って来た

 息子を連れて、大井町にあるJR東京総合車輌センターの夏休みフェアに行ってきた。ようするに、電車の整備工場の工場開放だ。
 日頃は見ることの出来ない場所だけに、大井町の駅から会場までは、人の波が続いていた。

 実はこのイベントに行くのは3回目。そのため、見学ルートもだいたい決まってきた。まずは入り口で迷子札を作り、息子の首に掛ける。その後、ミニ電気機関車に息子を乗せてから、電車(113系)の試乗にならぶ。これは、実際の電車に乗って、引き込み線を往復できるというもの。
 これでだいたい大物は済ませたことになるので、あとは適当に見学したあと、食堂に寄って駅弁を食べる。最後は品川消防署が出張して開催している防災体験コーナーを覗いてくるのだ。

 今回は、10月16日に外房線、内房線でデビューを飾る新型車両、E257系が展示されていたので、それも見学。なんともスマートでスタイリッシュな電車だった。

 子供がいると、こういう催し物は本当にありがたい限り。
 毎年の写真をくらべると、子供の成長もよくわかる。最初は歩く姿も危うい感じだったのだが、今年は興味のあるものには自分から走っていってしまう。これも逆の意味で危ういのだな。

 来年はどんなものに興味を示すのかなあ、と思いつつ会場をあとにした。

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新幹線は便利だね

 今日は新前橋在住のイラストレーターの先生のところにご挨拶に行った。自宅のある恵比寿から大宮まで埼京線で行き、その後、新幹線に乗り換えて高崎へ。両毛線で新前橋まで行けば、ほとんど小旅行という感じ。
 打ち合わせは午後2時に終わり、いちど高崎まで戻って、ふたたび新幹線に乗って今度は軽井沢へ。
 田中さんと赤城さんと打ち合わせをして、またまた新幹線に乗り、ようやく東京に帰ってきた。

 考えてみれば、先週の木曜日は軽井沢、金曜日は名古屋、土日は岐阜、そして今日は新前橋と軽井沢。ほとんどデスクに座って仕事をしているヒマがない。当然のことながら仕事は溜まる一方。このままではまずいなあ、と思いつつも、自分の身体は一つしかない悲しさ、なんとか頑張るしかないのだ。

 それにしても、乗り慣れてしまうと新幹線っていうのは本当に便利な交通機関だ。無駄な公共事業には否定的な私だが、地方の自治体が新幹線の早期実現を求めてさまざまな活動をする、というのも分かる気がしてきた。でも、新幹線が出来たおかげで、いままで地元で買い物をしていた人たちが、より便利で品揃えの多い地方都市まで出かけていってしまうなんて現象(ストロー現象というそうだ。うまい比喩だと思う)も現実に起きているそうだから、コトは簡単ではないのだろうね。

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「視力の衰えるとき」

 SF大会では、参加者同士が自作のシール(プリクラサイズのもの)を交換する、という企画があった。各自、趣向を凝らしたシールを持ち寄り、見ているだけでも楽しかったのだが、時間の余裕がなく、大会当日までにシールを作れなかった参加者も多い。
 そんな人たち向けに、会場の一角でシールを作成するサービス「シール屋さん」が開業し、私もそのスタッフの一員として活動させてもらった。

 「シール屋さん」のスタッフは、全員がつき合いの長い、気心知れた者ばかり。参加者の皆さんから寄せられる要望に、ときに頭を悩ませ、ときに自らの技術力を試しつつ、こたえていった。

 そんななか、ふと気付いた。
 シール作成を希望されるお客さんに書いてもらった申込書を見ているとき、無意識のうちに書類を目から遠ざけている自分。
 あれ?

 東京の自宅に帰ってから、母親に聞いてみたところ、母も40歳そこそこのときには老眼を自覚していたという。
 うーん、ショックである。
 自らの肉体の衰えを明確に自覚したのは、これがはじめて。参ったなあ。

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SF大会に参加しました

 週末、岐阜で行われた「第43回日本SF大会」に参加してきた。SF大会とは、年に1回開かれる、SFファンのお祭り。あくまでもファンが主催する非営利のイベントで、今年は岐阜、来年は横浜、再来年は宮城、というように会場が転々とする。これは、それぞれの地域のSFファンが、「次は私たちが主催します」と名乗りを上げて開催するから。

 ということは、毎回、SF大会をやったことのない人たちがスタッフの中核をしめることになる。もちろん、開催地がどこであっても手伝いに参上する奇特なSFファンは少なくないのだが、それでも大部分のスタッフは初心者。当然のことながら不手際もおこる。
 でも、一部のファンをのぞいて、SFファンはそんな状況を寛容に受け入れている。参加するファンにしてみれば、みな同じSFファンという連帯意識があるのだろう。
 もちろん、主催する側がそれに甘えてはいけないのだが、こういう雰囲気が私は嫌いではない。

 実は今年のSF大会も、ずいぶんと開催前は不手際・準備不足が指摘されていた。ことに近年はネットが普及したため、悪い評判(というか、不安の声)はまたたく間に増幅される。
 正直、私も「大丈夫かなあ」と思いながら新幹線に乗ったクチだ。

 でも、会場に行ってみると、そこはやっぱり「いつものSF大会」。
 今回の会場は利用者の使い勝手をまったく考えていない設計だったんで、うろつくだけでストレスが溜まったりしたのだが、それはそれでご愛敬。
 とにもかくにも楽しい二日間を過ごすことが出来た。
 準備にあたった岐阜・名古屋の実行委員会スタッフに、心から「お疲れ様、楽しかったです。ありがとう」と伝えたい次第。

 来年は横浜での開催が決まっている。
 今度はどんなSF大会になるのだろうか。いまから楽しみだ。

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軽井沢まで新幹線で行ってみた

 また軽井沢に行く用事があったのだが、今回は新幹線で行って、現地でレンタカーを借りることにした。SF大会の準備で寝不足が続いているうえ、夏休み中で軽井沢インターからの道が混んでいると判断してのこと。
 いつも乗っている車は、いわゆるミニバンなので、久しぶりに乗ったセダンタイプの車は運転席の位置が低くて、ちょっと戸惑う。

 軽井沢の町中は、あいかわらず観光客の姿が多い。レンタサイクルを借りて観光を楽しんでいる人も大勢いるのだが、長いフレームにペダルがふたつついた、二人乗り自転車を漕いでいるカップルも目に付く。これ、一見楽しそうに見えるんだが、小回りはきかないし、バランスを崩したときの立て直しも難しそうなので、いつか大きな事故が起きそうで怖い。とはいえ、乗っている人たちは嬉しそうなので、文句を言うのも野暮だ。こちらとしては大きく距離をあけてすれ違うことにする。
 田中さんいわく、以前は「前に男性、後ろに女性」の乗り方がほとんどだったが、最近は「前に女性、後ろが男性」の乗り方のほうをよく見かける、とのこと。ま、そのほうがうまくいくのかも知れないなあ。と思う。

 軽井沢駅の駅レンタカーは、帰りはガソリンを満タンにして返すのが決まり。一通りの用事を済ませて、返却前にガソリンスタンドに寄って給油したら、「1.6リットル入りました、187円です」と言われる。なんだか申し訳ない気分。

 午後4時27分発の新幹線に乗ることが出来たので、6時過ぎには自宅に帰り着いていた。
 車の運転は嫌いじゃないので、高速道路をすっ飛ばして往復するのも楽しいのだが、やっぱり楽なのは新幹線かな。

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花火に救われた

 今日は主夫に徹した日だった。

 女房は、朝も早くから有明まで「小さくてきれいな本を売りに行った」ので、息子の面倒はすべて私が見なければいけない……はずだったのだが、強力な助っ人として中学二年生の甥っ子が馳せ参じてくれた。息子は、この従兄弟が大好き。朝から晩までくっついて歩いている。彼にとっては災難だが(笑)、こっちにしてみれば大助かり。彼が面倒を見てくれている間に、掃除、洗濯、夕食のお総菜作り(相も変わらず南蛮漬けを作った)を済ませる。

 夕方になって、甥っ子も埼玉の自宅に帰る。
 さて、ここからが正念場。
 いつもなら時間を区切って見せているテレビも、ついつい流しっぱなしにしてしまう。でも、すぐに飽きてしまったようで、さて、どうしようかと思案した、そのとき。
 窓の外から「どーん」という音が聞こえてきた。

 そう、今日は東京湾大華火大会の日だったのだ。
 恵比寿の我が家からは、かろうじて観ることが出来るくらいだったのだが、息子にしてみればこれでも十分だったらしい。えらくお気に召した様子。
 で、ひとしきり騒いだあとは、すぐに眠くなったようで、ベッドにはいずり登っていった。
 うーん、花火大会に思わず頭を下げてしまいたくなる夜だった。

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ミラクルフルーツを試してみた

 久しぶりの大ネタ。
 「ミラクルフルーツ」というものがある。西アフリカ原産の果物(というよりは、植物の実)で、この実を食べたあとに酸っぱいモノを食べると、甘く感じるという。

 前々から気にはなっていたのだが、たまたまネット通販で取り扱っているところを見つけ、取り寄せてみた。
 
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 右にあるのがミラクルフルーツ。左にあるのが「酸っぱいモノ」の代表、レモン。

 ミラクルフルーツの赤い薄皮をむき、でてきた実を口の中に入れ、舌の上にこすりつけるようにして3分間。
 で、種を口から出し、レモンをほおばってみる。

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 甘い。
 まるで砂糖をなめているように甘い。
 酸っぱいはずのレモンがばくばく食べられてしまう。これ、本当に不思議な感覚。まさにミラクル。

 ただ、胃の方ではしっかり酸味を感じているようで、食べている最中に汗がでてきた(笑)。

 言ってしまえば「酸っぱいモノが甘くなる」だけなんだけど、仲間が集まったときなどに試してみると、けっこう盛り上がるのではないだろうか。

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「街頭映画」を見に行った。

 自宅近所のガーデンプレイスで、夏に限って、週末の夜は「街頭映画」が上映される。
 さすがにハリウッドの娯楽作品というわけにはいかないが、ポスターを見た限りでは、それなりに良品が上映されているようだ。

 今日の夕方、夕涼みがてら息子の手を引いてのぞきに行ってみた。整理券が必要な椅子席はすでに満席となっていたが、みんな適当にそのあたりに腰を下ろして映画が始まるのを待っている。ほとんど花火大会のノリ。
 私と息子も、飲み物を買い込んでから、「そのへん」に座り込んだ。

 音響装置など適当だし、スクリーンは暗いし、で、映画を観る環境としてはお世辞にもよいとは言えないのだが、会場で配られるウチワを片手に気楽に映画を観る、というのは、けっこう気持の良いものだ。
 とはいえ、4歳児が字幕の映画をおとなしく観てくれる時間は、せいぜい10分が限界。飽き始めた息子に手を引かれる感じで会場をあとにした。

 帰り道、息子から「また来ようね」と言われたのだが、彼にも少しは映画を楽しむ雰囲気が伝わったのかも、などと考えた。まさかね(笑)。

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ライトノベル完全読本

 うちの会社でマネージメントをしている作家の書く小説は、若い人を主な読者対象として書かれているものが多い。もちろん、この「若い人」のなかには「気が若い人」も含まれるわけだから、けっこうな数の読者を相手に勝負していることになる。
 少年少女向きの文学作品群というと、いわゆるジュブナイル小説といわれるものがあったわけだが、二〇年ほど前だろうか、このあたりの年齢層を狙ってアニメやマンガなどと連携を取りつつ小説の世界観を広げていくという新しいムーブメントが起こった。

 これを仕掛けたのは、当時の角川書店社長だった(現在は、角川春樹事務所の特別顧問を務められている)角川春樹氏だと思うのだが、ともかく当時は凄まじいほどの物量(もちろん、質も伴っていたが)で、世間の少年少女を虜にしたのだった。私自身は、角川書店が大攻勢をかける前からこのジャンルを築いていた老舗、ソノラマ文庫でさきに洗礼を済ませていたのだが、それでも角川の繰り出すきらびやかなラインナップには目を奪われた。まさに本読み少年(当時はもう青年だったか)の喜びを感じたのだ。
 もっとも、その物量を確保する必然として、ラインナップは次第に玉石混淆となり、限られた小遣いのなかで満足のいく本を探し出す「選球眼」も養われることになったのだが。

 そんなコトを考えつつ読んだ本が、このライトノベル完全読本
 当時の出来事から最近の売れ筋ライトノベルまで、ずいぶん勉強になる本だった。

 こうしてみると、おいらもトシをとったもんだなあ。

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乳酸菌飲料って

 先日、知り合いの歯科医と雑談をしているとき、乳酸菌飲料の話になった。そもそも乳酸菌飲料のもととなる乳清は、とても酸っぱいものなのだそうだ。それをあの甘さにするわけだから、かなり大量の砂糖がぶち込まれていることになる、とのこと。
 実際に歯科医として子供の歯の治療にあたっていると、乳酸菌飲料をほ乳瓶に入れて、乳幼児に飲ませている母親に対して、叱りとばしてやりたくなるようだった。考えてみれば、甘い飲み物が常に口の中にある(ということは、歯が浸っているわけで)のだから、口中環境に良いはずがない。
 うちの息子も乳酸菌飲料が大好きなので、ちょっと気を付けておこうと思った次第。

 ふと、思いたって「手作り食品」を多く紹介しているwebを検索してみた。ここは、私がちょくちょくお世話になるところ。さまざまな食品の手作り方法が紹介してあって、見るだけでも楽しいページとなっている。
 やはり、あった。乳酸菌飲料の作り方。
 やっぱり大量の砂糖を使用しているようだ。ダイエット中の私には天敵だと言えよう。
 もちろん、砂糖が多く使われているだけで「これは良くない食品」と決めつけるつもりはない。お菓子だって、変に砂糖控えめのものは美味しくないわけで。要するに、飲んだらきちんと歯を磨くことと、ガブガブ飲みすぎないことだけ注意すればいいのだから。
 子供の場合は、やはり親が注意するしかないんだろうけど。

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夏には夏に向いた服装があると思うのだ

 さて。(なにが?)

 昨日のサイン会では、私も(一応)秘書として、事務所代表としてネクタイくらい締めていった。さらには、薄手のジャケットも着ていった。もちろん、暑い。

 日ごろ、半袖シャツにチノパンなんていう格好で仕事をしていると、真夏のネクタイ姿というのが、いかに日本の風土に合っていないかが、改めて実感できた。ほんと、どうかしてるよ。
 今までも、街なかのお店にはいると「ずいぶん冷房がきついなぁ」などと感じることが多かったのだが、やはり、これはスーツ姿の男性を基準に、冷房の温度設定をしているからなんだ。
 温室効果ガスを削減しよう、エネルギーを大切にしよう、と叫ばれている昨今、そろそろこんな悪習からは脱却すべきじゃないのかなあ。(かといって、某元首相が着て見せた「半袖のスーツ」なんていうヘンチクリンな代物は却下。)

 ただ、一日中ジャケットを着ていると、夕方には慣れていたのにもびっくり。人間にはけっこう順応力があるってことなんだろうか。

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またお会いしましたね、などと言える相手ではありません(笑)

 今日は田中さんと垣野内さんの合同サイン会だった。軽井沢から新幹線で東京に戻った田中さんを駅のホームで迎えたあと、早めの食事でも。ということになり、東京駅のステーションホテルに移動することにした。
 東京駅の改札を出て、さて、ホテルの玄関まで歩こうか、と思ったのだが、歩道がロープで通せんぼしてある。気が付けば、周囲は屈強な男性ばかり。
 「?」と思う間もなく、白バイ隊に先導され、黒塗りの車が数台滑り込んできた。見れば、天皇陛下と皇后陛下。
 日頃、皇室に対して特に敬意を感じたりすることもないのだけれど、やっぱり帽子は取ってしまうし、頭は下げてしまうんだよなあ。オーラってやつ?
 ま、目の前にいた中年女性たちは、喜んで手を振ってはいたけど、帽子はそのままだったが。

 思えば、昨年の夏も軽井沢で、うちの会社が借りているマンションの横をトコトコ歩いていたら、すぐ横を白バイ隊に先導された黒塗りの車が通り、車窓からは天皇、皇后の両陛下のお姿が見えたっけ。
 こんなご縁もあるんだな、と思った次第。

 ちなみに、サイン会自体は大成功。140名近くの人が来て下さって、なんともありがたいかぎり。
 田中さんも「新作を期待している、という声が多かったなあ。ありがたいことだ。頑張らねば」と、いつになく気合いを入れ直していたようだし、皆さんの声援に感謝、感謝であります。

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「ポケモン」ゲットなわけでして

 先週は、本業に加えて趣味の請負仕事(SF大会の手伝いというやつだ)が佳境を迎えてしまい、日が変わる頃に帰宅する日々が続いていた。仕事のほうはなんとか金曜日までにやっつけることが出来たのだが、日曜日は私が秘書を務める作家、田中芳樹氏のサイン会があるため、家族サービスが出来るのは土曜日一日。
 果たして、台風一過の暑熱の中、4歳になったばかりの息子を引き連れて、JR東日本が主催している「ポケモン・ラリー2004」に参加する羽目になった。

 自宅のある恵比寿でパンフレット(というか、チラシ)をもらい、まずは1個目のスタンプを押す(ちなみに、恵比寿駅はピカチュー)。その後、以前に住んでいた吉祥寺(オオスバメ)、三鷹(ピチュー)と押し、西荻窪に戻ってラッキー、荻窪駅でコダックを押して5つ達成。ゴール駅の新宿に戻って、参加賞の「空気枕」をもらってきた。

 子供は喜んでいるが、親はへとへと。
 駅で、ふと周りを見回すと、同じようにパンフレットを手にもった子供たちがいっぱいいる。で、なかには私のように、たまの休みを子供に付き合おうと出てきたお父さんたちもいる。
 そんなお父さんたちと目が合うと、思わず両方とも照れ笑いをしつつ会釈などしてしまうわけで、これはこれで良い体験をした、と思う次第。
 世の中の育児父さんたち、お互いに頑張りましょうぞ。

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Macintoshが凋落する理由

 Macintoshの新型機種。6月に発表されてすぐに注文を出した。
 納品予定は7月中旬以降ということで、ずいぶん待たせるんだなぁ、と思ったことは記憶にある。

 で、今日、うちに届いたメール。

「この度Apple StoreにてPowedr Mac G5 2.5GHzデュアルプロセッサモデルをご注文いただきありがとうございます。

この製品のモデルはご好評を頂き予想以上のご注文をいただいております。
できる限り早くお届けに上がるようアップルとして鋭意努力させていただいている状況でございますが、「7月の出荷」ということでご案内させていたたいておりました予定を「8月20日までに出荷」と変更させていただきます。
尚、工場から出荷となるため、お届けまでには最大で4営業日いただきます。この度の出荷遅延につきましてお客様にはご迷惑をおかけ致しておりますことを慎んでお詫び申し上げます。

また、出荷予定はApple StoreのWebページ「ご注文状況」でもご確認できますが、出荷の際には別途E-mailにでご案内させていただいています。
いましばらくお待ちいただけるようお願い申し上げます。

末筆にはなりますが、製品出荷の遅延について重ねてお詫び申し上げるともに、今後ともApple Storeをご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。」

「7月には出荷できない」ということが判明したのが、7月30日というんだから、Apple社というのは、ずいぶん「オンデマンド」な生産管理をやっている会社のようだ。

 新製品ということで、出荷が遅れてしまうということは仕方がないのかも知れない。だが、このメールが1週間前に届いていたら、ずいぶん印象も違う気がする。
 Macintoshというマシン&OSは、とても気に入っているのだが、アップルコンピュータ社に対しては低い評価しか与えられない。
 Macintoshのシェアがどんどん小さくなっていく理由のひとつが、こういうところにあるのか、と納得した次第。

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また軽井沢

 ふたたび軽井沢に行ってきた。
 データDVDの更新を行ったカーナビだったが、軽井沢I.Cからの道については従来と同じルートを指示してきた。ひょっとすると、ナビの指示に従ったほうが微妙に近いのかな、とも思うのだが、曲がりくねった道を延々走らされることを考えると、少々遠回りでも楽な道を選んでしまう。

 今回の軽井沢行きは、田中さんと某出版社の打ち合わせに同席するため。と言っても、とても気持ちよく仕事をさせてくれる、と常日頃から田中さんが感謝している会社なので、私は横にいてメモを取っているだけで済んだ。

 打ち合わせのあと、食事に行ったり、買い出しを手伝ったりして、午後4時半には軽井沢を出たのだが、街を出る前に軽井沢の地ビールを数種類買い込む。
 減量を心がけている私としては、ビールは天敵なのだが、やっぱり好きなモノを我慢するのはツライのだ。せめて、大手メーカーの味の薄いビールをいっぱい飲むよりは、酵母の味の生きたビールを少し飲もう、というわけで。

 日本のビールは、いわゆるピルスナースタイルがほぼ大部分を占めていて、なんとも画一的な味ばかりだと思っていたのだが、先日のドイツ旅行などを通じて、ビールにはさまざまな味があるんだな、と知った。もともとあまりアルコールには強くないので、一度にたくさん飲むことは出来ないわけだから、地ビールの小瓶を味わいながら楽しむというのも、私のスタイルには合っているようだ。

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方向音痴なカーナビ?

 私の愛車は、一昨年買った日産セレナ。
 子供を含めた家族で出かけるときでも、田中さんや赤城さんの荷物を積んで軽井沢に行くときでも、機材を山ほど積んでSF大会に行くときでも、とっても便利に使えて重宝している車なのだ。
 ただ、標準装備のカーナビのデータが、購入後2年以上たって少々古くなってきたかな、と思えてきた。日産のディーラーさんに聞いてみたら、データの入ったDVDの新しいものを買えばいい、とのこと。
 で、買ってきた。

 田中さんと赤城さんが夏の仕事場を構える軽井沢に行くときは、高速のインターを降りてすぐのところにある交差点は直進し、山を越えるルートをとる。これがもっとも一般的、というか、普通はこのルート以外は考えられない。
 ところが、なぜか愛車のカーナビは、交差点を左折して、山すその道を延々と走るルートを指示する。ひょっとして、この道(旧道)のほうが距離的に短いのかな、と、ためしに1回走ってみたのだが、車のトリップメーターを信用する限り、まったくそんなことはなかったのだ。

 こういう理不尽なルート指示は、今回のデータ更新でなくなるのかなあ。
 来週のなかばに、軽井沢に行く予定になっているので、そのときに試してみようと思う。

 でも、こういう「変な指示をするカーナビ」っていうのは、珍しいことではないのだろうなあ。きっと。

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ジンジャー・エールふたたび

 今日は息子の4歳の誕生日。かわいげのない物言いも増えてきて、しばしば本気で腹を立てたりすることもあるが、大きな病気もせずにここまで大きくなったこと、親としてみれば、これだけで満足。もっとも、これから先は面倒なことも増えるだろうし、そうそう達観していてもいられないのだが。

 明日、終業式を終えてから甥っ子たちが遊びに来ると聞き、またジンジャー・エールを作ることにする。前回、唐辛子を入れすぎてノドにぴりぴりきたと書いたのだが、不思議なもので、冷蔵庫で保存しているうちに刺激は少なくなっていき、最後の方はまろやかな味わいになっていた。
 とはいえ、今日つくって、明日には飲むというものなので、そのような「熟成」効果は期待できない。唐辛子を半量に減らし、そのかわりといってはなんだが、香り付けにレモングラスを加えることにした。

 できた「原液」は、狙い通り、先日のモノよりは刺激が少ないものとなった。基本的なレシピはこれで習得できたので、今後は微調整を加えて、より自分の好みにあったレシピを完成させるつもり。

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「東京」って、何処?

 東京は猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。などとほざいたとて、このブログにたいして読者がいるわけでもなし。(あ、某ゲーム関連企業にお勤めのH.Mさん、メールありがとうございます。「軍事選書堂」は、実はすでに愛用している本屋さんだったりします。あそこの品揃えは、私にも異常に思えるほどで重宝です。ただ、注文した本といっしょに、こまごました文房具が入っているのは、オマケと考えて良いのでしょうか。もちろん、それなりに重宝しておりますのでありがたいんですけど。あと、メールでもけっこうですが、このブログにはコメント機能もありますので、そちらをご利用いただいてもけっこうですよ)←以上、私信おわり

 先日、軽井沢に行ったおり、駅の改札を出ておもわず笑ってしまった。改札口の正面に、「現在の気温」を電光掲示板に表示してあるのだ。ちなみに、そのときは27°Cだった。なんとなく、「ほら、こんなにココは涼しいのよ。ゆっくりしていってね」という軽井沢町の下心あふれる頬笑みが見える感じ。
 確かに、その日の東京は最高気温35°Cだったけどね。

 ここで疑問。
 この場合の「東京」とは、いったい何処を指すのだろうか。
 東京都としての平均気温ではあるまい。ならば、高尾山の山頂も、小笠原諸島の浜辺も、すべて勘定に入れないとイケナイ。では、都庁だろうか。新宿の高層ビル街にある都庁で、気温や風速などを測ってよいとも思えない。

 で、調べてみた。
 東京の場合は、「東京管区気象台」というのがあって、そこで「東京」の気象を観測しているらしい。さらにいえば、東京管区気象台は、島嶼部の測候所に加えて富士山測候所も管轄しているとのこと。また、水戸・宇都宮・前橋・熊谷・調子・横浜・新潟・富山・金沢・福井・甲府・長野・岐阜・静岡・名古屋・津の各地方気象台も東京管区気象台の管轄だとは恐れ入谷の鬼子母神。東京で津の気象台を管轄しているってのは、予想を超えていた。
 東京管区気象台ってのは、大手町にある気象庁のなかにあるようなので、「「東京」の気温は、大手町の気温のこと」だと考えちゃって構わないようだ。
 うーん、大手町かあ。ヒートアイランドの中心部だとはいえ、お堀のすぐ近くにあるわけだし、けっこう涼しいのかも知れないなあ。そうなると、これからは天気予報で予想された最高気温に、1〜2°C、ゲタを履かせて考えたほうがいいのかも。

 ということで、ひとつ賢くなった私でありました。

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軽井沢行き、ふたたび

 今日は私が軽井沢行き。田中さんのところに原稿を取りに行く用事があったのだ。
 田中さんの山荘には、FAXはおろか、留守番電話もない。昔ながらの黒電話で、これはこれでオモムキがあって良いのだが、こういうときは手間が掛かる。
 とはいえ、東京は今日も猛暑の予想。田中さんとの打ち合わせにかこつけて、涼しい軽井沢に逃げたと言われても仕方がないかも。

 幸いにして、打ち合わせも、原稿の受け取りも滞りなく終了。赤城さんも交えて昼食を楽しんだら、東京までとんぼ帰りすることになる。
 駅まで送ってくれるという田中さんと一緒に、軽井沢の別荘地を歩いていると、このあいだまで「管理地」とか、「売地」と書いてあったところがずいぶん売れている様子。「景気回復と言われても実感ないなあ」などと思っていたのだが、回復しているところは回復しているんだな。

 軽井沢を午後3時前に出て、午後4時半には音羽の某K社で打ち合わせをしていた。新幹線が出来て、本当に軽井沢は近くなったと思う。ま、横川駅で釜飯を買って車内で頬張ったりする楽しみはなくなったんだけどね。

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ネット書店での買い物

 仕事柄、洋書を買うことが多い。たいていは軍事に関する資料なのだが。
 「ドイツ軍の×号戦車」なんていうメジャーなものなら日本語の資料だけでも充分なのだが、「黎明期のジェット戦闘機で、ソビエトのもの」なんていうと、よほど辛抱強く探さないと見つけることが出来ない。
 また、最新式の兵器に関する情報なども、日本語翻訳を待っているとどうしても数ヶ月から数年のタイムラグが生じてしまう。
 で、仕方なく、苦手な英語と格闘することになるわけだ。

 以前は、池袋のN書店や神田のB書店など、その手の洋書を多く扱う本屋さんに行って、せこせこと探したものなのだが、昨今はもっぱらネット書店を活用している。
 理由は簡単。安いからだ。
 洋書書店で買う場合に比べ、半額以下になることも珍しくない。

 ただ、実際に手にとって選ぶわけにはいかないので、どうしてもリスクを背負うことになる。
 期待して買った本が、とんだ食わせ物だったりすることも多い。
 こちらとしても、定評のあるシリーズ物を選んだり、信頼できる著者の作品を選んだりするのだが、どうしても最後は運試しになってしまう。

 ところが。
 先日、何気なくネット書店で注文した3冊の本が届いたので、内容を確かめたのだが、びっくり仰天。
 まさに大当たりの本ばかり。
 何年も資料探しをしているが、こんな幸運は初めてだ。

 この幸運が最終的に仕事に生きれば、言うことないのだけどなあ。

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参議院選挙が終わった

 参議院選挙が終わった。
 結果に関してはコメントしないが、またしても投票率の低さが気になる。
 もちろん、期日前投票をした人は前回以上に増えたそうだし、最終的な投票率も「微」とはいえ増えているようだ。
 でも、もっともっと増えていても、不思議ではない選挙だったのだがなあ。

 ことに若い層の投票率が著しく低いというのが気になる。棄権した人は、ひょっとして、すべては他人事だと思ってませんか。現政権の方針に賛成であれ、反対であれ、ともかく意思を表すことが大切なのではないですかね。

 このままいくとすれば、次の国政選挙は2年先までない。
 この2年間に何が起こっても、少なくとも投票に行かなかった人たちには文句を言う資格がないということだ。お気の毒。

 さらにいえば、18歳、19歳の人たちは、こういう先輩を見習わず、選挙権をもらったら、きちんと行使して欲しい。さらには自分の投票した人がきちんと仕事をしているかどうか、しっかりと監視することも大事。民主主義って言うのは、本当に手間が掛かるのだ。学校では教えてくれないけどね。

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日帰り取材先にての出来事

 先日、田中さんと取材旅行に行った。
 と、言っても、今回は海外などではなく、事務所から車で数時間のところにある東京湾アクアラインと、そこにあるパーキングエリア「海ほたる」。
 新作の舞台に使うということで、ずいぶん熱心に取材をしていた。
tanaka_aqua.jpg

 取材を終えて、軽く食事でも。と、パーキングエリアのレストランに入る。格別に美味しいわけでもないが、値段とのバランスを考えれば十分にリーズナブルな昼食と、初夏の東京湾の眺望をぞんぶんに楽しんで、さて、会計をとレジに立ったところ、店員の若い女性が「あの、あの、あの」となにやら言いたい様子。
 「はい?」と聞き返すと、「いまの方は、ひょっとして田中芳樹先生でしょうか」と聞かれた。(ちなみに、田中さんは私に会計を任せ、さきに外に出ていた)
 「あ、分かりましたか」と言うと、どうやら愛読者だったようで、ひたすら感激している。
 ならば、と、田中さんを呼び戻して、マンツーマンのサイン会(笑)となった。

 もしお店が混んでいたら、こんなことは出来なかったと思うが、幸いにして(?)平日の昼間の「海ほたる」はガラガラ。運営会社にしてみれば頭が痛いことなのだろうが、レストランの店員さんにはラッキーだったなあ。

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軽井沢第2弾

 先日の赤城さんの引っ越しに引き続き、田中さんも軽井沢に引っ越し。
 今朝の東京は前夜からの湿気がそのまま残り、まさにうだるような朝だった。10時前に田中さんの東京の仕事場に着き、引っ越し荷物を積んですぐに出発。一般道も高速道路も順調に流れていて、昼過ぎには軽井沢の山荘に到着した。

 荷物を降ろしたり、山荘に風を入れたりしたあとで、新しいテレビを買いに佐久平まで車をとばす。山荘のテレビが古くなり、映りが悪くなったんで買い換えることにしたのだが、問題は古いテレビの処分方法。「家電リサイクル法」が施行されてから、テレビや冷蔵庫は粗大ゴミとして引き取ってもらえないのだ。仕方がないので、古いテレビを車に積んで電器屋を探すことにした。
 幸いにして、佐久平の大型家電量販店では、新しいテレビに買い換えてもらえるならば、ということで快く引き取ってもらうことができた。

 その後、食料品の買い出しを行ったり、本屋さんに寄って雑誌を買い込んだりしたところで、夕食の時間。軽井沢銀座にある老舗の中華料理店で、今年の軽井沢での成果が多からんことを祈りつつ、乾杯。

 満腹になったところで田中さんを山荘に送り、私と赤城さんは先日に引き続いて中軽井沢の日帰り温泉施設へ。受付のよこに大きな笹が飾ってあったので気が付いたが、今日は七夕。
 善男善女が願いを記した短冊を横目に、今後の作品の執筆予定などを話し合うのも、また一興。

 それにしても、軽井沢は昼間はそれなりに紫外線が強くて暑いのだが、日が落ちたとたんに涼しい風が吹いてくる。先日の記事にも書いたが、ここに日帰りでくるのは、本当にもったいないと思うのだった。

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すごく小さい!

 電話ネタをもうひとつ。
 私の会社のスタッフが、携帯電話を新しくした。つい先日発売された新機種で、世界最小といわれるDoCoMo SO213i「premini」。
telephone.jpg

 この写真をみれば判るとおり、ものすごく小さい。
 実は、私もこの機種を狙っていたのだが、実際に店頭で見てみて、あまりの小ささに購入を断念したのだ(笑)。

 この小ささは、私にとって、かなり衝撃的だった。
 最近の携帯電話は、カメラ付きだの、Felicaの決済機能付きだの、さまざまな付加価値という名のもとによけいな高機能化が進み、「たかが電話だろ」と言えない感じだったのだが、この機種は携帯電話の進むべき道に、ひとつの回答をなしたのではないか、とさえ思う。
 要は、きちんと電話が掛けられて、きちんと電話が受けられて、ちょっとメールくらい打てれば十分。そういうユーザーは意外に多いんじゃないかなあ。

 デザイン的にも「premini」は素晴らしいと思う。
 このデザインチームが、今度は日本の成人男性の平均的な手のサイズに合わせた携帯電話を作ってくれると、本当にいいものが出来そうなんだけどなあ。

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なんだか不気味……

 ここ1週間ほど、私の携帯電話の着信記録に、変な番号が残っている。すべて同じ番号で、何度も掛かっているようだ。私は普段、着信音を消しているので、掛かってきたのに気付かないことも多いのだが、気が付いたらすぐに履歴からかけ直すようにしている。ただ、この番号には心当たりがないのだ。
 着信履歴によれば、掛かってきたのは午前4時、5時のこともある。私は仕事柄、さまざまな人に携帯電話の番号を教えているのだが、いくらなんでもこの時間に掛けてくる業界関係者は少ないはず。

 誰からだろうと気にしつつも、なんとなく折り返しの電話を掛けるのがためらわれる感じで、1週間が経過した今日、打ち合わせ中に携帯に着信。見れば、気になっていたあの番号。

 おそるおそる出てみたら、まったく知らないおじさんの声で「あー、キタジマさん?」と聞いてくる。
 「間違い電話ですよ」と言ったら、「あ、そー」と言われて電話を切られた。

 そうか、間違い電話だったのか。きっと、キタジマさんが番号を間違えて教えちゃったんだな。
 と安心したのもつかの間。

 また掛かってくる。

 いい加減、頭に来たので、その番号を「指定着信拒否」に入れた。

 が、これって発信音がならないだけで、着信履歴は残るのね。
 7月6日 13:46
 7月6日 13:47
 7月6日 14:52
 7月6日 15:18
 7月6日 15:21
 7月6日 15:21
 7月6日 15:22
 7月6日 15:22
 7月6日 15:24
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 7月6日 15:38
 7月6日 15:39
 7月6日 15:39
 7月6日 15:41

 うーん、このしつこさって、なにか良からぬことを想像させるよねえ。
 キタジマさん、ひょっとして悪いところからお金とか借りてない?

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軽井沢まで行って来ました

 昨日は軽井沢まで出張。
 私の会社でマネージメントしている作家、田中芳樹氏と赤城毅氏は、毎年、夏になると東京の暑さを逃れ、軽井沢に仕事場を移すのだが、昨日は第一陣として、赤城氏の引っ越しだった。
 東京はあいにくの雷雨だったのだが、軽井沢は晴天。荷物を部屋に運び込む作業だけで、しっかり汗をかいてしまった。

 一通りの作業が終わったあと、汗を流しに近所の日帰り温泉施設に行く。露天風呂に浸かりながら、今後の執筆予定などを打ち合わせるっていうのは、仕事としては最高なんじゃなかろうか。

 午後5時過ぎに軽井沢を出て、途中で社員に頼まれた土産などを買いつつ、東京を目指す。毎年、夏になると10往復はする関越自動車道。かなり走り慣れてきた感じで、午後7時40分には東京の自宅に到着。東京は、まだこの時間だと残照が残っている感じだった。

 軽井沢は、長野新幹線が開通して以来、日帰りの観光客が増えて、非常に活気があってよいのだが、実は軽井沢ってけっこう暑いのだ。高原だし、空気が澄んでいるので、紫外線も強いしね。
 本当に軽井沢を楽しみたいのだったら、ぜひ1泊して、夜の軽井沢を散歩してみて欲しい。日が落ちると今までの暑さが嘘のように、非常に涼しく、爽やかな宵となる。最近は、軽井沢の老舗ホテルなども手頃な宿泊プランをだしているようだし、この夏は、夕暮れの軽井沢を体験してみてはいかがだろうか。

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QuarkXPress 6って

 ついにQuarkXPressのVer.6が発表された。QuarkXPressといえば、少し前までは業界標準のDTPソフトとして、不動の位置を誇っていたソフト。これが使えないと、DTP業界では半人前扱いされても仕方がない感もあった、いわば「共通言語」とも言うべきソフトだった。
 その牙城を崩したのが、アドビのInDesign。これは、QuarkXPressの長所・短所を徹底的に分析したうえ、実際にQuarkXPressを使っている人たちが抱いている不満を最大限、解消することを目指したソフトと言ってよく、発表後、DTP業界内ではセンセーションを巻き起こしたのだ。

 もちろん、InDesignにも欠点はある。皮肉なことに、InDesignがバージョンアップをするにつれ、発表当時のシンプルな組版ソフトとしての性格が失われていき、使いこなすのに日数を要するようになってきた気もする。
 QuarkXPressからInDesignに乗り換えたユーザ(私もその一人)は、恐竜的進化を遂げつつあるQuarkXPress(と、そのプラグイン)に嫌気がさし、アプリケーション本体だけで、きちんとした日本語組版の出来るInDesignに惹かれていったのだ。ソフトはというものは、得てして高機能化に走りがちなのだが、本当に求められているソフトは、シンプルで使いやすく、動作が安定している、というものだと思うのだが。

 InDesignの現況はともかく、新たに発表されたQuarkXPress 6は、ようやくMacOS Xにネイティブ対応を果たした。ただ、ニュースリリースを読んだ限りでは、それ以外に特筆した改良点は見受けられない。もっとはっきり言えば、今回の改良点だって、本来であればずっと前のバージョンで実現していてしかるべきものがほとんど。
 私としては、かつてInDesignがQuarkXPressのユーザを奪っていったように、今度はInDesignのユーザを奪えるような、画期的なバージョンアップを期待していたんだが、やはり難しいのだろうか。
 もっとも、あまりに斬新なバージョンアップをおこなって、過去のバージョンの書類が開けないようになってしまっても困るし、このあたりのさじ加減は微妙なんだろうな。

 私としては、とりあえず、今回のバージョンアップに関しては、しばらく様子見を続けるつもりである。

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思わず足が止まった

 昨日、打ち合わせを終えて中野駅に降り立ったところ、駅前で演説をしている人がいる。中野の駅前というのは、意外と有名な演説スポット(笑)らしく、古くは森田健作から最近では又吉イエスまで、さまざまな人がマイクを取っている。

 ほとんどの場合、私は聞き流してしまうのだが、昨日は思わず足が止まってしまった。
 北朝鮮による拉致被害の一日も早い解決を訴えている、増元照明氏だったのだ。講演の内容自体は、いままで拉致被害家族会の方々が主張されていたことだったのだが、やはり本人の肉声というものは力がある。私を含め、数人の男女が(数人、というところが寂しいのだが)足を止めて、演説を聴いていた。

 増元氏は、今度の参議院選挙に東京選挙区から立候補することを表明している。増元氏たちにしてみれば、いまの政治家には、この問題の解決は任せておけない、と思ったのだろう。その点については、私も同意見だ。

 最近の日本の世論(と言われているモノ)の動きには、どうにも釈然としないものを感じている。なんというか、「お上に盾突くヤツは、俺たちが許さない」というか。先日のイラク民間人人質事件では、自己責任の名のもと、3人の人質および家族に批判が集中した。(ま、私もあの家族の対応では、批判があっても仕方ないと思ったクチだが)
 さらには、今回の小泉訪朝の成果について苦言を呈した家族会に対し、やはり非難の声が挙がった。しかも、その理由が「小泉さんに対して感謝の念が足りない」「小泉さんに失礼だ」などというもの。どうやら、日本の国民性というものは、とことんまで支配者層に都合よく出来ているらしい。政府が何か言う前に、世論が先にたって異分子を叩いてくれるんだから、これほど楽なことはないだろう。

 なんてことを書いてしまうと、私も叩かれてしまうかな(笑)。

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ある意味、壮観

 最近、少しは健康に気を遣うようになった。毎朝、新鮮なグレープフルーツ・ジュースを飲むのも、そのひとつ。ブラウン社製のシトラス・ジューサー(柑橘類専用のジューサー。要は電動で回るレモン絞り器と思えば間違いない)なども購入し、家族にも飲ませている。

 ただ、材料となるグレープフルーツが、けっこう高いモノにつくのだ。一般の八百屋さんやスーパーマーケットで売っているモノは、当然ながら生食用に選別されており、大玉なうえ、表面の傷などもないものが選ばれている。ジュースにする場合は、そんなことは関係ない。

 いろいろとネットを調べ回った結果、見つけたのが「ジュース用小玉グレープフルーツ」という、まさに狙った通りのもの。
 さっそく注文したところ、すぐに届いた。

 喜んで箱を開けてみて、しばし動きが止まる。
 48玉って、こんなに量があるんだぁ……。

 とはいえ、1日に3〜4玉は使ってしまうので、これくらいはすぐに消費されると気をとり直したのだが、なにせ梅雨どき。このまま放置していては、すぐにカビが生えてしまうと、冷蔵庫に入れることにした。
grape.jpg

 この写真をみた、うちの社員がひとこと。
 「場末の居酒屋の冷蔵庫って、こんな感じですよね」
 そうそう、半分はグレープフルーツで、もう半分はレモンなんだよね(笑)。

 放っておいてくれ。

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なんだか怪しい(つづき)

 先日の日記で、「Suicaで水を買う」ことについて、JR東日本に対する漠然とした不安(笑)について書いたところ、竹内氏と小野塚氏からコメントをもらった。
 考えてみれば、電子決済というのは「誰が何処でどんなモノを買ったか」が歴然と残るのだな。しかも、電子データという、非常に流用がしやすい形で。
 私の場合、定期券にSuica機能が付与された「Suica定期」(どうでもいいけど、このネーミングはなんとかならなかったのか)を使っているので、個人データの特定はさらに簡単になるだろう。

 もちろん、この情報化社会、個人情報が流用されることを根本的に防ぐなんてことは、現実的に不可能だということは理解している。ただ、その場合にせよ、こっちに一言あってしかるべきだと思うのだ。「個人情報をとることにもなりますが、その分、便利になりますよ」ということ。さらには「個人情報はとりますが、とったあと××日で破棄します。ほかへの流用はしません」と言ってくれれば尚良い。
 現状のSuica(というか、Felica)の場合、「なんとなくこそこそしている感じ」がぬぐえないので、よけいに不安感が増していくのだ。

 そんななか、今度はNTTDoCoMoが「おさいふケータイ」などと称して、Felicaの決済機能を付けた携帯電話を売り出すという。
 小野塚氏のコメントを読んだ後に、この話を聞くと、なんとなく首筋がうすら寒くなってくる。

 以前、幹線道路にNシステム(その道路を通過する車のナンバーを自動的に読みとり、記録する装置)が設置されたとき、左翼系文化人を中心に反対運動が起きた。でも、いつのまにかそういった声は聞かれなくなり、いまではあらゆるところで見かけるようになってきた。
 なんとなく、Felicaもそのような道をたどる気がする。

 この漠然とした不安感をぬぐいさるためには、いっさいクレジットカードのたぐいを持たず、携帯電話も持たず、買い物はすべて現金決済で行うことなのだろうけど、不安と利便を天秤に掛けて、やっぱり便利を選んでしまう根性なしの私なのであった。

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なんか怪しい

 JR東日本が導入しているIC式カード、Suica。しばらく前から、電子決済の機能も盛り込まれるようになった。いわゆる「今日もSuicaで水を買いました」というやつ。私が持っているSuica定期券にも、その機能が付与されている。

 先日、出先から帰る途中に駅に併設されたコンビニに寄ったんだが、たまたま小銭の持ち合わせがなく、ペットボトルの飲み物とサンドイッチ、それに雑誌をSuicaで決済してみた。非接触型のICカードなので、定期入れに入ったままでも、ちゃんとピッと鳴って、はい、おしまい。便利なものである。

 だが、もらったレシートを見て、私は別のことを考えてしまったのだ。
 今の買い物で、Suicaから引き落とされた金額は600円強。これ、電車の運賃として考えれば、けっこうな距離が乗れる金額である。
 このSuicaでの決済に慣れてしまうと、いままでとはまったく比較にならないペースで、Suicaのチャージ(入金)機に並んでしまいそうだ。

 JR東日本は、最近、どんどんこのSuicaでの買い物を宣伝しているようなのだが、なんか、裏に別の思惑が見え隠れしているような気がしてならない。心配性なんでしょうか。

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お札の顔、刷新

 お札のデザインが新しくなるそうだ。
 1万円札の福沢諭吉氏は留任だが、5千円札の新渡戸稲造氏、千円札の夏目漱石氏は、それぞれ樋口一葉氏、野口英世氏に交代する。
 新しく登場する両者の業績に関して、異議を唱える気は毛頭ないのだが、こと、お札の肖像画にふさわしいかというと、若干の疑問が残る。
 はっきり言って、貧乏くさいのだ。

 日本は敗戦によって、社会的価値観が大きく変動した時期を抱えているため、万人に認められる偉人英雄が立てにくい国ではあるのだが、それにしたってもうちょっと選びようがあったでしょう、という気になる。

 田中芳樹氏とも話をしたのだが、田中氏のコメントは辛辣だった。
「樋口一葉が5千円もらっていたら、死なずに済んだだろう。野口英世に千円渡したら、一晩で使い果たしたろう」

 私としては、聖徳太子、伊藤博文、岩倉具視のほうが、いかにも「お札の人」という感じで好感が持てたんだけどねえ。(ちなみに、板垣退助の百円札は、使ったことがありません。)

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風邪をひいたかな?

 白馬から帰ってきてから、どうもノドの調子がおかしい。咳が出るし、鼻もぐずぐずいっている。以前、どこかでも書いたのだが、もともと私は左右の鼻腔を隔てる壁(鼻隔柱というそうだ)が湾曲しているため、鼻の通りが悪く、ちょっとした風邪でもすぐに鼻にきて、しかもそれがなかなか治らないのだ。

 鼻炎というとたいした病気には聞こえないのだが、なかなかどうして、頭痛は起こるし、集中力は低下するし、で、仕事の能率は極端に低下してしまう。幸いなことに、私は花粉症ではないのだが、きっと花粉症の患者さんは、毎年春になるとこういう苦しみを味わっているのだろう。

 今回の体調不良は、おそらく白馬の乾燥した空気がノドに悪さをしただけだと思うのだが、ここまで長引くと、風邪の初期症状かも、と疑ってしまう。ま、どちらにせよ、身体を冷やさないようにして、しばらくおとなしくしているしかないのだけれど。

 こういうときに限って、梅雨の中休みとやらで暑い日が続くのだから、なんとも不条理なものだ。

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ペンネーム考(おまけ)

 変わったペンネームについて考えていたら、数年前のことを思い出した。
 当時、私は美しい女性イラストレーターと組んで仕事をしていた。SFテイストのある作品だったので、私がメカニックのデザインをし、彼女が絵を描くというスタイル。作家さんはもちろん、編集さんも大変に仕事熱心な方で楽しく仕事をすることが出来た。

 めでたく仕事が終わり、打ち上げをしようと繰り出した池袋。人混みのなかで、はぐれそうになったイラストレーターさんを、編集さんが大声で呼んだのさね。
 「むっちりさーん、こっちですぅ!」

 やっぱり人前で言いにくいペンネームっていうのは、考えた方がいいのかな、と思った安達でした。
 いや、むっちりむぅにぃさんは大変に魅力的な方ですよ。念のため。

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ペンネーム考

 先日行われた、ローカル・リフレッシュ・コンベンションのメイン企画でのこと。ゲストとして招かれた赤城毅氏へのインタビューのなかで、ペンネームの話になった。赤城氏のペンネームは、別に山の名前からとったわけでも、旧帝国海軍の空母の名前からとったわけでもなく、デビュー当時、荒巻義雄先生につけて頂いたものなのだそうだ。荒巻先生は、独自の姓名判断理論をお持ちとのことで、よい画数を選んで下さったとのこと。

 考えてみれば、ペンネームというのは不思議なものだ。親からもらった本名に代えて、自ら選んだ名前で仕事をする、というのは、どんな気持ちなのだろう。親に向かって「なんでこんな名前にしたんだ」と文句を言ったことのない人はいないと思うのだが、ペンネームの場合は誰に文句を言うことも出来ない。もちろん、自分の気に入った名前にすればいいわけなので、本人が不満を抱く要素などありはしないのだが。

 不満を抱くのは、読まされる読者のほうにあることが多い。「これ、どうやって読むんだよ」くらいならまだしも、「この名前、ちょっと凝りすぎてはいないかい?」「この程度の作品で、このペンネームじゃあ、まったく名前負けしているよなあ」などなど、まさに言いたい放題である。
 だいたいが名前というものは、自分が読むよりも他人が読むほうが多いものなので、相手が読みやすく、覚えやすいのが一番なのだろう。(変則技として、読みにくいぶん、一度覚えたら忘れないという手もあるが、これは高等テクニックだろう)

 最近は減ったように思えるが、若い作家のなかには「これはさすがにいかがなものか」と思えるペンネームをつける人がいる。このペンネームで一生やっていくつもりはないのだろうから、別に他人が心配する必要もないのだけど。

 そういえば、先日、田中さんが講談社ノベルズの新刊を手に、「ぼく、これ苦手なんだよなあ」と文句を言っている。見れば「新伝綺小説」として話題になった『空の境界』。たしかに癖のある話だしなあ、と思ってよくよく聞いてみれば、作品の内容ではなく、作者のペンネームのことだった。
 「奈須きのこ」氏。うーん、茄子もキノコも苦手な食べ物でしたねえ。

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気持ちよく過ごしたい

 ちょっと前に話になるが、どこぞのホームレス親父が通りかかった母子連れのベビーカーに火のついたタバコを投げ込んで赤ちゃんに火傷を負わせた事件があった。ホームレス親父の言い分は「暑くてむしゃくしゃした」と、私が子供の頃から変わらないコメントだったのだが、暑くてむしゃくしゃするんだったら、道頓堀にでも飛び込んでいればいいのにねえ。

 子供が出来てから、この手の「子供を対象にした犯罪」には、かなり過敏に反応してしまうようになった。ま、最近は子供が加害者になる事件も起こっているので、あまり深入りすると痛い目に遭うのかも知れないけど。

 ただ、子供の視点で街を歩いていると、意外なほど危険な場所・モノがあったりするので驚く。歩きタバコの危険性は、さまざまなところで語られているのだが、あいかわらず喫煙マナーの悪い人は多いようだ。これ、本当に危険ですから。喫煙者の皆さんには、ぜひやめて頂きたいです。

 あと、梅雨時になって傘を持ち歩く人も多くなったが、傘を水平に持ったり、先端(石突)を後ろに大きく振り出すように持つ人がいる。これも怖い。傘は先っぽを地面に向けなさい、と親に教わらなかったのかな。ま、このあいだ、道を歩いていた私の足に傘をぶつけたのは立派なおばさんだったからなあ。あのおばさんに育てられた子供は、やっぱり傘を水平に持つんだろうか。

 ただでさえいらいらすることの多い梅雨の季節。お互いに気を配って、気持ちよく過ごせるように心がけたいものだ。

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〆切がないと仕事しない……

 いつもはわりとのんびり仕事をしている私なのだけど、ここ数日はまじめに働いていた。おかげで更新も滞ってしまった。某出版社からDTP作業を請け負ったのだが、なかなかどうして、これが予想以上に大変な作業になってしまったのだ。

 一番の元凶は、〆切直前までエンジンが掛からない私の性格にあるのだが、DTPソフトであるIn Design CSの不具合にもかなり手こずらされた感じ。なんというか、変なところにバグがあるのね。本当だったら徹底的にバグを洗い出して対策を考えたいのだが、さすがにそんな時間はないので、対処療法ですり抜けた。

 今日の午後に編集さんにお渡ししたので、この校正が返ってくるまでは少し余裕が出来た。昨日までの生活といえば、会社で作業して、帰宅する前に作業ファイルを借りているサーバにアップロードして、自宅に着いたらサーバから作業ファイルを落としてきてノートパソコンで作業のつづき。徹夜は出来ない体質なので、朝5時には起きてきて作業を行って……の繰り返し。女房からは、まるで夏休みが終わりかけたところの小学生、とまで言われてしまった。

 これからは、少し余裕をもって作業をしよう、と心に誓った……のだが、さて、どうなることやら。

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ロケット打ち上げ(ただし模型)

 ローカル・リフレッシュ・コンベンションへ参加する楽しみはいくつかあるのだが、そのうちのひとつがモデル・ロケットの打ち上げ。このモデル・ロケット、固体燃料(火薬)を使用するロケット・エンジンの部分は、完全に管理された工場で製造された既製品を使用するうえ、本体もほとんどが紙とプラスチックで作られているため、危険はほとんどないと言って良いのだが、ものによっては100メートル以上も上昇するので、打ち上げ場所がなかなか見つからないのが悩みの種。

 そんなことで、東京で暮らしている私はなかなか打ち上げを楽しむことが出来ないのだけれど、ここローカル・リフレッシュ・コンベンションの会場では、気兼ねなく打ち上げることができる。
 昨年からは、簡単なキットを持ち込んで、初めての人でもロケット製作、打ち上げを楽しむことが出来るようにした。
rocket.jpg

 このモデル・ロケットという趣味。安全とはいえ、やはり火薬を使用するので、一定以上の大きさのエンジンを使用する場合には、愛好家がつくる団体に所属し、講習を受けて資格を取得する必要がある。私は団体に所属するのが苦手なので、一番小さなエンジン(これだと無資格でも楽しむことが出来る)しか使えないのだが、それでも十分に堪能することができた。

 今年は天候にも恵まれて、最高に楽しい打ち上げ会となった。来年は機体をいくつか作っていって、たっぷり楽しみたいと思っている。

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楽しい週末でした

 松本のホテルではばっちりつながったAirH"なのだが、白馬のロッジでは搬送波が検出できず。同型機を使っている友人はぎりぎり接続できたようなので、これは個体差?

 なにはともあれ、ローカル・リフレッシュ・コンベンションも無事に終了。とても楽しいイベントだった。
 クロージング終了後、希望者のみで栂池高原に行く。ゴンドラで20分+徒歩3分+ロープウェイ7分を乗り継いでのぼった高原は、まだまだ雪の残る、まさに別世界。
 ただ、こんな場所にも蚊がいるのね。けっこう刺されてしまった。

 ふたたび下界に戻ってきたところで、今度こそ解散。私は赤城氏、それに長野まで行くS氏を車に乗せて一路、長野を目指す……つもりだったのだが、時間はすでに12時を回っている。ならば先に腹ごしらえをしようと、前日にも立ち寄った蕎麦屋に行く。やはり大変に美味しい。ぜひ今度は新蕎麦に季節に来たいもの。

 長野まではきわめて順調。午後2時過ぎには長野駅でS氏を降ろすことが出来た。このあたりは車での移動を前提に町作りが行われているので、道幅も広いし、走りやすい。栂池高原ではぽちぽち雨が落ちてきていたのだが、このあたりはまだ降っていなかったので、窓を開けて気持ちよく走ることが出来た。

 長野市街から須坂ICに行き、更埴JCT経由で軽井沢へ。弊社のサマーオフィスがどうなっているかを確認しにいく。実はすごく心配だったのだが、意外にもまったくカビや埃の姿は見えず。このまま使用できそうな感じで、ほっと胸をなで下ろす。

 安心したところで、軽井沢の楽しみのひとつ。星野温泉リゾートの日帰り温泉施設に立ち寄る。なんといっても日本人は温泉。昨日の白馬・岩岳にも町営の日帰り温泉施設があり、当然のように私たちは入りに行ったのだが、泉質は素晴らしいものの規模は小さく、ゆったりのんびりという点では、星野温泉に軍配があがる。こちらは露天風呂もあるしね。

 さっぱりしたところで、今度は一路、東京を目指す。
 途中、けっこうな渋滞表示が出ていたので心配したのだが、それほどひどい渋滞でもなく、せいぜい30分少々のロスで済んだ。

 都内某所にある赤城さんのご自宅までお送りし、あとはひたすら自宅に向かって車を走らせる。学生時代によく走ったルートを、実に久しぶりに走ってみたのだが、なんというか、まったく雰囲気が違っていて驚いた。考えてみれば、学校を卒業して15年もたっているのだ。変化があって当然というべきか。

 午後9時すぎに自宅に到着。女房が風呂を沸かしておいてくれたので、ありがたく入る。温泉もいいけど、自宅の風呂にのんびり浸かるのも、これはこれでいいものだ。
 忙しくも楽しかった週末を思いだしながら就寝。
 ローカル・リフレッシュ・コンベンションのスタッフの皆さん。本当にお世話になりました。

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松本は好きな街のひとつ

 6月4日の午後に東京を出て、信州・松本に来た。週末に白馬で行われるSFコンベンション、ローカル・リフレッシュ・コンベンションに赤城さんがゲストとして招待されたので、私も秘書として同行することになったのだが、どうせ行くのならば前日に松本まで行って、美味しいものでも食べようや、とこういう仕儀に至った。

 松本には友人知己が多く、10年ほど前までは足繁く通っていた街。久しぶりに来てみたら、やはり少しずつ変わっている。
 一番ショックだったのは、当時、私が定宿にしていた「松本タウンホテル」が廃業していたこと。一瞬、道を間違えたのかと思い、きょろきょろ探してしまったのだが、やっぱりホテルのビル自体がなくなって駐車場になっていた。紅茶の美味しいティールームがあって、重宝したのだが、残念。

 今回の宿は、お城にほど近い老舗ホテル、「松本ホテル花月」。
 赤城さんが以前に泊まって、たいへんに気持ちが良かったということだったので予約をしてみたのだが、大正解。部屋はもちろん、水回りも清潔だし、スタッフのホスピタリティも素晴らしい。松本タウンホテルがなくなってしまったので、今後はこのホテルを拠点に定めよう、と思ってしまった。

 夕方、チェックインしたあと、松本の街を二人で散策。街には、散歩をしていて気持ちのいい街と、そうは言えない街があるのだが、松本は気持ちいい街の、しかも、かなり高いレベルに置かれる街だと思う。
catsle.jpg


 夕食は、信州の郷土料理である、馬肉を中心に食べる。熊本の馬に比べ、信州の馬は……などと聞くのだが、なかなかどうして、十分に美味しい。
 たっぷり食べて、飲んで、一人前5000円いかないところも素晴らしい。東京だったら確実に5割り増しだろう。

 いい気分でホテルに戻って就寝。
 朝から寿司、昼は中華、夜は馬肉、と、なんとも贅沢三昧な一日だった。ま、たまにはいいやね。

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朝からお寿司

 朝7時過ぎに家を出て築地に向かう。大変お世話になっている作家さんが東京に出てこられているので、その方と朝食をとる約束をしているのだ。こちらにしてみると朝一番と言って良い時間帯なのだが、築地界隈では、もうすっかり遅い時間。
 ホテルのロビーで待ち合わせ、築地の場内市場にお寿司を食べに行くことにした。

 築地の場外市場には、ちょくちょく遊びに行っていたのだが、場内はめったに入らない。ちょっとうろうろするが、ほどなくお目当ての店を発見。大和寿司。
 ガイドブックには「行列を覚悟しても行きたい店」とあるのだが、なぜか私たちが着いたときには、誰も並んでいなかった。
 初めてのお店なので、それなりに緊張していたのだが、居並ぶ寿司職人さんたちが皆さんとても気配りのできる人たちで、とても気分良く食事をすることができた。

 肝心の寿司は、文句の付けようがないくらい美味しいもの。一通りお勧めで握ってもらって、一人3150円。たしかに朝食としては破格の贅沢だが、このレベルの寿司を他の店で食べようとしたら、倍くらいの値段は取られるだろう。

 聞けば、朝の5:30開店で、昼過ぎの13:30には閉めてしまうということ。また早起きして行ってみようと思える店だった。
 ちなみに、私たちが食事を終えて外に出たときは、店の前には長い行列。自分たちのタイミングの良さに、ちょっと驚いてしまった。

 満腹になって場内市場を歩いていると、牛丼の吉野家築地本店を発見。ここではいまでも牛丼が食べられるんだよなあ、と思ったけど、これはまた後日ということにする。

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早寝早起き

 午後11時就寝、午前5時起床。だいたい、これが私の睡眠スタイルである。早寝早起き。まるで子供のようだと揶揄されることもあるが、眠くなるんだから仕方がない。目が覚めるんだから仕方がない。
 だが、最近ちょいと異変が起こりつつある。どんどん目が覚める時間が早くなっているのだ。今朝など、午前3時には目が覚めてしまった。昔から寝起きはよいほうなので、目が覚めてすぐに身体が動く。頭もルーティンの原稿を書くくらいには覚醒する。

 世の中には、眠りの時間が短くても済む(異論もあるが、だいたい6時間以下)「短眠者」と、反対に長く眠らないと駄目(だいたい9時間以上)の「長眠者」がいるとのこと。私は短眠者とまでは言えないが、睡眠時間は短くても済むタイプだと思う。いっぽう、女房は明らかな長眠者タイプ。同じ寝室に寝ている以上、双方のライフスタイルを両立させるのは難しく、結婚10年を経て確立したのは、「先に目が覚める私が、さっさと寝室を出て、朝の仕事をする」ということ。
 今朝も4時過ぎから洗濯機は回すは、掃除機はかけるは、朝食の支度はするは。集合住宅だったら騒音で問題になるところだ。

 ただ、私の起床時間が早くなっている原因がわからない。おそらく、日の出が早くなっているので、そのぶん部屋が明るくなるのが早い、と、ただそれだけの理由なのだろうが、以前、仕事がべらぼうに忙しくなったとき、まったく眠ることができずに医者に掛かり、不眠症と診断された経緯があるだけにちょっと心配。
 ま、この業界にはいったときに先輩から言われた言葉、「人間、食べているか寝ているかしていれば大丈夫だ。どちらも出来なくなったら倒れるぞ」との言葉が正しいとすれば、まだ食事の時間や質を削って働くまでには至っていないので、おそらくもう少しはもつだろう。

 今週末は赤城さんと一緒に松本および白馬まで行く楽しい予定がある。それまでに体調を崩すことなどないよう、気を付けねば。

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人生いろいろ

 私は技術系の高専を出て、技術屋になったにもかかわらず、いつの間にかこんな仕事を選んでいる。
 たま〜に学校に遊びに行く機会があるのだが、まさにレアもの扱いをされてしまう。ただ、だからといって排除されないのが高専のよい校風なんだろうけど。

 数年前に小学校のクラス会が開かれたので顔を出してみた。小学校というと、それぞれ夢は持っていたものの、具体的になにを職業に定めるかなど、まったく未知数の段階なわけだ。だから、久しぶり(実に20年ぶり)に会った友人が、当時では想像も付かなかった職業に就いていたりして、本当に面白かった。

 そういえば、昔、よく一緒に遊んだ友人の名前を意外なところで見ることがある。私は高専在学中、同級生に誘われて東京・西部の高校の人たちとずいぶん遊んだのだが、そのなかの一人の名前を本当に意外なところで見つけた。声優の木内レイコさん。
 ちょっと調べてみたら、いろんなお仕事をされているようだ。彼女は高校生の頃から人とは少し違う輝いた部分があったので、私としても「なるほどなあ」と思った。高校生時代の彼女からは、声優になりたい、などという言葉を聞いた記憶がなかったので、少し不思議な感じはしたのも確かだが。

 ま、私とて当時は普通の技術屋になって、一生をその分野で終えると思っていたわけだし、人生というのはわからない、ということか。
 この仕事を続けていれば、いつか木内くん(当時はくん付けで呼んでいた)と会う機会もあるかも知れない。それもまた面白いかな、と思うのだった。

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子供は敏感……そういう問題じゃない

 うちのぷぷたろう(3歳10ヶ月)が、土曜日の午前中、三種混合ワクチンの注射をしてきた。
 たしかに、女房から聞いていた。たしかに。

 でも、忘れてたんだなあ〜。
 土曜日の午後のこと。あんまりに暑かったので、外出から帰った私はすぐさまシャワーを浴びていた。そこにやってくるぷぷたろう。見るとびっしょりと汗をかいている。
 こりゃいかん、と丸裸にして全身を石けんで洗い、ふと左腕をみれば赤くはれた跡。
 (蚊にでも喰われたか?)と思い、彼に聞いてみると、
 「なんかねぇ、ちくっとした」とのこと。
 (やっぱり蚊かなんかだわ)と、風呂から上がってすぐに、虫さされの薬(ムヒ)を付けてあげた。

 翌朝、ぷぷたろうの全身が熱っぽい。体温計で測ると38度以上ある。
 あわてて女房に言うと、「注射の副作用かな。ま、元気だし食欲もあるので大丈夫だよ」と落ち着いた答え。
 ん?
 注射?

 この段階で気が付いた私。正直に女房に話したのだが、しこたま怒られました。(当たり前だ)

 まさかムヒ塗ったせいで発熱したとも思えないのだが、う〜ん。

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老兵、橋田氏の遺したものとは

 日曜日の昼下がりに書く内容ではないのだが、いま書かないと永遠に書く機会を失いそうなので、あえて書く。
 イラクで、橋田信介さんと小川功太郎さんが、現地武装勢力の襲撃をうけて亡くなった。いま「亡くなった」と書いたが、本当は信じたくない自分がいる。昨日から、何度もこの件について書こうと思ったのだが、ここが、この部分が書けなくてノート・パソコンを閉じていた。だが、現地からの情報を見るにつれ、生存の可能性がきわめて少なくなっていったのも事実だ。

 現地主義というのはジャーナリズムの基本だと思う。大手新聞社が「危険だから」という理由で記者を隣国に退避させていたとしても、フリー・ジャーナリストたちは現場に行く。そこに世界に伝えねばならないものがあるから、彼らは現場に赴く。
 私たちは彼らがいなければ、情報を得ることが出来ないのだ。正確な情報を得ることなしに、正しい判断など出来るわけがない。

 情報氾濫社会の現代において、正確な情報を得ることほど難しいことはない。私は、20代のはじめに中国大陸を一人で歩き回り、実際に目で見た物以外は信用してはならないことを肌で学んだ。とはいえ、この世の中でおこるすべての事件・事故について自ら現地調査を行うなんていうことは不可能である。となれば、自分で、信用するに足ると思われるメディアを見つけていくしかない。
 そういう意味でも、橋田氏は非常に良質な情報を、私たちに与え続けてくれていた。

 私は、橋田氏が、小川氏が、命をかけて伝えようとしていた、いまイラクで何が起こっているのか、ということが知りたい。そのうえで、現在の日本の政権が正しいことをしているのか、野党が主張していることはどうなのか、を考えたい。そして、その思考熟慮の結果を、選挙での投票に反映させていく。それこそが真の民主主義に至る道ではないか、と思う。
 橋田さんが伝えようとしていた「事実」が、どこにつながっていくのか、見極めるのは残された者の責務だろうと考えるのだ。
 おふたりの冥福を心よりお祈りする。

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妻のひとこと

 古くからの友人の日記に、「引っ越しの最中、妻に対して夫がもっとも怒りを覚える瞬間はなにか」というのがあった。彼の場合は「重い物を運ぼうとよっこいしょと持ち上げたまさにそのタイミングに「あ、それ拭いていないから、拭いてから持っていって」と言われること」だそうだ。
 ものすご〜く、よくわかる(笑)。

 我が家の場合には、引っ越しではないが似たようなタイミングで似たようなことを言われることが多い。ずいぶん昔のテレビ・コマーシャルで西田敏行が「いまやろうとしていたのに、言うんだもんなぁ〜」とキレていたのがあったが、まさにあんな感じ。(と言っても、いまの若い人には何を言っているか分からないだろうなあ)

 ま、それで大きな問題になるかというと、そんなことはないので別に構わないんだけどね。

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まず自分で調べよう

 最近、yahooが面白いサービスを始めた。ある人が思った「こんなこと知りたいな」と言うことに対し、知っている人が答えを書き込む「知恵袋」というサービス。
 覗いてみると、自分でも気になっていた質問に明快な回答が寄せられたりしていて、それなりに面白い。ただ、こういっては何だが、質問の大半は自分で調べようと思えば簡単に調べが付くモノ。
 自分で調べるよりも、人に聞いた方が早いっていうことは確かにあるのかも知れないが、自分で調べればほかにもいろいろと勉強になるんだけどなあ。
 私が電子辞書を便利に使いつつも、学生さんにはお勧めしない理由がここにある。みなさんも経験があると思うが、辞書や辞典は、調べようとした言葉の前後に載っている言葉も、なんとなく読んでしまうものだ。ことに百科事典などは、ぺらぺらとめくっているだけでずいぶん時間が経ってしまう。
 こういう楽しみは、やはり頭の柔らかい時期にたっぷり経験しておいたほうが良いと思うのだ。

 ちなみに、私の学生時代の恩師で、「八合目社会」というのを提唱していた人がいた。「この世の中の大抵のことは、本などの公開情報で八割までは知ることが出来る。ただ、それから先、頂上までの二割のことは、詳しい人に聞くなどして非公開情報を知らないと難しい。」ということ。
 いろいろと異論もあろうが、この考え方は基本的には間違っていないと思う。
 さらに言えば、昨今のインターネットの普及で、この八割が九割になっているような気もする。ただ、やはり「人に聞かねばわからん」ことは厳然と存在するわけで、ここのところの情報をとれるか否かは、その「詳しい人」ときちんとおつきあいが出来ているかにも関わってくるのだろう。
 というか、物事の神髄というのは、それくらいでないとありがたみがないと思うし、私はそういう意味での「面倒くささ」には賛成である。

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銀河英雄伝説オンライン・ゲーム

 私はコンピュータ・ゲームというものが苦手。パソコン・ゲームはMS-DOSで動いていた「大戦略」以来やっていないし、コンシュマー・ゲームも(ゲーム機自体は一通りあるにも関わらず)やっていない。もともと強度の乱視のうえ、ひどい肩こり体質なので、じっとモニタ画面を見続けること自体が苦手なのだ。図版描きの仕事中は、やむを得ずモニタを見続けているのだが、そのあとはしばらく使い物にならない。

 と、いうことでコンピュータ・ゲームの話。いままでずっと『銀河英雄伝説』のパソコン版ゲームを作ってくれていたボーステックが、今度はオンライン・ゲームに乗り出した。プレイヤーは『銀河英雄伝説』世界のキャラクターの一人になって、それぞれの陣営の勝利を目指すというものらしい。当然、オンライン・ゲームだから、ほかのプレイヤーとのやりとりも楽しめるということで、ずいぶんと画期的なゲームだと思える。ちゃんと動けば。

 さまざまなところのレビューを見た限りでは、まだまだ完全には動いていないようだ。繰り返すが、私はゲームにはまったく疎いので、レビューの文言も半分くらいしか理解できていないのだが、それでも何かあまりうまくいっていないことくらいは推察できる。
 もっとも、現段階はあくまでも動作確認中(っていうの?)なので、今後のサポートに期待するという感じなのだけど。

 うちの会社でも、とりあえずどんな感じか試してみようということで、Windowsユーザの社員が自分のパソコンにインストールしていた。(私はMacintoshユーザなので、試したくっても出来ないのだよな)
 ようやくインストール作業を終え、ゲームのサーバに接続しようとしたところ「回線工事中のため、接続できません」とのメッセージ。
 うーん、前途は多難のようだなあ。

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うーん

 会社のWebサイトに、社員が適当に日常をつづるページがあるのだが、そこにこのblogのURLを書いておいた。いまアクセスログをみてびっくり。いつもはせいぜい1日あたり30くらいのアクセスが、すでに50を越えている。
 うーん、初めて来た方。あまりにくだらないと怒らないで下さいね(笑)。

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お風呂で読書

 私はもっぱらシャワー派で、お風呂の湯に浸かっても数分で出てしまう「カラスの行水」スタイル。身体の代謝を良くするには、ぬるめの湯に長く浸かった方がよい、ということは知っていても、湯に浸かって無為な時間を過ごすというのがどうしても苦手なのだ。
 ところが最近、週刊誌を持ち込むことを覚えてから、ずいぶん長いこと風呂に浸かることができるようになった。各誌の論調の違いも楽しみつつ、雑学系の知識を仕入れる時間と割り切ることで、無為な時間を有意義な時間と転換したつもりになっている。

 そんなことを田中芳樹氏と話していたら、田中氏は「風呂で本を読んだことがない」と言われた。理由はさだかではないが、ひょっとすると本を読むことと、風呂でリラックスすることが両立しないのかな、とも思う。作家は何を読んでも、何を見ても、次作にどう生かすかを考えてしまうというしなあ。
 ある意味、職業病に近いのかも知れないが、なんとなく気の毒にも思える話だ。

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暑いの苦手、寒いの苦手

 東京は、ここのところ暑い日が続いている。仕事を終えて自宅に帰ると、まずはシャワーを浴びて汗を流さないと、食事をする気にもならない感じ。まだ5月なのに、この暑さでは先が思いやられる。
 とはいえ、実は私、暑いのは嫌いではない。というか、寒いのが苦手なのだ。
 寒いとどうしても動きが鈍くなる。手がかじかむので、出社してすぐは文章を書くことすらできない。呼吸器系が弱いので風邪もひきやすい。私にしてみれば辛い季節なのだ。
 だから、ここ数日の暑さは、なんとなく「いい季節になったなあ」と思えるのだ。

 一方、田中芳樹氏は暑いのが大の苦手。九州・熊本出身なので、暑いのは慣れているはずなのに、「暑さに対する耐性は、そのころで使い果たした」と公言してはばからない。さらには冷房が苦手なので、夏は東京を離れて軽井沢に仕事場を移すのだ。
 最近は新幹線も高速道路も出来たので、スタッフもずいぶん楽になったのだが、それまでは横川の釜飯を食べながら、延々と「あさま」に揺られる必要があった。

 今年も7月なかばには、東京から軽井沢への引っ越しが予定されている。毎年、どこかしらが変わっている軽井沢の町並み。今年はどんな表情をみせてくれるのだろうか。

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面白い物語が読みたい

 先日より横山光輝氏の『史記』を読み直している。ご存じ、司馬遷が書いた『史記』を題材に、横山光輝氏が存分に腕をふるった名作だ。横山氏は先日、不慮の死を遂げられた。本当に惜しい人を亡くしたものだ。

 実は私、田中芳樹氏の秘書になる前まで、中国歴史物にはあまり興味がなかった。せいぜい『三国志』(演義じゃないほう)を読んだくらい。田中氏との会話で中国モノについての話題が出ると、「それって、どんな話なんですか?」と聞いてばかりいた。田中氏もさぞや面倒だったことだろう。
 いまでは邦訳されたものに限っては、一通り読んだと言える。こうなってみると、どうしてもっと早く読まなかったんだろうと思うほど、面白いものばかり。
 なかには換骨奪胎されて日本の物語になっているものもあり、気が付かないうちに慣れ親しんでいた話が、実は中国起源だったと驚くこともある。

 こうして考えてみると、きっと世の中にはまだまだ、面白い物語が眠っているのだろう。生来、語学は苦手とする私にしてみれば、どなたか親切な方が邦訳してくれない限り読むことが出来ない。なんとももどかしいものだ。せめて、すでに翻訳されているものは楽しませてもらおうと思う。

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検索が中断されました……

 我が家のぷぷたろう(3歳10ヶ月)と一緒に、テレビの幼児番組を見ていた女房が、ふと(ほんと、ふと、という感じ)で聞いてきた。
 「ダンナ、こうもりって、何類?」

……3秒ほどの沈黙。

私「それ、まじめに聞いてる?」
女房「うん」
私「ほ乳類だよ」
女房「あ、そか」

 よくよく聞いてみると、幼児番組でコウモリが出てくる歌をやっていて、歌詞に「鳥じゃない」というのがあったそうだ。女房は「はて、鳥ではないとすると」と考えて、そこで思考が停止してしまったとのこと。
 思考が停止、というのはどういうことかと聞くと、どうやら「過去の記憶の検索をしていたのだが、途中でなんらかのトラブルが生じ、検索がストップした」感じらしい。
 うちの女房、たま〜にこういう状態になる。せめて無停電電源くらい、せめてバックアップ・サーバくらい備えておいてくれぃ、と思うのだが、私もよく記憶が飛ぶことがあるので、ある意味、似合いの夫婦なのかも知れぬ。ただ、この性質が息子に遺伝していないことを祈るばかり。

 あと、女房よ。頼むから車の免許を取りたいなどとは言わないで欲しい。幸いにして、今のところそのような発言はないのだが、まさか運転中に「はて、あの赤い信号は何を意味するものだったか」などとやられた日には……。

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ガシャポン

 ガシャポン、というのがある。ガチャポン、ガチャガチャともいうが、要するに、硬貨をいれてハンドルを回すと、カプセルに入った玩具が出てくる簡易自動販売機である。私が子供の頃からあるもので、当時は10円だった。(途中で20円に値上げされた記憶がある)
 そのガシャポン、最近は200円のものが主流になっている。だいたい30年で1個あたりの値段が10倍になっているわけだ。
 ただ、中にはいっている玩具の質に関して言えば、10倍なんて言ったら怒られてしまうくらい進歩している。うちのアホ息子(3歳10ヶ月)にせがまれて、ときどきやってみるのだが、思わず子供を差し置いて大人が喜んでしまうほど。
 うちの息子は、いわゆる特撮系、アニメ系には興味をあまり示さない。そのかわり、鉄道関係のものを見せると大喜びで食らいつく。「アニヲタと鉄ヲタ、息子の趣味で望ましいのはどっち?」という究極の選択を常に強いられているような気もするのだが、ま、それはともかく。

 ガシャポンで鉄道系の玩具を出しているのは、ユージンとエポック社の2社。ユージンはトミーと組んで、「カプセル・プラレール」シリーズというのを展開している。鉄道おもちゃの草分けともいえる、あの「プラレール」の超小型版だ。いっぽう、エポック社は「ミニ・モータートレイン」と銘打って、モーター内蔵で動く電車を模型にしている。

 どちらもよく出来ているのだが、やはり、カプセル・プラレールのほうは元になったプラレールの電車が、ディテールなどを無視した作りになっていることからか、いまひとつかっこ悪い。対するミニ・モータートレインは、カプセル・プラレールにくらべて非常に細かい細工が施してあるし、全体のバランスもよくとれている。動力源もモーター(カプセル・プラレールはおもにゼンマイを使用)を使用していることから、電池を使ったギミック(ヘッドライトなど)も最初から考えられている。
 ただ、線路の造りとなると、カプセル・プラレールに軍配があがる。いかにもプラレール風の青いプラスチック製線路が付いているのだが、線路をつなげたり外したりする爪の部分の精度および耐久力は、ミニ・モータートレインよりはるかに上であろう。ミニ・モータートレインは、何回も付け外しをやっていると、爪についたぽっちの部分が摩滅して、きちんと接合できなくなるし。

 いろいろと違いがあるにせよ、200円でこれを作り上げたメーカーの努力というものは、本当にすごいものがあると思う。ガシャポン自販機の構造上、「どれが出るかわからない」わけで、結果的にけっこうな数の100円玉を突っ込んだりしてしまうわけだが、それでも見つけると「ちょっと1回、回してみるか」と思ってしまう私なのだ。(あれ?息子の存在は?)

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赤城毅氏とロリコン(笑)

 ロリコン、と言っても、ロリータ・コンプレックスではない。信州のSFファンダム・グループが主催して、年に1回開催しているSFコンベンションなのだ。正式名称を「ローカル・リフレッシュ・コンベンション」という。
 例年、6月くらいに白馬のロッジを使って開かれているのだが、今年はゲストとして赤城毅氏を呼んでいただけることになった。いままでのゲストというと、田中芳樹氏、梶尾真治氏、と私の会社に縁の深い人もいれば、矢野徹氏、柴野拓美氏という私が声を掛けるのもはばかられるような大先輩もいらっしゃる。
 赤城氏も、当初、ゲストのオファーをもらったとき、そんな先輩たちと肩を並べるのはいささか気が引ける、などと言っていた。ただ、こういうものはお呼び頂いた者は素直に受けるのが「吉」というもの。いままで直接ファンの皆さんと交流する機会が少なかった赤城氏だし、きっと楽しい経験になるだろう。

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問題が問題

 今年の2月に、千葉県の公立校で行われた入学試験のなかで、「地図を見ながら、公民館までおじいさんを道案内する作文を書く」というのがあったそうだ。問題は、設問の前段に「おじいさんがどのような状態かを仮定しなさい」とし、「急いでいるようだ」「体力がなさそう」「とても元気そう」「時間の余裕がありそう」の4つを選択したうえで、その選択肢にあった道案内を考えるというもの。地図には、急な登り坂のあるコースや、平坦なのだが回り道になるコースなどが示され、さきに選んだ選択肢と、自ら作文した道案内の文章が矛盾のないようにする必要がある。
 私などには、国語のそもそもの目的である「自らの考えた内容を、相手に的確に伝える」ことを考えた、とてもよい設問に思えたのだが、なんとこの問題での正答率が14%。しかも、受験生の半数近くにあたる46%が0点と、まったく得点できなかったのだという。
 千葉県の教育委員会は、原因究明に乗り出すというが、これはいったいどうしたことだろう。

 この問題は、いくつかの要素を含んでいる。まず、設問の前段に選択肢がある、というところ。もちろん、この選択肢はいずれを選んでも間違いではない。問題の要諦は、その選択肢にあった道案内が出来るかどうか、ということなのだから。だが、受験生の大半は、この部分で躓いたという。
 ひょっとすると、選択肢のある問題というのは、そのなかに正解が含まれているものとしてしか考えられないのかもしれない。
 もっとも、私もこの問題を直接見たわけではないので、問題文がとても判りにくかったという可能性も否定できない。まぁ当面は、教育委員会にも、進学塾関係者にも、来年の受験問題作成までには悩んでもらうことにしよう。

 ただ、正答できなかった受験生諸氏は、もっと本を読んで理解力を培ったほうがいいのは確かだと思う。

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空気砲だ!

 通販で面白いオモチャを購入。
air-zooka.jpg

 これ、まんまドラえもんの「空気砲」である。写真ではよく判らないが、プラスチックで出来た筒状の本体にビニールの膜が張られ、これにゴムで張力がかけてある。ビニールの膜に取り付けられているツマミをもって後ろに引き、手を放すと、尖端の開口部から「空気の塊」が飛んでいく、という代物。
 ちなみに、こいつを手に持ってにやけているのが私だ。自分で写真を見ても、もうちっと痩せた方がいいと思うわさ。
 空気砲の射程は3〜5mと書いてあるが、試してみるとけっこう飛ぶ感じ。標的になってみると「ボンっ」という音がしてから一拍おいて、空気の塊がぶつかってくる。

 以前、正面に小さな丸穴をあけた段ボールを身体の正面にもち、両側を手でべこっとへこませるように叩くと、空気の塊が飛んでいって面白いという遊びをテレビで見たことがあるが、原理的にはまったく同じ。グリップがついただけ狙いやすいのだが、それだけのためにお金を出すかというとなあ。

 私としては、会社の部下がアホなことを言ったら、すかさず狙いを定めて「発砲」できるという利点で、これは「買い」なのであるが。

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長者番付って

 高額納税者一覧、いわゆる「長者番付」が発表された。上がった、下がったと世間はいろいろと騒がしいようだが、こういうことを発表するというのは問題じゃないのかな。某官房長官経験者が好きな言葉だった「個人情報」とそれば、納税額というのは最たるもののひとつだろう。
 真偽のほどは定かではないが、そもそもこの高額納税者一覧を発表することになった経緯は、密告奨励だったという。「あいつはあんなに稼いでいるのに名前が出ていないのはおかしい」と、税務署に密告することで、脱税を防いでいたそうだ。
 なんという浅ましさ、と情けなくなる。

 不謹慎な想像だが、仮に高額納税者一覧をみて、この家は金があると目を付けた泥棒が入ったり、子息・令嬢を誘拐したり、という事件が起きないとも限らない。
 この場合、税務署は責任をとるのだろうか。まさかね。

 それにしても、この高額納税者一覧を「長者番付」と名付けた人は、とても頭がいいひとだと思う。
高額納税者なんだから、税金をがっぽり取られてさぞや気分が悪かったとも思うのだが、「長者」と言われるとなんとなく「そうか、俺もたいしたもんだ」と思ってしまったのではなかろうか。
 言葉の魔力というのは、こういうふうに使われるのだなあ。

 ちなみに、以前は作家部門の常連とされていた田中芳樹氏も、ここ最近はおとなしいもの。私などに比べれば、比較にならないほどの納税額ではあるのだが、新聞紙上をにぎわすメンバーには加わらない。これは良いことなのか、悪いことなのか。

 なお、高額納税者一覧に載るのがイヤな人は、3月15日を過ぎてから納税すればよい。もちろん、遅延にともなう罰科金はとられるが、高額納税者一覧には載らない。ちなみに、今年はSMAPの中居くんが、この手を使ったそうだ。昨年、タレント部門で1位になったことで、よほど不愉快な目にあったのだと思われるが、真相は不明である。

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虎だ、虎だ

 虎だ、虎だ、おまえは虎になるのだ。
 というわけで、Macintoshの新しいOSの話。Jaguer、Pantherと進化して、つぎはTigerだそうだ。ネコ科しばりでいくということは、最後はLionまでいってしまうのだろうか。願わくは、サーベルタイガーのように絶滅しないで欲しいものだ。
 OS-Xになって、インターフェースが外見、操作性ともに大きく変化した。当初は私も戸惑ったが、いつのまにか慣れてしまった。Jaguerはともかく、Pantherはかなり安定しているし、実用性も高いと思う。そもそもOSなんてものは、あまり前面に出てこないほうがいい。そこそこ処理が早くて安定していれば十分だ。
 Tigerはどうなんだろうか。

 ネコ科といえば、私が中学校時代は犬や狸は「ほ乳類食肉目」だった。ところが今は違うらしい。その目の代表的な動物の名前を付ける、というルールが出来たらしく、食肉目はネコ目という風に呼称が変わっているとのことだ。なんだかなあ。
 なんで変更しようと考えたのかわからないのだが、別に今までも食肉目で困っていなかったんだし、そのままじゃいけないの?と聞いてみたいものだ。

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不甲斐ないなぁ

 昨日の巨人vs.ヤクルト戦。
 さすが史上最強&最高値打線だ。破壊力は抜群。2回で10点差をつけられるなんて、高校野球だったらコールドゲームだ。

 弊社所属の作家では、田中芳樹氏だけが野球好き。以前は阪急ファンだったのだが、オリックスになったところで熱が冷め、イチローが抜けたところで興味がなくなったようだ。田中氏の奥さんは私と同じヤクルトファンなんだが。

 大リーグで活躍する日本人が増えるにつれ、大リーグの試合をテレビ観戦する機会も増えてきた。私はアメリカという国の行動には首をかしげることが多いのだが、野球に関しては、まだまだ日本は彼らに学ぶことがたくさんある。選手についてももちろんだが、応援するファンについても同様。
 一度だけだが、ロサンゼルスのドジャーススタジアムで観戦したことがある。アメリカでは、ホームとアウェーの差がはっきりしていて、球場に詰めかけるファンの9割以上が地元球団ファン。そのときもほぼ全員がドジャース・ファンだったんだが、敵チームのファイン・プレーには惜しみない拍手を送る。
 いわゆる鳴り物の応援もないし、誰かが先頭にたって応援を主導することもない。それぞれが自分のペースで野球を楽しんでいる感じ。
 しばらくアメリカに行きたいとは思わないが、野球場にだけは行きたいなあ。

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電子書籍の未来(その2)

 先日、電子書籍の可能性について書いてみたのだが、現在の状態では、やはり否定的な見解になってしまう。このあいだ、JR恵比寿駅ビルに入っている有隣堂書店に電子書籍のビューアが置いてあったので、適当にいじってみたのだが、うーん、まだまだだなあ。
 これ、完全防水になっただけで買う人はいると思うのだけど。(私とか)
 紙の本を風呂場に持ち込むのには抵抗があるんだけど、完全防水の電子書籍ビューアだったら問題ないわけで。いやぁ、長風呂の友には最高なんだけどな。

 電子書籍の範疇に入ると思うのだが、電子辞書は私も重宝している。出版社の編集部に仕事で行くときは必ず辞書を持っていく。いままでは国語辞典1冊持っていくのがやっとだったのだが、電子辞書であれば国語・漢和・広辞苑・英和・和英を持っていくことができる。これは便利。
 問題は、持っていこうと思うときには電池が切れかかっている、という「ジンクス」の存在。予備の電池は必携である。

 ちなみに、この電子辞書、クロスワード・パズルを解くときにとっても便利。「7文字で、最後がNという単語」なんてのを調べようとするのは、紙の辞書では大変だもの。あれ?反則かな?

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雨だなあ

 昨日は久しぶりに新宿で飲み。谷甲州ファンクラブの月例会があったのだ。このファンクラブ、私が学生時代に設立されたんだから、すでに20年以上活動している。ちなみに、私は創設直後に入会した。女房と知り合うきっかけになったのもココでの活動なのだ。
 そうはいっても、だんだんみんな忙しくなってきて、最近は私も月例会には参加することが少なくなっていた。昨日も、私をふくめて3人しか集まらなかった。
 ただ、昨日は先日おこなわれたライトノベル・フェスティバル実行委員会が反省会をやっていたので、彼らを巻き込んで飲み会に仕立て上げた。私は、反省会には顔を出せなかったのだが、飲み会の席で反省会での議事について報告をうける。なんだか申し訳ない感じ。

 いいかげんに飲んで、9時半ごろ帰宅。
 考えてみれば、ずいぶんと健康的な生活になったもんだ。
 酔い覚めの水を口にしながらテレビをつけてみると、阪神vs.広島戦の試合がまだ続いている。甲子園は大雨が降っているというのに、途中、グラウンド整備などもはさみつつ12回表裏の攻防へ。最後は、久慈と八木がチャンスを作り、赤星がサヨナラヒットでゲームセット。やはりベテランが活躍する試合というのはいいよなあ。というか、もっと出番作ってやってくれぇ>岡田
 わが乳酸菌飲料球団も、宿敵巨人に勝った。でも、得点が満塁ホームランの4点と、ソロホームランの1点のみ、なんて、まるで巨人の野球じゃんかよ。ま、川島はよく投げたが。

 そういえば、2010年のFIFAワールドカップの開催国が、南アフリカに決定したそうだ。南アフリカというと人種隔離政策だの、鉱物資源が豊富だの、いろいろと耳にはするのだが、よく知っているとは言えない国。きっと、これから6年間、南アフリカの情報が雑誌やテレビでどんどん流れると思うので、少しはお勉強できることだろう。
 きっかけはなんでもいいのだ。

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枕を買い換えた

 ちょっと用事があって、日本橋に出かけた。銀座・新橋・京橋までは、おつきあいのある出版社もある関係でちょくちょく行くのだが、日本橋はあまり足を向けたことがない。
 おのぼりさんよろしく、きょろきょろ周りを見回しながら歩いていると、老舗の寝具店、西川があった。なにげなく入って、店員さんに最近眠りの質が悪いと相談してみたら、枕を変えてみたらどうか、と提案される。
 2階の枕売り場で、パソコンに接続された計測器を使って首の高さなどを計り、その後、いくつも枕を試してみた。いま使っている枕もかなりよいものなのだが、長年使っているだけに若干くたびれ気味。これはいい機会だと思い、思い切って買い換えることにした。
 枕カバーも合わせて、20000円弱。枕ひとつの値段としては高いと思うが、これでぐっすり眠れるのならば安いものだ。

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病は気から?

 ここのところ、東京は天気がころころ変わる。天気が変わると気圧も変わる。
 若い頃は、先輩が「低気圧が近づいてくるんで、体調が悪い」などと言っていると、「年寄り臭いこと言ってるなあ。だいたい、たかだか数ミリバール(当時はミリバールでした)の変動が人間に感じ取れるわけないじゃん」と陰口をたたいていたのだが、今にして思うと、浅はかな若輩者であった。

 そもそも人間は大気の中で暮らしているわけだから、気圧の変動にともなって身体全体が膨らんだり縮んだりするのは不思議ではないのだ。たとえ、その差が数ヘクトパスカルであろうとも。

 今日も、午後になるあたりから妙に身体がだるい。頭痛もする。普通に考えれば風邪でもひいたかな、というところなのだが、発熱もないし、どうも気圧のいたずらのような気がする。こんなことを、若い頃の自分に話したら「気のせい」で片づけられてしまうのだろうが、どこが悪いと明確に指摘できたほうが、身体はともかく気分的には納得できる。こういう「なんとなく体調がおかしい」というほうが、しんどいのだ。
 今日の体調不良の原因が気圧の変化にあるのかどうかはさだかでないが、せめて週末は元気に過ごしたいと思う次第。

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フォントだらけ

 久しぶりに新宿のパソコンショップを覗いてみた。とくに何かを買おうというわけではないのだが、最近のハードやソフトの傾向を知っておくのも無駄ではない。私の場合はMacユーザなので、新製品が出るとしても、出すメーカーは1社だし(笑)、そのメーカーのwebサイトさえ見ていれば新製品情報の大部分は把握できるのだが。
 などと考えつつ、店内を一回りして気が付いたら、手にフォントのパッケージを持っていた。最近のフォント事情は恐ろしいものがある。普通のユーザに十分手が届く値段で、150種類のパックとかが売られているのだ。これじゃあ、プロとアマチュアの差なんて、フォントに限って言えば、ないに等しい。もちろん、よ〜く見れば、グリフもなんとなく安っぽいのだが、普通の人にはまったく問題ないものね。
 そもそも、最近は印刷所が、これら激安フォントしか対応しません、などと平気で言うようになってきた。せめてモリサワとイワタの一通りくらいは揃えておいてくれよ。と思うのだが、このご時世、フォントなどに費用を掛けるのはバカバカしいのだろう。だいたい、クライアント側が激安フォントで入稿してくるのだから、高価なフォントを入れる必要性がないのだし。

 ただ、エディトリアル・デザインを少しでも勉強した人だったら、あまり多くのフォントをいっぺんに使うのは、かえって逆効果だということも知っているんだよね。フォントも色も、きちんと効果を計算して使うのが吉。そのあたりに、プロとアマチュアの差が出るのかも知れない。

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winny、もうひとつの罪

 先日、winnyの作者が逮捕されたことについて書いたのだが、このwinnyには別の問題もあることを教えてもらった。winnyを通じてファイルを交換することにより、ネットでやりとりされるデータ量が膨大なものになり、ほかのデータ移送に支障をきたす、というのだ。
 winnyは、サーバ型と異なり、ソフトをインストールしているパソコン同士を相互につなぐわけだから、目当てのファイルを探す際も含めて、やりとりされるデータは大量になる。これにより、ほかのユーザーのデータまで圧迫されてはたまらない。以前、携帯電話のメール網に流れる迷惑メールによって、一般ユーザのメールが遅配されるなど、大きな問題になったことがあったが、これと同じような構造なわけだ。

 私自身は、ファイル交換ソフトはいっさい使ったことがないので、そのメリットを享受したことはないのだが、気付かぬうちにデメリットは受けていたわけだ。うーん。

 あまり人に迷惑をかけないようにお願いしたいなあ。

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蚊だよ、蚊

 前にも書いたが、最近、眠りが浅い。いわゆる「眠りの質が悪い」というやつ。
 何度も寝返りを打って、ようやく寝付いたと思ったら、今朝は耳元に蚊が飛んできやがった
 あの「ぷ〜〜ん」という音には、魂をイラつかせる波長が含まれているに違いない。うーん。

 蚊取り線香、買ってこよう。

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winnyの作者が逮捕されたのだが

 winnyの作者が逮捕された。逮捕の容疑は、「ファイル交換ソフトを作成し、著作権侵害を幇助した疑い」とのこと。
 うちの会社は、著作権管理を業務にしているわけで、ファイル交換ソフトの悪用には、つねづね苦々しく感じていた。だが、だからといって今回の逮捕は、ちょっと強引すぎるのではないかとの感がある。
 たしかに、当初から違法なファイル交換を目的として開発されたものだとしても、悪用するのはあくまでもユーザー。時速300kmも出せる車を開発したメーカーがあったとして、警察はスピード違反を助長したといって開発者を逮捕するのかな。だいたい、今回の逮捕劇で主役を演じた京都府警は、署内のパソコンにwinnyがインストールされ(インストールしたのは、もちろん署内の警察官)、内部情報が漏洩する事件を起こしている。その意趣返しなのではないか、とも勘ぐってしまう。
 いまのところ、新聞やテレビの論調では、公判維持は難しいと言われているし、そんなことは当の京都府警だって知っていると思う。いわば、見せしめの逮捕なんだろう。

 ただ、ちょっと気になるのは逮捕された東大助手のコメント。警察を通じて発表されたコメントなので、そのまま信じることは出来ないのだが、「時代遅れの著作権法を改正させるためには、著作権侵害状態を蔓延させるしかないと考えた」とのこと。
 うーん、そういう考え方をするのは勝手なのだが、その結果、コンテンツの供給側が大きな損害を受けるということには、想像がいかないのだろうか。コンテンツの対価を制作側に還流させなければ、次のコンテンツを制作することは出来ないのだ。さらにいえば、このような著作権侵害状態が続けば、供給側はコピーコントロールなどの対策をとらざるを得ない。それによって生じた経費はすべて正規ユーザーの支払う商品価格に転嫁される。
 いわば、ファイル交換ソフトで違法にコンテンツデータを取得しているユーザーは、正規ユーザーが払った商品代金から、少しずつお金をかすめ取っているのと同じ。厳しい言い方をすれば、宿主に寄生している虫みたいなものだ。宿主の体力を徐々に削っていき、最後には倒してしまう。そうなったときに彼らはどうするんだろう。おそらく、別の宿主を見つけるんだろうなあ。

 もちろん、コンテンツの供給側としても、ユーザーがお金を払うに値すると思ってもらえるだけの商品を提供しなければいけないのも忘れてはいけない事実。
 本来、コンテンツの供給側とユーザーは対立する構造ではなかったはずだ。互いに「いいものを作ってくれた」「喜んでもらえてよかった」と言える関係を目指していきたいものだ。

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奇術の練習を再開

 5月1日に書いた日記のなかで、奇術について書いた。とりあえず、田中芳樹氏が原稿執筆に必要とする部分の調査は終わったので、これでおしまいにしても構わなかったのだが、調べているうちに、奇術部に在籍していた学生時代の記憶がよみがえってきた。
 今日も女房の買い物のつきあいで、渋谷に出かけたのだが、ついつい東急ハンズで手品道具を買い込んでしまう。帰宅した後、さっそく手にとってみたのだが、悲しいかな、指先の動きを完全に忘れている。卒業後、まったくと言ってよいほど奇術からは遠ざかっていたわけだし、そもそも在籍中も熱心に練習をしたとも言えないのだから、仕方ないのだけれど。
 とはいえ、このままでは悔しいので少しずつ練習をすることにした。テレビを見ながら、コイン・ロールをしていると、なんとなく動きがよくなってきた感じ。でも、明日の朝になれば、また戻ってしまうんだろうなぁ。焦らず、ゆっくりと上達していきたいものだ。

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ラジコンカーの技術進歩も凄いことになっているようで

 連休4日目。東京・恵比寿は一日中、すごい風が吹いていた。まるで台風のような感じ。夕方になってから湿度もあがり、どんどん蒸し暑くなってきた。
 休みもこれだけ続くと、だんだん仕事が気になってくる。もともと仕事の総量は変わらないのだから、休みが増えたらそれだけ〆切までの日数が減るわけで、あとのことを考えると単純に喜んでばかりはいられない。きっと、来週あたりはばたばたするんだろうなあ。

 気分転換に、買ってはいたが見ていなかったDVDを見る。
 昼間から『モンティ・パイソンの人生狂想曲』を見るというのも、私の人生らしくて良いのではないか、と思う。ま、疲れたときには笑うに限るよ。うん。

 午後から遊びに来ている甥っ子にせがまれて、秋葉原にいく。学生時代から秋葉原にはよく遊びに行っていたが、最近はとんとご無沙汰している。特色(主に蛍ピン)を多用した、妙に体の凹凸を強調した女性が描かれたポスターなどをべたべた貼っているような店が増えて、どうにも居心地が悪くなったのだ。
 幸いにして甥っ子の目当ては、最近こり始めたラジコンカーの部品調達だった。
 昨今は、こんなおもちゃのようなラジコンカーの部品でも、炭素系の複合材料が使われていたりして、なかなか侮れないものがある。同じような部品でも、使われている材質によって値段が何倍にもなったりする。これじゃあ金を掛けられるオトナの方が有利じゃないか、と思って甥っ子に聞いてみると、「たしかにそういう側面もあるが、金を掛けたって下手な奴は勝てない」とのこと。なるほどね。
 そこで思い出したのが、西原 理恵子の「できるかなリターンズ」に出ていた、ロボット相撲の話。やっぱり、金を掛けたって駄目な奴は駄目なんだよなあ。
 ま、金を出せない奴は知恵を出せ、という名言の逆を考えれば、知恵のない奴はせめて金でも出しておけ、ということなのだけれど(笑)。

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メラトニンに副作用はあるのかな

 ここのところ、眠りが浅くて悩んでいる。一応、日が変わる前には眠くなるのでベッドに入るのだが、2〜3時間も眠ると目が覚めてしまう。そのまま、また眠くなることもあるし、どうしても眠れず、何度も寝返りを繰り返すこともある。
 睡眠のタイミングがずれているのか、と思い、睡眠のリズムを整える効果があるとされるメラトニンを、わざわざ個人輸入して飲んでいるのだが、これって長期間服用しても副作用はないものなのだろうか。最近、ベッドに入る前にメラトニンを飲むのが習慣になっているのだが、大丈夫なのかなあ。一応、私が調べた範囲では副作用はない、とされているのだけど。

 眠れないのなら、いっそ起き出して仕事でもしようかと思うこともあるし、実際にやってみたこともあるのだが、あまり集中できないし、翌日の仕事にも差し支える。なかなかうまくはいかないものだ。
 なによりも、ぐっすり眠ってすっきり起きる、という基本的な生活リズムが崩れているのが、なんともしんどいのである。なんとかならないものかなあ。

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T-con2003スタッフ解散式に参加しました

 連休2日目。午前中は家の片づけ。午後からは昨年の日本SF大会「とちぎSFファン合宿」略称T-con2003の実行委員会解散式に行く。解散式、と言っても、形式ばったことはなにもなく、新宿の大型カラオケ店のパーティールームで、飲みながら歓談しただけだったのだが。
 SF大会、と言ってもご存じない方も多いと思う。1年に1回、各地のSFファンが持ち回りで開催する、SFやファンタジーのファン・イベントだ。昨年は栃木県塩原温泉の大型ホテルを使い、二泊三日の日程で行われた。
 それらを準備、運営するのは、先にも述べたとおり、その地方のSFファンたち。彼らはまったくのボランティアスタッフで、手弁当はもちろん、打ち合わせの会議費や、交通費などもほとんど自腹を切って参加している。簡単にイベントと言っても、内容は多岐にわたり、作家の講演会や、フィルムの上映会、はてはカラオケ大会にゲーム大会、とさまざまな企画がある。これらを総括して運営するためには、綿密な準備が必要なのは言うまでもなく、大会直前には、文字通り不眠不休で準備作業に当たることになる。
 こんな大変な思いを、なんでわざわざ……と聞かれることも多いが、一度やるとくせになる、というか、なんというか(笑)。
 今回のT-con2003では、じつに3年前から準備作業が始まっていた。そこからずっと共に苦労をしてきた仲間たちだから、解散式というのも実に感慨深いものがある。
 ま、このなかのほとんどとは、今後もちょくちょく会っては飲むのだと思うけど。

 とはいえ、本当にみんな、お疲れ様でした。みんなと一緒に働けたことは、私の人生のなかで本当に大きな思い出となってます。どうもありがとう。そして、今後ともよろしく。

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きびきび動くソフトがすき

 連休初日。30日の金曜日を休みにして、超大型連休にした人も多いと聞く。羨ましいことである。
 私はと言えば、日頃、仕事に追われてなかなか進まないような、細々した仕事を片づける。この程度の作業ならば、自宅に置いてあるノートパソコンでも十分。エディタさえ動けばよいのだから。
 だいたい、最近のソフトはお節介すぎるのではないかなあ。最初は取っつきにくくても、使いこなすに従って手に馴染んでくるほうが私の好みには合うのだが。さまざまな機能が付いてくるのはよいのだが、それを使いこなすのには時間が掛かる。それを補おうと思ってか、別ウィンドウが開いて使い方をアドバイスしてくれるものまである。うーん。
 単機能で構わないから、動作が速くて安定しているソフトのほうが、図体がでかくて何でも出来るソフトより使いやすいと思うのは、私の頭が古いからなのかなあ。

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奇術について調査

 連休前に片づけなければいけない仕事に追われて更新が滞った。
 29日は、日本青年館で第3回ライトノベル・フェスティバルにスタッフとして参加。ライトノベルというと、一般エンターテインメント小説にくらべて一段下に置かれているような感がするのだが、大手レーベルだけを数えただけで毎月30冊以上出版されるカテゴリーというのは、もはや立派なジャンルと称してよいのでは。
 もちろん、それだけに玉石混淆の度合いも大きく、実際に読んでみないとなんとも言えないものばかり、というのが恐ろしくもあり、楽しくもあり。今回のイベントでも、たくさんのライトノベル読者が集い、それぞれの想いを語っていた。
 このイベント、前身のティーンズノベル・フェスティバルから数えて4回目になるのだが、だんだんと参加者も増えてきているようで嬉しい。ファンイベントが育たないジャンルというのもあるのだが、ライトノベル読者は意外と活動的なのかも。

 連休前に片づけなければいけなかった仕事のひとつは、うちの会社でやっている小説塾の連絡誌、「小説塾通信」の原稿。これがけっこう難渋した。たいしたことは書いていないのだが。
 あと、田中芳樹氏に依頼された調べ物。これは現在書いている長編に必要な資料ということで、手品について調査。実は私は学生時代、奇術部に所属しており、このあたりに関しては通り一遍の知識は持っている。卒業以来、奇術からは遠ざかっていたのだが、調べているあいだにまた興味がわいてきた。ちょっと手を動かしてみようか、と思う。
 指先を動かすのは、老化防止にも役立つというし。

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その土地にあった食事をしたい

 自宅近くのデパ地下に、ドイツパンの店が特別出店していた。この店は、以前私が住んでいた吉祥寺にある店で、本格的なドイツパンで定評のある店。おもわず嬉しくなっていくつか買う。さらに、同じデパ地下に、これは常設店なのだが、ドイツのミュンヘンにあるハム・ソーセージの店があるので、やはり数種類のハムをスライスしてもらった。
 先日のドイツ旅行では、毎朝、いろんな種類のパンといろんな種類のハムを朝食として食べていたので、なんとなく再現してみようかな、と思ったわけ。

 ドイツに行って、いちばん美味しかったのはパンだったと思う。あとは、牛乳、卵、野菜など、基本的な食材の味がとても良いのだ。こういうモノが美味しいというのは、やはり畑の地力が違うということなのだろうか。日本でもこんな野菜が食べられればいいなあ、と思うのだが、そもそも土地の質が違うんだから難しいのだろうか。
 もともと日本人の食生活は、米に野菜、魚を中心にしていたわけだから、こういう食事をするのがいちばん日本という土地にあっているのだろうな。最近、歳のせいか、肉よりも魚のほうが嗜好にあうようになってきた。そこで気付くのは、魚を中心に献立を考えようとすると、ずいぶんお金がかかるということ。うーん、高級魚を食べたいわけではないんだけどなあ。

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紅茶いろいろ

 今日は自宅にて、ライトノベル・フェスティバルの準備作業。ライトノベル・フェスティバルというのは、いわゆるライトノベルの読者を対象としたファンイベントで、今回が3回目(前身のティーンズノベル・フェスティバルから数えると4回目)になる。参加者よりもゲスト&スタッフの方が多いんじゃないか?などと心配され(笑)つつも、徐々に来てくれるお客さんも増え、それなりに楽しいイベントに育ちつつある。
 うちの会社は、前身のイベントから全面協力。物心両面でお役に立てるように心がけている。今回は、参加を事前申し込みして下ったお客さんには、すてきなプレゼント(ふくやまけいこ先生描きおろしイラストおまもり携帯ストラップ)が付く。その製作作業を行っていたのだ。
 残念ながら、事前受付はすでに締め切っているので、今から申し込んでもおまもり携帯ストラップの入手は不可能。とはいえ、ライトノベル系を読んでいる方には、けっこう楽しめるイベントだと思うので、もし興味のある方がいらっしゃったら、遊びにきてほしい。

 作業中、息抜きに紅茶を数種類、淹れて飲む。
 自宅でも会社でも、私は紅茶&コーヒーをよく飲む。ことに紅茶はほぼ毎朝、おおぶりのマグカップに淹れて、新聞でも読みながらゆっくり飲むのが習慣になっている。
 田中芳樹氏も、代表作の主人公が紅茶好きという設定だったことで、一時期はずいぶんファンの方から紅茶のプレゼントをいただいたそうだ。本人は紅茶も好きだが、実はコーヒーも大好きなのだが。
 ちょうど1年前、田中芳樹氏の作家生活25周年を記念してパーティーを開いたのだが、その引き出物としてオリジナル・ブレンドの紅茶を作った。これは、日本を代表する紅茶ブレンダーの一人、熊崎俊太郎氏にお願いしてブレンドしてもらったもので、「ヤン・ウェンリー・ブレンド」「ラインハルト・ブレンド」「ユリアン・ミンツ・ブレンド」の3種類を作った。熊崎氏自身も『銀河英雄伝説』のファンということで、入魂の一作となった紅茶は、まさに絶品というにふさわしい出来ばえ。
 このまま非売品で済ませるのはもったいない、ということで、うちの会社のwebサイトで限定通信販売を行ったりした。お買いあげいただいた方の評価も上々で、よい思い出になったものだ。
 また機会があれば、いろいろとやってみたいな、などと思う。
 (ちなみに、熊崎俊太郎氏のwebはこちら

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ウィルス・メールの恐怖

 しばらく数が減っていたウィルス・メールが、またたくさん届くようになってきた。私の場合は、会社で使っているアドレスにばんばん届く。このアドレスは名刺に刷っていることもあり、取引先の方との連絡にも通常、このアドレスを使用している。つまり、取引のある方のメーラーには、このアドレスが保存されている可能性が高い。最近のウィルスは、感染するとメーラーのアドレスブックに入っている人に無作為にウィルス・メールを送信するそうだから、ばんばん届く理由もよくわかる。
 もちろん、私もウィルス対策は怠らない。きちんとウィルスチェックソフトを入れ、ウィルス定義ファイルの更新も怠らない。が。
 たいていのウィルスっていうのは、windows環境用なんだよな(笑)。
 Macの場合、ウィルスにすら相手にされていないことが多いので、なんとなく寂しくもあるのだが、これはこれで安心度は高い。
 もっとも、昨今はMacもUNIXベースで動いているし、あまり呑気に構えていてもいかんのだが。

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携帯電話にまつわる悩み

 先日書いた「えびのしっぽ入り牛丼」の話。けっこうウケたようで、会社の取引先の方からもメールをもらったりした。でも、私がこんないたずら好きだとは知らなかった、と言われてもなあ(笑)。仕事絡みのことでは、あまりいたずらをしないようにしていますので、今後ともよろしくおつきあいください。

 昨日、社員のひとりが携帯電話の機種変更を行った。実は、この機種変更手続きに関しても、DoCoMoの殿様商売に翻弄されたり、それを撃退したり、というエピソードがあるのだが、ばさっと割愛(笑)。
 新しくした携帯電話は、軽量小型の最新機種。私にはちょいと小さすぎるかなと思えるほどだが、女性の手にはちょうどよいのだろう。メーカーとしても、男性ユーザーは想定していない感じ。でなければ、白色の名前を「ぷるぷる杏仁」とはしないだろう。これ、店頭で男性が言うのは勇気がいるぞ(笑)。ほかの色も、だいたいその路線。ま、いいけどね。

 私個人は、ずっとソニー社製の携帯電話を愛用している。センター・ジョグダイヤルの操作に指が慣れてしまっているため、ほかのメーカーのものでは駄目だったのだ。
 ところが、ここで悲しいお知らせ。
 ソニーが作っているDoCoMo用の携帯電話から、このセンター・ジョグダイヤルがなくなってしまったのだ。au用の携帯電話には、なぜか残っているのだが。
 うーん、これだけのために携帯電話の番号を変更するのも本末転倒のような気がするし、かといって、いつかは新しい機種に変更しなければいけないわけだし。(耐久性に乏しいと定評がある(笑)ソニー製携帯電話のユーザーは、携帯電話は1年もてば上出来、というふうに洗脳されている)

 ことは操作性に直結するだけに、悩みは深いのである。

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いたずらっ子、世にはばかる

 ずいぶん前のコトになってしまうが、会社で昼ご飯に「ミニ天丼」を買って食べた。値段の割には美味しかったと記憶している。食べ終わった後には、プラスチック製のどんぶりと、エビのしっぽが2個残った。
 なぜそんなことをしたのか、と聞かれても答えようがないのだが、私はそのエビのしっぽをティッシュに包み、胸ポケットに入れておいた。

 その日も残業。すっかり遅くなった私は、家に帰る途中でなにか食べようと思い、まだまだ元気だった吉野家に入った。注文は、いつもの「特盛・卵」。
 ががっががっと掻き込んだあと、ふと、胸ポケットにあるものの存在を思い出した。
 家に持って帰るのも何なので、店員さんの目がよそに向いたことを確認してから、エビのしっぽをどんぶりに放り込んだ。

 「ごちそうさま」
 店員さんが、いつものスマイルで「ありがとうございます、特盛とぉぉぉ!
 私は、このときの店員さんの表情を忘れないだろう。
 牛丼のどんぶりに、エビのしっぽって、なかなか似合うもんだよ。

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象さんはでかかった

 週末は友人たちと伊豆修善寺の貸別荘へ。
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 30人まで収容可能というバカでかい別荘に16名の男女が集い、夜遅くまで馬鹿話に興じた。終電を気にしなくていいとなると、酒の量も増えてしまう。さらにいつでも温泉に入れるとなれば、徹夜したって構わないや。

 などと、最初は思っていたのだが、やはり年齢を重ねるというのは悲しいもの。深夜2時を過ぎると、どうにもまぶたが重くなる。「明日の運転があるから…」などと、しなくてもいい言い訳をしつつ寝部屋に引き上げる自分が悲しい(笑)。

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 今回は料理好きの友人が腕をふるってくれたおかげで、とても豪勢な夕食を楽しむことが出来た。ちなみに、この写真に写っている舟盛りの「舟」も彼の私物。よく「男の料理は凝り性になる」と言うが、まさにその通り。ま、私も人のことは言えないのだが。

 そうそう。年齢を重ねる、と言えば、私は貸別荘で酒を飲んでいるあいだに36回目の誕生日を迎えてしまった。うーん、子供の頃、36歳といえば立派なおじさんだったのだがなあ。

 修善寺の帰り、小田原城に寄って象さんを見る。やっぱりでかいわ。
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 以前、吉祥寺に住んでいた頃には、休日にはよく女房と井の頭公園の動物園に出かけ、象さんを見ていたのだが、いまの自宅に引っ越してからはなかなか見る機会がない。考えてみれば、吉祥寺って便利だったよなあ。デパートはあるし、映画館はあるし、公園はあるし、動物園まであったんだから。
 いまの自宅があるところは、たしかに便利ではあるんだけど、生活をするとなると不便なこともあるんだなあ。贅沢な悩みと言われれば、その通りなのだが。

 とにもかくにも、東名高速を使って午後5時過ぎには自宅に帰着。
 やはり疲れていたようで、すぐに寝てしまった。(ほら、こういうところも年齢を重ねた悲しみが)

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DTPソフト雑感

 うちの会社は、作家のマネージメントをしつつ、ほかの仕事もいろいろとやっている。いちばんウェイトが大きいのは編集プロダクションっぽい仕事。書籍や雑誌に載せる図版を描いたり、対談などのテープから原稿をおこして構成したり、DTPソフトを使って書籍の版下データを作成したりしている。
 最後に挙げたDTP作業には、adobe社のInDesignというソフトを使っているのだが、これがけっこうくせ者なのだ。

 InDesignが登場するまえ、業界の標準とされていたDTPソフトは、QuarkXPressというソフトだった。非常に優秀なソフトだったのだが、日本語組版に難があった。もともと英語などの欧文を扱うように開発されたソフトなので、それも仕方がないのだが、やはり日本で商売をする以上、日本のユーザーの使い勝手がよいようにローカライズするのも大切なことではないのかな、と思っていた。
 結局、さまざまなサードパーティーから、プラグインというかたちでツールが供給され、ユーザーは自らの好みと必要に応じてプラグインをセットして日本語組版を行っていたのだ。

 そこに登場したのがAdobe社のInDesign。これももともとは欧文環境での使用を前提に開発されたソフトだったのだが、日本での発売を前に徹底的なローカライズを行った。その結果、いままでの業界標準ソフト、QuarkXPressとは比較にならないほど日本語に親和性の高いソフトとなって上陸したのだ。
 もちろん、登場した当初は動作も不安定だったし、要求するハードウェアのスペックもかなり高い状態だったので、最初から順風満帆とは言えなかったが、その使い勝手の良さは本物だった。私の周囲でも、一度でもInDesignを使った人は、みなQuarkXPressからの乗換えを検討したくらいだった。(実際には、ワークフローの問題もあって、全員が乗り換えたとは言えないが)

 その後、InDesignは2回のメジャー・バージョンアップ、数回のマイナー・バージョンアップを経て、さらに実用性を増していった。それにつれ、いままでQuarkXPressで作業をしていた編集部でも「うちもInDesignに乗り換えましたよ」という声が聞こえるようになってきた。

 で、大きな出来事が起こる。
 Adobe社は、自社の主力商品であるPhotoshopのメジャー・バージョンアップを契機に、自社製品のすべてを有機的に連携させる方針を打ち出した。これが、いわゆるCS(クリエィティブ・スイーツ)バージョンアップというやつで、PhotoshopはPhotoshopVer.8ではなく、Photoshop CSに、InDesignは3.0ではなくInDesign CSになった。
 問題は、このInDesign CSだ。
 たしかに機能は増えたし、使い勝手も良くなったという気はする。若干だが、動作速度(これは発売当初からInDesignの泣き所とされていた)も改善されていたと思う。だが。
 InDesign CSで作成したファイルは、過去のバージョンでのInDesignでは開けないのだ。ま、これは仕方がないにせよ、せめて過去のバージョンでも開ける形式で保存するくらい、考えてくれても良かったのではないか。
 事実、同じようにCSバージョンアップを果たしたIllustratorは、CSバージョンでも、過去の形式で読めるファイルへの書き出しをサポートしているのだ。

 印刷所などは、ようやくInDesignに対応しはじめたところも増えてきたなぁ、と感じられる状態で、いきなり「はい、いままでのバージョンのファイルは読めませんから」ということでは、あらたな設備投資を強いるだけのことになろう。
 業界標準のDTPソフト、QuarkXPressに挑んだInDesignを、なんとなく応援していた気持ちがあっただけに、このようなユーザー無視の姿勢が寂しく感じられるのだった。

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作家マネージメント事務所の日常

 あんまりドイツ旅行ネタが続くのも面白くないので、たまにはうちの会社の日常でも書いてみようか。
 一応、作家のマネージメント事務所が本業ではあるものの、そのほかにも編集プロダクションのような仕事もしている(そうでないと、オマンマが食べられない)ので、毎日、なんとなくバタバタしている。社員は私をいれて3名。零細企業も極まれり、といった感じ。
 雑居ビルの1フロアをすべて使った事務所なので、それなりに広さには余裕があるはずなのだが、なぜか狭い。少しでも空いたスペースがあれば、本が詰め込まれるからだろう。

 会社は中野にあるのだが、このほかに軽井沢に支所がある。これは、うちでマネージメントしている田中芳樹・赤城毅という二人の作家が、夏になると仕事場を軽井沢に移すため、連絡所兼監視所として設置しているもの。ここには、社員のうちで唯一の単身者が「軽井沢支社長」との肩書きをもらって赴任する。もちろん、支社長に手当などは付かない。

 中野に事務所を構えて良いところは、交通の便や食事の環境がかなり恵まれていること。
 おつきあいのある出版社にもすぐに行くことができるし、作家さんに来てもらう際にも新宿から1駅なのでわかりやすい。
 食事に関しては、和・洋・中・エスニック・飲み屋と、一通りのものは揃っているし、遅くまでやっている店も多い。もっとも、そのために体重が増えやすいのだが。

 問題は質の良い本屋がないこと。
 ながらく中野で唯一の大型書店だった、店内手書きポップで有名のH書店は、改装してから良くなったとはいえ、やはり床面積の制約で品揃えに難がある。いっぽう、昨年の今頃にオープンして、当初は私たちに大きな期待感をもって迎えられたA書店は、店員の教育がお話にならないほどお粗末なうえ、本の仕入れにも問題があるようで、新刊などほしい本が手に入った試しがない。
 贅沢を言えばきりがないのはわかっているのだが、もう少しなんとかならないのかな、と思ってしまう。

 とはいうものの、会社が生まれたのも中野だし、その後、10年以上この街で仕事をしてきたわけで、おいそれと動けないのも確かだ。よい意味で中途半端な街だと思うのだが、それがこの街の魅力でもあるわけで、これからもここでがんばっていくんだろうなあ。

 ちなみに、うちの会社のwebページはこちら

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移行しました

 以前から使っていた(と言っても、ほとんど更新していなかったのだが)ブログの調子がおかしくなったので、niftyがブログのサービスを始めたと聞き、移行してみた。
 低額とは言え有料のサービスなので、少しは期待できるかな、とも思うのだが。

 一応、自己紹介を。
 1968年生まれの今年で36歳。
 東京・中野にある零細企業の経営者。この会社は、現時点の日本では珍しいと思われる「作家のマネージメント事務所」をナリワイとしており、そのおかげでさまざまな面白いことを見聞きすることも多い。もちろん、面倒くさいことに巻き込まれることも多いのだが。(巻き込むことも多い。巻き込まれた人、すみません)

 移行前のブログでは、先月末から今月頭まで、所属作家(田中芳樹、赤城毅)の取材旅行でドイツまで行っており、その旅行記を載せていた。旅行記、と言ってもほとんどが食べ物のことばかりなんだが。
 すでに読んでくださった方には申し訳ないが、話の都合上、このドイツ食べ物紀行を再度掲載し、その後に新しいネタを書き込むことにしたい。

 今後ともよろしくおつきあい願いたい。

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